フリーランス必読!職種別請求書の書き方

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フリーランス必読!職種別請求書の書き方

はじめに

法人、フリーランスを問わず、案件を受注し納品が済んだ後には、その対価をいただくために請求書を発行します。

法人の場合、多くは管理部など専門部署が作成・発行を請け負っており、その他の社員の方は、請求書の書き方を知らないという人も意外と多いのではないでしょうか。一方、フリーランスの場合はそうはいきません。基本的には、すべて自分でやらなければいけないからです。

そこで今回は、フリーランスが請求書を発行する際に気をつけるべきポイントをご紹介します。

請求書作成で気をつけるポイント

まず請求書とは、納品物に対しての対価を請求するときに発行するものです。支払いの義務があることや報酬の支払い期日を明示する事に加えて、請求の期限が近づいていることを知らせる役割もあります。

さて、請求書作成において、業種を問わず共通して気をつけておきたいのが、以下の3点です。

・源泉徴収
・振込手数料
・消費税

では、それぞれポイントを説明していきたいと思います。

源泉徴収

まず源泉徴収ですが、フリーランスの方はご自身の請求内容が源泉徴収の対象となる報酬かどうか認識しておかなければなりません。詳しくは、最低限知っておきたい!源泉徴収が必要なケース10選【Q&A付き】の記事を参考にしてみてください。

源泉徴収の計算方法については以下の通りです。

100万円以下の場合:支払い金額×10.21%
100万円超の場合 :(支払い金額-100万円)×20.42%+102,100円

上記の通り、請求金額が100万円以下の場合は、総支給金額から10.21%、100万円を超える場合にはその超える部分に対して20.42%が差し引かれることになります。

報酬が振り込まれた後で源泉徴収が差し引かれているということを知り、問題となるケースも少なくないようです。源泉徴収に対する正しい知識を身につけておくことをおすすめします。

振込手数料

「振込手数料」については、事前の打ち合わせにおいて、どちらが負担するのかをしっかりと確認しておきましょう。

振り込まれた金額が少し足りないことに気づき、計算してみたら振込手数料が差し引かれていた、という話もよくあるようです。

もし説明がない場合は顧客側に必ず聞くようにしたいところです。先方負担の場合にはトラブルを避けるために、後ほど示す作成例のように一言記載しておくことが望ましいです。

消費税

「消費税」については、「内税」「外税」のどちらで請求するのかをしっかりと確認しましょう。内税とは消費税も含めた報酬総額を指し、外税は掲示された金額と別に消費税があるということを指します。

どちらが正しいということはないのですが、契約書等に「税込み」と記載されているのか「税抜き」となっているのかをしっかり確認してみてください。もし明記されていない場合は、基本的には「税抜き」で問題ないと思いますが、顧客に確認してみてください。

また、内訳には軽減税率の対象とならない品目(10%)と対象となる品目(8%)の小計を分けて記載し、それぞれの消費税額を明らかにします。

2019年10月1日から2023年9月30日までの請求書の様式については以下の記事にてより詳しく解説しております。
軽減税率制度実施後の請求書はどうなる?様式と書き方を解説

なお、上記3点以外の注意事項として、

・請求書は郵送するのか?それともメールで送るのか?
・締め日や支払日は顧客に合わせた形になっているか?
という部分もしっかりとチェックしておくようにしましょう。

「個人事業主(フリーランス)なら知っておきたい請求書の書き方」では、請求書で確実に押さえておきたい基本事項が確認できます。

必見!職種別の請求書

職種別に請求書に記載する具体的な内容や注意すべきポイントはそれぞれです。それぞれの職種の方はぜひチェックしてみてください。

イラストレーターの請求書のポイント

イラストレーターの請求書は依頼された仕事ごとに提出しても、一定期間まとめて請求しても、どちらでも問題ありません。
また、イラストレーターの報酬は源泉徴収の対象であるデザインに該当することに注意が必要です。
詳しくはフリーイラストレーターの請求書の書き方をご確認ください。

デザイナーの請求書のポイント

デザイナーの場合、WEBサイトのデザインだけを請け負うのか、それともWEBサイト制作全般を請け負うかによって請求書の項目だけでなく、源泉徴収が大きく異なる点に注意が必要です。

具体的には、WEBサイトデザインは源泉徴収の対象、HTMLなどのコーディング費は源泉徴収の対象外になります。

ただし、所得税法内においても「WEBサイトのデザイン報酬が源泉徴収の対象になる」という明文がないため、源泉徴収については見積の時点で顧客と認識を一致させておくことが最も安全で確実といえます。

フリーデザイナーの請求書の書き方にてより具体的な請求書の内容をご紹介しています。

ライターの請求書のポイント

ライターが一つの取引先から複数の案件を受注している場合、それぞれの品目がどの媒体やどの記事に当たるかを請求書で明記するべきでしょう。
また、ライターの原稿料は源泉徴収の対象となります。
より詳しい品目の書き方や注意点はフリーエンジニアの請求書の書き方のページにて解説しています。

その他のフリーランスの請求書

スムーズな支払いとお客様との関係を維持するためには、正確でわかりやすい請求書の発行が重要です。ご自身の職種に合わせて、記入漏れのない、配慮のある請求書を発行する必要があります。

職業別の請求書の書き方一覧から、最適な請求書の書き方を確認しましょう。

最後に

フリーランスの方向けに請求書の書き方を説明してきましたが、いかがでしたか?
仕事を進めていくにあたって、顧客とのコミュニケーションが重要になってくるのはいうまでもないことですが、請求まわりの事柄に関しては特に事前の確認をしっかりと行うようにしてください。

顧客と長く良い関係を築いていくためには、上述したような「源泉徴収」や「振込手数料」「消費税」などの細かい項目までしっかり確認をしておくことが必要になってきます。

本記事を参考にぜひ分かりやすい請求書の作成を心がけてみてください。より詳しい請求書の書き方は請求書の書き方から送り方までを完全網羅!パーフェクトガイド【Q&A付き】を参考にして下さい。

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※掲載している情報は記事更新時点のものです。

監修:緒方 康人 (公認会計士 / 税理士)

税理士法人ゆびすい
ゆびすいグループは、国内8拠点に7法人を展開し、税理士・公認会計士・司法書士・社会保険労務士・中小企業診断士など約250名を擁する専門家集団です。
創業は70年を超え、税務・会計はもちろんのこと経営コンサルティングや法務、労務、ITにいたるまで、多岐にわたる事業を展開し今では4500件を超えるお客様と関与させて頂いております。
「顧問先さまと共に繁栄するゆびすいグループ」をモットーとして、お客さまの繁栄があってこそ、ゆびすいの繁栄があることを肝に銘じお客さまのために最善を尽くします。
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