確定申告時期の税務署は“戦場”だ 職員はこんなクレームを受けている

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今年は2月18日(月)から所得税の確定申告期間が始まります。確定申告時期の税務署はまさに“戦場”です。

多くの納税者で混み合い、イライラをあらわにする人も少なくありません。税務署にやってくる人の中には初めからクレームを言うつもりの人もいて、それがまたまわりの納税者の方を不快にすることもあります。

みなさんが少しでもストレスなく申告ができるよう、事前に知っておいてほしいことをお話します。(執筆者:元国税局職員・お笑い芸人 さんきゅう倉田)

激務の税務署職員に優しくしてあげてほしい

確定申告書を作っていて、「よく分からないから質問したい」「そもそも一人では全くできない」となると、税務署に行くことになるでしょう。

確定申告時期の税務署はかなり混雑します。この時期は、税務署職員だけでは回転させられないほど混み合います。「青色申告会」という団体や税理士さんたちも来ていますし、アルバイトさんや派遣社員さんもいます。国税局からも手伝いに来て、みんなが一丸となっています。

この時期、税務署職員の中でも所得税の確定申告を扱う「個人課税部門」の人たちは、朝6時くらいから23時くらいまでの勤務を連日続けるようです。役場の人間というと「のんびり適当に仕事をしているんじゃないか」と想像されるかもしれませんが、そのイメージとは全く異なる苦労人の集団なので、どうか優しくしてあげてください。忙しく、ストレスが多いのに、みなさんより薄給です。

税務署職員はこんなクレームを受けている

税務署にやってきた納税者のみなさんは、早く申告したいのに長時間待たされることでイライラしていることがよくあります。税務署職員にクレームを入れる人もいます。

たしかに、職員に非があるときも散見されます。それでもみなさんのその大きな器で許してあげてくれないでしょうか。ちょっと不快なことがあっても、怒鳴ったり因縁をつけたりするのは容赦してもらえるとうれしいです。

税務署職員の気持ちを少しでも分かってほしいので、よくあるクレームをまとめておきます。

「還付になると聞いてきたのに、納税じゃないか!」と怒る

“税の素人”のお友達の情報を鵜呑みにして、職員に当たらないでください。知りません。職員はあなたの納税が増えても得しませんので、何も悪いことはしていません。税法に則って正しく申告してもらった結果です。

「書類が足りないので取ってきてください」と言うと、「なんとかしろ!」と怒る

いじわるをしているわけではありません。職員の勝手に決めたルールではなく、法律で決まっていることがほとんどです。必要書類は事前に確認しておきましょう。

「ハンコをお忘れなので申告できません」と言うと怒る

大人なら印鑑くらい持ち歩きましょう。

「その態度は何だ!」と怒る

申し訳ありません。

税務署での待ち時間

税務署での確定申告には時間がかかります。混雑のために並ぶのですが、単純に申告に時間がかかるのも要因のひとつです。

ぼくの感覚ですが、純粋な順番待ちに1時間、申告書の作成に1時間半といったところでしょうか。申告書の作成は、あなたが事前に勉強し、準備し、パソコンの操作に慣れていれば、大幅に時間を短縮できます。

混雑を生まないため、あなたの次の人を待たせないため、職員の数を減らすために、少しでも習得してから来署していただけると幸いです。

税務署が空いている時間帯


税務署は朝8時半から夕方5時まで開庁しています。土日はお休みですが、一部の税務署では確定申告シーズンまっただ中の2月24日と3月3日の日曜日は開庁しているようです。平日に税務署に行けない会社員の方は、ここを狙っていくと良いでしょう。

>>平成31年2月24日及び3月3日の日曜日に確定申告の相談等を行う税務署(国税庁)

開いているからといって、夕方5時前に行っても対応してくれない可能性があります。提出だけなら問題ありませんが、申告書の作成を要する場合は午後4時までに行くと良いでしょう。混雑具合も、午前中より夕方頃の方が空いているので、狙い目の時間です。

また、税務署によっては、税務署で申告・相談を受け付けておらず、申告書作成会場を別に用意しているところもあります。例えば、渋谷駅徒歩10分の場所には渋谷税務署・世田谷税務署・目黒税務署・玉川税務署合同の申告書作成会場が設けられます。税務署に行っても申告できませんのでご注意ください。

さいごに

申告方法は年々便利になっていて、昔よりストレスは減ってきていますが、それでも心や体に負荷がかかる作業です。

申告が面倒だなと思う方は、自宅からパソコンで申告してください。インターネットには、あなたの疑問すべてに解決できるだけの情報があります。税務署に行く必要はないのです。

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■2019年2月6日掲載:
副業別の「所得の種類」まとめ その副収入は雑所得?事業所得?

■2019年1月16日掲載:
確定申告のよくある間違いと修正方法~税務署で大暴れしないために!~

■2019年1月10日掲載:
【2019年版】確定申告時期! 1月・2月・3月にやること徹底ガイド

■2018年12月12日掲載:
元国税職員が見た「追徴課税の現場」 “謎の社員”の給与振込先は…

■2018年11月19日掲載:
「おじいさんは山へガサ入れに…」 元国税芸人さんきゅう倉田が「#税務童話」をつくってみた

執筆:さんきゅう倉田(元国税職員/芸人)

大学卒業後、東京国税局を経て、よしもとクリエイティブ・エージェンシーで芸人に転身。将来の夢「天下り」、好きな領収証「コクヨ」、無人島に一つ持っていくとしたら「振替伝票」。著書に『読めば必ず得する税金の話』(総合法令出版)、『笑う数学』(KADOKAWA)がある。
Twitter:https://twitter.com/thankyoukurata
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