• 更新日 : 2023年12月1日

送付状に使える4月の時候の挨拶まとめ 上旬・中旬・下旬それぞれ紹介

ビジネス文書に同封する送付状には、季節ごとの表現を使った時候の挨拶を入れるのがマナーです。それぞれの季節や気候、行事を踏まえた適切な言葉を添えましょう。

本記事では4月に送る送付状に記載する時候の挨拶について、テンプレートや書類ごとの例文、書く際のポイントを紹介します。

送付状(添え状)に記載する時候の挨拶とは

ビジネスで請求書などの書類を送るとき、送付状を一緒に送るのがマナーとされています。送付状の冒頭には、送る月に適した「時候の挨拶」を記載するのが一般的です。

ここでは、送付状の意味や、時候の挨拶の役割について解説します。

送付状(添え状)とは?

送付状(添え状)とは、請求書や契約書などを送付する際に同封する書類のことです。企業間でやり取りする請求書や契約書などのビジネス文書だけでなく、個人が求人募集に対して送る履歴書にも送付状を同封するのが一般的です。

送付状を添えるのは挨拶の役割とともに、日頃お世話になっていることへの感謝を伝えるという意味合いもあります。

送付状のもうひとつの役割は、同封書類のお知らせです。送付した書類の内容を記載して、送付物に間違いがないことを確認してもらいます。

送付状の書き方について、詳しくは以下の記事をご参照ください。

時候の挨拶の役割

ビジネスで送る送付状には一定の形式があり、次のような構成で作成します。

  • 前文
  • 主文
  • 末文(結びの挨拶)
  • 後付(日付・署名 )

前文には「拝啓」などの頭語に続けて、時候の挨拶を記載するのが一般的です。

時候の挨拶とは、季節を24に分けた言葉である「二十四節気(にじゅうしせっき)」に基づき、季節や気候・行事などの季語を入れた表現です。その月に合わせた時候の挨拶を入れることが、ビジネス文書のマナーとされています。

時候の挨拶は、季節の話題によってコミュニケーションを図る役割を担うものです。また、時候の挨拶を入れることで、文書がより丁寧でかしこまった印象になるでしょう。

4月の送付状への時候の挨拶・季節の挨拶一覧

4月に送る送付状には、4月の時候の挨拶にふさわしい文言を記載します。同じ月でも上旬・中旬・下旬ごとに決まった言葉があるため、送る時期に合わせて適切な挨拶文を記載しましょう。

時候の挨拶には「〇〇の候」「〇〇の折」「〇〇のみぎり」といったシンプルな表現の漢語調と、柔らかい表現の口語調があります。ビジネス文書に使うのは、主に漢語調です。

ここでは、4月に使うおもな時候の挨拶をご紹介します。

4月上旬の時候の挨拶

4月の時候の挨拶は上旬・中旬・下旬ごとに分かれますが、4月全般に使える挨拶文もあります。

  • 春爛漫の候
  • 春陽の候
  • 陽春の候

どれも、春らしい穏やかな4月の気候を表す挨拶文です。

4月上旬は、次のような挨拶文を使います。

  • 麗日の候
  • 春光の候
  • 春風の候
  • 桜花の候
  • 清明の候

清明とは二十四節気の1つで、毎年4月5日〜19日頃を指します。また、4月4日頃までであれば「春分の候」も使えます。

長いやり取りのある取引先などには、少し砕けた表現の口語調の挨拶にしてみるのもよいでしょう。4月上旬は、次のような挨拶文を使います。

  • 春の暖かさが感じられる頃となりました
  • 春風が心地いい頃となりました

4月中旬の時候の挨拶

4月中旬は、春も盛りになり、桜の花が散る頃です。次のような挨拶文を使います。

  • 清明の候
  • 春嵐の候
  • 桜端の候

清明の候は、上旬に引き続き使えます。

口語調の挨拶文は、以下のとおりです。

  • 陽気に満ちた春となりました
  • 春もたけなわで行楽の季節となりました

4月下旬の時候の挨拶

4月下旬は次のような挨拶文を使います。

  • 穀雨の候
  • 葉桜の候
  • 若草の候

「穀雨」とは、4月20日〜5月5日頃、畑の準備が整う時期に降る春の雨のことです。

田畑を潤し、穀物の成長を促すとされています。

「若草」は春の草花が芽吹いて新緑に包まれる時期を指しています。

口語調の挨拶文は、次のとおりです。

  • 桜の花が散り葉桜の時期となりました
  • 春らしいうららかな日和が続いております
  • 若草の萌え出す季節になりました
  • 過ぎ行く春が惜しまれる頃となりました

間違いやすい時候の挨拶

時候の挨拶は中国で作られた二十四節気に基づいているため、季節感にズレを感じる場合もあります。4月の季語はあまり違和感を与えませんが、下旬に使う若草などは5月のイメージがあるかもしれません。実際の季節感を出すようにしましょう。

4月の場合は、前後する3月や5月の表現と間違わないようにしてください。二十四節気は季節が1〜2ヶ月早いため、特に4月は3月の季語と混同しやすくなります。

4月の送付状の例文(ケース別)

送付状は、送る書類の内容ごとに挨拶の文言が異なります。ここでは、4月に送る送付状の例文を、請求書・領収書・履歴書に分けて紹介します。

請求書を送る場合

請求書に添付する送付状に書く時候の挨拶の例文は、以下のとおりです。

春暖の候、貴社におかれましてはますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

さて、このたびは、弊社製品〇〇をお買い上げいただき、誠にありがとうございます。つきましては、下記の通り請求書を同封いたしましたので、ご査収くださいますようお願い申し上げます。

領収書を送る場合

領収書に添付する送付状に書く時候の挨拶の例文は、以下のとおりです。

清明の折、時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。

さて、令和〇〇年〇月〇〇日に請求させていただきました代金を早々にご入金いただき、ありがとうございます。

つきましては、下記の領収書を送付させていただきますので、ご査収のほど、よろしくお願い申し上げます。

履歴書を送る場合

履歴書に添付する送付状に書く時候の挨拶の例文は、以下のとおりです。

若草の候、貴社におかれましてはますますご清栄のことと心よりお慶び申し上げます。この度、〇〇に掲載されておりました貴社の営業職の求人に応募させていただきたく、必要書類をお送りいたします。ぜひ面接の機会をいただけると幸いです。ご検討のほど、よろしくお願い申し上げます。

送付状に時候の挨拶を書く際のポイント

4月は新年度となる企業も多く、送付状に書く時候の挨拶には新しいスタートにふさわしい文言を入れるのもよいでしょう。また、送る相手ごとにオリジナルの文言にすると、心遣いが伝わります。

ここでは、送付状に時候の挨拶を書くときのポイントを解説します。

新年度にふさわしい文言を入れる

4月は入学・入社式のシーズンで、新年度を迎える企業も少なくありません。ターニングポイントにふさわしい挨拶を上手に取り入れるとよいでしょう。

満開の桜の下での花見をしたり、本格的な春に移行するにあたって春一番が吹いたりするのもこの頃です。この時期にふさわしい話題を上手に盛り込んでください。

送付相手ごとに適切な文言を使用する

時候の挨拶はビジネス文書の格式を高めるために必要ですが、定型文だけでは事務的な印象を与えます。送付相手に合わせた心遣いのある言葉を入れ、オリジナル感を出すのもおすすめです。

4月初め頃は、「寒の戻り」といわれる一時的に冬の寒さが戻る時期もあります。そのような時期は、健康を気遣う文言を入れるのもよいでしょう。

4月の送付状のテンプレート・ひな形

時候の挨拶を入れたテンプレートの一例を紹介します。

以下のページサイトから、4月の時候の挨拶が入った送付状のテンプレートを無料でダウンロードできます。

送付状は、送る文書に応じて記載項目や形式にパターンがあるため、マナーに沿った送付状を作成するためにも、テンプレートの利用がおすすめです。ぜひご活用ください。

4月の送付状には季節感のある時候の挨拶を入れよう

ビジネス文書に同封する送付状には、その季節に合った時候の挨拶を記載します。時候の挨拶は、送付状の冒頭に入れる季節の移り変わりを表現する文章のことです。

4月は「春爛漫」や「清明」などの季語を使います。ビジネス文書では、主に「清明の候」など漢語調による表現を使うのが一般的です。

時候の挨拶と実際の季節感は異なることもあるため、状況に合わせた挨拶文を書くようにしましょう。


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