- 更新日 : 2019年9月9日
マッサージ師の納品書の書き方
近年増加している訪問マッサージにおいて、納品書は便利な役割を担っています。ここでは、訪問マッサージが増加している背景、マッサージ師の納品書が利用できる場面や納品書の書き方を説明し、マッサージ師の納品書の具体例を紹介します。
目次
訪問マッサージ師が増加している背景
マッサージといえば、針きゅうマッサージ治療院に通い施術を受けるのが主流でしたが、以下の理由により訪問マッサージが増えてきています。訪問マッサージが増加傾向にあるなか、マッサージ師は納品書が必要になる場面も増えてくるでしょう。
認定訪問マッサージ制度の発足
平成24年から認定訪問マッサージ制度が発足しました。国家免許である、あん摩マッサージ指圧師免許を持つ人が講習を受けることで、認定訪問マッサージ師になることができます。認定訪問マッサージ制度は、マッサージ師の資質向上と訪問マッサージに特化したマッサージ師を育成することで、訪問を受ける患者の信頼感を得るための制度で、訪問マッサージの増加に貢献しています。
マッサージを学ぶ人の増加
近年、針きゅうマッサージを学べる学校が増えたことに伴い、マッサージを学ぶ生徒の数が増えています。以前は、視覚障害者が学ぶことが多かったのですが、いまでは視覚障害者以外も学ぶようになったため、運転可能なマッサージ師が増えたことも訪問マッサージが増加した理由の一つです。
リハビリとしての役割
平成18年に医療法が改正され、入院期間やリハビリの期間が短くなりました。そこで、医療保険適用になる訪問マッサージが注目されています。なお、マッサージが医療保険の適応になるのは、神経痛やリウマチなどの慢性疾患で、医師の同意書がある場合です。また、訪問マッサージが医療保険の適応になるのは、上記理由でマッサージが必要な人が寝たきりで歩けない場合です。そのため、高齢者や脳こうそくの後遺症で動けないとき、訪問マッサージが利用されます。
マッサージ師の納品書の活用方法
マッサージ師の納品書は、以下のように活用できます。
1.作業内容・完了報告書として
納品書は、作業内容を記載し、作業完了報告書としての役割も兼ねた書類としても活用できます。マッサージ師は患者と会う頻度が高いことから、作業内容・完了報告書として納品書を使うことで生活習慣や生活の様子などを把握し、担当医師、看護師、などに共有でき、チーム医療に役立てることができます。特に、高齢者医療を行う際や、リウマチ、五十肩など、医師、マッサージ師が協力して治療を行う際に使用すると良いでしょう。
2.デイサービスやリハビリ施設への報告書として
前述の通り、リハビリの代わりにマッサージを利用する人も増えたため、デイサービスやリハビリ施設を訪問し、マッサージをすることも増えています。そこで、マッサージ師の納品書を使い、ケアマネージャーや理学療法士などの施設職員や家族と、患者の状態や行ったマッサージの詳細などを共有することもできます。また、後に請求書を作成するための請求根拠にもなります。
マッサージ師の納品書の書き方
ここで、マッサージ師の納品書の書き方について説明します。マッサージ師の納品書の品目には、マッサージ代、はり代、灸代などの施術内容のほかに、訪問マッサージの際は往診費用が含まれます。また、備考欄に作業内容や報告事項を記入すると、他の医療関係者や介護者や家族と情報を共有できます。
以下に、マネーフォワード クラウド請求書で作成したマッサージ師の納品書の一例を示します。
マッサージ師の納品書について、活用方法や書き方について説明しました。さまざまな背景の下、訪問マッサージが増えています。そのため、今後はマッサージ師が納品書を作成する機会も増えるでしょう。今一度、マッサージ師の納品書の正しい書き方について確認してみましょう。
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