• 更新日 : 2024年10月10日

カメラマンの請求書の書き方

カメラマンという呼称には、フォトグラファー(写真家)とテレビなどの映像撮影を仕事とする人の両方が含まれますが、この記事ではフォトグラファーとしてのカメラマンの仕事と請求書の書き方を説明します。

カメラマンという職業には、特に法律で規定があるわけではありません。しかし、あらゆる場面での写真撮影、撮影した画像の編集・加工を提供する職業です。例えば、フリーランスで映像制作に携わっているケースでは、多くの場合、案件ごとに仕事を請け負い、サービス終了後に請求書を発行して報酬を得ることになります。ここでは、カメラマンが発行する請求書の書き方をご紹介します。

カメラマンが請求書を書くケース

カメラマンとひとまとめにいっても、報道カメラマン、動物カメラマン、スポーツカメラマンなどさまざまですが、基本的に仕事の範囲は同じです。カメラマンとして働くのに、特に国家資格は必要ありません。働き方としては、撮影スタジオやマスコミ関連企業などに就職するか、フリーランスとして働くのが一般的です。仕事内容は、さまざまなシーンでの写真撮影および写真の編集・加工です。

また、カメラマンは会社などに雇用されている場合を除き、提供したサービスに対する請求書を発行することになります。請求を怠っていると、仕事が増える割には現金が手元に入ってこないという状況になりかねません。正確で分かりやすい請求書のタイムリーな発行は、ビジネスで成功するための大切なポイントです。また、経理や確定申告の計算において請求書は重要な証拠品となりますので、請求書のコピーは大切に保管・整理しておきましょう。

カメラマン向けの無料請求書テンプレート(インボイス制度対応)

カメラマン向けの請求書

ダウンロードはこちら

免税事業者向けのシンプル・汎用的な請求書テンプレート

請求書テンプレート(免税事業者)

免税事業者向けの請求書エクセルテンプレートは、こちらのダウンロードページから無料でダウンロードできます。

ダウンロードはこちら

請求書テンプレート一覧まとめはこちら

請求書テンプレート一覧

なお、ギャラ向けの請求書以外にも、様々な請求書テンプレートを無料でダウンロードしていただけますので、詳しくはこちらのページからご覧ください。

マネーフォワード クラウド請求書

なお、マネーフォワード クラウド請求書では、エクセル不要でフォーム入力でカンタンに請求書を作成するが可能です。ギャラ用の請求書ももちろん作成できますので、ぜひお気軽にご利用ください。

\フォーム入力で請求書をカンタン・自動作成!/

カメラマンの請求項目

請求書は、提供したサービスの代金を請求するときに発行するものです。お客様に支払いの義務があることを伝え、代金を払う期日を明示し、さらには、支払い期限が近づいていることを知らせる役割もあります。お客様にサービスを提供する際には、あらかじめ料金に消費税が含まれているのか、それとも消費税抜きなのかを明確に伝えることが必要です。カメラマンの請求項目には、以下のようなものがあげられます。

撮影料、撮影スタジオ利用料、機材利用料、交通費、宿泊費、機材の送料、ヘアメイク料(人物撮影の場合)などが含まれます。ただし、これらの請求項目については、撮影料に含むとしている場合もあるので事前に確認しておきましょう。また、交通費や宿泊費など実費で請求する場合は、領収書の添付も忘れないようにしましょう。

請求書は、サービスを提供するたびに発行する方法と、月に一度をめどにまとめて請求する方法とがあります。一定期間の分をまとめて請求するよりは、サービスを提供するたびに請求した方が料金の回収率は高くなるでしょう。

カメラマンが作成する請求書の書き方

請求書のフォーマットや内容、書き方に厳格なきまりはありませんが、確実に入金してもらうためにも、内容が明確で分かりやすいことが必要です。

(請求書サンプル)

請求書_カメラマン

まず、請求書の一番上に「請求書」と記します。
また、請求書の発行日や支払方法、入金日などについては、請求書を作成する前に、請求先に確認をとっておけばトラブルが少ないでしょう。

では、請求書の書き方を順番に見ていきましょう。

(1)宛先には、料金を請求するお客様の氏名と住所を書きます。不備や誤字のないように前もって確認するようにしてください。

(2)請求する側の社名や店名、住所が入ります。請求書を管理しやすいように、請求書番号を加えます。また、一定の期間の請求代金をまとめて請求する場合、請求書に1-1、1-2、1-3のように枝番号を付けると複数の請求書をまとめやすくなります。そして、料金の請求日と支払いの期限を分かりやすく書きましょう。

(3)今回の案件で提供したサービスと、そのサービスに関連して支払った経費について、その単価、数量を記入します。数量は回数として記載する場合もあります。

(4)単価×数量の小計
例としては撮影費、レタッチ代が含まれます。具体的には、2019春夏商品カタログ用撮影費、インタビュー撮影費といった項目が挙げられます。

(5)消費税

(6)小計と消費税額を足した合計金額

 

(7)内訳には軽減税率の対象とならない品目(10%)と対象となる品目(8%)の小計を分けて記載し、それぞれの消費税額を明らかにします。

(8)銀行振込の場合、振込先を間違えないように書きましょう。

(9)備考にお客様に対する日頃の感謝の言葉を添えると喜ばれます。

源泉徴収の対象になる品目

写真撮影の仕事で源泉徴収の対象となるものは、所得税施行令第320条に指定のある”雑誌、広告その他の印刷物に掲載するための写真の報酬若しくは料金”です。インターネットのWebサイトに掲載する場合は、印刷物ではないため源泉徴収の対象にならないと考えられますが、詳しくはお客様や税理士に相談しましょう。

源泉徴収票の見方についてはこちらのページにて解説していますので、ご参照ください。

参考サイト:国税庁「No.2792源泉徴収が必要な報酬・料金等とは」

まとめ

カメラマンにとって、請求書はサービスに対する代金をお客様に請求する非常に大切な書類です。スムーズな支払いとお客様との良好な関係を維持するには、コミュニケーションと入金に向けた細かい気配りが重要となります。確実に入金してもらうためにも、記入漏れのない、配慮のある請求書の書き方を学んでください。

<関連記事>
請求書の書き方パーフェクトガイド


※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。

関連記事