• 更新日 : 2023年4月21日

請求書作成ソフトとは?メリットや選び方を解説

メリットや選び方を解説

WordやExcelを使用して請求書を作成している個人事業主や法人は、請求書作成ソフトの利用を検討しているのではないでしょうか。取引先が増えてくると請求書の作成に時間がかかるため、効率化をはかりたいですよね。

本記事では請求書作成ソフトを導入するメリットや、おすすめの請求書作成ソフトなどについて解説しています。

請求書作成ソフトとは?

請求書作成ソフトでは、テンプレートなどをもとに請求書を簡単に作成できます。請求書の作成から送付までに必要な機能が備わっているため、これまで必要だった業務プロセスが省略され、業務効率の向上が見込めるでしょう。

請求書作成ソフトを利用することで「見積書納品書→請求書」の流れで書類を簡単に変換して、発行の準備を進めることもできます。

請求書作成ソフトの主な機能は以下のとおりです。

  • インボイス制度のフォーマットに対応した請求書の作成
  • 自社メンバーで請求書の内容が閲覧・編集できる
  • ワンクリックで郵送やメール送付が行える
  • 請求書のステータスが一覧から確認できる
  • 会計ソフトと連携して売掛金の自動仕訳を行う

2023年10月から施行されるインボイス制度については、下記記事で詳しく解説しています。

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請求書作成ソフトを導入する5つのメリット

請求書作成ソフトを導入するメリットは以下のとおりです。

  • 効率よく請求書が作成できる
  • 請求書の送付業務が委託できる
  • 請求漏れや誤送信などのヒューマンエラーが防止できる
  • テレワークの促進につながる
  • 税制改正にすぐ対応できる

効率よく請求書が作成できる

請求書の作成件数が増えてきた場合は、請求書作成ソフトを利用して請求書を作成するといいでしょう。WordやExcelで請求書を作成する場合と比較して、効率よく請求書が作成できるようになるからです。

WordやExcelで請求書を作成する場合は、取引先の情報や請求金額を確認して1枚ずつ請求書へ入力する必要があります。しかし多くの請求書作成ソフトでは、請求書を定期発行することができるため、入力する項目を減らすことができます。

また、請求書作成ソフト内に常に最新の情報が共有されていることも特徴的です。社内で請求書を確認して承認する場合も、担当者が常に最新の情報が反映された請求書を確認できます。

請求書の送付業務が委託できる

請求書作成ソフトには、請求書の送付をワンクリックで委託できる機能があります。取引先が請求書の送付を紙で希望している場合は、自社で宛名の作成や添付書類の確認などを行う必要があるため、手間や時間がかかってしまいます。

しかし、請求書作成ソフトを使用すれば請求書の送付業務が委託できるため、社員の業務を軽減することが可能です。ただし、請求書の郵送を依頼する場合は、別途費用がかかります(※)。

※「マネーフォワード クラウド請求書」の場合は1通170円程度

請求漏れや誤送信などのヒューマンエラーが防止できる

WordやExcelを使用して自社で請求書を作成している場合は、入力ミスや請求漏れ、誤送信などのヒューマンエラーにより取引先に迷惑をかけてしまうことがあります。また、場合によっては、顧客情報の漏えいといった事故につながってしまうかもしれません。

そのようなミスを防ぐために、請求書作成ソフトでは、取引先の自動入力が行われるほか、請求書のステータスを一覧で確認できる機能が備わっています。「送付済み」や「受領済み」「入金済み」といった流れで確認できるため、請求漏れや売掛金の回収漏れが防げるでしょう。

テレワークの促進につながる

テレワークへ移行したいと考えている場合は、経費精算や請求書の発行がオンラインで完結するような仕組みを構築するといいでしょう。テレワークに移行できない理由の上位には「紙の請求書業務」が含まれているからです。請求書作成ソフトを導入することにより、テレワークの課題であった「請求書の発行」を解消することができます。

請求書作成ソフトを導入すれば、クラウド上で請求書の内容が確認できるようになるため、請求書の発行に必要だった「承認」のプロセスが出社せずに完結します。郵送を希望している取引先については、請求書作成ソフトの郵送代行を利用するといいでしょう。

法改正にアップデートで対応できる

電子帳簿保存法やインボイス制度など、ここ数年で請求書のフォーマット変更が必要となる法改正が行われたため、対応に追われた会社が多いのではないでしょうか。

しかし、請求書作成ソフトを利用している場合は、常に最新のフォーマットが提供されているため、法改正があった場合でもこれまでどおりに請求書を発行することができます。また、加入しているプランによっては、電話やメールによりサポートを受けることができるため、業務で生じた疑問・問題をスムーズに解決することができます。

個人事業主・法人向け代表的な請求書作成ソフト

代表的な請求書作成ソフトには次のようなものがあります。個人事業主が請求書作成ソフトを利用する場合は、個人事業主向けプランを用意しているものを選ぶようにしましょう。

個人事業主向けの請求書作成ソフト

  • マネーフォワード クラウド請求書
  • freee請求書
  • Misoca
  • board

法人向けの請求書作成ソフト

  • マネーフォワード クラウド請求書
  • freee請求書
  • Misoca
  • board
  • BtoBプラットフォーム 請求書
  • 請求管理ロボ
  • 楽楽明細

請求書作成ソフトを選ぶ際のポイント

請求書作成ソフトを選ぶ際のポイントは以下のとおりです。

  • 既存システムや他のサービスとの連携が可能か
  • 請求書作成以外の機能が充実しているか
  • 税制改正に対応できるか

UIなどの見た目や使いやすさを基準に選ぶことも大切ですが、まずは既存システムや他のサービスとの連携が可能かを確認する必要があります。

自社で使用しているサービスが連携できる請求書作成ソフトを選ぶことで、移行作業などにかかる時間を短縮できるからです。会計ソフトを連携させることができれば、売掛金などの仕訳を自動で入力させることができるため、業務効率の改善につながります。

また、請求書作成ソフトの中には請求書だけでなく、見積書や発注書、請求業務の代行といった機能を備えているものがあります。自社の業務を前提として請求書作成ソフトを選ぶ場合は効率化できる内容が異なるため、請求書作成ソフトを選ぶ際の基準にするといいのではないでしょうか。

請求書作成ソフトは業務全体の効率化につながる可能性がある

請求書作成ソフトは利用料がかかる場合が多いため、導入をためらっている事業者が多いのではないでしょうか。しかし、請求書作成ソフトの利用により費用がかかったとしても、業務効率が向上できた場合は人件費の削減につながります。費用対効果の高い設備投資という見方もできます。

また、請求書作成以外の機能を備えている請求書作成ソフトもあるため、想定していたよりも費用がかからない場合もあります。会計業務や経費精算、人事管理など、バックオフィス全体の効率化を検討している場合は、請求書作成ソフトも含めて利用を検討してみましょう。

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よくある質問

請求書作成ソフトとは何ですか?

請求書をテンプレートで簡単に作成できるソフトのことです。請求書以外の書類を一気通貫で作成できるほか、インボイス制度にも対応しています。詳しくはこちらをご覧ください。

請求書作成ソフトを導入するメリットは何ですか?

必要事項を入力するだけで請求書が作成できるため、業務効率の向上が見込めます。また、請求状況がステータス上で確認できるため、請求漏れなどのヒューマンエラーを防止することにもつながります。詳しくはこちらをご覧ください。


※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

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