• 更新日 : 2024年10月17日

A5サイズの郵便料金はいくら?封筒の使い道や安く発送する方法も

2024年10月1日以降の郵便料金の値上げは、A5サイズの書類が入る定形郵便や定形外郵便も対象です。新料金ではどの程度の値上げになるのでしょうか。この記事では、A5用紙が入る封筒のサイズや値上げ対策などを紹介します。

A5サイズの封筒はどれくらい?

A5サイズの書類などを折りたたまずに送るのか、3つ折りやタテ2つ折りにして送るのかにより封筒のサイズは異なります。

以下の表は、A5サイズをそのまま、または折りたたんだ際のサイズと定形郵便・定形外郵便の対応表です。

サイズ対応する郵便の種類
A5サイズそのまま148mm×210mm定形外郵便(規格内)
A5サイズヨコ3つ折り148mm×70mm定形郵便
A5サイズタテ2つ折り74mm×210mm定形郵便

そのまま入るサイズ

A5サイズの書類を折りたたまずに入れることができ、かつ封筒の収まりがよいのは角6号の封筒です。

角6号は162mm×229mmで、A5サイズ(148mm×210mm)よりも一回り大きい作りになっています。

角6号よりもワンサイズ大きい角5号にもA5サイズは入るものの、やや大きいため、中の書類がズレやすくなります。

ヨコ3つ折り

A5サイズをヨコ3つ折りにしたときのサイズは、148mm×70mmです。3つ折りにしたサイズよりも少し大きい、165mm×92mmサイズの定形郵便の洋7封筒が適しています。

タテ2つ折り

A5サイズをタテ2つ折りにしたときのサイズは、74mm×210mmです。封筒のサイズは、120mm×235mmの長3封筒が適しています。

A5サイズを利用するケース

A5サイズは持ち運びに適したサイズです。例えば、以下の用途で利用されています。

  • 手帳
  • ノート
  • 書籍
  • 冊子
  • カタログ
  • クリアファイル
  • 納品書
  • 発注書
  • チラシなど

A5サイズは、ISO(国際標準規格)に適合したサイズです。A5サイズの用紙は一定のニーズがあり、伝票や給与明細などでよく利用されています。

ビジネスでは一般的に使われているサイズです。A5サイズの用紙やA5サイズのトレーなどは量販店でも扱われています。

以上のことから、A5サイズの用紙が収まるA5サイズの封筒は、ビジネスでは利用されることの多い、封筒サイズのひとつといえます。

2024年10月の値上げでA5サイズの郵便料金はいくらになる?

2024年10月1日以降、郵便料金が値上げされます。以下の表は、主な郵便サービスの値上げ前の料金と値上げ後の料金の比較表です。

郵便物の種類2024年9月30日まで2024年10月1日以降
定形郵便25g以内84円110円
50g以内94円
定形外郵便

(規格内)

50g以内120円140円
100g以内140円180円
150g以内210円270円
250g以内250円320円
500g以内390円510円
1kg以内580円750円
スマートレター180円210円
レターパックライト370円430円
レターパックプラス520円600円
速達250g以内260円300円
1kg以内350円400円
4kg以内600円690円

出典:「2024年10月1日(火)から郵便料金が変わります(郵便局)」をもとに作成

A5サイズは、148mm×210mmです。定形郵便は、最大で120mm×235mm×厚さ10mmのものまでが送れるため、A5サイズを折りたたまずに送る場合は対象外です。

A5サイズを送る場合は、定形外郵便(規格内)(最大250mm×340mm×厚さ3mmまで)で送ることになります。定形外郵便(規格内)は重さで料金が異なり、50g以内だと20円の値上げです。

その他の郵便料金については以下の記事をご覧ください。

A5サイズの郵便料金:定形外郵便で送る

A5サイズの用紙の1枚あたりの重量は、紙の種類や厚みで異なります。一般的な印刷用紙の場合、1枚あたり2~3gが目安です。

ここでは、1枚2.5gと仮定して、定形外郵便では何枚送ることができるのか試算します。

定形外料金ごとのA5枚数の目安

以下の表は、A5サイズの用紙1枚あたり2.5gと仮定したときの定形郵便の対応表です。

種類枚数の目安旧料金新料金
定形外郵便

(規格内)

50g以内20枚120円140円
100g以内40枚140円180円
150g以内60枚210円270円
250g以内100枚250円320円
500g以内200枚390円510円
1kg以内400枚580円750円

厚みのない通常の印刷用紙の場合、数枚程度であれば50g以内の定形外郵便で十分利用できることがわかります。

書籍や手帳など厚みのあるものを送る場合は、250g以上あたりからが目安になるでしょう。

速達を追加する場合

速達は、定形郵便や定形外郵便などの郵便物をより速く配達するサービスです。

A5サイズそのままの定形外郵便で送る際に速達を利用した場合、以下の郵便料金がかかります。

2024年10月1日以降の値上げは速達も対象のため、10月以降は速達の値上げ分も含めた料金となります。

郵便物の種類2024年9月30日まで2024年10月1日以降
料金速達合計料金速達合計
定形外郵便50g以内120円260円380円140円300円440円
100g以内140円400円180円480円
150g以内210円470円270円570円
250g以内250円510円320円620円
500g以内390円350円740円510円400円910円
1kg以内580円930円750円1,150円

出典:「2024年10月1日(火)から郵便料金が変わります(郵便局)」をもとに作成

A5サイズの郵便料金:その他の発送方法

A5サイズの書類や書籍などをそのまま送る方法は、定形外郵便以外にもあります。

代表的なものとして、クリックポスト、ゆうメール、ゆうパケット、レターパックについて紹介します。

なお、各サービスのA5用紙の枚数の目安は、一般的な普通用紙(厚さ0.09mm)で換算した場合の目安です。

用紙の厚さによって、送れる枚数が変動する可能性があります。

クリックポストで送る

クリックポストは、全国一律の料金で郵便ポストから差し出せる郵便サービスです。信書には対応していないものの、追跡が可能なため、冊子や手帳などを送る場合に適しています。

10月以降も料金は変わりません。

料金A5枚数の目安

(厚さ0.09mmで計算)

クリックポスト185円約333枚

ゆうメールで送る

ゆうメールは、1kgまでの荷物をポスト投かんで送れるサービスです。信書は送れないため、冊子やカタログを送るのに適しています。

クリックポストのように追跡はできません。(特定記録郵便や書留をオプションで付ければ追跡できます。)

また、10月以降も料金は変わりません。

ゆうメール料金A5枚数の目安

(厚さ0.09mmで計算)

150g以内180円約333枚
250g以内215円
500g以内310円
1kg以内360円

ゆうパケットで送る

ゆうパケットは、1kgの小さな荷物をポスト投かんで送れるサービスです。追跡と毎日配送に対応しています。

信書は送れないため、書籍やカタログなどを追跡サービス付きで素早く送りたいときに適しています。

10月以降も料金は変わりません。

ゆうパケット料金A5枚数の目安

(厚さ0.09mmで計算)

厚さ1cm以内250円約111枚
厚さ2cm以内310円約222枚
厚さ3cm以内360円約333枚

レターパックで送る

レターパックは、全国一律料金で信書にも対応しているサービスです。毎日配送、追跡サービス、ポスト投かんによる配送に対応しています。

レターパックには、ライトとプラスの2種類があります。

ライトは3cmの厚さ制限があるのに対して、プラスには厚さ制限がありません。

厚みのあるA5サイズの書籍を送る場合はレターパックプラスがおすすめです。

料金A5枚数の目安

(厚さ0.09mmで計算)

2024年9月30日まで2024年10月1日以降
レターパックライト

(厚さ3cmまで)

370円430円約333枚
レターパックプラス

(厚さの制限なし)

520円600円約1,111枚

A5サイズ封筒に差額の切手・郵便料金を貼る方法

A5サイズの封筒は、以下の手順で送付できます。

  1. 封筒に相手先や送り主の氏名(名称)や住所を記入する
  2. 送付するものを封入する
  3. 重量を測って切手を貼り付ける
  4. ポストに投かんまたは郵便窓口に持っていく

なお、新料金が適用されるまでに、すでに購入した旧料金分の切手を消費しきれないケースも出てくるかと思われます。

このようなケースでは、旧料金と新料金の差額分の切手を貼り付けることで利用が可能です。

例えば、50g以内の定形外郵便の旧料金と新料金の差額は20円のため、旧料金の120円切手に差額分の20円切手を貼り付ければ利用できます。

100g以内の定形外郵便は、旧料金の140円切手に差額の40円分の切手を貼り付けて利用します。

封筒に切手を貼る位置・順番

切手は、機械でスムーズに処理できるようにするため、縦長封筒であれば左上、横長封筒であれば右上(縦にしたときに左上になる場所)に貼るのがマナーです。

切手を貼る順番に特に決まりはないものの、一般的に金額の大きい切手から貼り付けます。

切手を複数枚貼る場合の注意点

切手を貼る枚数に制限はありません。しかし、あまりにも切手が多く貼られていると、受け取る側が快く思わない可能性もあります。

貼り付ける切手の枚数は、できるだけ最小限に抑えた方がよいでしょう。

また、複数枚貼るときは、切手同士が重ならないように貼り付けるようにします。

A5サイズの郵便料金値上げに伴う年間コストは?

郵便料金の値上げでどのくらいの影響があるのでしょうか。

個人が書籍を送るために定形外郵便(1kg以内)を年10回利用した場合、法人が納品書を送るために定形外郵便(50g以内)を年600回(月50回)利用した場合をシミュレーションしてみます。

(例)個人が定形外郵便(1kg以内)年10回利用した場合
値上げ前:580円×10=5,800円
値上げ後:750円×10=7,500円
⇒年間1,700円のコスト増になります。
(例)法人が定形外郵便(50g以内)を年600回利用した場合
値上げ前:120円×600=72,000円
値上げ後:140円×600=84,000円
⇒年間12,000円のコスト増になります。

郵便料金の値上げに対する事業者の対策例

2024年10月1日以降の値上げに対してどのような対策ができるのか、対策例を紹介します。

メールを利用する

企業宛てに納品書や見積書、会社案内や商品パンフレットを送るためにA5サイズの定形外郵便を利用している場合は、メールで代替する方法もあります。

必要な資料をPDFにし、メールに添付して送付すれば、郵便料金はかかりません。ただし、書類をメールに添付できるファイルに変換する必要があるため、送付する書類の枚数が多い場合は向いていません。

特約ゆうメールを利用する

ゆうメールには、特約ゆうメールといわれる大口割引があります。

特約ゆうメールは、ゆうメールを大量に利用する企業向けのサービスです。郵便局と直接契約することで利用できます。

特約ゆうメールの料金は契約する企業ごとに異なります。定形郵便や定形外郵便を利用する場合と比べて安価に利用できるのが一般的です。

ダイレクトメールなどを大量に送付したい場合などに活用できます。

発送先を見直す

送付先の情報が更新されない状態が続くと、顧客の住所変更などが反映されず、郵便物が返ってくることがあります。

郵便料金がムダに発生することになるため、発送先の情報を定期的に更新し、発送先を見直すことも郵便料金の削減に有効です。

A5サイズが入る封筒の郵送も値上げの対象

A5サイズがそのまま入る封筒は定形外郵便、A5サイズの用紙を2つ折りや3つ折りにするときの封筒のサイズは定形郵便になります。

定形外郵便も定形郵便も、2024年10月1日以降の郵便料金の値上げの対象です。

A5サイズの封筒での発送が多い場合は、対策として、メールの利用や発送先の精査などを検討してみてはいかがでしょうか。

 


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