• 更新日 : 2024年7月3日

タスクキルとは?しないほうがいい?iPhone・Androidでのやり方や注意点

バックグラウンドで動いているアプリをタスクキルすればバッテリーの消耗を抑えられるわけではなく、かえってバッテリーの消耗が増えてしまうケースがあります。スマートフォンのバッテリーがすぐに消耗してしまい困ったときは、タスクキル以外のやり方がおすすめです。

この記事ではタスクキルとは何か、iPhoneおよびAndroidでのタスクキルの手順、およびタスクキルしないほうがいい理由やバッテリーを長持ちさせる方法を解説します。

タスクキルとは?

タスクキルとは、起動中のアプリケーションを強制終了させることです。多くのスマホアプリは画面上に表示されていなくてもバックグラウンドで動作し続けています。タスクキルをすれば、バックグラウンドで動作しているアプリも含め、すべての起動中のアプリを一度終了できます。

iPhoneとAndroidスマホのタスクキル方法は、以下の通りです。

  • iPhone

    ホームボタンを2回タップ、アプリを上にスワイプする。

  • Android

    ホームボタンの隣にある四角いボタンをタップしてスワイプする。

タスクキルを行うと、アプリがすべて強制終了されるため、その後アプリを再起動することで不具合を解決できるケースがあります。例として、アプリがフリーズし動作しなくなったときや、スマホアプリが大量にバックグラウンドで動作してスマホの動作が重くなったときはタスクキルが効果的です。

また、「タスクキルをすればバッテリーが長持ちするようになる」と言われる場合があります。しかし、アプリを起動する際には電力が多く消費されるため、タスクキルによってかえってバッテリーの消耗スピードが上がる可能性は否めません。

iPhoneでタスクキルする手順

iPhoneでタスクキルをする手順は、ホームボタンの有無で異なります。OSのバージョンによっては、操作方法も異なる場合があるため、使っているiPhoneの種類やバージョンを確認しましょう。以下で機種ごとのタスクキル方法を解説します。

ホームボタンがない場合

iPhone 12やiPhone Xシリーズなどは、ホームボタンがありません。タスクキルをする手順や注意点は、以下の通りです。

1ホーム画面の下部から上にスワイプし、画面の中ほどで指を止める
2左右にスワイプしてタスクキルするアプリを探す
3アプリのプレビューを上にスワイプして終了する

iPhoneアプリは、一度にまとめてタスクキルができません。そのため、バックグラウンドで動いているアプリをすべて終了させるには、同じ要領で1つずつ行う必要があります。

ホームボタンがある場合

ホームボタン搭載の、iPhone SE・iPhone 8以前のスマートフォンおよびiPod touchでタスクキルをする手順と注意点は、以下の通りです。

1ホームボタンを2回押し、最近使ったアプリを表示させる
2左右にスワイプして、終了するアプリを探す
3アプリのプレビューを上にスワイプして終了する

注意すべき点は、ホームボタンを押すスピードです。素早く2回、連続して押しましょう。ゆっくり押していると、2回と判断されない可能性があります。また、表示されるアプリは、最近使った動作中のものになります。

iPhoneはタスクキルしないほうがいい?

iPhoneやiPod touchの場合、タスクキルは不具合が起こったとき以外には行わないよう推奨されています。

アプリを終了した方がいいのは、アプリが反応しなくなったときだけです。

引用:Apple「iPhone や iPod touch でアプリを終了する方法」 

iPhoneは常駐アプリが無用に電力やメモリを消費しないよう監視し、消費量が多くなるとバックグラウンドで動作しているアプリを自動的に終了しています。ユーザーがタスクキルを行うと、かえって再起動により電力やメモリを消費する可能性があるため、アプリがフリーズしたとき以外はタスクキルを避けましょう。

Androidでタスクキルする手順

Androidデバイスでタスクキルする手順は、機種によって多少異なりますが、基本的には以下の通りです。

1ホーム画面右下にある四角いマークをタップ(□ボタン)
2バックグラウンドで起動アプリ一覧が表示される
3ゴミ箱マークをタップする

ゴミ箱マークをタップしても、アプリ自体が削除されるわけではありません。起動中のアプリをまとめてタスクキルが可能です。

Androidはタスクキルしないほうがいい?

iPhoneと同じく、Androidでも以下のような状況を除けばタスクキルをしないほうがいいとされています。

  • アプリが動作不良を起こしている
  • アプリを再起動したい

現在のAndroidにはiPhoneと同様に、常駐アプリが無用に電力やメモリを消費しないよう監視し、必要に応じて自動で終了するシステムが搭載されています。バックグラウンドのアプリをタスクキルすると、再起動により電力の消費量やCPU負荷が増大する恐れがあります。

また、バックグラウンドで不要な通信をアプリが行っている場合は、タスクキルを行うのではなく設定からアプリの権限を制限するとよいでしょう。タスクキルを行ってもアプリは再起動されるため、起動時に通信を行うアプリの場合はかえって通信料が増える可能性があります。

タスクキル以外にバッテリーを長持ちさせる方法

タスクキルをせずに、バッテリーを長持ちさせる方法はいくつかあります。たとえば、以下の方法でバッテリーの消耗を抑えることが可能です。

  • 低電力モードにする

    低電力モードにすると、明るさが少し抑えられ、設定に関係なく画面が自動ロックされ、バックグラウンド更新が自動的に行われなくなります。

  • 画面の明るさを暗くする

    明るさの自動調節をオフにして、手動で画面の明るさを暗くすることでバッテリーの消費が抑えられます。また、有機ELディスプレイを搭載したスマートフォンの場合、ダークモードに切り替えると画面の光量が落ち、電力消費を減らせます。

  • 必要ないアプリのGPSをオフにする

    GPSがオンになっていると、ユーザーの位置情報にアクセスするために常にアプリがデータ通信を行います。必要ないアプリは位置情報設定を変更し、GPSをオフにしておきましょう。

  • 必要ないアプリは削除する

    現在使っていないアプリはアンインストールしましょう。スマホの容量を増やせるだけでなく、バックグラウンドで動作しなくなり、バッテリーが長持ちします。

また、古い機種のAndroidなどを使っており、常駐アプリのタスクキルが必要な場合は以下のような点に注意しましょう。

  • タスクキルしてよいアプリ

    普段使っておらず、当分再起動する必要がないアプリの場合はタスクキルしても問題ありません。

  • タスクキルしてはいけないアプリ

    頻繁に起動するアプリ、およびバックグラウンドでしばらく残ったままになっているアプリはタスクキルするとかえってバッテリーの消耗が早まるため避けましょう。

タスクキルは基本的にしないほうがいい

起動中のアプリを強制終了させるタスクキルは、現在のスマホではフリーズなどの不具合が起こったとき以外には行わないよう推奨されています。タスクキルをするとアプリが再起動し、かえって電力やメモリの消費量が増え、CPUの負荷が増すことが理由です。

バッテリーの消耗が早いときには、アプリを省電力モードにする、画面の明るさを下げるほか、アプリのGPSをオフにし、使っていないアプリを削除しましょう。


※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。

関連記事