• 更新日 : 2024年10月17日

送付状に使える5月の時候の挨拶まとめ 上旬・中旬・下旬それぞれ紹介

ビジネスのマナーとして、送付状には時候の挨拶を入れます。時候の挨拶とは、その季語を使った季節の挨拶のことです。時候の挨拶は上旬・中旬・下旬で異なるため、適切な内容を記載しましょう。

本記事では5月に送る送付状に書く時候の挨拶について、例文とともに紹介します。

▼送付状(時候の挨拶つき)のテンプレートをお探しの方向け(無料)

送付状(添え状)に記載する時候の挨拶とは

取引先などに書類を送付する際、送付状を入れるのがビジネスマナーです。ここでは、送付状の意味や、本文の前に記載する時候の挨拶の役割について解説します。

送付状(添え状)とは?

送付状とは、請求書や契約書、履歴書などビジネス文書を送付する際に同封する書類のことで、添え状とも呼ばれます。送付状は挨拶と送付した書類の概要を知らせる役割があります。送付状には時候の挨拶を記載し、同封する書類の内容を記載します。

送付状を添えずにただ書類だけを送るのは、印象が良くありません。相手によっては、「なんの挨拶もなく送られてきた」「丁寧な扱いではない」と受け取られるケースもあるでしょう。書類を送付した意図が正確に伝わらない可能性もあるため、送付状は添えるようにしましょう。

送付状の役割や書き方について、詳しくは以下の記事で説明していますので、参考にしてください。

時候の挨拶の役割

送付状の本文には、まず時候の挨拶を書きます。時候の挨拶とは手紙やメールで最初に書くもので、季節を表す言葉を使った文章です。「時候」とは、移り変わる四季の気候や陽気という意味があり、時候の挨拶では送る時期の気候や陽気に応じた季語を使います。本文の前に時候の挨拶を入れるのは、ビジネスレターのマナーです。

時候の挨拶に使う言葉は、基本的に「二十四節気(にじゅうしせっき)」に沿った言葉を選びます。二十四節気とは、1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれ6つずつに分けた言葉です。立春や立秋、冬至など、その季節を表す24の季語があります。

5月の送付状への時候の挨拶・季節の挨拶一覧

5月に送る送付状には、5月の季語を使った時候の挨拶を書きます。時候の挨拶は上旬・中旬・下旬によって異なるため、適した言葉を選びましょう。

時候の挨拶には漢語調と口語調があり、一般的に、ビジネス文書やメールでは、漢語調の表現を使います。柔らかい表現にしたい場合は、口語調を使う場合もあります。

二十四節気は中国で作られた暦のため、実際の季節とはずれを感じる場合があります。そのため5月の時候の挨拶は4月の挨拶と間違いやすく、注意が必要です。

ここでは、時期ごとの時候の挨拶を紹介します。

5月上旬の時候の挨拶

5月は暦のうえでは立夏(5月4日ごろ)までが春であり、5月初めは「晩春」にあたります。そのため、挨拶の書き出しは春の終わりを表す季語を使います。

  • 晩春の候
  • 残春の候
  • 葉桜の候
  • 春も終わりの時期となりましたが
  • 桜の花が散り葉桜の時期となりましたが
  • 過ぎ行く春が惜しまれる頃となりましたが

また、次のように5月前半に使える時候の挨拶もあります。

  • 新緑の候
  • 若葉の候
  • 青葉の候
  • 薫風の候
  • 緑風の候

5月上旬の時候の挨拶「若葉の候」から始まる送付状テンプレートは、下記ページから無料でダウンロードできます。

\無料でダウンロード/

5月初旬用のテンプレはこちら

5月中旬の時候の挨拶

立夏を過ぎた5月中旬は、夏が近づいてきたことを表現する季語を使います。

  • 立夏の候
  • 初夏の候
  • 薄暑の候
  • 軽暑の候
  • 新茶の候
  • 少し暑さを感じる頃となりましたが
  • 季節は春から夏への変わる時期を迎えていますが
  • 暦の上ではもう夏ですが
  • おだやかで過ごしやすい季節になりました

5月中旬の時候の挨拶「立夏の候」から始まる送付状テンプレートは、下記ボタンから無料でダウンロードできます。

\無料でダウンロード/

5月中旬用のテンプレはこちら

5月下旬の時候の挨拶

5月下旬は、そろそろ夏ということを表す季語を使います。

  • 向暑の候
  • 軽暑の候
  • 小満の候
  • 万緑のみぎり
  • だんだん暑さが増す頃となりましたが
  • 春から夏へと季節が変わりゆくこのごろ
  • 強まる日差しに夏の訪れを感じる季節を迎えました
  • 若葉が初夏の日差しに輝く季節となりました

5月中旬の時候の挨拶「向暑の候」から始まる送付状テンプレートは、下記ボタンから無料でダウンロードできます。

\無料でダウンロード/

5月下旬用のテンプレはこちら

間違いやすい時候の挨拶

日本における5月は感覚的に春の真っ盛りですが、時候の挨拶では春の終わりです。下旬になるに従って夏を表す言葉が多くなります。4月の季語と間違わないよう、注意しましょう。

「春爛漫の候」「春和の候」「春陽の候」などは4月の季語であるため、5月には使わないようにしてください。

5月の送付状の例文(ケース別)

5月に送る送付状は、書類の種類によって使い分けましょう。ここでは、請求書、領収書、履歴書を送るケースについて、それぞれ時候の挨拶の例文を紹介します。

請求書を送る場合

請求書に添付する送付状に書く時候の挨拶の例文は、以下のとおりです。

若葉の季節を迎え、貴社にはより一層のご発展のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご厚情を賜り、深謝申し上げます。早速ではございますが、請求書をお送りいたしますので、ご査収の程よろしくお願い申し上げます。

領収書を送る場合

請求書に添付する送付状に書く時候の挨拶の例文を紹介します。

暦の上では立夏を迎え、〇〇様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。この度は、〇月〇日付けで請求させていただきました「〇〇」の代金につきまして早速お振込いただき、誠にありがとうございます。

つきましては、領収書を送付させていただきますので、ご査収の程よろしくお願い申し上げます。

履歴書を送る場合

履歴書に添付する送付状に書く時候の挨拶の例文を紹介します。

立夏の折、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

この度、貴社求人に応募させていただきたく、履歴書と職務経歴書を送付させていただきました。ご検討の上、ぜひとも面接の機会をいただけましたら幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。

送付状に時候の挨拶を書く際のポイント

送付状に時候の挨拶を書く際は、できるだけポジティブな言葉を選ぶことが大切です。また、相手に合わせた適切な文言を使用するようにしましょう。

ここでは、送付状に時候の挨拶を書く際のポイントを解説します。

ネガティブな表現は避ける

時候の挨拶では、ネガティブな表現にならないよう気をつけましょう。穏やかな季節の5月はあまりネガティブになる時候の挨拶はありませんが、場合によっては印象が良くない表現になることもあります。

例えば、夏が近づくことを「蒸し暑い夏が訪れようとしている」などと表現すると、ネガティブな印象を与えてしまうでしょう。

できるだけポジティブな言葉で書くよう心がけてください。

送付相手に適切な文言を使用する

時候の挨拶は、送付相手に合わせて適切な言葉を使用することも大切です。相手を考えずに定型文を使うと、形式的な印象を与える場合もあります。

相手との関係性を考え、送る側の気持ちが伝わる文章を考えてください。結びの言葉では体調を気遣う言葉を入れるのもよいでしょう。

送付状のテンプレート・ひな形

送付状は、書くべき項目や記載する形式に決まったパターンがあります。初めて作成するときは、ビジネスマナーに沿った文書を作成するためにもテンプレートを利用するとよいでしょう。

次のサイトでは、送付状のテンプレートの一覧ページを掲載しています。税理士が監修しているテンプレートです。ビジネスシーンで利用できるワード形式の送付状を無料でダウンロードできます。さまざまなデザインを選べるため、シーンに合ったテンプレートを見つけてください。

5月の送付状には時候の挨拶を正しく書こう

請求書などを送る際に添付する送付状では、本文の前に時候の挨拶を書くことがマナーです。時候の挨拶は四季の気候や陽気を表現するもので、送る月ごとに変わります。

5月は春がそろそろ終わり、夏が近づいている表現を使うことが多いです。ポジティブな内容にすることも大切です。記事を参考に、5月の送付状に適した時候の挨拶を書くようにしてください。


※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。

関連記事