• 作成日 : 2023年2月22日

請求書は英語で何という?ひな形をもとに書き方も解説

請求書は英語で何という?ひな形をもとに書き方も解説

オンラインを活用したビジネスの広がりや、電子商取引を通じて商品を販売する越境EC市場の成長などを背景に中小企業による海外取引が増加傾向にあります。

これまで国内でしかビジネスをしてこなかった企業も海外との取引が生じる可能性は大いにあると思われます。

本記事では、英語の請求書の概要について解説するとともに、実際のビジネスシーンで利用いただけるひな形も紹介します。

請求書を表す英語は?

英語で請求書を表す単語としては、「Invoice(インボイス)」「Bill(ビル)」「Check(チェック)」があります。

それぞれ厳密な意味が異なります。「Bill」と「Check」は、ともに飲食店の伝票、電気代やガス代等の請求書を意味します。また、「Bill」はイギリス、「Check」はアメリカ英語圏で請求書として使用されています。アメリカでは、「Bill」はコイン以外のお札を意味する単語として使われることが多いため、注意する必要があります。

ビジネスで使用する請求書に該当する英単語としては、「Invoice」が適切です。

英語の請求書のテンプレート/ひな形

英語の請求書の記載事項に関する概要は、次項で説明しますが、ここでは請求書の基本的なテンプレートを紹介します。

英語で請求書を作成する際に必要な項目と記載例

まず、英語で請求書を作成する場合の基本的な記載事項の書き方についてみていきます。テンプレートを参照しながら確認してください。

請求者名

請求書を発行する自社に関する情報を記載します。具体的な記載事項は、「Company name(企業名)」「Address(住所)」「Phone number(電話番号)」「E-mail address(メールアドレス)」です。

なお、住所については、①ビル名・階数、②丁目・番地、③町、④市、⑤県、⑥郵便番号、⑦国名という順序になります。

<例文>

日本語:〒000-0000 東京都××区××町2-3-4 JKビル5F

英語:JKBldg. 5F, 2-3-4, ××-cho, ××-ku, Tokyo, 000-0000, Japan

 

請求書発行日

請求書を発行した日付(Date)を記載します。書き方は、住所と同様、日本とは順番が異なります。

<例文>

日本語:2023年1月20日

英語:01/20/2023

 

※アメリカ英語圏での表記。イギリス英語圏では「20/01/2023」となるため注意。

取引内容

内訳(Description)として、商品・サービスごとに名称(Item name)、単価(Unit price)、数量(Qty/Hr rate)を記載します。

取引金額

取引の対象となる商品・サービスの小計(Sub total)だけでなく、運賃(Freight cost)と税(Tax)を合算した合計金額(Total amount)を記入します。

請求書の交付を受ける事業者名

請求先である相手方の会社名(Billed to)、商品の発送が必要となる場合の送付先(Ship to)を記載します。

英語での請求書に記載した方がいい項目

次に上記の記載事項に加え、トラブルにならないように記載した方がよい事項を挙げてみます。

タイトル

一目で請求書と分かるように「Invoice」と書類の右上に記載します。

請求書番号

取引記録を整理するために請求書番号(Invoice No)を記載します。

先方から問い合わせがあった場合に請求書番号で内容を確認することができます。

振込の期限

振込期限(Payment Deadline)を記載しますが、支払期日を特定する場合は「Due Date」とします。請求書発行日の記載と同じ順序で表記しましょう。

振込先の口座情報

銀行振込では、送金情報(Remittance Information)欄を設け、口座番号(bank account number)、口座名義人(bank account name)などを記載します。

振込手数料の負担について

相手方が振込手数料を負担する場合、送金情報(Remittance Information)欄に「銀行振込手数料は御社で負担してください(Buyer must cover bank transfer fee.)」と記載します。

適格請求書は英語で作成しても良い?

2023年10月1日から、消費税の仕入税額控除の方式としてインボイス制度がスタートします。

インボイス制度におけるインボイス(Invoice)は、単なる請求書を意味するのではなく、法的には「適格請求書」を指します。また、インボイス制度の正式名称は「適格請求書等保存方式 」といい、インボイス(適格請求書)によって、売手が買手に対して複数税率(8%、10%)に対応した正確な適用税率や消費税額等を伝えます。

制度の内容としては、売手である登録事業者は、買手である取引相手(課税事業者)から求められたときは、インボイスの交付義務があります。一方、買手は仕入税額控除の適用を受けるために、取引相手(売手)である登録事業者から交付を受けたインボイスを保存しなければなりません。

インボイス制度は、もともとEU(ヨーロッパ連合)で導入されている付加価値税(消費税)における国ごとの複数税率に対応する仕組みをモデルとしています。

したがって、ビジネスでは適格請求書(インボイス)も「Invoice」と表記されますが、単なる請求のための添状ではなく、法的には、明細書・請求書・納品書のすべてを兼ね合わせた内容であることが必要です。

ただし、日本のインボイス制度は、あくまで国内の制度であり、海外の事業者との輸入取引などで請求書を発行する場合、消費税の納付は必要はありません。この記事で紹介したような英文のインボイスを発行すればよいでしょう。

英語の請求書の記載について知っておこう!

英語の請求書の概要について解説するとともに、実際のビジネスシーンでご利用いただける「ひな形」を紹介しました。

今後、中小企業でも海外との取引が増加することが見込まれます。英語による請求書の作成方法を知っておくことが不可欠になるでしょう。

よくある質問

請求書は英語で何という?

ビジネスでは「Invoice」が適切です。詳しくはこちらをご覧ください。

英語での請求書の書き方は?

基本的には、日本での請求書と記載事項は同じですが、住所や日時の記載方法が異なります。詳しくはこちらをご覧ください。


※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

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