- 更新日 : 2024年10月17日
請求書のファイリング方法は?効率化はできる?
法人や個人事業主は、請求書を一定の期間適切に保管しておかなければなりません。保管方法は、紙の状態でファイリングする方法とデータで保管する方法の2種類に大きく分類できます。
この記事では、ファイリングする場合の分類方法や保管の効率化の手法などを解説します。自社にとってコストや負担の少ない方法で請求書を保管しましょう。
目次
請求書はファイリングなどで保管が必要?
請求書は取引の証拠となる書類の一つで、帳簿と合わせて一定期間保管しておく必要があります。保管の方法には紙での保管とデータでの保管の2種類あり、データ保管はさらに2パターンに分けられます。
それぞれ見ていきましょう。
紙の状態でファイリングして保管
請求書を紙で受け取った場合に一番簡単な保管方法が、原本をそのままファイリングする方法です。保管のスペースは必要ですが、ファイリングするだけであるため手間が少なく済みます。
紙の請求書をスキャンしてデータで保管
紙の請求書をスキャンし、データ形式で保管する方法です。スキャンするにはタイムスタンプの付与や検索性の確保などの要件があり、適切に管理する必要があります。
電子データで送られてきた請求書をデータ保管
2022年の電子帳簿保存法の改正により、メールやインターネット上によりデータ形式で受け取った請求書は、データのままで保管することが義務となりました。これまでデータで受け取ったものを紙に印刷してファイリングしていた方も多いかもしれませんが、今後は認められなくなります。
データ保管の義務化には猶予期間があり、2023年12月31日までは印刷してファイリングする保管方法も認められています。2024年からはデータ保管が完全に義務化されるため、それまでに備えておかなければなりません。
請求書をファイリングして保管する方法
請求書の保管は、専用のファイルや閉じ紐を利用しておこなうのが一般的です。綴じたあとで見やすいように、整理や分類をして誰が見てもわかるような形で保管するといいでしょう。
ただし、電子データで受け取ったものを紙に出力してファイリングすることは今後認められなくなります。
支払い済み請求書の分類
ここからは、請求書の具体的な分類方法について見ていきましょう。
まずは、支払い済みのものと未払いのものは区別しておきます。支払い済みの請求書は、分類方法に沿って整理して保管しましょう。主な分類方法は3つあります。それぞれ見ていきましょう。
取引先ごとにまとめる
同じ取引先の請求書を一つのファイルにまとめてファイリングする方法です。取引先の数だけファイルが必要になりますが、請求金額の推移がわかりやすいことや、過去の取引をさかのぼりやすいなどのメリットがあります。
請求月ごとにまとめる
請求書を請求月ごとにファイリングする方法です。その月にかかった経費や仕入額を把握しやすいメリットがあります。ファイリングの順番は、取引先名の五十音順や顧客番号の順など、後から見やすいように並べましょう。
支払月ごとにまとめる
同じ月の請求書でも、取引先によって支払いのタイミングが異なる場合はあります。「いつの経費や仕入額か」ではなく、「いつ支払いを行ったか」によってファイリングすることもひとつの方法です。同じタイミングで支払ったものを把握しやすいメリットがあります。
請求書の保管を効率化する方法
請求書を効率的に管理するには、電子化してパソコンに保管する、クラウド上で保管するという方法があります。電子化によってデータに変換して保管するメリットには、以下のものが挙げられます。
- 保管場所が不要
- 紛失のリスクを軽減できる
- 紙代やインク代などのコストを削減できる
- 検索性が高く効率化につながる
紙で受け取ったものはスキャンし、電子取引で受け取ったものはそのままデータ形式で保管します。クラウド上で保管する場合は専用のサービスが必要な場合もありますが、会計ソフトにデータ保管の機能が付いている場合もあるため、一度確認してみましょう。検索性の条件を満たせば、パソコン上でも保管できます。
請求書は適切に保管しよう
請求書は、取引の証拠となる重要な書類です。税務調査が入った際に必要であるため、一定期間は適切に保管しましょう。紙をファイリングする場合もデータ形式で保管する場合も、種類ごとに整理して保管すればあとから確認しやすくなります。自社の状況に合った方法で適切に保管しましょう。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
関連記事
請求書が届かない場合は催促すべき?メール文例も紹介
締め日が近づいても請求書が届かないことは、ビジネスではよくあります。担当者が忘れているか、郵便トラブルが起きているのかもしれません。請求書が届かないからといって、支払いを遅らせるとトラブルにつながる恐れがあるため、早急に担当者に連絡が必要で…
詳しくみる請求書作成のときに見落としがちなポイント
請求書とは、主に金銭の支払いを相手に求めるために発行する文書です。書き方や記載事項に規定やフォーマットがあるわけではありませんが、その役割を果たすことはもちろん、ビジネスマナーに則り、失礼のない書面にしたいものです。 請求書を作成する際に記…
詳しくみる封入封緘の正しいやり方・マナーは?手作業を効率化する方法も解説!
取引先に請求書を送る際は、封入封緘を行います。実は封入封緘には正しいやり方があるため、マナー違反などをしてしまうと相手に失礼な印象を与えかねません。また、業務効率化のためにも、封入封緘をいかに効率化するかは大切なポイントです。 ここでは、封…
詳しくみる請求書番号は必要?役割・メリットや書き方を解説(無料テンプレート付き)
請求書番号は請求書を管理するために付与する番号のことです。法律上は不要ですが、請求書管理を効率化できるというメリットがあります。 本記事では、請求書番号を記載する必要性やメリット、登録番号との違い、書き方のポイント、テンプレート・請求書発行…
詳しくみる郵便コストを削減する方法は?値上げ対策に電子化がおすすめな理由も解説
2024年10月から、はがきや定型郵便物などの郵便料金が値上げされます。毎月の請求書など、大量に郵送している事業者にとっては大きなコスト増加となるでしょう。今回は郵便料金値上げの対策として、郵便物の電子化など、コスト削減のために取るべき対策…
詳しくみる振込手数料は債務者負担が原則!請求書での記載例も紹介
口座振り込みにかかる金融機関の振込手数料は、原則として代金を支払う側である債務者が振込手数料を負担するよう民法で定められています。 しかし、振込手数料の負担をめぐりトラブルが跡を絶ちません。そのため、発行する請求書や契約書に振込手数料の負担…
詳しくみる