- 更新日 : 2025年3月5日
個人事業主はカフェ代を経費にできる?利用する勘定科目や仕訳をケース別に解説
1人で仕事をしたり取引先と打合せをしたりと、個人事業主がカフェを利用する機会は多々あります。個人事業主が利用したカフェ代には、経費になるものとならないものがあります。ここでは、個人事業主が経費にできるカフェ代や仕訳について解説します。
マネーフォワード クラウドでは、個人事業主を限定にエントリー&条件達成で最大6,000円分のAmazonギフトカードをプレゼントするキャンペーンを実施しております。
詳しい支給条件は、 こちらのページで紹介していますので、ぜひ併せてご参考ください。

目次
「マネーフォワード クラウド確定申告」なら日々の取引入力→申告書の作成→申告作業が、オンラインで完結します。
取引明細の自動取得と仕訳の自動作成に対応しており、手入力を減らしてカンタンに記帳・書類を作成。来年の確定申告は余裕を持って対応できます。
PC(Windows/Mac)だけでなく、スマホアプリからも確定申告が可能です。

個人事業主はカフェ代を経費にできる?
個人事業主のカフェ代は、事業と関連があるなら経費として認められます。
一方、プライベートで利用したカフェ代は、経費として認められません。カフェ代を経費にするためには、事業に関係する経費であることをいかに証明できるのかが重要です。
個人事業主の経費については以下の記事でも解説しています。
個人事業主が1人でカフェで仕事をした場合
個人事業主が1人でカフェで仕事をした場合は、事業に関連している支出のため、経費になります。しかし、カフェはプライベートでも1人で利用できるため、カフェでいつ、どれだけの時間、何の仕事をしたのかなどを帳簿やレシート、領収書の裏などに記載し、仕事で使ったという証拠を残しておく必要があります
利用する勘定科目・仕訳
個人事業主が1人でカフェで仕事をした場合は「雑費」勘定を用いて処理します。具体例を見てみましょう。
例)カフェで仕事をし、コーヒー代800円を現金で支払った。
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
雑費 | 800円 | 現金 | 800円 |
食事をした場合も経費として計上できる?
食事をした場合は、経費には計上できません。食事は生活をするために必要なもので、事業に関連する支出とは認められないためです。
例えば、コーヒーを飲みながら仕事をしていて、その後お昼になったので、仕事を止めて同じ店でランチを食べることがあります。この場合は、カフェ代とコーヒー代の領収書を分けてもらいましょう。
マネーフォワード クラウド確定申告では、個人事業主やフリーランスの方が確定申告する際に知っておきたい基礎知識や、確定申告の準備、確定申告書の作成方法・提出方法などを分かりやすくまとめた「青色申告1から簡単ガイド」を無料で用意しております。
税理士監修で、40ページ以上の情報がギュッと詰まったお得な1冊となっていますので、毎年使える保存版としてご活用ください。
個人事業主がカフェで打合せを行った場合
個人事業主がカフェで取引先と打合せを行った場合は、事業に関連する支出なので、経費になります。ただし、証拠として帳簿やレシート、領収書の裏などに誰と打合せしたのかなどを記載しておく必要があります。
利用する勘定科目・仕訳
個人事業主がカフェで打合せを行った場合は「会議費」などの勘定科目を用いて処理します。具体例を見てみましょう。
例)カフェで取引先と打合せをし、コーヒー代1,600円を現金で支払った。
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
会議費 | 1,600円 | 現金 | 1,600円 |
打合せのコーヒー代は「会議費」のほかに「雑費」や「接待交際費」などの勘定科目で処理しても問題ありません。
個人事業主が接待・慰労のためにカフェに行った場合
個人事業主が、取引先などの仕事関係者を接待したり、仕事の終わりに慰労のために仕事関係者とカフェに行ったりした場合のカフェ代は、事業に関連する支出なので、経費になります。ただし、仕事関係者と行ったことがわかるように帳簿やレシート、領収書の裏などに誰と打合せしたのかなどを記載しておく必要があります。
利用する勘定科目・仕訳
個人事業主が仕事関係者の接待や慰労のために支払ったカフェ代は「接待交際費」勘定で処理します。具体例を見てみましょう。
例)カフェで取引先を接待し、食事代5,000円を現金で支払った。
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
接待交際費 | 5,000円 | 現金 | 5,000円 |
マネーフォワード クラウド会社設立は、個人事業主が法人成りを検討したほうがよいタイミングをまとめた「法人化を検討すべき7つのタイミング」を無料で用意しております。
創業支援に強い税理士監修で、ポイントがまとまったお得な1冊となっていますので、ぜひ将来を見据えた情報収集でご活用ください。
個人事業主が視察や取材のためにカフェに行った場合
カフェを経営している個人事業主や、ライターなどの仕事をしている個人事業主は、競合店の視察や取材のためにカフェに行き、飲食をすることがあります。この場合は、事業に関連する支出なので経費になります。
ただし、プライベートの食事は経費にならないため、仕事としてカフェに行ったことがわかるように帳簿やレシート、領収書の裏などにどのような目的でカフェに行ったのかなどを記載しておく必要があります。
利用する勘定科目・仕訳
個人事業主が視察や取材のためにカフェに行った場合は「雑費」などの勘定科目を用いて処理します。具体例を見てみましょう。
例)取材のためにカフェに行き、コーヒー代800円を現金で支払った。
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
雑費 | 800円 | 現金 | 800円 |
視察や取材のためにカフェに行った場合に使う勘定科目は「研究費」や「取材費」など他の勘定科目で処理しても問題ありません。
個人事業主がカフェ代を経費計上する際の注意点
個人事業主がカフェ代を経費計上する際の注意点は、領収書やレシートを保管しておくことと、誰とカフェに行ったのかなどを領収書やレシートの裏などに記載しておくことです。
これはどの経費でも同じですが原則、領収書やレシートなどの書類がなければ支出を経費にできません。そのため、領収書やレシートはなくさないように保管しておく必要があります。
また、カフェはプライベートでもよく利用するので、カフェ代を経費に計上するためには、事業に関連することを証明する必要があります。特に税務調査などでは、カフェ代がプライベートの支出か事業に関連する支出かを調べられることもあります。
税務調査で指摘を受けないためにも、カフェでどのような仕事をしていたのか、誰とカフェに行ったのかなどを領収書やレシートの裏などに記載しておきましょう。
経費にできるカフェ代は忘れずに計上しよう!
個人事業主のカフェ代は、事業と関連があれば経費にできます。例えば、カフェで1人で仕事をする場合や取引先と打合せをする場合は、事業と関連する支出なので経費になります。
カフェはプライベートでもよく利用するので、領収書やレシートの裏に仕事でカフェを利用したことがわかるようにどのような仕事をしていたのかなどを記載します。
節税のためにも、経費にできるカフェ代は忘れずに計上しましょう。
はじめての確定申告もラクラク安心に済ませる方法
確定申告がはじめての方や、簿記の知識に不安がある方、確定申告書類の作成を効率よく行いたい方は、確定申告ソフトの使用がおすすめです。
個人事業主向け会計ソフトの「マネーフォワード クラウド確定申告」は、確定申告の必要書類が自動作成でき、Windows・Macはもちろん、専用アプリも提供しています。
①取引明細は自動で取得

銀行口座やカードを登録すると、取引明細を自動取得します。現金での支払いに関しても、家計簿のようなイメージで、日付や金額などを自分で入力することが可能です。
②仕訳の勘定科目を自動提案

自動取得した取引明細データや、受領後にアップロードした請求書・領収書などの情報をAIが判別し、仕訳を自動で入力します。学習すればするほど精度が上がり、日々の伝票入力が効率化されます。
③確定申告必要書類の自動作成機能

白色申告・青色申告の両方に対応しており、確定申告に必要な書類が自動で作成できます。また、マネーフォワード クラウド確定申告アプリで、スマホから直接の提出も可能です。印刷しての提出やe-Taxソフトでの提出にも対応しています。
追加料金なしで確定申告以外のサービスが使える
有料プラン(パーソナルミニ・パーソナル・パーソナルプラス)に登録すると、基本料金だけで請求書や契約のサービスを含む複数サービスを利用することができます。日々の業務や作業をまとめて効率化しましょう。

合わせて読みたいおすすめ資料
マネーフォワード クラウド確定申告では、さまざまなお役立ち資料を用意しています。 無料登録するだけで資料がダウンロード可能なので、ぜひ読んでみてください。会社員の確定申告 丸わかりガイド

青色申告1から簡単ガイド

個人事業主が知っておくべき経費大辞典


マネーフォワード クラウド確定申告の導入事例
データ連携機能を使って、銀行やクレジットカードの明細データを自動で取り込むようになってからは、会計ソフトへの入力作業が減ったので、作業時間は1/10くらいになりましたね。
ハンドメイド作家・ブロガー 佐藤 せりな 様
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
確定申告の知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
関連記事
出産育児一時金とは?対象者や金額、手続きを解説!
出産は、人生における一大イベントであり、夫婦にとっては新しい家族の誕生というかけがえのない出来事です。 一方で、出産には一般的な通院や入院と異なり保険が適用されないため、多額の医療費を負担しなければならない側面があります。 そんな経済的に大…
詳しくみる個人事業主の障害者雇用に使える助成金まとめ【2025年現在】
個人事業主も障害者雇用の助成金の申し込みができます。助成金の申請は、ハローワークを通して行うのが一般的です。ハローワーク以外を通して雇用した障害者については支給の対象外となることがあります。今回は、個人事業主が利用できる障害者雇用の助成金や…
詳しくみる個人事業主が働けなくなった時の対策ガイド!制度・保険・収入確保まで
個人事業主は健康にも留意しなければなりません。病気やケガで働けなくなった場合、それが一過性のものであれば、回復後に再び事業を継続したいものです。この記事では、万が一個人事業主が働けなくなった場合の対策としてどのようなものがあるのかを解説しま…
詳しくみる確定申告時期の税務署は“戦場”だ 職員はこんなクレームを受けている
今年は2月18日(月)から所得税の確定申告期間が始まります。確定申告時期の税務署はまさに“戦場”です。 多くの納税者で混み合い、イライラをあらわにする人も少なくありません。税務署にやってくる人の中には初めからクレームを言うつもりの人もいて、…
詳しくみる【初心者向け】帳簿の付け方は?エクセル・複式簿記も解説
確定申告は申告書だけを作って提出すれば完了というわけではなく、申告書を作る土台となる帳簿が必要です。 本記事ではフリーランスの個人事業主が確定申告する際に必要となる帳簿について、帳簿のつけ方・書き方を解説します。 エクセル形式での帳簿のひな…
詳しくみる個人事業主が設備投資に使える補助金、助成金一覧まとめ【2025年】
国や自治体から給付される補助金や助成金は、その時々の国の政策に基づくため、年度によって募集状況が変わります。この記事では、設備投資に特化し、2025年において個人事業主が利用できる補助金や助成金について紹介します。 個人事業主が設備投資をす…
詳しくみる