- 更新日 : 2024年8月29日
出精値引きがある場合の見積書の書き方・無料テンプレート
当記事では、出精値引きの見積書の書き方やポイントについて、分かりやすく解説しています。
また、見積書の無料テンプレート、見積書の書き方の基本事項なども併せて紹介していますので、ぜひ併せてご参考ください。
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目次
出精値引きの見積書が必要なケースは?
出精値引きとは何か、そして出精値引きがある場合の見積書について解説します。
出精値引きとは?
出精値引きとは、取引先との関係強化や取引継続を目的とした値引きです。商品やサービスの質を落とさず、企業努力で値下げを行います。不良品があった場合などに行われる値引きとは根本的に異なりますので、理解したうえで使いましょう。
出精値引きがある場合は「出精値引き込みの見積書」が必要
出精値引きを行う場合は、取引継続やサービスを行う意思を見せるために、見積りの段階で「出精値引き込みの見積書」を作成してください。
出精値引きの見積書の書き方・ポイント
出精値引きの見積書を作成する際のポイントを押さえておきましょう。
出精値引きであることを記載
見積書には、出精値引きであることを記載します。なお、出精値引きは自社の誠意を見せるためのものであるため、大幅な値引きは行わないのが一般的です。多くは「端数分値引き」などが行われます。
また、出精値引きでは内訳がありません。複数の品目がある場合でも、商品一つ一つに値引きをするのではなく、「出精値引き」という独立した品目を作ります。
値引き金額の前に「-(マイナス)」「▲」を付けよう
出精値引きをする際は、値引き金額の前に「-(マイナス)」「▲」を付けて、どの程度の金額が値引きされているのかを明確にします。品目欄には「出精値引き」と記載しましょう。
出精値引きを効果的に使おう
出精値引きは取引先との関係強化に利用できます。取引先と長く良い関係を築きたいのであれば、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。ただし、以下の注意点もあります。
取引先からの値引き要求につながる恐れがある
出精値引きを頻繁に使っていると、「すぐに値引きしてもらえる事業者」と見なされ、取引先から値引き要求をされるようになる恐れもあります。なお、発注者が一方的に過度の値下げ要求を行うことは下請法に抵触する可能性もありますので気を付けましょう。
商品価値が下がる恐れがある
出精値引きが多いと、値引き金額に慣れて商品自体の価値を感じなくなる恐れもあります。
利益率低下につながる
複数の取引先で頻繁に出精値引きを行うと、自社の利益率が低下する可能性もあるため注意してください。
出精値引きがある場合にも活用できる「見積書の無料エクセルテンプレート」
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このほかにも、たくさんの見積書テンプレートを用意していますので、自社や自分の店舗などに合った見積書をぜひお気軽にご利用ください。
見積書の作成枚数が多い場合は、見積書作成ソフトを使用するといいでしょう。一度作成した見積書の内容が次回の見積書にも反映されるほか、見積書の内容をもとに請求書を発行することもできるためです。
※画像は執筆時点のイメージであり、最新の画面と異なる場合がございます
なお、「マネーフォワード クラウド請求書」は直感的な操作で、従来の表計算ソフトに比べて格段に素早く見積書や、見積書 ・納品書・ 請求書も簡単に作成できます。
そもそも見積書とは?
見積書とはクライアントへ費用の目安を伝える目的として、取引の初期段階で発行する書類です。依頼の検討に必要な情報が共有できるほか、条件のすれ違いによるトラブルを避けることもできます。
クライアントは見積書の内容を確認して、仕事の発注を検討します。その際に見積書があれば、費用や納期などの契約に必要な基礎的な情報が確認できるため、取引をスムーズに進めることが可能です。
見積書に記載されている金額はあくまで費用の目安であるため、妥当な理由があれば契約時に金額の変更が生じたとしても問題ありません。
【基礎編】見積書の書き方と見本・注意点
①宛名
宛名には、先方の所在地、会社名を記載します。また、場合によっては担当者名なども必要とされます。
一般的に、会社対会社という形での取引の場合の書き方は、会社名のみを記載することが多いようです。ただ、どこまで記載するのかに関しては、ケースバイケースで担当者間で決定することになります。
書き方として、一般的なのは以下のような形のものです。
まず、会社名を記載。必要な場合には、その下に担当者の部署や担当者名を記載。その後、さらに担当者名の下の部分に、会社の所在地を記載することになります。
②差出人の名前
相手先名などを記載すると同時に、誰からの見積りなのか記載するため、差出人の名前も必要です。差出人、会社名のみを記載する場合や、加えて担当者名も記載する場合など、状況により書き方が異なります。そのため、できるだけ宛名と記載内容を揃えるほうがよいでしょう。
また、宛名同様に所在地の記載も求められます。
差出人の部分の書き方で忘れてはいけないのが、差出人の電話番号を記載するということ。見積書の記載内容に関する疑問などがあった際に直ぐに連絡を取ったりできるようになるので、必ず記載を行なうようにしましょう!ここは宛名を記載するときと大きく異なる点なので、注意が必要です。
③見積書の通し番号
事業を営んでいると、見積書を発行する機会というのは多くあると思います。その中で、「アレ、あの見積書どこに行ったっけ?」のように、見積書を探すのに苦労したという経験がある方もいると思います。
通し番号を記載しておくことで、管理や整理がしやすくなり、そのような探す手間が発生しなくなります。見積書作成ソフトなどを使うと、自動で通し番号を発行してくれるので便利です。
④発行日
発行日も絶対に必要になる項目の一つといえるでしょう。発行日を記載することで、先方とのコミュニケーションコストが下がり、管理するための手間が減ることにつながります。
また発行日を記載することは、この見積もりに関する有効期限を意味する見積有効期限を設定するためにも必要になります。
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⑤見積もりの合計金額
見積もりの合計金額も当然記載することになります。この合計金額は、各項目の金額を合計したものとズレないように注意が必要です。
⑥見積もりの内容
見積もり内容には、品目名、単価、個数、合計などを記載します。
品目名
品目名の欄には、納品物や提供するサービスなどを項目ごとに記載します。このときには取引相手にも分かるような書き方で記載することが必要となります。
単価
次に記載するのが単価。原則、品目ごとに一つもしくは一単位あたりの金額を記載します。ただし、単価の記載ができないモノやサービスについては、空欄で問題ありません。
個数
それぞれの品目に対して、提供する数量を記載します。サービスなどで、具体的な数量を記載するのが難しい場合には、「1式」のような書き方で記載しても問題ありません。
合計
品目ごとの合計金額を記載します。ここでの金額は単価×個数で算出される金額となります。
⑦各項目の小計、消費税、合計金額
各項目の小計欄には、それぞれの項目の合計金額を合算した金額を記載します。また、合計金額の欄には、小計金額に消費税の金額を追加した金額を記載します。
⑧備考欄
備考欄の書き方にルールはありませんが、全体に関わるかつ補足説明が必要な内容や条件などを記載します。また、特に記載が必要な項目がないという場合には、短い挨拶文やメッセージを記載するというケースもあるようです。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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