• 更新日 : 2024年8月16日

送料がかかった際の領収書の書き方・無料テンプレート

当記事では、送料がかかった際の領収書の書き方やポイントについて、分かりやすく解説しています。

また、領収書の無料テンプレート、領収書の書き方の基本事項なども併せて紹介していますので、ぜひ併せてご参考ください。

▼テンプレートをお探しの方はこちらから無料でお使いいただけます

領収書に送料は加えていい?記載すべき?

当然のことではありますが、領収書に記載する金額は「領収した金額」です。領収書に記載する金額は、その金額の内訳に送料や手数料が含まれているかどうかというより、領収した金額のみを記載することが鉄則です。

例えば、買い手Aと売り手Bがいて、売り手Bは買い手Aに商品を売ったとします。その商品の配送に送料がかかったとします。このとき、「予め」売り手Bは買い手Aに「送料は買い手の負担」と約束していれば、買い手Aは送料込みの支払いをします。この場合には売り手Bが発行する領収書は「送料込み」となります。

しかし、売り手Bは買い手Aに送料負担について何も知らせていないのであれば、基本的には送料は売り手Bの負担となります。

要するに、どのような約束で売買したかによって受け取れる代金が異なってくるので、領収書作成時では送料負担先ははっきりしているはずです。

送料がかかった際の領収書の書き方・ポイント

領収書において、送料込みであることについて明示したい場合には領収書の「但し書き」を利用するとよいでしょう。

予め送料負担について明らかにしておく

最近は送料も高くなってきているため、買い手も送料が気になるでしょう。後のトラブルに発展しないように、次の2点について注意が必要です。

  • 予め「どちら」が送料を負担するのかを明確にする。
    予めというのは、商品を注文する時点までにという意味です。
  • 送料負担の場合には「金額」での送料表示とする。
    「送料は実費です」などのような表示は避けましょう。

なお、商品を受け取る側が宅配業者に直接送料を支払う場合があります。このような場合には、その送料の領収書は「宅配業者」に発行してもらわなくてはなりません。

また、送料以外にも「手数料」「梱包料」など商品以外の支払がある場合には、送料と同様に予め「金額」を示しておきましょう。

「但し書き」にて送料を明記する

送料込みで代金を受け取った場合には、領収書の但し書きにその旨を明記するとよいでしょう。また、内訳欄を利用してもよいでしょう。

一例として挙げると次のとおりです。

  • 但し商品代(送料を含む)として
  • 但し商品代金〇〇円、送料 〇〇円として

領収書に記載した金額が送料を含んだ金額であることが明らかになるようにします。この場合、金額欄には商品と送料の合計額が記載されていることを確かめましょう。

消費税の取り扱いに注意

領収書を適格請求書(インボイス)としても利用する場合で、送料を含めるときは記載項目が多くなります。

この場合は、適格請求書の記載要件6つを満たす必要があります。詳しくは国税庁のサイトで確認しましょう。

  1. 相手方の氏名
  2. 取引年月日
  3. 取引内容(軽減税率の対象である旨)
  4. 税率毎に区分して合計した対価の額及び適用税率
  5. 税率ごとに区分した消費税
  6. 当社の氏名および登録番号

参考:インボイス制度の概要|国税庁、「インボイス制度が始まりました!

例えば、領収書を適格請求書としても利用する場合には、消費税10%のみの商品だけでも次のような記載事項となります。領収書の内容が煩雑になるため、適格請求書の要件を満たした請求書や納品書、明細書などを先に交付する等の対応も考えておきましょう。

【領収書を適格請求書とする例】

領収書を適格請求書とする例

なお、「送料込み商品」で別途送料を求めない場合に、商品が「飲食料品」のときは、軽減税率(消費税8%)の適用対象となります。

参考:消費税の軽減税率制度に関するQ&A (個別事例編)問39参照|国税庁軽減税率・インボイス制度対応室

送料がかかった際の領収書にも活用できる「領収書の無料エクセルテンプレート」

マネーフォワード クラウド請求書」では、領収書テンプレート(ひな形)をエクセル形式にて無料で提供しています。以下のリンクからダウンロードが可能です。

領収書テンプレート①領収書テンプレート②領収書テンプレート③領収書
オーソドックスな領収書テンプレートインボイス(適格請求書)を兼ねた領収書テンプレートシンプルな領収書テンプレートオーソドックスな領収書テンプレート(横)

このほかにも、たくさんの領収書テンプレートを用意していますので、自社や自分の店舗などに合った領収書をぜひお気軽にご利用ください。

領収書のテンプレート

ここまで見てきたとおり、領収書は市販のものを使わなければならないわけではありません。正しい形式と記載内容であれば、エクセルで作成されたものであっても、領収書として認められます。

マネーフォワード クラウド請求書

※画像は執筆時点のイメージであり、最新の画面と異なる場合がございます

なお、「マネーフォワード クラウド請求書」は直感的な操作で、従来の表計算ソフトに比べて格段に素早く領収書や、見積書 ・納品書・ 請求書も簡単に作成できます。

\エクセル不要!領収書をフォーム入力でラクに作成/

そもそも領収書とは?

領収書

領収書とは、金銭等の支払いを受けたことを証明する書類のことです。領収書には支払いを受けた者及び支払った者の氏名や取引日付、金額、取引内容などが記載されます。
領収書は、会計上及び税務上の根拠書類としても重要な役割を果たし、領収書やレシートがないと会計上認められず税金が増えてしまうこともあるため、一定期間の保存が求められるものもあります。

領収書はその性質上複数の法律に関与しているため、様々な観点から解釈をすることが可能であり、それによって予期せぬトラブルが発生しやすいという面もあります。

領収書を発行する意味

領収書は商品やサービスに対して、お金を支払う側が確実に代金を支払ったということの証明に、またお金を受け取った側が確実に代金を受け取ったことを証明するために発行されます。

レシートとの違い

領収書は主として「支払いの証明」として利用され、レシートは主として「購入の証明」として利用されている傾向があり、多くの場合、レシートには支払いについての情報まで記載されています。

したがって、レシートであったとしても領収書と同じ役割を果たすものであれば、領収書として認められるのが通例です。具体的には領収日付、売上代金に係る金額、発行元、受領した事実が認められる表記があるものは、すべて領収書に該当します。

【基礎編】領収書の書き方と見本・注意点

領収書の書き方と注意点

領収書を作成する上で最も重要なことは、以下の2点です。

  • 金銭授受の事実を証明するための事項を記載すること
  • 改ざんされないための措置をとること

詳しくは、以下の記事も参考にしてください。

※以下は上記の抜粋版となります。

タイトル

中央寄せにして領収書であることがよくわかるようにしましょう。

日付

領収書に記載する日付は実際の領収日です。先に商品を引き渡して後日代金が支払われた場合は、実際に支払いがあった日付になります。日付の書き方は西暦、和暦どちらでも構いません。

宛名

相手先の、正式名称を記入しましょう。

金額

領収書には金銭を受け取った法人名や金銭授受日、売上金額などを記載します。金額の改ざんを防止するために金額の先頭には「¥」や「金」を、末尾には「※」や「−」を付けます。さらに金額の0表示3つごとに「,」を付けて記載します。

但し書き

但し書きには、具体的に何の代金を領収したのかを記入します。

金額の内訳

領収書以外に請求書等があり、一定の記載がある場合には不要ですが、領収書のみが取引の証拠である場合に内訳には、税率の異なるごとに合計した金額や消費税額を記載します。

発行者

領収書の発行者の住所・名称を記入します。

収入印紙

印紙税法により、領収書は「金銭または有価証券の受取書」にあたり、5万円以上の場合は収入印紙が必要です。


※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。

関連記事