• 更新日 : 2024年10月17日

速達の郵便料金はいくら?総額料金の比較も

郵便料金の値上げに伴い、2024年10月1日以降封書を送る際は注意が必要です。速達・定形外・簡易書留などで送る場合も、今まで以上にコストが重くなります。

そこで、郵便送付時に切手が不足しないよう、事前にいくらかかるか計算しましょう。本記事では、郵便料金の新旧比較だけでなく、速達の日数やレターパックとの違いも解説します。

速達とは?

速達とは、郵便物に「速達」であることがわかるような表示をし、通常より多い金額を負担することで、郵便物をスピーディに届けられるサービスです。とにかく急いでいる場合、提出が期限ぎりぎりになってしまった場合などに役立ちます。

ここから、速達にかかる日数や金額の計算方法、書き方について確認していきましょう。

速達の配達日・日数

郵便物の配達にかかる日数は、差出元と宛先のエリアによって異なります。今回は、新宿郵便局管轄(〒163-8001)の会社から銀座郵便局管轄(〒100-0014)の会社へ郵便を送ることを想定し、通常時と速達の場合の配達日数を比較しましょう。

まず、手紙・はがきを通常のやり方で送った場合、届くのは翌々日です。それに対し、速達で差し出す場合は、原則として翌日午前には届きます。

なお、今回のケースでは、午前(〜窓口12時めど)に出した場合も午後(窓口17時めど)に出した場合も同じです。

【参考】お届け日数を調べる|日本郵政グループ

速達の計算方法

速達の料金は、郵便の基本料金に一定額を加算することで算出可能です。加算する額は、郵便の重さ(250g以内、1kg以内、4kg以内)によって異なります。

計算に自信がない場合は、郵便局のホームページを利用するとよいでしょう。重さ・サイズ・通数・オプションサービスなどを入力すれば、手軽に料金を計算できます。

【参考】手紙(定形・定形外)の料金計算|日本郵政グループ

速達郵便の書き方

速達郵便の書き方のポイントは、縦長の郵便物・ゆうメール表面の右上部分、横長の郵便物・荷物の右側部分に赤い線を引いて表示することです。また、赤文字・赤枠で「速達」を記載しておけば、郵便局のスタッフが認識しやすいでしょう。

なお、速達郵便は窓口に持ち込むだけでなく、ポストに投函する方法でも対応できます。ただし、速達で出したにもかかわらず届くのが翌々日午前になることがないよう、ポストに投函する際は郵便物の回収時間を確認しておきましょう。

【参考】速達|日本郵政グループ

速達はいくらになる?【2024年10月1日より値上げ】

2024年10月1日(火曜日)より、郵便料金が値上げになります。速達の料金は、以下のように値上がりする予定です。

重量旧料金新料金
250g以内260円300円
1kg以内350円400円
4kg以内600円690円

なお、速達の料金以外に、定形郵便物・定形外郵便物や通常はがき自体の料金も値上がりします。そのため、2024年10月1日以降に郵便物を送る際は、速達以外の値上がり額にも注意が必要です。

その他の郵便料金については以下の記事をご覧ください。

速達を追加した郵便料金の総額一覧

速達で郵便物を送る際は、通常の郵便物にかかる料金(定形郵便物・通常はがき・定形外郵便物の料金)に、速達料金を加えた額を支払わなければなりません。そこで、速達を追加した郵便料金の総額一覧を旧料金と新料金で比較して以下にまとめました。

種類重量旧料金新料金
定形郵便物+速達25g以内344円
(84円+260円)
410円
(110円+300円)
50g以内354円
(94円+260円)
通常はがき+速達323円
(63円+260円)
385円
(85円+300円)
定形外郵便物+速達50g以内380円
(120円+260円)
440円
(140円+300円)
100g以内400円
(140円+260円)
480円
(180円+300円)
150g以内470円
(210円+260円)
570円
(270円+300円)
250g以内510円
(250円+260円)
620円
(320円+300円)
500g以内740円
(390円+350円)
910円
(510円+400円)
1kg以内930円
(580円+350円)
1,150円
(750円+400円)

なお、規格内とは、長辺34cm以内、短辺25cm以内、厚さ3cm以内および重量1kg以内のことです。

【参考】2024年10月1日(火)から郵便料金が変わります。|日本郵政グループ

速達とレターパックの郵便料金の比較

重さによって、定形外郵便物に速達を付けるよりもレターパックで送った方が安くなることがあります。レターパックの新旧料金は、以下のとおりです。

種類重量旧料金新料金
レターパックプラス4kg以内520円600円
レターパックライト4kg以内370円430円

たとえば(新料金で計算)、200gの定形外郵便物を速達で送る場合、かかる料金は620円です。一方、レターパックプラスを使えば600円で送付できます。

レターパックとは、A4サイズ・4kgまで全国一律料金で送れるサービスです。請求書や各種証明書などの信書も、レターパックで送れます。

レターパックのうち、「レターパックプラス」は対面で受け取るサービスです。一方、「レターパックライト」を使う場合、受取人は郵便受けで受け取ります。

追跡サービスを使って配達状況を確認できる点もレターパックの特徴です。また、レターパックプラスを使うと、速達と同様に翌日午前には相手に届けられます(新宿郵便局管轄から銀座郵便局管轄への郵送で計算)。

なお、基本的にレターパックライトもレターパックプラスと同じ時期に配達できますが、状況次第で予定より1日かかる可能性がある点に注意が必要です。

【参考】レターパック|日本郵政グループ

速達に書留を追加する場合の郵便料金

速達に書留を追加する場合、さらに料金がかかります。書留とは、万が一郵便物が壊れたり届かなかったりした場合に、賠償を受けられるサービスです。

ここから、一般書留・簡易書留・現金書留の場合に分けて、速達に追加する際にかかる郵便料金を紹介します。

一般書留の場合

一般書留とは、引受けから配達までの送達過程を記録し、万が一郵便物が壊れたり、届かなかったりした場合に、実損額の賠償を受けられる書留のことです。一般書留で送るものの代表例として、貴金属や宝石類、5万円を超える商品券などが挙げられます。

速達に一般書留を追加する際に加える料金をまとめました。

種類重量旧料金新料金
速達+一般書留250g以内740円780円
1kg以内830円880円
4kg以内1,080円1,170円

上記表は、損害要償額(賠償金額の限度)10万円までの場合です。これに対して、5万円を加えるごとに+23円料金が加算されます(上限500万円)。

なお、一般書留の料金自体は旧料金と新料金で変わらず、一律480円です。

簡易書留の場合

簡易書留とは、一般書留に比べて料金が割安な分、万が一のときの賠償額が原則として5万円までに限定される書留のことです。簡易書留で送るものの具体例として、契約書類や5万円までの商品券、願書などが挙げられます。

速達に簡易書留を追加する際に加える料金は、以下のとおりです。

種類重量旧料金新料金
速達+簡易書留250g以内610円650円
1kg以内700円750円
4kg以内950円1,040円

なお、簡易書留の料金自体は、旧料金と新料金で変更なく、一律350円です。

現金書留の場合

現金書留とは、現金を送付する場合専用の一般書留のことです。現金書留の専用封筒は、のし袋も入るようなサイズになっており、お祝いを送る際などに使われます。

現金書留の料金は、基本的に一般書留の場合と同じです。ただし、損害要償額は1万円までで、そこから5,000円加えるごとに+11円かかります(上限50万円)。

【参考】書留|日本郵政グループ

速達に追跡サービスを追加する場合の郵便料金

速達自体には、追跡サービスが付与されていません。そのため、特定記録などのオプションを速達に追加する必要があります。

特定記録とは、郵便物を差し出した記録を残し、インターネットで配達状況を確認できるサービスです。定形郵便物で速達に特定記録(旧料金160円、新料金210円)をつける際にかかる料金を以下にまとめました。

種類重量旧料金新料金
定形郵便物
+速達
+特定記録
25g以内504円
(84円+260円+160円)
620円

(110円+300円+210円)

50g以内514円
(94円+260円+160円)

なお、重量や規格の都合上、定形郵便物・定形外郵便物での対応が難しい場合は、ゆうパックやレターパックを検討しましょう。ゆうパックやレターパックには、あらかじめ追跡サービスがついています。

【参考】特定記録|日本郵政グループ

速達に差額の郵便料金(切手)を貼るには?

2024年10月1日以降、速達の料金が上がるため、今まで持っていた切手では不足する場合があります。差額の郵便料金(切手)を貼る可能性を想定し、貼る位置や順番、複数ある場合の注意点について確認していきましょう。

切手を貼る位置

機械でスムーズかつ正確に仕分けるため、切手を「基本的に縦長にしたときに左上になる位置」に貼らなければなりません。とくに横長の封筒を使用する場合は、誤ってそのまま左上に貼らず、一度縦長にしてから貼る位置を考えましょう。

切手を貼る順番

複数の切手を貼る場合は、金額の高いものを上に貼ることが一般的です。2024年10月1日以降、定形郵便物を速達で送る際(410円必要)に、「300円」と「110円」を使うのであれば、「300円」を上に貼りましょう。

切手が複数ある場合の注意点

切手を貼る枚数について、制限はありません。ただし、何枚も切手が貼られた封筒を送ると、相手に不快な印象を与える可能性があります。

貼る枚数はできる限り常識の範囲内にとどめることが大切です。

【参考】切手のマナー|日本郵政グループ

速達に代わる当日配達ゆうパックと料金(一部エリア)

速達の代わりになるサービスのひとつとして、当日配達ゆうパックがあります。当日配達ゆうパックとは、午前中の差し出しで基本的に当日届くサービスです。

小売業を営む会社や、社内便を利用する会社などで、当日配達ゆうパックのサービスが役に立ちます。当日配達ゆうパックの基本運賃はゆうパックと同じで、2024年10月1日以降も変更はありません。

当日配達ゆうパックの料金は、差出地やお届け先、サイズによって異なります。具体的な金額を知りたい方は、郵便局のサイトを確認してください。

なお、引き受けエリアや配達エリアなどによって、当日配達ゆうパックを利用できないことがあるため、注意が必要です。

【参考】ゆうパックの運賃・料金計算|日本郵政グループ

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速達の郵便料金も値上げになる

2024年10月1日から郵便料金が変わることで、定形郵便物や通常はがきだけでなく、速達の料金も上がります。

速達とは、通常より多い金額を負担することで、郵便物をスピーディに届けられるサービスです。せっかく速達で送ったにもかかわらず、料金不足で届くまでに余計な時間がかかることがないよう、あらかじめ新料金を理解しておきましょう。


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