- 更新日 : 2024年11月7日
粗品を贈る送付状の例文・メッセージや無料テンプレート、書き方を解説
お客様や取引先に粗品を贈る際の送付状は、感謝の気持ちを伝える役割があります。「粗品」とは「粗末な品物」という意味ですが、実際には相手への敬意と感謝の気持ちを込めた品を、謙虚に表現する際に使用される言葉です。粗品は記念パーティーなどで直接お渡しすることもありますが、郵送の際には送付状を添えることで、ビジネスマナーを遵守し、取引先との信頼関係をより一層深めることができます。
この記事では、粗品を送る際の送付状の具体的な書き方や無料で使えるテンプレートをご紹介します。
また、すぐに使える送付状の無料テンプレートもご用意していますので、ぜひご活用ください。
粗品を贈る際の送付状の例文
粗品で商品を送るシーンの送付状の例文やメッセージを紹介します。なお、本文のみ掲載しておりますので、テンプレートをダウンロードいただき、自社に合わせて編集してご利用ください。
お客様に日頃の感謝を込めた粗品送付の例文
粗品送付のご案内
拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 平素より弊社をご利用いただき、誠にありがとうございます。 日頃のご愛顧に感謝の気持ちを込めまして、ささやかながら粗品をお送りさせていただきました。ご多忙の折、恐縮ではございますが、ご笑納いただければ幸いです。
今後とも、変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
敬具
新商品購入者への粗品送付の例文
拝啓 日頃より弊社商品をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。 この度は新商品をご購入いただき、厚く御礼申し上げます。
ご愛顧に感謝の気持ちを込め、ささやかながら粗品をお送りさせていただきました。
ぜひご利用いただき、今後ともご満足いただけるサービスの提供に努めてまいります。
どうぞ引き続きのご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます。
敬具
アンケート回答へのお礼として粗品を送付する例文
この度はアンケートにご協力いただき、厚く御礼申し上げます。
貴重なご意見をいただきました感謝の気持ちを込め、ささやかながら粗品をお送りいたしました。
今後のサービス向上の参考とさせていただきます。
引き続き弊社へのご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
敬具
お客様にノベルティを贈る場合の送付状の例文
拝啓 日頃より弊社サービスをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
感謝の気持ちを込めて、ささやかながらノベルティをお送りいたしました。 お忙しいところ恐縮ですが、ぜひお役立ていただければ幸いです。
今後とも変わらぬお引き立てを賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
敬具
新規取引先への粗品送付の例文
拝啓 時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
この度は弊社とお取引いただき、誠にありがとうございます。
ささやかではございますが、日頃の感謝の意を込めて粗品をお送りいたしました。ご笑納いただければ幸いです。
今後とも末永いお付き合いを賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
敬具
イベント参加のお礼として粗品送付
先日は「〇〇イベント」にご参加いただき、誠にありがとうございました。
ささやかではございますが、感謝の気持ちを込めて粗品をお送りいたしました。ぜひご笑納くださいませ。
今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
敬具
年末の挨拶としての粗品の送付状例文
拝啓 師走の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
日頃より格別のご愛顧を賜り、心より御礼申し上げます。
本年もご支援をいただき、無事に年の瀬を迎えることができましたこと、改めて深く感謝申し上げます。ささやかではございますが、日頃の感謝の気持ちを込め、粗品をお送りいたしましたので、ご笑納いただければ幸いです。
来年も変わらぬお引き立てを賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
敬具
〇周年記念の粗品の送付状例文
拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
日頃より弊社をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
おかげさまで、弊社は本年〇周年を迎えることができました。これもひとえに皆様のご支援の賜物と深く感謝申し上げます。
つきましては、ささやかではございますが、日頃の感謝の気持ちを込めて粗品をお送りいたしました。ご笑納いただければ幸いです。
今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
敬具
粗品を贈る際の送付状の無料テンプレート
粗品を贈る際の送付状の無料テンプレートは、こちらからダウンロードできますので、ぜひお気軽にご利用ください。
粗品を贈る際の送付状の書き方
送付状は、1枚にまとめるのが一般的です。必要な情報を記載し、余計な表現は控えるよう心がけましょう。相手も読みやすく、内容もしっかり伝わります。
送付状に記載すべき項目は、以下のとおりです。
- 送付年月日
- 送付先(宛先)
- 差出人情報
- タイトル
- 頭語と結語・挨拶文
- 本文
①送付年月日
送付状には、送付した日付を入れておきます。これにより、相手が書類を受け取った日付を確認しやすくなります。送付年月日は、送付状の右上か左上に書くことが多いです。
②送付先(宛先)
送付状には、相手の会社名、部署名、担当者名(○○ 様)などを記載します。個人宛なら、氏名を記載します。 企業宛であれば「御中」、個人宛であれば「様」を使用し、相手に対する敬意を示します。
その際に、同じ宛名で「御中」と「様」を併用しないようにしましょう。例えば、部署宛なら「株式会社○○○○ ○○部 御中」、担当者宛なら「株式会社○○○○ ○○部 ○○ ○○ 様」と記載します。
③差出人情報
自社や自身の情報も忘れずに書いておきます。住所や氏名、連絡先などを書いておくと、相手が連絡を取りたい場合にスムーズに対応できます。
④タイトル
送付状に、何を送るかを簡潔に示すタイトルをつけます。「〇〇贈呈のご案内」や「粗品送付のお知らせ」といったものがよく使われます。このタイトルは省略しても問題ありません。送付状は贈り物に対する感謝の気持ちを伝える手紙であり、内容が簡潔で分かりやすければ、相手にしっかりと趣旨が伝わります。
⑤頭語と結語・挨拶文
送付状の冒頭には「拝啓」などの頭語で始め、季節の挨拶や日頃の感謝を伝える文章を加えます。最後には「敬具」などの結語で締めくくります。
例として以下のような挨拶が適切です。
例文:
「拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。」
「拝啓 平素より格別のご愛顧を賜り、心より御礼申し上げます。」
「拝啓、春の陽気が心地よい季節となりました。」
⑥本文
送付状の本文では、粗品を贈る理由や、日頃の感謝の気持ちを簡潔に記します。相手に対する感謝の言葉や、お祝いの気持ちを表現する内容が好ましいです。
例文:
「この度、日頃のご愛顧に感謝の意を込め、ささやかながら粗品をお送りいたしました。どうぞご笑納ください。」
また末文は、今後も良好な関係を続けたい旨を伝え、結語へとつなげます。
例えば、「今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。」のように、本文と末文はお互いの心を通わせるような文章になるように心がけましょう。
粗品を贈る際の送付状を書くときのポイント
粗品や贈り物を贈る際に書く送付状には特に注意が必要です。特に、忌み言葉に関しては、相手に不快な印象を与えないよう配慮しなければなりません。
忌み言葉を使用しない
忌み言葉とは、縁起が悪いとされる言葉や、好意を持って贈りたい内容とは真逆のイメージを持つ言葉のことです。送付状に使う言葉として不適切なこれらの言葉は、特にビジネスシーンにおいては慎重に扱う必要があります。
忌み言葉の例
送付状で避けるべき忌み言葉の具体例を以下に挙げます。
- 死:死ぬ、逝くなどの表現は避けましょう。
- 切れる:関係が切れることを連想させます。
- 苦しい:苦痛やネガティブな感情を引き起こします。
- 失う:失うことに関連する表現は好まれません。
- 滅びる:終わりを連想させる言葉です。
粗品を贈る際の送付状には忌み言葉を避け、相手に良い印象を与える内容にすることが重要です。言葉一つで印象が大きく変わるため、慎重に選ぶようにしましょう。
贈り物を謙虚に表現する
送付状では、「粗品」や「ささやかではございますが」といった表現を使い、贈り物を謙虚に伝えることが一般的です。謙虚な表現を心がけることで、相手に心遣いが伝わり、より丁寧で品格のある印象を与えることができます。
感謝の気持ちをしっかり伝える
送付状に一言添えるだけで、相手にとって特別な印象を与えることができます。例えば、お客様に粗品を送る際は、「日頃のご支援に心から感謝いたします」などの感謝の気持ちを添えましょう。また、相手の立場やお付き合いの深さに合わせて、季節の挨拶や体調を気遣う一言を加えると、より丁寧で温かみのある送付状になります。こうした配慮により、受け取る方が喜びを感じ、より好印象を持っていただけるでしょう。
相手との関係性に応じた表現にる
送付先が企業や取引先の場合はフォーマルな表現を心がけ、個人の顧客や関係の深い相手には少し柔らかい言葉遣いに調整するのも有効です。相手との関係に合わせた表現が、送り手の心遣いとして伝わりやすくなり、メッセージの伝わり方にも良い影響を与えます。
送付状は1枚に収める
送付状は基本的にA4用紙1枚にまとめ、シンプルで見やすい形式にすることが大切です。要点を簡潔に伝え、相手がすぐに内容を把握できるようにしましょう。郵送する際は、送付状を一番上に添えて、開封後すぐに内容が確認できるようにすると丁寧です。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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