確定申告でアルバイトが注意すべきことは?アルバイトにかかる所得税

一見馴染みがないアルバイトにとっての確定申告。しかし場合によってはアルバイトでも確定申告が必要な場合があります。ここではアルバイトが確定申告で注意すべきことをまとめました。

パート・アルバイトでも確定申告が必要?

月額8万8,000円を超えると所得税が掛かかります。アルバイトの収入は給与所得のため、月額8万8,000円を超えると所得税が差し引かれます。所得税は年末調整によって清算されるのが一般的です。しかし、アルバイトの場合は、年末調整されないことがあり、所得税を過剰に支払ったままになってしまう可能性もあるのです。

源泉徴収票をもらっておきましょう

確定申告を行うためには源泉徴収票が必要となります。
※以下は平成29年2月時点のフォーマットとなります。

源泉徴収票参照:給与所得の源泉徴収票(年末調整がよくわかるページ|国税庁)

源泉徴収票は、例えば他に馴染みの深い給与明細書等とはまったく異なるものであることがお分かりいただけると思います。給与明細書は会社ごとにフォーマットが異なりますが、源泉徴収票は国に納める税金に関係するため、全国で統一されたフォーマットとなっており、大企業も零細企業もすべてこの様式を使用しています。

(参考:給与所得の源泉徴収票(国税庁)

源泉徴収票とは、あなたの収入を証明する書類であるため、マンションを買おうと思ったときの収入証明書として、また子どもを保育園に入れようとするときの証明書としても使用されます。

アルバイトであったとしても、社会保険料控除後の金額が88,000円以上であれば、源泉所得税が差し引かれていることになります。さらに、確定申告しないと納めすぎとなっている税金を取り戻すことができないのです。

日雇いや単発のアルバイトの場合は、その日にお給料をもらうだけの雇用関係であることが考えられます。正社員のように1年間在籍している可能性が少なく、またアルバイトの人数も多く無断退職も多いような場合、従業員から「源泉徴収票ください。」と連絡があれば送付するという会社もあります。もちろん、本来であれば全員分郵送する必要があります。

確定申告の時期

※2016年分の確定申告は2017年2月16日~3月15日です。

源泉徴収票は12月最終給与日の明細書と一緒に入っていることが一般的です。もしあなたが退職していたとしても、1か月以内に交付するものだと所得税法226条にて定められています。また、早期に手渡してしまうと再発行の手間がかかるからという理由で、11月~12月頃に送付してくれることもあります。

源泉徴収票をもらったらすること

2箇所から給与をもらっている場合

1年間で複数のアルバイトをしていた場合、たとえば、1/1~3/31はA社、4/1~12/31はB社というように転職の期間が空いていないのであれば、B社でA社の分もまとめて年末調整してくれます。

A社とB社の源泉徴収票の合算金額をもとに、確定申告書に転記しながら、途中で「給与所得の源泉徴収税額表」から徴収税額を求めたりするだけで、特に難しい計算は必要ありません。

また、1年間を通して2つの会社を掛け持ちしている状態があった場合、1つは甲区分として年末調整を受けて、1つは乙区分として源泉徴収票を発行してもらっている場合と、両方乙区分で源泉徴収されていることが考えられます。もし一方で年末調整を済ませているのであれば、年末調整済の源泉徴収票と、まだしていない乙区分の源泉徴収票を持って確定申告となります。

両方とも乙区分で源泉徴収されているのであれば、両方の支払い金額を足して、税額表をもとに所得税を算出します。

今回はアルバイトで説明しましたが、派遣社員の場合も同じ手続きとなります。12月末日時点で派遣会社から派遣されているのであれば、原則として派遣会社で年末調整を行いますが、複数の派遣先に登録しているのであれば、自分で確定申告する必要も出てきます。

給与所得金額が103万円以下

誰かに養ってもらっているのであれば、給与所得103万円以下で扶養控除対象となります。源泉徴収票の氏名の下にある「源泉徴収税額」という欄に金額が記入されていれば確定申告することで、この金額が全額手元に戻ります。

103万円以上、130万円未満

給与収入金額が103万円を超えると、家族の扶養から外れます。しかし、あなたが勤労学生控除の条件にあてはまるのであれば、勤労学生控除を利用して、納める税金を少なくすることができます。また、結婚しているのであれば配偶者特別控除を使って控除額を上乗せすることもできます。

130万円以上

給与所得金額が130万円以上ですと、社会保険の扶養から外れることになり、自分の所属する会社の健康保険組合の健康保険料を支払う必要があります。また140万円までであれば、配偶者特別控除を適用することができます。

トラブル

源泉徴収票を紛失した場合

「源泉徴収票をもらった記憶がない」「もらったかもしれないけれど、全然見つからない」という場合でも、安心してください。前職の会社にお願いすれば、再発行の手続きをとってもらうことができます。

しかしアルバイト先の店長が源泉徴収票を発行するわけではありません。本社の人事部や経理部でとりまとめていますから、アルバイト先の社員さんにまずは相談してみてはいかがでしょうか?

源泉徴収票を雇用先が発行してくれない場合

源泉徴収票を雇用先が発行してくれない場合、その会社からもらった給与明細書をすべて持参した上で税務署に行きます。確定申告の時期である必要はなく、いつでも大丈夫です。税務署で事情を話すと「源泉徴収票不交付の届出書」を手渡され、記入するよう指示されます。あなたが時間を節約したいのであれば、上記国税庁のサイトからPDFファイルをプリントアウトして、記入したものを持参すれば、手続きをすぐに終わらせることができます。源泉徴収票不交付の届出書に記載する内容は、以下のものがあります。

・届出者であるあなたの住所、氏名、電話番号
・事業主の所在地、会社名、電話番号、従業員数
・収入金額、源泉徴収税額(給与明細書を元に合算金額を記入する)
・給与明細書の保存有無
・これまでの事業主とあなたのやり取りの経緯
・在籍期間

また裏面には、「源泉徴収票の不交付を国税当局に申し入れたことにつき、事業主に氏名を告知して差支えありませんか?」という質問があります。これまでの経緯の中で、事業主としてはどの従業員が国税局に赴いたのかおおよそわかっているとは思いますが、「はい」か「いいえ」のどちらかにチェックを入れます。

そもそもなぜアルバイトでも確定申告をしなければならないのか

アルバイトでも正社員でも、12月末時点でその会社に在籍していれば、従業員の代わりに会社が年末調整をしてくれるはずです。あなたが12月末時点で在籍しておらず、年の途中で辞めた場合などに、税金を納めすぎていることが考えられるので、確定申告をして納めすぎた税金を取り戻す作業が必要になるのです。

アルバイトの確定申告はMFクラウド確定申告をご活用ください

自動取得と自動仕訳で確定申告書の作成がラクに。30日無料でお使いいただけます!まずはお試しください。
確定申告ソフト「MFクラウド確定申告」

関連記事:
確定申告はパート・アルバイトにも必要!
確定申告で配偶者控除が認められる条件



無料で使えるクラウド型確定申告ソフト
確定申告ソフト「MFクラウド確定申告」

日々の記帳や確定申告は、インターネットバンクやクレジットカード等の対応金融関連サービス連携数No.1の全自動確定申告ソフト「MFクラウド確定申告」を是非ご利用下さい。30日間無料でご利用可能!まずはお試しください!

監修:高木 健太郎 (税理士)

税理士法人ナレッジラボ 代表社員
ナレッジラボでは、MFクラウドシリーズを使いこなした会計サービスを提供しています。
会計を経営にフル活用するための会計分析クラウドManageboardは、MFクラウド会計・確定申告のデータを3分で分析・予測・共有できるクラウドツールですので、MFクラウドユーザーの方はぜひ一度お試しください。

Pocket