• 更新日 : 2023年12月22日

送付状に使える7月の時候の挨拶まとめ 上旬・中旬・下旬それぞれ紹介

送付状に使える7月の時候の挨拶まとめ 上旬・中旬・下旬それぞれ紹介

ビジネス文書に添付する送付状には、その季節に合った言葉を使った時候の挨拶を入れるのがマナーです。7月に送る送付状にも、気候や風物詩を踏まえた時候の挨拶を書きましょう。

本記事では7月に送る送付状に記載する時候の挨拶について、テンプレートや書類ごとの例文、書くときのポイントを紹介します。

送付状(添え状)に記載する時候の挨拶とは

ビジネスで請求書領収書などの書類を送るとき、送付状を一緒に送るのがマナーとされています。送付状のはじめには、送る月の季節に合わせた時候の挨拶を記載するのが一般的です。

ここでは、送付状の意味や、時候の挨拶の役割についてみていきましょう。

送付状(添え状)とは?

送付状(添え状)とは、請求書や契約書などのビジネス文書を送付する際に同封する書類のことです。

企業同士がやり取りするビジネス文書だけでなく、個人が求人募集に応募する履歴書などの書類にも送付状を同封するのが一般的です。

送付状を添えるのは挨拶の役割とともに、手渡しでなく郵送することを詫びるという意味合いもあります。

送付状のもうひとつの役割は、同封した書類の通知です。送付した書類の内容を記載して、送付物に間違いがないことを確認してもらう目的があります。

送付状の書き方について、詳しくは以下の記事をご参照ください。

時候の挨拶の役割

送付状は、書類を送付するという内容の本文を記載する前に、時候の挨拶を記載します。

時候の挨拶とは、さまざまな季節を表現した「二十四節気(にじゅうしせっき)」に基づいており、季節や気候・行事などの表現を取り入れた挨拶文です。送付状には送る月に合わせた時候の挨拶を入れるのが、ビジネス文書のマナーとされています。

時候の挨拶は、季節という共通の話題で相手とコミュニケーションを図る目的があり、文書に格式を与える役割があります。

7月の送付状への時候の挨拶・季節の挨拶一覧

時候の挨拶は月ごとの季節に合わせた定型文があり、7月に送る送付状には、7月の時候の挨拶として決められた表現を記載します。同じ月でも上旬・中旬・下旬ごとに決まった表現があるため、送る時期に合わせた挨拶文を記載してください。

時候の挨拶には「〇〇の候」「〇〇の折」「〇〇のみぎり」といったシンプルな表現の漢語調と、柔らかい表現の口語調があります。送る相手やシーンによって使い分けますが、ビジネスの場面で使うのは主に漢語調です。

ここでは、7月のおもな時候の挨拶をご紹介します。

7月上旬の時候の挨拶

7月の時候の挨拶は上旬・中旬・下旬ごとに分かれますが、次の挨拶文は7月全般に使えます。

  • 盛夏の候

夏の盛りとなったことを表す挨拶文です。梅雨明け後に使うとよいでしょう。

7月上旬は、次のような挨拶文を使います。

  • 長雨の候
  • 七夕の候
  • 星祭の候
  • 小夏の候

「長雨」は、梅雨が続いていることを表し、梅雨時に使います。「七夕」や「星祭」は7月7日の七夕の日までに使う挨拶文です。「小夏」は本格的な夏になる前という意味があります。

長い付き合いのある取引先の場合、漢語調では事務的に感じられるかもしれません。そのような場合は、柔らかい表現の口語調を使うとよいでしょう。

7月上旬は、次のような挨拶文を使います。

  • いよいよ梅雨明けも近づき夏本番も迫っています
  • 七夕の時期となりましたが

7月中旬の時候の挨拶

7月中旬に使う挨拶文は、以下のとおりです。

  • 小暑の候
  • 梅雨明けの候

「小暑」は暑さが強まる時期を表し、7月7日頃〜7月22日頃を指します。梅雨明けは例年7月半ば頃のため、それ以降は「梅雨明けの候」を使うのがマナーです。

口語調の表現もみていきましょう。

  • ようやく梅雨が明け、夏本番を感じさせる暑さが続いています
  • 蝉の鳴き声に夏の訪れを感じさせられるこの頃です

7月下旬の時候の挨拶

7月下旬は、次のような挨拶文を使います。

  • 大暑の候
  • 極暑の候
  • 甚暑の候

「大暑」は7月23日頃~8月6日頃で、1年でもっとも暑い時期を指します。「極暑」や「甚暑」など暑さがピークのような表現があり、実際の気候と合わせて使うとよいでしょう。

口語調の表現は、次のとおりです。

  • 暑い日々がやって参りました
  • 暑さ極まる頃となりましたが

間違いやすい時候の挨拶

時候の挨拶は中国で作られた二十四節気をもとにしているため、季節感にはズレを感じることもあります。7月は6月や8月の季語と間違えやすいため、注意しましょう。

7月はその年により冷夏になったり猛暑になったりします。梅雨の時期でも、雨があまり降らない年もあります。実際の季節感に合わせ、適切な挨拶文を書きましょう。

7月の送付状の例文(ケース別)

送付状は、送る書類の内容ごとに文言が異なる点が特長です。ここでは、請求書・領収書・履歴書に分け、7月に送る送付状の例文を紹介します。

請求書を送る場合

請求書に添付する送付状に書く時候の挨拶の例文は、以下のとおりです。

大暑の候、貴社ますますのご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご愛顧を賜りまして深く御礼申し上げます。

早速ではございますが、請求書をお送りいたしますので、ご査収のほどよろしくお願い申し上げます。

領収書を送る場合

領収書に添付する送付状に記載する時候の挨拶について、例文をみてみましょう。

梅雨明けの折、貴社ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。毎度格別のお引き立てをいただき、厚く御礼申し上げます。

さて、令和〇年〇月〇日に請求させていただきました代金について、早々にご入金いただき、誠にありがとうございます。

つきましては領収書を送付させていただきますので、ご査収のほどよろしくお願い申し上げます。

履歴書を送る場合

以下は、履歴書に添付する送付状に書く時候の挨拶の例文です。

盛夏の候、貴社におかれましてはますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。このたび、〇〇に掲載されておりました貴社の求人を拝見し、応募させていただきました。ご検討の上、ぜひ面接の機会をいただけると幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。

送付状に時候の挨拶を書く際のポイント

送付状に時候の挨拶を書く際は、できるだけポジティブな言葉を選びましょう。また、実際の季節感や送付先の状況を考慮することも大切です。

ここでは、送付状に時候の挨拶を書くときのポイントを解説します。

ネガティブな表現は避ける

送付状は企業の印象に影響するため、挨拶文の表現には配慮が必要です。ネガティブな表現は使わないようにしましょう。

7月は暑さが本格的になる時期ですが、「暑くて寝苦しい」といった言葉はマイナスイメージを与えます。

良いイメージを与えるため、できるだけポジティブな言葉を選ぶようにしてください。

送付相手の状況も考慮する

時候の挨拶は月ごとに挨拶文が決まっていますが、送り先の地域によっては気候が挨拶文にそぐわない場合もあります。例えば、7月下旬でも、北の地域では夏の訪れが遅く、「大暑の候」などの文言は違和感を与えるでしょう。送付先の状況も考慮して挨拶文を考えましょう。

また、時候の挨拶は基本的なパターンが決まっていますが、そのまま使うと事務的な印象を与えることもあります。相手との関係性を考え、オリジナル感を出すと心遣いが伝わるでしょう。

7月の送付状のテンプレート・ひな形

時候の挨拶を入れたテンプレートの一例を紹介します。

以下のページサイトから、7月の時候の挨拶が入った送付状のテンプレートを無料でダウンロードできます。

送付状は、送る文書に応じて記載項目や形式にパターンがあるため、マナーに沿った送付状を作成するためにも、テンプレートの利用がおすすめです。ぜひご活用ください。

7月の送付状には時候の挨拶を忘れずに

ビジネス文書に同封する送付状には、そのとき季節に合う時候の挨拶を記載します。季節の移り変わりを表現する挨拶文を書くことで、文書の格式を高めます。

7月は「小暑」や「大暑」などの季語を使うのが特徴で、ビジネス文書の場合は「〇〇の候」など漢語調による表現を使うのが一般的です。

時候の挨拶と実際の季節感は異なることもあるため、その時期の気候に合った挨拶文を選んでください。


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