• 更新日 : 2023年5月12日

病院へ履歴書を送る際の送付状の書き方を解説

病院へ履歴書を送る際の送付状の書き方を解説

病院の求人に応募する際、履歴書などを郵送するのであれば送付状を同封することがマナーとされています。送付状にはどのような書類を送ったか正確に伝える役割もあるため、同封することで先方が書類をチェックしやすくなるメリットもあります。

ここでは病院へ履歴書を送る際の、送付状の適切な書き方の例とマナー、注意点を解説します。

病院への履歴書の郵送に送付状は必要?

病院の求人に応募する場合などに履歴書を郵送するのであれば、送付状を同封すべきでしょう。病院への求人のみならず、ビジネスシーンで何かを郵送する際は、送付状を同封することがマナーとされています。

ここではまず、送付状とはどのような書類か、またその目的について考えてみましょう。

送付状とはどのような書類?

送付状とは、メインとなる書類と一緒に送る添え状です。ビジネスにおいて送付状の同封は書類の郵送に関するマナーのひとつとされているため、病院などへの応募においても履歴書や職務経歴書などに添えるべきでしょう。

送付状は、求人の応募で「同封しなければならない」書類ではありません。送付状がなくても、評価に大きな影響を及ぼす可能性は高くないでしょう。とはいえマナーの1つであるため、送付状が添えられており、丁寧に読みやすく書かれていれば、社会人としてマナーが身についていると印象を持たれる可能性はあります。

送付状を同封する目的

送付状の目的は、受け取る側に対して同封されている書類の内容を端的に伝えることです。送付状があれば、採用担当者の手元に毎日何通も届く封筒を、1つずつ誰がどのような書類を送ったのか間違えないよう確認できます。もしあるはずの書類がなければ、病院側からの問い合わせも可能です。

また送付状があれば、封筒がなくても誰宛の書類かがわかります。大きな病院では毎日さまざまな郵便物が数多く届くため、誰宛の書類か明確であることは重要でしょう。送付状は。きちんと宛先に届くよう確認するための書類としての役割もあると言えます。

病院への履歴書に使える送付状のテンプレート

病院へ郵送する履歴書に添える送付状には、一般的な送付状のテンプレートや雛形が利用できます。ただ、送付状には後述に示すすべての項目の記載があることが望ましいです。下記のリンクから、必要な項目をすべて記載できるテンプレートを無料でダウンロードできます。

病院へ郵送する履歴書の送付状の書き方

病院の求人への応募で、履歴書等の書類を送るときの送付状には、記載すべき項目がいくつかあります。

ここでは、パソコンで作成することの多い横書きの送付状について、それぞれの内容を記載する位置や書き方、書くときに気をつけることなどをみていきましょう。

日付

最上段の右端に位置するのが日付です。日付は履歴書などの作成日ではなく、郵送した日(ポストに投函する日)を記載します。「2023年」のような西暦、または「令和5年」のような和暦のどちらで記載しても構いません。

ただし、同封する書類と表記や日付を合わせるのがマナーです。求人への応募であれば履歴書、職務経歴書と同じ日付を記載しましょう。

宛名

送付状では、宛名を日付の下段に左寄せで記載します。ここには応募先の病院名または施設名、部署名、役職、採用担当者の氏名などが入ります。求人情報に記載があれば、採用担当者の氏名はその通りに記載し、記載がなければ「採用ご担当者様」としましょう。担当者が医師とわかっていれば、敬称として「先生」を用いることもできます。

また応募する病院名の前に「医療法人〇〇会」といった法人名があれば、これも省略せずに正式名称を書くのがマナーです。日常生活ではなかなか使わないような漢字が並ぶ場合もあります。くれぐれも誤字脱字のないよう注意しましょう。

差出人

差出人の情報は、宛名の下段に右寄せで記載します。通常、上から郵便番号、住所、電話番号、メールアドレス、氏名の順で書きます。

連絡先として記載する電話番号やメールアドレスは、できるだけ連絡が取りやすいものを選ぶのがマナーです。携帯電話やスマートフォンには着信時にわかりやすいよう病院を電話帳に登録し、メールアドレスは他のメールと区別できるようなものを選ぶようにしましょう。

タイトル

差出人の下段には中央揃えで、本文に使うものよりも1から2サイズ大きいフォントでわかりやすく、送付状のタイトルを記載します。求人応募で一般的なのは「求人応募書類につきまして」などです。

タイトルは送付状のなかでも最も重要な文言といえます。とはいえ大きすぎるフォントや飾り文字、奇抜すぎるフォントはかえってわかりづらくなるため避けるのが無難です。強調するのも太字にする程度にとどめることをおすすめします。

本文

本文は簡潔に記載します。書く内容は要素ごとに、出だしの頭語、挨拶文、求人への応募の経緯と面接のお願い、最後に頭語に対応する結語の順です。一般に頭語と結語には、拝啓と敬具を用います。

ビジネス文書には挨拶文の最初に時候の挨拶を記載することが多いですが、とくにこだわりがなければ一年中使える「時下」を使うと便利です。使い方は、「拝啓」の後1文字分のスペースを開け、「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」とします。

より丁寧にする場合は「時下」の部分に、1月なら「初春の候」、9月なら「初秋の候」といった時季に合う挨拶を用いると好印象を与えられるためおすすめです。

同封している書類

最後は、同封している書類を箇条書きで記載します。本文の下段中央に1〜2サイズ大きいフォントで「記」と置き、次行から1行に1種類、書類の名称と部数を左寄せで書きましょう。

箇条書きの下段には、右寄せで「以上」とし区切りとします。

病院への履歴書で送付状を書く際のマナー

働きたいと考えている病院へ送るのであれば、送付状を含め書類を作成する際のマナーもしっかり守る必要があります。マナーはただの社会通例や形式ではなく、相手に対して敬意を示すためのルールです。

ここでは特に注意したい送付状を書く際と郵送する際のマナーを解説します。

パソコンでは横書き

送付状は読みやすく、わかりやすく書くことが重視されます。同封する履歴書や職務経歴書が二つ折りでA4サイズであれば、送付状も同じA4サイズに合わせることが重要です。パソコンを使う場合は横書きで、白のコピー用紙に作成しましょう。

送付状を手書きする場合は通常白の便箋に縦書きにし、サイズはB5が一般的です。その場合、他の書類の大きさもB5サイズでそろえましょう。

A4サイズが折らずに入る白・無地の封筒を使う

求人への応募書類を郵送するときは、原則としてA4サイズの書類が折らずに入る角形2号サイズの、白の無地の封筒を使います。裏写りや書き跡が残らないよう宛名は書類を入れる前に書き、縦書きなら左下、横書きなら右下に四角で囲んだ「応募書類在中」という添え書きも記入しましょう。

書類は保護のためクリアファイルに入れてから封筒に入れると先方が取り出しやすく、また書類の取り忘れを防げます。

手書きにこだわらなくてよい

なかには「応募書類は手書きでなくては」と考える方がいるかもしれませんが、送付状は内容がわかりやすければ手書きでもパソコンでの作成でも問題はありません。手書きが合否の評価に直接影響する可能性は低いため、手書きにかかる手間や時間は履歴書や職務経歴書の作り込みや見直しにかけるほうが効果的といえるでしょう。

病院への履歴書で送付状を書く際の注意点

送付状はともすれば形式的な、画一的な書類と捉えられがちですが、形式の整え方や他との違いは、採用担当者が持つ印象に影響する可能性があります。ここでは送付状を書くときの形式に基づくルールについて考えてみましょう。

自分の言葉で書く

送付状は書く人によって文言があまり変わらない書類です。そのため、Webサイトなどのテンプレートをそのままコピーして使う方も多いでしょう。しかし、形式が変わらないからこそ、自分の言葉で書くことが大切だとも言えます。

テンプレートをそのまま使ったことが見抜かれたら、作成に手を抜いているととらえられる可能性があります。何度も読み返して矛盾やつじつまの合わない部分がないか入念にチェックし、自分の言葉で書くようにしましょう。

封筒に入れる順番

同封する提出書類は、基本となるのが送付状と履歴書、職務経歴書ですが、先方が見やすいよう配慮すればその順番にも注意が必要です。

重ねたときの一番上にあるのが送付状、そのあとに履歴書、職務経歴書と続きます。この順番にすることによって先方が確認しやすくなるため、送付状に記載した通りであることが重要です。

送付状に不必要な情報は書かない

送付状の目的は、差出人と宛先、同封する書類の内容と部数といった内容を簡潔に伝えることです。そのためそれ以外の情報を書く必要はありません。

ここで自己PRや応募への意欲、希望条件などを書いても、評価に影響しないどころか、マナーを疑われる可能性さえあります。送付状にはくれぐれも、不必要な情報は書かないよう注意しましょう。

メールや手渡しの場合は不要

送付状は応募書類を郵送するときの書類であるため、メールでの応募や直接先方へ赴いての手渡しの場合は不要です。メールで応募する場合も、指定された書類以上の物を送る必要はありません。

郵送の場合でも、求人に「添え状不要」と明記されていれば不要です。求人情報に記載されている文言にも、細心の注意を払いましょう。

病院には適切な送付状を履歴書に添えよう

これから応募書類を送ろうとしている病院は、将来働くことを希望している職場です。採用され一緒に働くことを考えれば、先方の担当者にもきちんと配慮した適切な書類を送る必要があります。

送付状は、誰が作成しても似通った内容になる書類です。だからこそ手を抜かず、少しでも読みやすくわかりやすいよう配慮することが大切です。

よくある質問

病院への履歴書で送付状は必要?

社会人として備えているマナーを示すために必要です詳しくはこちらをご覧ください。

病院への履歴書で送付状を書く際のマナーは?

テンプレートに頼りすぎず自分の言葉で書くよう努め、封筒やクリアファイルなどで丁寧に送付することが大切です。詳しくはこちらをご覧ください。


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