- 更新日 : 2024年10月21日
マッサージ師の見積書の書き方は?ポイントを解説
マッサージ師の仕事内容は、皮膚を押したりもんだりたたいたりすることで、体の循環機能の改善や筋力の回復、変形した骨や関節を矯正したりする療法での施術となります。マッサージの種類については、世界的にもその効用の高さから期待の集まる東洋療法の、はり、きゅう、あん摩やマッサージ指圧をはじめとして、リラクゼーションの効用をもたらす足ツボマッサージやクイックマッサージ、スポーツの分野で行われるスポーツマッサージなどがあります。その他にも、美容のためのエステマッサージやフェイスマッサージ、アロママッサージなど、その種類はじつにたくさんです。
マッサージ師の種類には、免許が必要なものとそうでないものがありますが、一般的なマッサージ師の定義となっている「あん摩マッサージ指圧師」の場合は、国家資格が必要となります。
ここでは、マッサージ師としての見積書の書き方をはじめ、見積書作成時に、施術の内容によって気をつけるポイントについて解説します。
マッサージ師の見積書の書き方についてのポイントとは?
鍼灸(しんきゅう)マッサージ治療院や鍼灸整骨院などに勤務している場合は、見積書の作成に携わることはありませんが、マッサージ師として独立開業している場合には、施術に対しての見積書を作成する必要があります。
マッサージ師としての見積書の書き方については、一般的に、料金表で施術に関する規定の内容や料金が設定されている場合が多いので、料金体系に応じた内容を、見積書に反映させる書き方になります。
見積書に記載の項目としては、初診料や施術コースとその内容、施術部の違いによる料金の設定などを反映していきます。また、施術の際に事前の予約が必要な場合や、複数のマッサージ師が在籍している場合には、予約料、指名料などの料金についても見積書に記します。
さらに、宿泊施設に呼ばれて施術を行う場合や、訪問マッサージのサービスを提供している場合は、出張費の項目を立て、それらの費用を見積書の金額として記載する書き方となります。
マッサージ師の見積書作成の注意点について
鍼灸治療の場合は、健康保険治療として扱われる疾患があるため、その他の施術とは異なり、見積書の書き方が難しくなっています。健康保険の適用をするためには医師の同意書が必要になりますので、注意しなければなりません。
健康保険治療として扱われる疾患については、以下の通りとなっています。
- 神経痛
- 五十肩
- リウマチ
- 頸腕(けいわん)症候群
- 腰痛症
- 頚椎捻挫(けいついねんざ)後遺症等
現在の保険制度では、鍼灸治療の保険の取り扱いは「療養費支給」という方法がとられます。患者本人である被保険者が医師の同意をもらったうえで鍼灸治療を受けた場合に、まず保険証発行機関に払い戻しの請求を行います。その保険者が審査を行い、一定額が患者本人に払い戻されるという制度となっています。
見積書の書き方については、これらの内容をしっかりと考慮したうえで作成します。
マッサージ師の見積書の書き方について
それでは、実際にマネーフォワード クラウド請求書を使って、マッサージ師の見積書を作成してみます。
明細の書き方
基本的には、料金表に設定された初診料や施術代を記入します。料金表に予約料や指名料を設定している場合には、その費用も記入します。また、施術部位による料金の違いを細かく設定している場合には、その内容についても見積書に記載します。
まとめ
独立開業してマッサージ師を営んでいるケースでは、見積書の発行をして、施術やサービスの内容を明確に伝えることで、より安心してマッサージのサービスを利用してもらえます。また、鍼灸治療のように、健康保険の適用が絡んでくる施術もありますので、見積書作成の際には、しっかりと書き方のポイントを理解したうえで、作成、提示する必要があります。
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