• 更新日 : 2024年10月29日

献本する際の送付状の書き方・例文・無料テンプレート

「献本する際の送付状」は、書籍を相手に贈る際に一緒に添える文書で、書籍の内容や贈呈の目的を簡潔に伝える役割を持っています。主に出版関係者や著者が、自身の著作を出版社や関係者、知人、メディアに贈る際に使用します。この送付状を添えることで、相手の方に贈る目的や書籍の概要がわかりやすくなり、丁寧な気持ちも伝わります。

礼儀正しい表現や配慮が求められ、相手に失礼のないよう丁寧に書くことが肝要です。この記事では、献本に添える送付状の書き方や注意点、さらには無料テンプレートを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

献本する際の送付状の無料テンプレート

献本する際の送付状の無料テンプレートは、こちらからダウンロードできますので、ぜひお気軽にご利用ください。

献本する際の送付状の例文

献本する際の送付状の例文を2種類紹介します。なお、本文のみ掲載しておりますので、必要に応じて自社名の追記等をしてお使いください。

一般的な献本

X年X月X日

〇〇〇〇〇社 御中

拝啓 〇〇の候、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

このたび、拙著『〇〇』を上梓いたしましたので、謹んでお届け申し上げます。本書では、〇〇についての考察や実践方法をまとめております。ご多忙の折恐縮ではございますが、ご一読いただければ幸いです。

今後とも変わらぬご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

敬具

(氏名)〇〇〇〇〇

メディアや取材関係者に贈る場合

X年X月吉日

〇〇〇〇〇社 御中

拝啓 平素よりお世話になっております。このたび、新刊『〇〇』を上梓いたしましたので、僭越ながらお届けさせていただきます。

本書では、〇〇について最新の情報や知見をまとめました。メディア関係者の皆様におかれましてもご興味を持っていただける内容かと存じますので、ぜひお手に取ってご覧ください。

何卒よろしくお願い申し上げます。

敬具

(氏名)〇〇〇〇〇

親しい知人に贈る場合

X年X月吉日

〇〇〇〇様

いつもお世話になっております。このたび〇〇についての書籍『〇〇〇』を出版いたしましたので、謹んでお届けさせていただきます。

〇〇〇〇様のご多忙な日々に少しでもお役立ていただければ幸いです。お時間のある時にぜひご覧いただけますと嬉しく存じます。

何かご感想などいただければ励みになります。どうぞよろしくお願いいたします。

(氏名)〇〇〇〇〇

専門家や関係者にアドバイスを求める場合

X年X月吉日

〇〇〇〇様

拝啓 〇〇様におかれましては、ご多忙の日々をお過ごしのことと存じます。

このたび、〇〇についてまとめた拙著『〇〇』を刊行いたしましたので、ぜひお手に取っていただきたく、謹んでお届け申し上げます。ご高名な〇〇様にご一読いただき、ご意見やご助言を賜れますと幸いに存じます。

何卒よろしくお願い申し上げます。

敬具

(氏名)〇〇〇〇〇

日頃の感謝を込めて贈る場合

X年X月X日

〇〇〇〇様

拝啓 平素より大変お世話になっております。このたびのご厚意に深く感謝申し上げます。

日頃のご指導に対するささやかな感謝の気持ちとして、拙著『〇〇』をお届けいたします。本書は、〇〇についてこれまでの経験を基に執筆したものでございます。お手元に置いていただけましたら幸いです。

どうぞ今後ともご高配のほど、よろしくお願い申し上げます。

敬具

(氏名)〇〇〇〇〇

献本に送付状は必要?

献本の際は、送付状を添えることで、相手への配慮が感じられ、礼儀正しい印象を与えられます。特に、郵送の際は、送付状を同封書類の一番上に重ねることで、受け取った相手は、何の書類が送られてきたのかを瞬時に把握することができます。

また、メールやチャットで電子本などで献本する場合は、送付状を添付する必要はありませんが、メールの件名を工夫して書籍を送っていることを伝えましょう。

カジュアルな関係性の場合

一方で、カジュアルな関係性の相手に送る場合、送付状なしでも問題ないことがあります。ただし、相手の性格や関係の深さに応じて慎重に判断することが大切です。特に、何かしらの配慮が求められる状況においては、送付状が良い印象を与えるでしょう。

献本する際の送付状の基本的な書き方

送付状は、記載項目と記載する位置にある程度の商習慣上の決まりがあります。

送付状に記載すべき項目と記載方法を、以下の例文を使って解説します。

(1)日付

送付状には送付の年月日を記載しますが、場合によっては「〇月吉日」という表現を使うこともあります。「吉日」は縁起の良さを感じさせ、堅苦しさも和らぐため、ビジネス・プライベート問わず多くの献本シーンで便利です。特に日付が重要でない場合には、この表現が適しています。

献本の目的や相手に応じて、「〇月吉日」や具体的な日付を使い分けることで、より心のこもった贈呈となるでしょう。

送付年月日の書き方は、和暦・西暦どちらでも問題ありません。

(2)宛先

日付の下の行に左寄せで宛先を記載します。社名は(株)や(有)などと省略せず、必ず正式名称で記載します。

会社名の下には、部署名と担当者名、敬称を記載します。会社や部署に送付する場合、敬称は「御中」です。個人宛に送付する場合、敬称は「様」となります。

(3)差出人情報

差出人情報は、宛先の次の行に右寄せで記載します。記載内容は、住所、電話番号、FAX番号、会社名、部署名、役職名、担当者名です。

(4)頭語+挨拶文+結語

頭語には挨拶の役割があります。手紙を書く際と同じく、ビジネスでも「拝啓」を頭語として添えることが一般的です。

「拝啓」の次に、挨拶文を記載します。挨拶文に時候の挨拶を入れると、テンプレートを作成した際、季節に合わせて変更が必要です。

結語は、送付状の締めの言葉となります。「拝啓」は頭語のため、対になる結語が必要です。こちらも手紙を書く際と同じで、「拝啓」を使用した場合は、対応する結語は「敬具」を使用します。

季節の挨拶を入れた例:
頭語: 謹啓
挨拶文: 紅葉の候、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
結語: 敬白

(5)本文

本文は、何を送付したかを簡潔に記載する場所です。献本の送付と同時に伝えたい補足情報がある場合も、本文に記載します。

本文の最後は、丁寧な文章で締めましょう。


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