• 更新日 : 2023年12月29日

送付状に使える10月の時候の挨拶まとめ 上旬・中旬・下旬それぞれ紹介

請求書などのビジネス文書を送る際に添える送付状には、時候の挨拶を書くのがマナーです。時候の挨拶とは送付状の書き出しに添えるもので、月ごとに定型の表現があります。10月に送る送付状にも、季節や気候などを踏まえた時候の挨拶を添えましょう。

本記事では10月に送る送付状に記載する時候の挨拶について、詳しく紹介します。

送付状(添え状)に記載する時候の挨拶とは

ビジネスで請求書や領収書などの書類を送る際、送付状を一緒に送るのがマナーとされています。送付状の冒頭には挨拶文として、その月の季節を表す時候の挨拶を記載するのが一般的です。

ここでは、送付状の意味や、時候の挨拶の役割について解説します。

送付状(添え状)とは?

送付状(添え状)とは、請求書や契約書などを送付する際に同封する書類のことです。企業同士でやり取りするビジネス文書をはじめ、個人が求人の応募先に送る履歴書などの書類にも送付状を同封するのが一般的です。

送付状を添えるのは挨拶の役割とともに、郵送で済ませることのお詫びや日頃お世話になっていることへの感謝を伝えるという目的もあります。

送付状のもうひとつの役割は、同封した書類のお知らせです。送付した書類の内容を記載して、送付物に間違いがないことを確認してもらう役割があります。

送付状の書き方について、詳しくは以下の記事をご参照ください。

時候の挨拶の役割

ビジネスで送る送付状は、書類を送付するという内容の本文を記載する前に、「拝啓」などの頭語に続けて時候の挨拶を記載します。

時候の挨拶とは、さまざまな季節を表現した季語から成る「二十四節気(にじゅうしせっき)」に基づき、季節や気候・行事などを取り入れた挨拶文です。送付状には送る月に合わせた時候の挨拶を入れるのが、ビジネス文書のマナーとされています。

時候の挨拶は、季節という共通の話題で相手とコミュニケーションを図る役割とともに、文書の格式を高める目的があります。

10月の送付状への時候の挨拶・季節の挨拶一覧

10月に送る送付状には、10月の時候の挨拶にふさわしい表現を記載します。同じ月でも上旬・中旬・下旬ごとに決まった表現があるため、送る時期に合わせた挨拶文を記載しましょう。

時候の挨拶には「〇〇の候」「〇〇の折」「〇〇のみぎり」といった簡潔な表現の漢語調と、柔らかい表現の口語調があります。送る相手やシーンによって使い分けますが、ビジネスの場面で使うのは主に漢語調です。

ここでは、10月のおもな時候の挨拶をご紹介します。

10月上旬の時候の挨拶

10月の時候の挨拶は上旬・中旬・下旬ごとに分かれますが、10月全般に使える挨拶文もあります。

  • 清秋の候
  • 金風の候

秋の深まりを表す時候の挨拶です。「清秋」は清々しい秋を表し、「金風」は秋風を表します。

10月上旬は、次のような挨拶文を使います。

  • 秋涼の候
  • 秋冷の候

「秋涼」は秋の涼しさを感じる季節を表し、「仲秋」は暦の上で二十四節気の「白露」(9月7日頃~22日頃)と「秋分」(9月23日頃~10月7日頃)を指します。「秋冷」は秋の肌寒く感じる冷気という意味です。

日頃からお付き合いのある取引先の場合、親しみのある口語調にしてみるのもよいでしょう。10月上旬は、次のような挨拶文を使います。

  • 夏が終わり秋の涼しさを感じる季節となりました
  • 朝夕の冷たい風に、秋の到来を感じるこの頃

10月中旬の時候の挨拶

10月中旬に使う挨拶文は、以下のとおりです。

  • 秋雨の候
  • 秋麗の候
  • 寒露の候

「秋晴」は爽やかな晴れの日が続く秋という意味です。「秋麗」は晴れ晴れとした秋の日を表し、「寒露」は、秋も深まり肌寒くなることを表します。

口語調の表現は、次のとおりです。

  • 街路樹も日ごとに色づき、深まる秋を感じます
  • 秋も終わりの頃となりました

10月下旬の時候の挨拶

10月下旬は、次のような挨拶文を使います。

  • 紅葉の候
  • 深秋の候

「紅葉」は木々が紅葉する時期を表し、「深秋」は深まる秋という意味です。ただし、紅葉の時期はその年の気候や地域により異なり、平年、10月下旬から色づくのは山間部です。「紅葉の候」は状況をみて使うようにしましょう。

口語調の表現は、以下のとおりです。

  • 秋が深まり木々が紅葉する時期を迎えました
  • 秋晴れの陽気が心地よい季節になりました

間違いやすい時候の挨拶

時候の挨拶は中国で作られた二十四節気に基づいているため、季節感には若干のズレがある場合もあります。近年の気候も変化しており、送付状を送るときの気候に合わせて適切な挨拶文を選びましょう。

10月の場合は、前後する9月や11月の季語と間違わないようにしてください。二十四節気は季節が1〜2ヶ月早いため、特に10月は9月の季語と混同しやすくなります。

10月の送付状の例文(ケース別)

送付状は、送る書類の内容ごとに挨拶の文言が異なります。ここでは、10月に送る送付状の例文について、請求書・領収書・履歴書に分けてみていきましょう。

請求書を送る場合

請求書に添付する送付状に書く時候の挨拶の例文は、以下のとおりです。

秋麗の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。さて、このたびは、弊社商品〇〇をご利用いただき、誠にありがとうございます。つきましては、下記の通り請求書を同封いたしましたので、ご査収くださいますようお願い申し上げます。

領収書を送る場合

領収書に添付する送付状に記載する時候の挨拶について、例文をみてみましょう。

秋冷の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。弊社の業務につきましては、いつも格別ならぬご愛顧をいただきまして厚くお礼を申し上げます。

さて、令和〇〇年〇月〇〇日に請求させていただきました代金をご入金いただき、誠にありがとうございます。

つきましては、下記のとおり領収書を送付させていただきますので、ご査収のほどよろしくお願い申し上げます。

履歴書を送る場合

以下は、履歴書に添付する送付状に書く時候の挨拶の例文です。

清秋の候、貴社におかれましてはますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。

このたび、〇〇に掲載されておりました貴社の求人を拝見し、必要書類をお送りさせていただきました。ぜひ面接の機会をいただけると幸いです。ご検討のほど、よろしくお願い申し上げます。

送付状に時候の挨拶を書く際のポイント

10月の送付状に時候の挨拶を書く際は、秋の深まりを表現するとよいでしょう。また、定型文をそのまま使うのではなく、送付相手の状況を考慮することも大切です。

ここでは、送付状に時候の挨拶を書くときのポイントを紹介します。

秋の深まりを表現する

10月は秋の深まりを感じさせる季節です。空気が冷たくなり、木々が美しく染まっていく様子を表現すると印象の良い挨拶文になるでしょう。

口語調の挨拶にするときは、紅葉狩りや読書の秋、金木犀など、10月らしいキーワードを使うのもおすすめです。

送付相手の状況も考慮する

時候の挨拶は基本的なパターンはありますが、定型文をそのまま使うと事務的な印象を与えることもあります。また、時候の挨拶は実際の季節とずれることもあるため、できるだけそのときの季節感や相手との関係性を考え、オリジナル感を出すのもよいでしょう。

10月は朝晩の寒さが感じられる時期のため、結びの言葉で体調を気遣う言葉を入れると心遣いが伝わります。

10月の送付状のテンプレート・ひな形

時候の挨拶を入れたテンプレートの一例を紹介します。

以下のサイトから、10月の時候の挨拶が入った送付状のテンプレートを無料でダウンロードできます。

送付状は、送る文書に応じて記載項目や形式にパターンがあるため、マナーに沿った送付状を作成するためにも、テンプレートの利用がおすすめです。ぜひご活用ください。

10月の送付状には季節に合った時候の挨拶を入れよう

ビジネス文書に同封する送付状には、時候の挨拶を記載します。冒頭で季節の移り変わりを表現する挨拶文で、10月は「秋涼」や「秋麗」など、秋の深まりを表す言葉を使います。ビジネス文書では、主に「〇〇の候」など漢語調による丁寧な文面にするのが一般的です。

時候の挨拶と実際の季節感は異なることもあるため、送付時期の気候に合った時候の挨拶を選びましょう。


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