振込で過払い税金が戻るのはいつ?

払い過ぎた税金を取り戻すための確定申告をした人にとって、還付金がいつ振込まれるのか気になるところだと思います。
納め過ぎた所得税の還付金が振込まれるまでの一般的なスケジュールや確認方法、注意点をまとめました。
確定申告してから還付金が振込まれるまでのスケジュール
納め過ぎた所得税の還付金は、確定申告してから1か月から1か月半後に振込まれるのが一般的です。
申告納税を行なうための確定申告は、毎年2月中旬から3月中旬までと期間が定められていますが、還付を受けるための「還付申告」をするのであれば、確定申告の時期を待たずに申告することが可能です。
税務署は土日祝日と年末年始(12月29日から1月3日まで)の執務は行っていないため、最も早く平成27年分の還付申告を行なうことのできる日は平成28年1月4日となります。また同じ確定申告期間であったとしても、e-Taxによる電子申告を行なった場合は還付されるまでの期間が約3週間後まで短縮されます。
還付金が振込まれるまでのスケジュールをまとめると、以下のとおりとなります。
直接税務署に提出する場合や郵送によって提出する場合
・1月上旬に還付申告した場合の振込予定日:2月上旬から2月中旬
・2月中旬(確定申告開始時期)に確定申告または還付申告した場合の振込予定日:3月中旬から3月下旬
・3月中旬(確定申告終了時期)に確定申告または還付申告した場合の振込予定日:4月中旬から4月下旬
e-Taxによる電子申告を行なう場合
・1月上旬に還付申告した場合の振込予定日:1月中旬から下旬
・2月中旬(確定申告開始時期)に確定申告または還付申告した場合の振込予定日:3月上旬から3月中旬
・3月中旬(確定申告終了時期)に確定申告または還付申告した場合の振込予定日:4月上旬から4月中旬
また、e-Taxで電子申告することによって、還付金の処理状況をリアルタイムで確認することができます。
なお、確定申告書用紙による書面で申告した場合はweb上で確認することはできないため、税務署へ直接問い合わせることになります。
(出典:受付システムの利用方法|e-Tax HP)
還付金が振込まれるまでのスケジュールは以下の通りです。
2.税務署で還付金の支払い手続きが完了した後、実際に振込まれる還付予定額と還付予定日が確定します。実際に入金されるまで4~5日かかる場合があります。
さらに「e-Taxソフト(SP版)」アプリを利用すれば、スマートフォンやタブレット端末で還付金の処理状況を確認することもできます。
e-Taxソフト(SP版)では還付金の処理状況を確認するだけでなく、納付額を入力して納税したり納税証明書の交付を請求したりすることができます。

振込みによって還付金を受け取るための注意点
還付金を金融機関口座に振込希望する場合は、申告書第1表右下にある「還付される税金の受取場所」の欄に、取引金融機関名、支店名、預金の種類、口座番号を記載します。

振込みによって還付金を受け取るための注意点は、以下の2点です。
振込みによって還付金を受け取るための注意点1
還付金を受け取るための振込口座は、申告者本人の口座となります。
そのため、
・配偶者や家族の口座
・屋号名が入った口座
・旧姓のままになっている口座
は振込みできない場合があります。
振込みによって還付金を受け取るための注意点2
還付金を受け取ることのできないインターネット銀行があります。
インターネット銀行で還付金を受け取ることができなかった場合は、他の金融機関を指定することになります。銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫、農業協同組合、漁業協同組合、ゆうちょ銀行を利用することができます。また、ゆうちょ銀行や郵便局で直接受け取る方法も選択することができます。
これらの注意点によって振込できない場合や新規口座開設に間に合わない場合は、ゆうちょ銀行や郵便局で直接受け取る方法を選択することになります。
ゆうちょ銀行や郵便局の窓口で還付金を受け取るためには、「還付される税金の受取場所」欄に、受取希望のゆうちょ銀行の店舗名または郵便局名を記入して確定申告を行ないます。
その後、送付される国庫金送金通知書と本人確認書類(運転免許証やパスポート)を持参し、指定したゆうちょ銀行の店舗や郵便局で還付金を受け取ります。
まとめ
「納め過ぎた税金を取り戻すための確定申告=還付申告」を1月から行なうことができることは、意外と知られていません。払い過ぎた税金をなるべく早めに受け取りたい場合は、早めに申告することをおすすめします。
また過去5年に遡ることができるため、出産退職などで還付し忘れているものも、期限内であれば還付申告を行なうことができます。還付申告を忘れていた方は、今から還付申告を行うことができないか早めに確認してみましょう。