• 更新日 : 2024年9月6日

A3封筒の郵便料金はいくら?サイズや用途も解説

2024年10月1日の郵便料金が変更で、A3用紙を郵便で送る際の料金も上がります。料金は封筒のサイズや重さによっても異なるため、事前に確認することが大切です。

また、郵便を発送する機会が多い事業者は、年間コストの増加を見込んで対策を立てておきましょう。本記事では、A3封筒の用途や値上げに対する事業者の対策例も紹介します。

2024年10月の値上げでA3封筒の郵便料金はいくらになる?

2024年10月1日から郵便料金が値上げになり、今までA3封筒で書類を送っていた場合も郵送コストが上がるので注意が必要です。一般的に、角形A3号をA3封筒にする場合、定形外郵便物(規格外)に該当します。

定形外郵便物(規格外)の新旧料金を重量ごとに以下にまとめました。

種類重量旧料金新料金
定形外郵便物(規格外)50g以内200円260円
100g以内220円290円
150g以内300円390円
250g以内350円450円
500g以内510円660円
1kg以内710円920円
2kg以内1,040円1,350円
4kg以内1,350円1,750円

なお、角形A3号以外にも、A3用紙を送れる封筒はいくつか存在します。

参考: 2024年10月1日(火)から郵便料金が変わります。|日本郵便株式会社

その他の郵便料金については以下の記事をご覧ください。

A3封筒の郵便料金(定形外郵便で送る場合)

A3封筒は、定形外郵便物に該当することが一般的です。また、A3封筒の送付にあたって料金を計算する際は、重さ(入れる用紙の枚数)を考慮しなければなりません。

ここから、定形外郵便が何かを説明したうえで、定形外料金ごとのA3用紙枚数の目安や、速達を追加する場合の郵便料金について解説します。

定形外郵便とは?

定形外郵便(定形外郵便物)とは、定形郵便物の規格に収まらない郵便物を指します。また、定形郵便物とは、重さ50g以内で、縦14cm×横9cm以上かつ縦23.5cm×横12cm×厚さ1cm以内の郵便物のことです。

定形外郵便物は、重さやサイズなどによって規格内と規格外にさらに区分できます。たとえば、定形外郵便物の規格内の重さが1kg以内であるのに対し、規格外は4kg以内です。

規格内の新旧料金を以下にまとめました。

種類重量旧料金新料金
定形外郵便物(規格内)50g以内120円140円
100g以内140円180円
150g以内210円270円
250g以内250円320円
500g以内390円510円
1kg以内580円750円

なお、定形外郵便物(規格外)の新旧料金は、先ほど紹介した図表を参考にしてください。

参考: 第一種郵便物 手紙|日本郵便株式会社

定形外料金ごとのA3枚数の目安

封筒に入れるA3用紙の枚数が増えるほど重くなるため、料金も上がります。

そこで、定形外郵便物・規格内の料金表区分に応じた重さ(50g・100g・150g・250g・500g・1kg)ごとに、入れられるA3用紙の枚数目安をまとめました。

重量入れられるA3用紙の枚数目安
50g2枚
100g6枚
150g10枚
250g17枚
500g37枚
1kg75枚

なお、今回は封筒の重さを17g、A3用紙の重さを13gと仮定しています。封筒やA3用紙の種類によって、目安と異なる場合もあるため注意が必要です。

速達を追加する場合

速達とは、追加料金を払うことにより、急ぎの郵便物などを通常よりもスピーディに届けられるサービスのことです。速達をつける際にかかる追加料金について、重量ごとに新旧で表にまとめました。

種類重量旧料金新料金
速達の追加で加算される料金250g以内+260円+300円
1kg以内+350円+400円
4kg以内+600円+690円

なお、速達を利用する場合は、郵便物の右上部に赤い線を表示し、郵便窓口に差し出すかポストへ投函します。

参考:速達|日本郵便株式会社

A3が入る封筒サイズはどれくらい?

A3用紙の入れ方によって、使う封筒のサイズもさまざまです。また、使う封筒のサイズによって、郵便物の種類や料金も異なります。

A3用紙の入れ方と、対応する郵便物の種類を以下にまとめました。

A3用紙の入れ方郵便物の種類
折らずにそのまま入れる定形外郵便物(規格外)
2つ折にしてA4サイズにする定形外郵便物(規格内)
折りたたむ定形郵便物

A3用紙を折らずにそのまま入れる場合、定形外郵便物(規格外)に該当します。具体例は、角形A3封筒です。

A3用紙を2つ折にしてA4サイズにすれば、定形外郵便物(規格内)として送付できます。具体例は、角2封筒です。

さらに、A3用紙を折りたたんで長形3号(長3封筒)などの定形郵便物として送る方法もあります。ただし、A3用紙を長3封筒に入れるためには、半分に折ってから3つ折りにする作業が必要です。

A3が入る封筒サイズの主な用途

そもそも、A3用紙とは297mm×420mmのサイズの用紙です。A3用紙が入る封筒サイズの主な用途について、確認していきましょう。

角形A3号は幅340mm高さ445mmで、A3の用紙がそのまま入る封筒です。ポスターなど、折り目をつけたくない用紙を入れる際に役立ちます。

角形2号は幅240mm高さ332mmで、A4用紙がそのまま入る封筒です。二つ折りにすればA3用紙も入れられるため、メニュー表やパンフレット、契約書を入れる際などに役立ちます。

長形3号は幅120mm高さ235mmで、3つ折りのA4用紙を入れられる封筒です。折り方によってはA3用紙も入れられるため、チラシなどを送る際に使われることがあります。

郵便料金値上げに伴うA3封筒発送の年間コストはどれくらいになる?

2024年10月の郵便料金改定に伴い、定形郵便(規格内)の料金が約17%〜31%、定形郵便(規格外)の料金が約29%〜32%上がります。

ここで、取引先50件に対して毎月A3封筒を発送しているケース(年間600件)を想定し、具体的にどれくらい年間コストが増えるかを計算してみましょう。郵便物の重さは100gと仮定しています。

角形2号(定形郵便規格内)で送るケース

まず、角形2号(定形郵便規格内)で送る場合、新料金(180円)でかかる年間のコストは10万8,000円です。旧料金(140円)の場合はおよそ8万4,000円かかっていたことを踏まえると、郵便料金値上げにより年間2万4,000円程度コスト負担が重くなることになります。

角形A3号(定形郵便規格外)で送るケース

また、角形A3号(定形郵便規格外)で送る場合、新料金(290円)でかかる年間のコストは17万4,000円です。旧料金(220円)の場合はおよそ13万2,000円かかっていたことを踏まえると、郵便料金値上げにより年間4万2,000円程度コスト負担が重くなるでしょう。

郵便料金の値上げに対する事業者の対策例

事業者は電子化して郵便物の送付量を減らしてコストカットすることにより、郵便料金の値上げに対応する方法があります。電子化の具体例は、以下のとおりです。

  • 書類をPDFにして送信する
  • 電子請求書発行システムを導入する

それぞれ解説します。

書類をPDFにして送信する

今まで郵便で送っていた書類をPDFにしてメールで送信すれば、紙を印刷したり封入したりする手間が省けます。その結果、コストの削減にもつながるでしょう。

一方で、PDFをメールで送る際には、宛先に注意しなければなりません。万が一誤送信すると、自社の大切な情報が外部に漏れたり、取引先からの信頼を損なったりする可能性があります。

電子請求書発行システムを導入する

今まで請求書を郵便で送っていた場合は、電子請求書発行システムの導入を検討するとよいでしょう。電子請求書発行システムとは、請求書の作成や発行などを電子上で進められるシステムのことです。

電子請求書発行システムを導入すれば、請求書を作成してそのまま取引先に送信できるため、印刷・郵送コストや発送にかかる手間を省けます。

封筒でA3用紙を送る際の料金も値上がり予定

2024年10月1日から郵便料金が変わります。定形郵便だけでなく、定形郵便(規格内・規格外)の料金も値上がりするため、今までA3封筒を送っていた事業者にも影響があるでしょう。

郵便料金値上げによりコスト負担が重くのしかかる見込みの場合は、書類をPDFにしてメール送信する、電子請求書発行システムを導入するなどにより、今後電子化を検討する必要があります。


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