- 更新日 : 2024年7月30日
送付状に使える1月の時候の挨拶まとめ 上旬・中旬・下旬それぞれ紹介
ビジネス文書には送付状を添付するのがマナーとされており、その冒頭には時候の挨拶を入れるのが一般的です。時候の挨拶とは季節を表す言葉を用いた文章で、それぞれの季節や月の気候に合った言葉を添えます。その月のいつごろ送るかでも文言が変わるため、よく確認しましょう。
本記事では1月に送る送付状に書く時候の挨拶について、例文とともに紹介します。
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目次
送付状(添え状)に記載する時候の挨拶とは
ビジネスで請求書や領収書などの書類を送るとき、送付状を添えるのがマナーとされています。送付状の冒頭には、時候の挨拶を記載するのが一般的です。
ここでは、送付状の意味や時候の挨拶の役割についてみていきましょう。
送付状(添え状)とは?
送付状(添え状)とは、請求書や契約書などのビジネス文書を送付する際に同封する書類のことです。送付状は挨拶の役割があり、本来であれば出向いて手渡しすべきところ、送付することを詫びる気持ちを表す意味も含まれています。
送付状のもうひとつの役割は、同封書類の内容を記載し、確認してもらうことです。受け取った側は送付物についてすぐ把握でき、同封された内容に間違いがないかを確認できます。
送付状の書き方について、詳しくは以下の記事をご参照ください。
時候の挨拶の役割
送付状には一定の形式があり、冒頭には時候の挨拶を記載します。時候の挨拶とは、季節や気候・行事などの季語を入れた表現で、「拝啓」のあとに記載するのがビジネス文書のマナーとされています。
時候の挨拶とは、季節の移り変わりを言葉で表した「二十四節気(にじゅうしせっき)」に沿って、季節の言葉が使われた表現です。
時候の挨拶は、季節という相手と共通の話題によりコミュニケーションを図るとともに、文書をより丁寧でかしこまった内容にする役割があります。
1月の送付状への時候の挨拶・季節の挨拶一覧
1月に送る送付状には、1月の時候の挨拶として決められた文言を記載します。上旬・中旬・下旬に分かれて決まった言葉があるため、送付する時期に合わせて適切な挨拶文を記載しましょう。
時候の挨拶には「〇〇の候」といったシンプルな漢語調と柔らかい表現の口語調があり、ビジネスでは主に漢語調を使います。「〇〇の候」は、「〇〇の折」「〇〇のみぎり」といった表現も可能です。
ここでは、1月の時候の挨拶について、各時期ごとに紹介します。
1月上旬の時候の挨拶
1月上旬は新年を表す「新春」や「初春」、1月7日を表す「七草」といった言葉が使われます。新春・初春は松の内である元旦〜7日に使うのが一般的です。
- 新春の候
- 初春の候
- 七草の候
- 新春を寿ぎ
- 麗らかな初日の光を仰ぎ
- 松の内の賑わいも過ぎ
1月中旬の時候の挨拶
1月中旬は寒さが厳しくなってきたことを表す「小寒」や1年で最も寒い時期である「寒中」、冬の終盤を表す「晩冬」といった言葉を使います。
- 小寒の候
- 寒中の候
- 晩冬の候
- 寒気ことのほか厳しく
- いよいよ寒気がつのり
1月下旬の時候の挨拶
1月下旬は1年で1番寒い時期に入ったことを表す「大寒」や、冬の終わりという意味がある「酷寒」を使います。
- 大寒の候
- 酷寒の候
- 1年で最も寒い時期となりました
このほか、以下の時候の挨拶は1月全般に使えます。
- 厳寒の候
- 寒冷の候酷寒の候
- 厳冬の候
間違いやすい時候の挨拶
時候の挨拶は中国で生まれた二十四節気をもとにしており、日本の季節感とは若干ズレを感じる部分も少なくありません。
二十四節気は季節が1〜2ヶ月早く、月によっては実際の季節感と異なるように感じる場合もあるでしょう。そのために時候の挨拶を間違えることもあるため、注意してください。1月の場合は、前後する12月や2月の表現と間違わないようにしましょう。
1月の送付状の例文(ケース別)
送付状は、書類の内容ごとに挨拶の文言が異なります。ここでは、請求書、領収書、履歴書について、1月に使う時候の挨拶で作成した例文を紹介します。
請求書を送る場合
請求書に添付する送付状に書く時候の挨拶の例文は、以下のとおりです。
「初春の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。弊社の業務につきましては、いつも格別ならぬご愛顧をいただきまして厚くお礼を申し上げます。
早速ではございますが、請求書をお送りいたしますので、ご査収の程よろしくお願い申し上げます。」
領収書を送る場合
領収書に添付する送付状に書く時候の挨拶の例文は、以下のとおりです。
「大寒の折、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
さて、〇月〇日付でご注文いただきました「〇〇」の代金につきまして、早々にお振込いただき、誠にありがとうございます。
つきましては、領収書を送付させていただきますので、ご査収の程よろしくお願い申し上げます。」
履歴書を送る場合
履歴書に添付する送付状に書く時候の挨拶の例文は、以下のとおりです。
送付状に時候の挨拶を書く際のポイント
送付状に時候の挨拶を書く際は、できるだけポジティブな言葉にすることが大切です。また、定型文をそのまま使うのではなく、相手に合わせた文言を使うようにするとよいでしょう。
ここでは、送付状に時候の挨拶を書くときのポイントを解説します。
ネガティブな表現は避ける
送付状の内容は、企業の印象に影響を与えます。時候の挨拶にはネガティブな表現もあるため、注意しなければなりません。特に真夏や真冬は「厳しい暑さ」「厳しい寒さ」という表現の言葉もあり、使い方によってはネガティブな印象を与えます。
できるだけポジティブな印象になるよう、言い回しには気をつけるようにしましょう。
送付相手に適切な文言を使用する
時候の挨拶は定型文になっていますが、そのままを使うといかにも事務的な印象を与えます。気候はその年によって変わり、時候の挨拶の表現が季節感に合わない場合もあるでしょう。特に相手先が遠方の場合、その土地の気候に合わせることも必要です。
また、付き合いの長い取引先などには、気持ちが伝わるようなオリジナル感を出すのもよいでしょう。季節の変わり目など、体調を気遣う言葉を入れるのもおすすめです。
1月の送付状のテンプレート・ひな形
以下のページから、1月の時候の挨拶が入った送付状のテンプレートを無料でダウンロードできます。
送付状は、送る文書に応じて書くべき項目や記載する形式にパターンがあるため、マナーに沿った文書を作成するためにも、テンプレートの利用がおすすめです。ぜひご活用ください。
1月の送付状には時候の挨拶を忘れずに
送付状に記載する時候の挨拶は、季節の移り変わりを表現するものです。1月は「初春」や「大寒」などの季語を使い、ビジネスでは主に「初春の候」など漢語調を使って丁寧な文面にします。
長いお付き合いのある得意先などには、ただ形式的な時候の挨拶にするのではなく、相手との関係性に合わせたオリジナルの挨拶にしてみるのもよいでしょう。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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