- 更新日 : 2026年10月7日
顧客管理ツールおすすめ11選(無料あり)営業成果を高める使い方
自社の課題と規模に合っているかどうかで選ぶと、導入後のつまずきが減ります。
- 顧客情報を一か所にまとめる
- 商談の進み具合を見える化する
- 無料プランから試して見極める
機能の多さより、現場が毎日入力し続けられる操作性かどうかが分かれ目になります。
顧客管理ツールとは、顧客情報をデータ化して一か所に集約する仕組みのことです。顧客管理システムや顧客管理ソフトと呼ばれることもあり、蓄積したデータを営業やマーケティングに生かす目的で導入する企業が増えています。
エクセルでの管理に限界を感じている担当者の方に向けて、ツールの選び方と、無料で使えるものを含めたおすすめのツールを紹介します。
顧客管理ツールとは?
顧客管理ツールとは、顧客情報をデータ化して一元管理するツールのことです。顧客の属性や購入履歴、問い合わせ履歴などを一か所に集め、営業やマーケティングに活用します。
顧客の人数が多いほど、一人ひとりに適した手法でアプローチするのは難しくなります。顧客管理ツールを使えば、それぞれの顧客に合わせた細やかな対応が実現できます。顧客ごとに適した商品やサービスを届けられれば、良好な関係が続きやすくなり、売上の向上も見込めるでしょう。
顧客管理ツール、顧客管理システム、顧客管理ソフト、顧客管理アプリは、いずれもほぼ同じ機能を指す言葉です。呼び方の違いに惑わされず、CRM・SFA・MAという役割の違いを押さえると、自社に必要なものが絞り込めます。
CRM・SFA・MAの違い
顧客管理ツールに近い言葉として、CRM・SFA・MAの3つがあります。いずれも顧客データを扱いますが、支援したい場面がそれぞれ異なります。
| 名称 | 主な目的 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| CRM(顧客関係管理) | 顧客になったあとの関係を維持し、継続的な取引へ結びつける | リピート促進、既存顧客のフォロー |
| SFA(営業支援) | 商談の進み具合を管理し、受注までの活動を効率化する | 案件管理、営業の見える化 |
| MA(マーケティング自動化) | 見込み客の獲得と育成を自動化する | メール配信、リード育成 |
実際の製品はこの3つを兼ね備えているものが多く、厳密に分類する意味は薄れてきています。自社が解決したいのが「受注前」なのか「受注後」なのかを整理しておくと、比較の軸が定まります。
顧客管理ツールの主な機能
一般的な顧客管理ツールに標準搭載されている主な機能は、次のとおりです。どれも顧客データを起点としており、部署をまたいだ情報共有を支えます。
- 顧客情報の管理
- 営業活動の可視化
- 顧客の様々な分析
- カスタマーサポート
それぞれの機能について解説します。
顧客情報の管理
顧客一人ひとりに関する情報を一元管理できます。管理する情報には、次のようなものがあります。
- 顧客の属性(年齢や性別、居住地域、職業など)
- 購入履歴
- 問い合わせ歴
- 商談履歴
顧客情報をデータベースで管理すると、必要な情報に素早くアクセスでき、業務の効率化にも役立ちます。他部署との情報共有も簡単にできるため、商品開発や営業、マーケティングの戦略にも生かせます。
営業活動の見える化
商談対応や営業報告など、業務に必要なデータを共有できます。案件ごとに営業の進み具合が見えるため、スムーズに業務を進められます。
各案件の状況をリアルタイムで共有できるので、滞っている案件がひと目でわかり、適切なタイミングでフォローを行えます。日報の作成や共有、スケジュール管理などの機能を使えば、営業に関する事務作業の負担も軽くなります。
顧客のさまざまな分析
蓄積された顧客情報は、さまざまな項目で自動分析できます。見込み客層の分析による新規開拓や、休眠顧客の掘り起こしなどに活用できます。
休眠顧客は以前に自社へ興味を示したことがあるため、まったく接点のない新規顧客へアプローチするよりも効率よく売上向上を目指せます。レポート機能を搭載しているツールなら、図やグラフを用いた分析結果のレポートを自動で作成してくれます。
カスタマーサポート
顧客からの問い合わせに効率よく対応できます。電話やメール、SNSなどで寄せられた問い合わせを一元管理でき、対応状況が見えるようになります。
顧客ごとの過去の対応履歴を社内で共有できるため、担当者が変わっても適切に対応できます。対応状況のステータスも共有されるので、対応漏れも防げます。
エクセルで顧客管理を行う場合の課題
顧客管理はエクセルでも行えます。使用可能な環境であれば導入費用がかからない点は大きなメリットですが、件数が増えるほど扱いにくくなる場面が出てきます。
エクセルはあくまでも表計算ソフトのため、データ分析に特化しているわけではありません。顧客管理ツールのような自動分析は難しく、マーケティングへの応用にも限りがあります。
シートの保護やセルのロック、アクセス権限の設定といった制限事項を設けなければ、簡単にデータの削除や改ざんが行われる危険もあります。
データのコピーや移動が簡単にできてしまうことからファイルを外部に持ち出しやすく、情報漏えいが発生するリスクもあります。
【無料】顧客管理のテンプレート
ツールの導入を検討する前に、気軽に始めたいという場合は、無料のテンプレートから始める方法があります。以下よりダウンロードいただけますので、ご活用ください。
自社に合う顧客管理ツールの選び方
顧客管理ツールは、シンプルなものから多機能なものまで幅広くあります。料金や知名度だけで決めると社内に定着しにくいため、次の観点で比べていきます。
必要な機能を洗い出してから比べる
自社の業務に欠かせない機能を、優先度をつけて洗い出します。営業支援まで求めるなら進捗管理や日報機能、マーケティングに生かすならメールの自動配信機能というように、目的から必要な機能が決まります。
機能が多すぎても使いこなせず、費用が無駄になりやすい傾向があります。洗い出しの際は現場の声も聞き、実際に毎日触る担当者が扱える範囲かどうかを確かめておきましょう。
既存システムと連携できるか確かめる
会計ソフトやグループウェア、チャットツールなど、すでに使っているシステムと連携できるかを確認します。連携できない場合、同じデータを何度も入力する手間が発生します。
入力の重複は使い勝手を損なうだけでなく、入力ミスの一因にもなります。連携に対応したツールであれば手間を減らせるため、導入前に連携先の一覧を確認しておくと安心です。
小さく始めて広げられるかを見る
顧客管理ツールは、使い続けるほどデータが増えていきます。事業規模やデータ量、利用人数に応じて、プランや機能を柔軟に広げられるかどうかを確認しましょう。
導入時は一部の部署だけで試したいというケースも多くあります。無料プランや無料トライアルを活用すれば、操作性を確かめたうえで本格導入へ進めます。
業種特化型が向くケースもある
不動産や飲食店、美容室、コールセンターなど、業種に特化した顧客管理ツールもあります。予約管理や来店履歴、施術記録といった業種ならではの項目が最初から用意されているため、汎用ツールを作り込むより早く運用に乗せられる場合があります。
導入目的があいまいだと定着しにくい
顧客管理ツールは、導入してすぐに効果が出るものではありません。「売上を伸ばしたい」といった漠然とした目的のままでは、使いこなせず期待した結果を得られないケースがあります。
先に解決したい課題を一つに絞り、成果を測る指標を決めておくと、運用が続きやすくなります。導入や維持にかかる費用と管理工数もあらかじめ見積もっておきましょう。
無料と有料の顧客管理ツール
顧客管理ツールは、無料で使えるものから、営業組織全体を支える有料のものまで幅広くあります。まず無料で試すのか、はじめから有料で運用に乗せるのかによって、候補は大きく変わります。
無料から始めたい企業向け
利用者が少ない場合や、顧客管理ツールがどのようなものかを試したい場合は、無料で使えるツールや無料プランのあるツールが向いています。
- HubSpot CRM(HubSpot Japan株式会社):
営業・マーケティング・カスタマーサービスの機能が一体化した総合型。無料ツールでもコンタクト管理や取引パイプラインを利用期限なく使える
/将来的に機能を広げたい企業 - Stock(株式会社Stock):
顧客ごとにノートを作り、テキストや画像を貼り付けていく形式。説明書なしで使い始められるシンプルさが持ち味
/ITに不慣れなメンバーが多い企業 - フリーウェイ顧客管理(株式会社フリーウェイジャパン):
項目を自由に設定でき、汎用データベースとしても使える国産ツール。同シリーズの会計ソフトや給与計算ソフトと併用できる
/手軽に始めたい個人・小規模事業者 - Fullfree(株式会社フリースタイル):
表の種類や項目、階層を自由に設計できるカスタマイズ性。Windows向けのソフトで、クラウド共有にも対応
/独自の管理項目を持ちたい企業 - Bitrix24(Bitrix24):CRMにチャットやビデオ通話、タスク管理を加えたオールインワン型。見積書や請求書の作成にも対応する
/複数ツールを1つにまとめたい企業
いずれも無料プランには、登録できるユーザー数やデータ件数に上限が設けられています。上限や提供条件は見直されることがあるため、導入前に各サービスの公式サイトで最新の内容を確認してください。
有料で本格的に運用したい企業向け
組織として営業活動を管理したい場合や、他システムとの連携まで見据える場合は、有料ツールが選択肢に入ります。
- kintone(サイボウズ株式会社):
ノーコードで業務アプリを自作できるクラウドサービス。顧客管理のほか案件管理や業務日報にも広げられる
/自社仕様の管理項目を持ちたい企業 - Zoho CRM(ゾーホージャパン株式会社):
レポートやダッシュボードの作成、AIアシスタントによる分析まで備えたCRM/SFA。上位プランへ段階的に移行できる
/業種や規模を問わず幅広い企業 - Pipedrive(Pipedrive(提供元)):
パイプラインを視覚的に並べ、次に取るべき行動を示す設計。営業担当者が入力する項目を絞り込める
/成長中の小規模な営業チーム - Agentforce Sales(株式会社セールスフォース・ジャパン):
旧Sales Cloud。顧客・案件管理から売上予測まで備えたAI搭載型で、資料に旧名称が残る場合がある
/大企業を中心に幅広い規模の企業 - Dynamics 365 Sales(日本マイクロソフト株式会社):
Microsoft 365と連携し、メールや予定表と顧客情報を行き来する手間を減らせる
/Microsoft 365を活用する企業 - Mazrica Sales(株式会社マツリカ):
AIが案件のリスクを分析して助言する。名刺や手書きメモのスキャンデータを自動で取り込める
/営業の属人化を解消したい企業
有料ツールは利用人数に応じた月額課金が一般的で、最低利用人数が設定されている場合もあります。無料トライアルを用意しているツールが多いため、操作性を確かめてから契約人数を決めるとよいでしょう。
顧客管理ツールの導入を成果に結びつけるには
顧客管理ツールは、顧客情報を一元管理し、営業やマーケティングに生かすための仕組みです。顧客管理システムや顧客管理ソフトと呼ばれることもありますが、実体に大きな違いはありません。エクセルでの管理は費用がかからない一方、分析や同時編集、情報の持ち出しといった面で扱いにくくなる場面があります。
選ぶ際は、必要な機能の洗い出し、既存システムとの連携、段階的に広げられるかという3つの観点で比べていきます。まずは無料プランのあるツールで操作性を確かめ、自社の運用に合うと判断できてから有料版へ移行する進め方であれば、費用を抑えながら導入を進められます。
この記事をお読みの方におすすめのガイド5選【部署別紹介】
最後に、この記事をお読みの方によく活用いただいている人気の資料・ガイドを紹介します。すべて無料ですので、ぜひお気軽にご活用ください。
経理担当者向け
①Excel関数集 32選まとめブック
経理担当者の方をはじめ、ビジネスパーソンが知っておきたい便利なExcel関数集を初級~上級までギュッと網羅。新人社員の研修用などにもお使いいただけます。Google スプレッドシートならではの関数もご紹介しています。
②勘定科目・仕訳辞典(税理士監修)
勘定科目・仕訳に関する基本知識、および各勘定科目の仕訳例を具体的かつ網羅的にまとめた、50ページを超えるガイドを無料で提供しております。お手元における保存版としてでだけでなく、従業員への印刷・配布用としてもぜひご活用ください。
人事労務担当者向け
①入社・退職・異動の手続きガイドブック
書類の回収・作成・提出など手間のかかる入社・退職・異動(昇給・昇格、転勤)の手続き。
最新の制度をもとに、よくある質問やチェックポイントを交えながら、各手続きに必要な情報をまとめた人気のガイドですす。
②社会保険・労働保険の手続きガイド
企業において社会保険および労働保険の加入・喪失手続きは必ず発生し、手続きを誤れば保険事故が発生した際に従業員が不利益を被る可能性があります。
各保険の基本的な手続き方法を入社・退職・異動のシーン別にギュッとまとめた分かりやすいガイドです。
総務・法務担当者向け
契約書ひな形まとめ30選
業務委託契約書や工事請負契約書…など各種契約書や、誓約書、念書・覚書、承諾書・通知書…など、使用頻度の高い30個のテンプレートをまとめた、無料で使えるひな形パックです。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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