ジュニアNISAと大人版の違いを徹底解説!80万円の非課税限度額を使いこなそう

読了まで約 4
ジュニアNISAトップ画

ジュニアNISAとは0歳から19歳の未成年を対象にしており、高齢者に偏在する資産を若者にシフトさせるという狙いの元で新たに設立することになった制度です。

2014年に日本にNISAが導入された結果、その利用状況は中高年者が大半を占めるという実情があります。そのため、20代、30代の利用状況は10%程度という状況になっています。この状況を改善するためにジュニアNISAは設立されます。

では、大人版NISAとジュニアNISAはどう違うのでしょうか、今回はこの2つの違いを解説します。

ジュニアNISAとは

制度の概要

2016年1月より開始されたジュニアNISAの利用対象者は0歳から19歳の未成年を対象にしています。年間投資限度額は80万円であり、80万円以内の投資に対する利益や配当は課税対象になりません。

運用は親権者が代行することになります。ただし、運用によって得た金銭が対象の未成年者に対して利用されることを目的にしているため、18歳までは払い出しに制限があります。また、ジュニアNISAでの運用を20歳以降にNISAへ移行することも可能です。

そもそもNISAとは何か

NISAとは、イギリス発祥の「ISA (個人貯蓄口座)」の日本版で「株や投資信託(投信)の運用益や配当金を一定金額非課税にする制度」のことを指します。

通常株式等で利益を上げた場合には約20%の税金がかかります。しかし、NISA口座を作ると「年間120万円まで」非課税投資枠が設定できます。つまり、100万円を投資して300万円になった場合にも1円の税金もかからなくなります。

年齢:大人版NISAは20歳以上が対象
年間の投資上限金額:大人版NISAは上限金額120万円
投資期間:2023年(平成35年)まで
非課税対象:運用される株式、投資信託での利益
非課税期間:投資した年から最長5年間
運用管理:大人版NISAは払い出しに制約なし
投資総額:600万円

NISAとジュニアNISAの6つの違い

ジュニアNISAと成人向け一般NISAの違いは大きく6つあります。

ジュニアNISAとNISAの違い

ジュニアNISA NISA
年齢 0~19歳 20歳以上
年間の投資上限金額 80万円 120万円
投資期間 2023年(平成35年)まで(大人版と同様) 2023年(平成35年)まで
非課税対象 運用される株式、投資信託での利益(大人版と同様) 運用される株式、投資信託での利益
非課税期間 投資した年から最長5年間(大人版と同様) 投資した年から最長5年間
運用管理 原則として親権者が代行運用し、18歳までの払い出しが制限 払い出しに制約なし

なぜジュニアNISAが作られるのか

NISAに続き、ジュニアNISAが作られた背景はそのモデルとなったイギリスの制度(ISA)とほぼ同じ理由になります。

目的は大きく3つあり、1つ目は投資家のすそ野を広げることがあります。現在の投資家のほとんどが高齢者であり、若年層に投資に対する理解と実施を促すことで経済の活性化を図ろうとすることです。

2つ目は世代別金融資産の偏在を緩和する目的です。現在は国内の金融資産の大半を中高齢者が保有しており、若年層に金融資産が殆どない状況になっています。この制度の導入により、相続等への利用も考えられ偏在を緩和できるものと期待されています。

3つ目は長期投資の促進です。若年層は大学進学時などに纏まった金額が必要になるため、それに向けて長期間で資産を形成できるように援助することが目的となっています。

ジュニアNISAを利用するときの注意点

制度を利用できる人について

制度を利用するためには日本国内に住んでいなければなりません。自分の孫であっても米国在住や日本国民でない場合にはこの制度は適用できません。また、制度の開始時点で20歳未満の若者で、且つ日本に在住している子供のみに限定されます。

引き出しのタイミングについて

引き出しのタイミングは子供が18歳を超えた後にしか行えません。その理由は、この制度が親や祖父母の資産形成ではなく、子供の進学や就職等に係る資金を準備するために設立されたものであるためです。

非課税枠の利用

非課税枠は80万円です。この金額を超えて投資して利益を得た場合には一律20%の課税がなされます。非課税枠が80万円とは年間の投資金額総計が80万円という意味です。

例えば、50万円を株に投資した後に全て売却したとしても、その年の残りの非課税枠は80-50=30万円になります。売却してジュニアNISA口座に投資金額が0円であったとしても、事前に投資していた金額が年間の上限金額から差し引かれるので注意をしましょう。

まとめ

例えば大人2人と子供2人の家族の場合、年間400万円の非課税枠を持つことができます。ぜひ、最大限に資産を増やせるよう積極的に活用してみてください。

今回はジュニアNISAの解説でしたが、大人版NISAについての詳しい解説は「NISA実態の振り返りと2015年以降の改正予定まとめ」で行っていますので併せてご覧ください。

※掲載している情報は記事更新時点のものです。

監修:土屋 英則 (税理士)

税理士法人ゆびすい
ゆびすいグループは、国内8拠点に7法人を展開し、税理士・公認会計士・司法書士・社会保険労務士・中小企業診断士など約250名を擁する専門家集団です。
創業は70年を超え、税務・会計はもちろんのこと経営コンサルティングや法務、労務、ITにいたるまで、多岐にわたる事業を展開し今では4500件を超えるお客様と関与させて頂いております。
「顧問先さまと共に繁栄するゆびすいグループ」をモットーとして、お客さまの繁栄があってこそ、ゆびすいの繁栄があることを肝に銘じお客さまのために最善を尽くします。
お客様第一主義に徹し、グループネットワークを活用することにより、時代の変化に即応した新たなサービスを創造し、お客様にご満足をご提供します。



【おすすめ】確定申告でお困りの方へ

マネーフォワード クラウド確定申告なら

  • 面倒な作業はすべて自動化
  • 万全のサポート体制で未経験者でも安心!
  • まずはお試し1ヶ月無料
マネーフォワード クラウド確定申告を無料で試してみる

「マネーフォワード クラウド」シリーズのサービス資料