• 更新日 : 2023年12月29日

送付状に使える9月の時候の挨拶まとめ 上旬・中旬・下旬それぞれ紹介

ビジネス文書に添付する送付状には、時候の挨拶を入れるのがマナーです。時候の挨拶とは送付状の書き出しに添える挨拶で、「拝啓」などの頭語に続いて季節ごとの言葉を添えます。9月に送る送付状にも、季節や気候、風物詩などを踏まえた時候の挨拶を書きましょう。

本記事では9月に送る送付状に記載する時候の挨拶について、詳しく紹介します。

送付状(添え状)に記載する時候の挨拶とは

ビジネスで請求書領収書などの書類を送るとき、送付状を同封するのがマナーとされています。送付状の冒頭には挨拶文として、その月の季節を表す時候の挨拶を記載するのが一般的です。

ここでは、送付状の意味や、時候の挨拶の役割について解説します。

送付状(添え状)とは?

送付状(添え状)とは、請求書や契約書などを送付する際に同封する書類のことです。企業間で送付するビジネス文書だけでなく、個人が求人募集に応募する履歴書などの書類にも送付状を同封するのが一般的です。

送付状を添えることには挨拶の役割とともに、手渡しではなく郵送で済ましてしまうことへのお詫びという意味も込められています。

送付状のもうひとつの役割は、同封した書類のお知らせです。送付した書類の内容を記載することで、送付物に間違いがないことを確認してもらう役割があります。

送付状の書き方について、詳しくは以下の記事をご参照ください。

時候の挨拶の役割

ビジネスで送る送付状は、書類を送付するという内容の本文を記載する前に、「拝啓」などの頭語に続けて時候の挨拶を記載します。

時候の挨拶とは、さまざまな季節を表現した「二十四節気(にじゅうしせっき)」に基づき、季節や気候・行事などの季語を取り入れた文章です。送付状には送る月に合わせた時候の挨拶を入れるのが、ビジネス文書のマナーとされています。

時候の挨拶は、季節という共通の話題で相手とコミュニケーションを図る役割とともに、文書にかしこまった印象を与える目的もあります。

9月の送付状への時候の挨拶・季節の挨拶一覧

9月に送付状を送るときには、9月の時候の挨拶として決められた表現を記載します。同じ月でも上旬・中旬・下旬ごとに決まった表現があるため、送る時期に合った挨拶文を記載しましょう。

時候の挨拶には「〇〇の候」「〇〇の折」「〇〇のみぎり」といった簡潔な表現の漢語調と、柔らかい表現の口語調があります。送る相手やシーンによって使い分けますが、ビジネスの場面で使うのは主に漢語調です。

ここでは、9月に使う各時期ごとの時候の挨拶について紹介します。

9月上旬の時候の挨拶

9月の時候の挨拶は上旬・中旬・下旬ごとに分かれますが、9月全般に使える挨拶文もあります。

  • 秋涼の候
  • 秋風の候
  • 秋晴の候

どれも秋の訪れを表す挨拶で、9月中に送る送付状に使用できます。

9月上旬は、次のような挨拶文を使います。

  • 処暑の候
  • 重陽の候

「処暑」とは暑さが収まる頃という意味で、二十四節気のひとつです。8月23日頃~9月6日頃にあたり、8月下旬も使えます。「重陽」とは9月9日に菊を使って長寿祈願をする行事のことです。

日頃からお付き合いのある取引先で、親しみを込めた挨拶にしたい場合、口語調にしてみるのもよいでしょう。9月上旬は、次のような挨拶文を使います。

  • 朝夕には秋の訪れを感じられる季節となりました
  • 清々しい秋晴れが広がる時期となりました
  • 少しずつ秋の訪れを感じられる季節となりました

9月中旬の時候の挨拶

9月中旬に使う挨拶文は、以下のとおりです。

  • 野分の候
  • 仲秋の候
  • 名月の候

「野分」とは台風の時期という意味です。「仲秋」は二十四節気の「白露」(9月7日頃〜22日頃)と「秋分」(9月23日頃〜10月7日頃)の時期を指します。

「名月」とは中秋の名月のことで、旧暦の9月15日です。毎年日にちは異なり、2024年は9月17日です。

口語調の表現は、次のとおりです。

  • 秋風が心地よい季節となりました
  • ようやく暑さが収まり、涼しさが感じられるこの頃

9月下旬の時候の挨拶

9月下旬は、次のような挨拶文を使います。

  • 清秋の候
  • 爽涼の候
  • 爽秋の候
  • 秋雨の候

秋の気配が深まったことを表す挨拶文です。

口語調の表現は、以下のとおりです。

  • 秋の気配が感じられる季節になりました
  • 爽やかで過ごしやすい秋となりました

間違いやすい時候の挨拶

時候の挨拶は中国で作られた二十四節気に基づいているため、選ぶものによっては違和感を与える場合があるかもしれません。例えば、9月はまだ暑さが残っていることも多く、「涼しい秋」という表現がそぐわない場合もあります。送付状を送るときの気候に合わせ、適切な挨拶文を選びましょう。

9月の場合は、前後する8月や10月の表現と間違わないようにしてください。二十四節気は季節が1〜2ヶ月早いため、特に9月は8月の季語と混同しやすくなります。

9月の送付状の例文(ケース別)

送付状は、送る書類の内容ごとに挨拶の文言が異なります。ここでは、9月に送る送付状の例文について、請求書・領収書・履歴書に分けてみていきましょう。

請求書を送る場合

請求書に添付する送付状に書く時候の挨拶の例文は、以下のとおりです。

清秋のみぎり、貴社ますますのご清祥のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜りまして深く御礼申し上げます。さて、このたびは、弊社商品〇〇をご利用いただき、誠にありがとうございます。つきましては、下記の通り請求書を同封いたしましたので、ご査収くださいますようお願い申し上げます。

領収書を送る場合

領収書に添付する送付状に記載する時候の挨拶について、例文をみてみましょう。

処暑の候、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご厚情を賜り、厚く御礼申し上げます。

さて、令和〇〇年〇月〇〇日に請求させていただきました代金を早々にご入金いただき、誠にありがとうございます。

つきましては、下記のとおり領収書を送付させていただきますので、ご査収のほどよろしくお願い申し上げます。

履歴書を送る場合

以下は、履歴書に添付する送付状に書く時候の挨拶の例文です。

仲秋の候、貴社におかれましてはますますご発展のこととお慶び申し上げます。

このたび、〇〇に掲載されておりました貴社の求人に応募させていただきたく、履歴書と職務経歴書を送付させていただきました。ご検討の上、ぜひ面接の機会をいただけると幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。

送付状に時候の挨拶を書く際のポイント

送付状に時候の挨拶を書く際は、いくつかのポイントを押さえましょう。9月は季節が変化する時期であるため、実際の季節感を考えながら挨拶文を選んでください。また、定型文をそのまま使うのではなく、送付先の状況を考慮することも大切です。

ここでは、送付状に時候の挨拶を書くときのポイントを紹介します。

季節の移り変わりを表現する

9月は夏から秋へ季節が移り変わる時期で、上旬と下旬は気温が異なります。時候の挨拶を選ぶときは、それぞれの時期に応じたものを使い分けましょう。

9月は中秋の名月や秋の夜長、秋桜(コスモス)、鈴虫などのキーワードもあります。これらを使って季節の変化を表現するにもよいでしょう。

送付相手の状況も考慮する

時候の挨拶は月ごとに挨拶文が決まっていますが、送る時期や送り先の気候によっては季節感が異なることもあります。例えば、9月下旬でも残暑が厳しい場合、「秋涼の候」などの文言は違和感を与えるでしょう。実際の状況を考慮して挨拶文を考えてください。

また、時候の挨拶は基本的なパターンが決まっていますが、そのまま使うと事務的な印象を与えることもあります。相手との関係性を考え、オリジナル感のある内容にすると心遣いが伝わるでしょう。

9月の送付状のテンプレート・ひな形

9月の時候の挨拶を入れたテンプレートの一例を紹介します。

以下のページサイトから、9月の時候の挨拶が入った送付状のテンプレートを無料でダウンロードできます。

送付状は、送る文書に応じて記載項目や形式にパターンがあるため、マナーに沿った送付状を作成するためにも、テンプレートの利用がおすすめです。ぜひご活用ください。

9月の送付状には時候の挨拶を入れよう

ビジネス文書に同封する送付状を作成するときは、その季節に合った時候の挨拶を記載しましょう。時候の挨拶で季節の移り変わりを表現することで、送付状の格式を高めます。

9月は「清秋」や「秋涼」などの季語を使い、ビジネス文書であれば「〇〇の候」など漢語調による表現を使うのが一般的です。

時候の挨拶と実際の季節感は異なることもあるため、送付時期の気候に合った挨拶文を選びましょう。


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