• 更新日 : 2024年11月7日

時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げますの意味・例文や送付状の無料テンプレート

「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」は、ビジネスシーンにおいてよく用いられる定型の挨拶文で、特に季節を選ばないため、年中使える便利な表現として重宝されています。この表現には、相手の健康や繁栄を願う気持ちが込められており、尊敬と丁寧さを示す言い回しとなっています。

この記事では、「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」の意味や例文、送付状のの書き方をわかりやすく解説します。また、今すぐ使える送付状の無料テンプレートもご用意していますので、ぜひご活用ください。

時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げますの意味は?

「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」の意味は、ビジネスやフォーマルな文書で使われる挨拶表現で、相手の健康や繁栄を願う意味があります。

この挨拶文には、「時下」が「現在」や「今の時期」を指し、季節や時期に関係なく使えることから、年間を通して使用可能な便利な言い回しです。「ますますご清栄」の「ますます」は「一層の」を意味し、「ご清栄」は「相手の健康と繁栄」を表しています。これにより「相手が一層の健康と繁栄に恵まれていることを喜ぶ」というニュアンスが生まれます。

つまり、「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」は、「現在、相手が健やかで、仕事も順調であることを喜び、これからもその状態が続くことを願っています」という気持ちを込めた丁寧な挨拶表現です。

時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げますの例文

「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」は、文書の冒頭に入れます。以下に具体的な例文をご紹介します。また、多くの場合、「拝啓」「謹啓」などの挨拶語の後に使い、丁寧な挨拶として続けます。

取引先へのお知らせ文書

「拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。このたび、弊社では新製品の販売を開始する運びとなりましたので、ご案内申し上げます。」

感謝状

「拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。先日はお忙しい中、貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。今後とも末永くご指導賜りますようお願い申し上げます。」

納品書や請求書の添え状

「拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。日頃より弊社をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。下記の通り請求書をお送りいたしますので、ご査収賜りますようお願い申し上げます。」

ご案内文

「拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。このたび、弊社の新オフィス移転が決定いたしましたので、謹んでご案内申し上げます。」

時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げますに似た表現

「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」に似た表現として、相手への健康や繁栄を祈りながら、季節や時期に関係なく使える定型句をご紹介します。

時下ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます

「ご清栄」の代わりに「ご隆盛」を使うことで、特に相手の事業や業績の発展を祝う意味合いが強まります。取引先や企業宛ての手紙に適しています。

例文:
「拝啓 時下ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。日頃より格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。」

時下ますますご繁栄のこととお喜び申し上げます

「ご繁栄」は、事業や活動の繁栄を願う表現で、会社や団体などへ使うのに適した表現です。

例文:
「拝啓 時下ますますご繁栄のこととお喜び申し上げます。平素より大変お世話になり、厚く御礼申し上げます。」

時下ますますご健勝のこととお喜び申し上げます

「ご健勝」は「ご清栄」と似ていますが、特に健康面を重視した表現です。個人宛てや、相手の体調を気遣う場面で使いやすいです。

例文:
例文:拝啓 時下ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。いつもお力添えを賜り、心より感謝申し上げます。」

貴社ますますご清祥のこととお慶び申し上げます

「ご清祥」は、相手の健康と幸福を祈る表現で、「ご清栄」と同じように広く使えますが、やや格式のある表現として用いられることが多いです。

例文:
例文:拝啓 貴社ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。平素は格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。」

時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げますを使った送付状の例文

ここでは、「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」を使った送付状の例文を紹介いたします。請求書や領収書などに添える送付状を書く際は、ビジネスマナーを守り、簡潔で丁寧な表現を心がけましょう。

請求書を送る場合の例文

X年X月X日

株式会社 ●●●●
ご担当: ●●● 様

株式会社 ●●●●
●●部 ●●●
担当: ●●●●
電話番号:XXX-XXXX-XXXX
e-mail:XXXX@XXXX

請求書送付のご案内

拝啓 時下ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
平素は格別のご愛顧を賜り、誠にありがとうございます。

さて、下記の通りご請求書をお送りいたしますので、ご査収賜りますようお願い申し上げます。今後とも変わらぬお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。

敬具

〇月分請求書(No.10000)1通

以上

契約書の送付時の例文

X年X月X日

株式会社 ●●●●
ご担当: ●●● 様

株式会社 ●●●●
●●部 ●●●
担当: ●●●●
電話番号:XXX-XXXX-XXXX
e-mail:XXXX@XXXX

契約書の送付のご案内

拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。

さて、このたびご契約に基づき、契約書を同封いたしましたのでご確認いただけますようお願い申し上げます。ご署名・ご捺印のうえ、1部を弊社までご返送くださいますようお願い申し上げます。

今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

敬具

〇〇契約書 1通
関連資料 1通

以上

送付状(時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます)の無料テンプレート

マネーフォワード クラウドでは、送付状の無料テンプレートをご用意しております。無料でダウンロードできますので、ぜひお気軽にご利用ください。

書類送付時の送付状の書き方

送付状は、1枚にまとめるのが一般的です。必要な情報を記載し、余計な表現は控えるよう心がけましょう。相手も読みやすく、内容もしっかり伝わります。

送付状に記載すべき項目は、以下のとおりです。

  1. 送付年月日
  2. 送付先(宛先)
  3. 差出人情報
  4. タイトル
  5. 頭語と結語・挨拶文
  6. 本文
  7. 送付内容(記・以上)

①送付年月日

送付状には、送付した日付を入れておくと、相手が書類を受け取った時期を確認しやすくなります。送付年月日は、送付状の右上か左上に書くことが多いです。

②送付先(宛先)

送付状には、相手の会社名、部署名、担当者名(○○ 様)などを記載します。個人宛なら、氏名を記載します。 企業宛であれば「御中」、個人宛であれば「様」を使用し、相手に対する敬意を示します。

その際に、同じ宛名で「御中」と「様」を併用しないようにしましょう。例えば、部署宛なら「株式会社○○○○ ○○部 御中」、担当者宛なら「株式会社○○○○ ○○部 ○○ ○○ 様」と記載します。

③差出人情報

差出人の情報も忘れずに書いておきます。会社名、部署名、担当者名、連絡先などを書いておくと、相手が連絡を取りたい場合にスムーズに対応できます。

④タイトル

送付状には、何を送るかを簡潔に示すタイトルをつけます。「請求書送付のご案内」や「書類送付の件」といったものがよく使われます。タイトルをつけることで、送付状を受け取った相手がすぐに内容を把握できます。

⑤頭語と結語・挨拶文

送付状の冒頭には「拝啓」といった頭語を使い、最後には「敬具」などの結語で締めくくります。その際に、季節の挨拶や日頃の感謝を伝える文章を加えます。

例として以下のような挨拶が適切です。

例文:
「拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。」
「拝啓 平素より格別のご愛顧を賜り、心より御礼申し上げます。」
「拝啓、春の陽気が心地よい季節となりました。」

⑥本文

送付状の本文では、何を送ったかを具体的に説明します。例えば、「本日、貴社よりご依頼いただいた見積書を送付いたしますのでご確認ください。」など、送ったものやその背景を簡潔に伝えます。

⑦送付内容(記・以上)

本文の最後には、送った内容を箇条書きにしておくことがよくあります。「記」と書いて「請求書 1通」のように書くと、相手が何が送られてきたかをすぐに把握できます。そして、最後に「以上」と書いて締めます。

ビジネスでの送付状の送り方

ビジネスシーンで送付状を添えて送る場合は、郵送による方法とFAXによる方法があります。メールやチャットで送る場合は、送付状を添付する必要はありませんが、メールの件名を工夫して重要な文書を送っていることを伝えましょう。

送付状と書類を郵送する場合

ビジネス文書を郵送する際には、送付状を書類の一番上に重ね、相手が最初に目にするよう工夫しましょう。送付状には挨拶や内容を知らせる役割があります。封筒は白色や淡いクリーム色など、落ち着いた色合いのものを使用するとよいでしょう。

封筒の表面には、住所や会社名・担当者名を正しく書きます。切手は過不足のないよう、封筒の左上に、まっすぐに丁寧に貼ります。

封筒の裏面には、自社の住所と名前を記入します。これにより、万が一配達に問題が生じた場合でも、確実に差出人に戻すことができます。

送付状と書類をFAXする場合

FAXで送る場合も、送付状を一枚目に送るのが一般的です。送付状があると、相手が受け取った内容をスムーズに理解できるようになります。FAXの際は、送信する枚数を明記します。「1/3」「2/3」「3/3」のようにページ数を記載しておくと、受信側が全ての書類を受け取ったか確認しやすくなります。また、送付状には送り主の連絡先を記載し、万が一不備や不明点があった場合に迅速に対応できるようにしましょう。

FAX専用の送付状は以下よりダウンロードいただけます。必要に応じて内容をカスタマイズしお使いください。

書類をメールやチャットで送る場合

メールやチャットで送る場合は、送付状は必要ありません。メールの件名に「【重要】〇〇〇の送付」などと入れておくと、相手が迷惑メールと間違えないようにできます。送付書類はPDFにし、添付漏れがないか、メールアドレスや相手の名前に間違えがないか確認して送付しましょう。


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