- 更新日 : 2025年6月17日
送付状は英語でどう書く?テンプレートやメールの文例を紹介
海外の取引先とやり取りをする場合など、書類送付時に英語で送付状を作成して添付するケースもあるかと思います。英語で作成する場合は、シンプルな文面にするのがポイントです。記事内では、ダウンロードして使用できる英語版送付状のテンプレートも紹介していますのでぜひご活用ください。
目次
海外とのやり取りで英語の送付状を同封するケースはある?
日本国内の取引において、請求書や契約書などの書類を送付する際は、対象の書類とは別に送付状を添付するのがマナーです。国内向けの送付状には、あいさつ文や添付している書類の種類・枚数などを記載します。
海外取引も同様に、郵送により書類を送付する場合は送付状を作成して同封するのが一般的です。英語の送付状など、取引先の国の商習慣に合わせて作成します。
英語版の送付状のテンプレート(ひな形)
海外宛てに書類送付をする場合の英語の送付状はどのように作成すれば良いのでしょうか。Word版のテンプレートを用意しましたので、ダウンロードしてご活用ください。(※送付状の書き方は後述します。)
なお、書類をメールに添付して送付する場合のメールの文面は、送付状よりもシンプルです。例えば請求書を添付した場合は、次のようにメール文を作成します。(※メールの例文はInvoiceの部分を送付する書類名に変えてほかの書類の添付にも活用できます。)
【英語版メールの例文】
Title:Invoice (#◯◯)
Dear Mr.(もしくは Ms.)◯◯,
Please find attached our Invoice(#◯◯).
Feel free to contact us if you have any questions.
With best regards,
◯◯
【日本語訳】
タイトル:請求書(番号◯◯)
○○様
請求書(番号◯◯)を添付いたしましたのでご確認ください。
質問がございましたらお気軽にお問い合わせください。
よろしくお願いいたします。
○○(送付者の名前)
英語での送付状の書き方
契約書や請求書などの書類とともに同封する英語の送付状は、固定のあいさつ文などがない分、日本版と比べてシンプルです。一般的に記載される項目と書き方をテンプレートに沿って見ていきましょう。
送付状は英語で「Cover Letters」
送付状を、英語ではCover Lettersといいます。アメリカ式では左寄せで送付状の文章を書くことが多いです。
英語版の送付状に記載すべき項目
英語版の送付状に必ず記載しなければならない項目はありませんが、次のような項目を記載するのが一般的です。テンプレートを例に、記載項目について解説していきます。

■Letter Hed(送付主の会社情報)
送付状のトップには、送付者の会社名や住所、電話番号、メールアドレスなどを記載します。国内向けの送付状とは送付主の会社情報を記載する場所が異なりますので注意しましょう。
■Date(送信日)
Jan 15, 2022(月/日/年)のように、書類の送信日を記載します。15th Jan 2022(日/月/年)のように表記することもあります。
■送り先の情報
送付状を送る相手の名称や住所を記載します。
■Dear(書き始め)
送付状の本文に入る前に、Dear Mr.(もしくはMs.)◯◯:のように送付先の担当者名を記載します。Mr.は男性の敬称、Ms.は女性の敬称です。最後のコロンをつけ忘れないようにしましょう。
■本文
本文を記載します。請求書を送付する場合は、「Thank you for your order of Jan 1」(1月1日に注文をいただきありがとうございます。)などのようにお礼の言葉を先に加えると良いでしょう。テンプレートでは、お礼の文以降、「以下の文章を添付いたしました。質問がございましたらお気軽にお問い合わせください。」と英文で記載しています。状況に合わせて文章を加えても良いです。
■締め
Sincerely yours, などの締めの文言を記載した後、その下に自筆で署名をします。
■送付主の名前や役職
自筆の署名の下に、送付主の名前や役職、会社名を再度記載します。
■Enclosures(送付する書類の情報)
同封している書類を示す欄です。「INVOICE #0100」のように、送付する書類の名称と書類の番号を記載します。
形が分かれば英語の送付状作成は難しくない
英語版の送付状は日本版と比べてシンプルな構造になっていますので、形さえ覚えてしまえば作成は難しくありません。ダウンロードできるテンプレートも用意していますので、送付状作成の際にご活用ください。
よくある質問
海外とのやり取りで英語の送付状を同封するケースはありますか?
日本国内の取引と同じように、請求書などの書類を取引先に送付する場合は、英語などで作成した送付状を同封することもあります。詳しくはこちらをご覧ください。
英語で送付状を書く際に記載すべき項目はありますか?
送付主の会社情報、送信日、送り先の情報、本文、締め文と署名、送付者と役職、同封している書類を記載するのが一般的です。 詳しくはこちらをご覧ください。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
送付状の関連記事
新着記事
発注量を計算するには?EOQや食材の廃棄率までわかりやすく解説
適切な発注量を計算することは、企業の利益を最大化し、キャッシュフローを安定させる上で欠かせません。そのため、在庫コストと販売機会損失のバランスをとる経済的発注量(EOQ)などの計算方法を理解することが求められます。 在庫管理における『計算方…
詳しくみる【テンプレ付】発注用に棚卸入力する方法は?在庫管理を効率化するコツ
発注用の棚卸入力は、実在庫を正確に把握し、適切な仕入れ判断を下すための業務です。そのため、この入力作業の精度が、欠品による販売機会の損失や過剰在庫による資金繰りの悪化を直接左右します。 日々の在庫管理で「なぜか帳簿と実際の数が合わない」「発…
詳しくみる発注点とは?安全在庫との違いや計算方法、決め方、Excel管理を解説
発注点とは、欠品と過剰在庫を防ぎ、在庫を最適化するために「発注するタイミング」を明確にする基準点のことです。そのため、適切な発注点を設定することで、安定した商品供給とキャッシュフローの改善が両立できるでしょう。 しかし、在庫管理の現場では「…
詳しくみる発注書と注文書に違いは?契約書との法的効力や収入印紙の要否を解説
発注書と注文書に法的な違いはなく、実務上は「購入の意思を示す書類」として同じものとして扱われます。そのため、どちらの名称を使っても取引上の効力は変わりません。 しかし、これらの書類が持つ法的な意味合いや契約書との違いを正確に理解していないと…
詳しくみる発注書の無料Excel雛形・フォーマット7選!書き方や法対応の注意点
取引の明確化とトラブル防止に役立つのが発注書です。そのため、自社に合った雛形やフォーマットを選び、法的な要件をふまえて正しく作成する必要があります。特に、個人事業主やフリーランスとの取引が増える中、源泉徴収や2024年11月から施行されるフ…
詳しくみる発注者支援業務とは?仕事内容や働き方、向いている人を解説
発注者支援業務とは、公共工事の発注者である国や地方自治体を専門的技術でサポートする仕事です。そのため、工事の品質確保や円滑な進行は、この業務の質に大きく左右されます。施工管理とは異なり、発注者の立場で事業全体を俯瞰(ふかん)することから、よ…
詳しくみる