- 更新日 : 2025年1月21日
融資稟議書とは?記載すべき内容と便利な無料テンプレートを紹介
融資稟議書は、企業・個人が融資を希望する際に必要な書類で、融資審査の大きな判断材料となります。書類作成の際には、事業計画や財務状況、借入目的などを詳細に記載しなければなりません。
この記事では、融資稟議書に必要な内容を丁寧に解説します。また、効率よく作成できる無料テンプレートも紹介するので、稟議書作成の際にお役立てください。
融資稟議書とは
融資稟議書は、融資を希望する企業や個人が金融機関から資金を借り入れる際に、担当者が作成する書類です。申請者の事業計画や財務状況、借入目的などを詳しく記載し、融資の必要性や返済能力を説明するために使用されます。
作成された融資稟議書は、担当者から内部審査の過程に進み、銀行や金融機関内の稟議会議で検討されます。会議では提出された稟議書の情報をもとにリスク評価が行われ、最終的に融資可否が判断されるため、融資稟議書は融資を得られるかどうかに直結する書類です。
融資稟議書の無料テンプレート
融資稟議書を効率よく作成するには、無料テンプレートの活用がおすすめです。テンプレートを使用すれば、記載漏れを防ぎ、融資稟議書の作成業務を効率化できます。
稟議書作成の際には、以下のテンプレートをダウンロードしてご利用ください。
融資稟議書に記載する内容
融資稟議書には、金融機関が融資の可否を判断するために必要な情報を網羅的に記載する必要があります。以下は、稟議書に記載する主な内容です。
借入希望額と利用目的 |
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申請者が希望する融資額と、借り入れた資金をどのように活用するかを記載します。運転資金や設備投資などの具体的な用途を明確にすることで、融資審査業務担当者が正当性を評価しやすくなります。 |
事業概要と申込者の情報 |
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企業の場合は、事業の概要を説明し、会社設立の経緯や事業内容、取引先などを記載します。個人の場合も、職歴や収入源などの情報を整理します。審査担当者に申請者の信頼性を伝える重要な項目です。 |
財務情報 |
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直近数年分の決算書(貸借対照表・損益計算書)や資金繰り表を添付し、企業の収益力や返済能力を明確にします。また、経営計画書を一緒に提出すると、さらに効果的です。個人の場合は、年収やローン残高、預貯金などを記載します。 |
借入の理由や事業計画 |
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なぜ融資を希望するのか、融資によって事業がどのように成長するのかを説明します。具体的な計画を記載することで、審査担当者に良い印象を与えられます。 |
担当者の意見やリスク評価 |
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担当者が稟議書に自身の意見やリスク評価を記載します。事業計画の妥当性や返済の可能性に関する見解を盛り込みます。審査プロセスを円滑に進めるために重要な項目です。 |
返済計画 |
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借入金の返済方法や返済期間を明確に記載します。また、担保提供がある場合は詳しく記載します。 |
融資稟議書は、金融機関が融資リスクを評価するための重要な判断材料となります。具体的かつ正確に記載することが、審査をスムーズに進めるためのポイントです。
審査に通りやすくする融資稟議書を作成するコツ
融資稟議書を効果的に作成するには、いくつかのポイントを押さえましょう。
まず、事業者からの詳しい情報提供が欠かせません。事業の詳細や経営状況を正確に把握すれば、審査担当者に信頼感を与える稟議書が作れます。また、審査に必要な情報を細かく記載するのも重要です。借入額や用途、財務データなどの基礎的な情報に加え、返済計画やリスク対策を具体的に示せば、書類の説得力が向上します。
将来性を強調することも効果的です。融資によって事業が成長する具体的なシナリオや見込みを記載すれば、金融機関にとって前向きな投資と感じさせられます。
稟議書作成のコツを意識して、説得力のある稟議書を作成しましょう。
融資稟議書を作成するためのポイントを押さえよう
融資稟議書は、融資を受けるために重要な書類です。記載する内容としては、借入希望額や利用目的、事業概要、財務情報、返済計画などが挙げられます。審査に必要な情報をしっかりと記入することで、審査担当者に信頼感を与えられるでしょう。
融資稟議書を効率よく作成するためには、テンプレートの活用がおすすめです。正確かつ具体的な情報を提供すれば、融資審査をスムーズに進められる可能性が高まります。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
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