- 更新日 : 2024年10月17日
領収書の英語はreceipt!英語の書き方・無料テンプレート・例文
「領収書」の英語訳は「receipt」です。これは、商品やサービスの支払いが完了したことを証明する文書を指します。たとえば、店舗で商品を購入した際にもらう小切手サイズの紙が典型的な「receipt」に該当します。購入日、支払った金額、商品の詳細などが記載されています。
日本では、再び外国人旅行客が増え始めています。一部のレストランやカフェ、ショップなどでは、外国人向けに英語の領収書を発行しているところもあるでしょう。
今回は、英語の領収書の書き方を解説するとともに、実際に使用できるテンプレートを紹介します。
目次
領収書は英語で「receipt」
実は、海外では日本のようにレシートとは別に手書きの領収書を発行するという習慣は基本的にありません。
レジで打ち出された用紙や印刷されたA5やA4の明細が領収書に当たります。英語では、「Receipt」という単語です。
海外では、レストランやタクシーなどで”Could I have a receipt?”と言えば、日本でいうレシートをもらえ、それが領収書に該当します。
英語の領収書のテンプレート/ひな形
領収書には、明細欄があるものと、ないものがありますが、ここでは明細欄があるテンプレートを紹介します。ダウンロードして使用できます。
receiptとinvoiceの違い
「領収書」に対応する英語の「receipt」と「invoice」は、どちらも取引に関連する文書ですが、役割と使用時の文脈が異なります。以下にそれぞれの用語の違いと特徴を説明します。
Receipt(領収書)
- 定義: Receiptは、商品やサービスの支払いが完了したことを証明する文書です。
- 目的: 支払いが行われたことの証拠を提供します。これにより、消費者は支払いが完了したことを確認でき、事業者は会計記録のために収入を追跡します。
- 情報内容: Receiptには購入日、支払った金額、商品やサービスの詳細、取引場所などが記載されています。
Invoice(請求書)
- 定義: Invoiceは、商品やサービスが提供された後、または提供される前に発行される文書で、支払うべき金額とその支払期限を示します。
- 目的: 買い手に対して支払いを請求するために使用されます。また、売り手と買い手の間で取引の詳細が明確にされることも目的としています。
- 情報内容: Invoiceには支払期限、請求金額、提供された商品やサービスの詳細、支払い条件、発行者と受取人の連絡先情報などが含まれます。
主な違い
- 時間性: Invoiceは商品やサービスの提供後(または提供前)に発行され、支払いが期待されることを通知します。一方、Receiptは支払いが完了した後に発行されます。
- 機能: Invoiceは支払いを求めるための要求書として機能し、Receiptはその支払いが行われたことの証明として機能します。
- 使用される場面: Invoiceはビジネス間取引やクレジット取引において一般的で、Receiptは小売取引の現金支払いなどでよく使用されます。
英語で領収書を作成する際に必要な項目と記載例
英語で領収書を作成する場合の基本的な記載事項の書き方についてみていきます。テンプレートを参照しながら確認してください。
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発行者情報
領収書を発行する自社に関する情報を記載します。具体的な記載事項は、「Company name(企業名)」「Address(住所)」「Phone number(電話番号)」「E-mail address(メールアドレス)」ですが、ウェブサイトを運営している場合は、「Website(ウェブサイト)」を記載してもよいでしょう。
住所については、日本の場合と記載方法が異なります。①ビル名・階数、②丁目・番地、③町、④市、⑤県、⑥郵便番号、⑦国名という順序になります。
<例文>
日本語:〒000-0000 東京都××区××町2-3-4 JKビル5F
英語:JKBldg. 5F, 2-3-4, ××-cho, ××-ku, Tokyo, 000-0000, Japan
宛名
宛名として「○○様から受領しました」という意味で「received from ○○」のように記載します。
領収書発行日
領収書を発行した日付(Date)を記載します。書き方は、住所と同様、日本とは順番が違うため、注意しましょう。
<例文>
日本語:2023年1月20日
英語:01/20/2023
※アメリカ英語圏での表記。イギリス英語圏では「20/01/2023」となるため注意。
取引内容
内訳(Description)として、商品・サービスごとに名称を記載します。
取引金額
取引金額は、各商品・サービスの金額(Amount)だけでなく、小計(Sub total)、税(Tax)を合算した合計金額(Total amount)を記入します。
5万円以上のものは収入印紙も必要
受取金額が5万円以上の領収書については収入印紙を貼る必要があります。収入印紙の額面は、領収書の記載金額によって異なります。
領収書に貼る印紙税の金額については、下記記事で解説しています。
英語での領収書に記載した方がいい項目
上記以外にも記載した方がよい項目を挙げておきます。
タイトル
領収書を意味する「Receip」を一目でわかるように記載します。
但し書き
一般に日本の領収書では、何の代金を支払ったかを明確にするために「但し書き」を記載します。
英語の領収書で記載する場合、「Description」で記載欄を設けるとよいでしょう。
領収書番号
取引記録を整理するために領収番号(Receipt No)を記載します。
受領方法
受領方法には、次のようなものがあります。
- 現金(Cash)
- 小切手(Check)
- 郵便為替(Money order)
- その他(Other)
発行者名
発行者が受領した証明として直筆でサイン(Signed by)をします。
領収書をメールで送る際の文言は?
インターネットで取引する場合、領収書をメールで送付することもあるでしょう。その場合、次のような一文を入れます。
<例文>
日本語:領収書を添付します。
英語:Attached, please find the receipt.
<基本的な送付メール>
Subject: Receipt for Your Recent Purchase
Dear [Recipient’s Name],
Thank you for your recent purchase with us. Attached to this email, you will find the receipt for your transaction dated [Date of Transaction].
Please let us know if you have any questions or if there is anything else we can help you with.
Best regards,
[Your Name]
[Your Position]
[Your Contact Information]
<詳細を含めた送付メール>
Subject: Attached Receipt for Invoice No. [Invoice Number]
Dear [Recipient’s Name],
As per your request, I have attached the receipt corresponding to Invoice No. [Invoice Number] for your purchase on [Date of Purchase]. Please retain this receipt for your records.
Should you need any further assistance or additional information, please do not hesitate to contact me directly.
Thank you for choosing our services.
Warm regards,
[Your Name]
[Your Position]
[Company Name]
[Your Contact Information]
<問題があった際の再送メール>
Subject: Reissued Receipt for Your Transaction
Dear [Recipient’s Name],
We apologize for any inconvenience caused by the previous document. Attached, you will find the corrected receipt for your transaction dated [Date of Transaction].
Thank you for bringing this matter to our attention. Please review the attached receipt and let us know if everything is now in order.
Kind regards,
[Your Name]
[Your Position]
[Company Name]
[Your Contact Information]
英語で領収書をもらう際の例文
発行する側ではなく、こちらから領収書を依頼する場合は、次のような英語を使います。
<例文1>
日本語:「領収書をいただけませんか?」
英語:”Could I have a receipt?”
<例文2>
日本語:「今日提供されたサービスの領収書を提供していただけますか?」
英語:”Can you please provide a receipt for the services rendered today?”
<例文3>
日本語:「最近の購入について、領収書をメールで送っていただけますか?」
英語:”Could you please send me the receipt for my recent purchase via email?”
<例文4>
日本語:「領収書を紛失してしまったようです。重複を発行して郵送していただけますか?」
英語:”I seem to have misplaced my receipt. Would it be possible to issue a duplicate and mail it to me?”
<例文5>
日本語:「領収書を受け取りましたが、請求額に誤りがあるようです。これについて確認できますか?」
英語:”I received the receipt, but there seems to be a mistake in the amount charged. Can we review this?”
英語の領収書の書き方を知っておこう!
英語の領収書の概要と書き方について解説してきました。基本的には日本の領収書とさほど違うわけではありません。
ご紹介したテンプレートを活用すれば、簡単に英語の領収書を作成することができますので、ぜひご活用ください。
よくある質問
領収書は英語でなんという?
「Receipt」といいます。詳しくはこちらをご覧ください。
英語で領収書を作る場合は何を記載すべき?
発行者情報、宛名、発行日、取引内容、取引金額などです。詳しくはこちらをご覧ください。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
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