- 作成日 : 2024年10月18日
コンビニ支払いのペーパーレスとは?仕組みやメリットを丁寧に解説
ECサイトでのショッピングが一般化する中、消費者の多様なニーズに対応した決済手段の提供が求められています。コンビニ支払いのペーパーレス方式は、紙の払込票を使わずにスマートフォンなどのデバイスを活用して支払いを行う決済手段です。払込票の印刷コストがかからず、クレジットカードを持っていない方でも決済できるため、注目を集めています。
この記事では、コンビニ支払いのペーパーレス方式の仕組みや、従来の払込票方式との違い、事業者・購入者双方にとってのメリットを解説します。
目次
コンビニ支払いのペーパーレスとは?
コンビニ支払いのペーパーレスとは、紙の払込票を使わずに、コンビニのレジや店頭端末などを使ってECサイトの代金を支払う決済システムです。
決済に必要な情報は、利用者のスマートフォン(スマホ)などのデバイスに表示されます。利用者は、画面に表示されたバーコードをレジで提示したり、各コンビニの店頭端末に払込用番号を入力したりすることで決済を進めます。
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コンビニ支払いのペーパーレス方式の仕組み
コンビニ支払いの中でも、ペーパーレス方式は基本的に購入者・ECサイトの運営者・収納会社・コンビニと、最少でも4者が絡む複雑な仕組みです。一つひとつ手順を追いながら、コンビニ支払いのペーパーレス方式の仕組みを理解しましょう。
コンビニ支払いのペーパーレス方式の仕組みは、次のような様式が基本です。
1 | ECサイトの購入者が商品を購入 |
---|---|
2 | 購入者が決済手段として「コンビニ決済」を選択する |
3 | ECサイトから収納会社に対し、購入者の決済情報が送られる |
4 | 購入者の決済情報に基づき、収納会社からECサイトに支払い番号を通知する |
5 | ECサイトが、手順4で通知された支払い番号を購入者のページなどに表示する |
6 | 支払い番号などを利用し、購入者がコンビニの店頭で代金を支払う |
7 | 支払い確認後、ECサイトから購入者に商品の送付・提供を行う |
ペーパーレス方式に限らず、コンビニ支払いには前払いと後払いの2パターンがあります。前払いと後払いでは購入者の支払いとECサイトからの商品送付・提供の順番が入れ替わるのが一般的です。
また、ECサイトの運営者と収納会社・コンビニとの間に決済代行会社を挟むケースもあります。代行会社を利用する場合、全体のやり取りとしては複雑化するように見えます。ただし、実際は、ECサイトと収納会社が直接やり取りする部分の仲介として代行会社が入るため、ECサイト側や購入者が行う手順には影響はありません。
ペーパーレス方式と払込票方式の違い
コンビニ支払いには、ペーパーレス方式のほかに払込票方式があります。ペーパーレス方式と払込票方式の大きな違いは、払込票をスマホのデバイスに表示するか、紙で購入者に提供するかという点です。
払込票方式とは、紙の払込票による決済方法です。払込票方式では、ECサイトの運営者側で払込票を印刷した上で、購入者に郵送するという手順を踏む必要があります。
購入者は、郵送された払込票をコンビニのレジなどに払込票を持ち込み、記載のバーコードを読み込んでもらって代金を支払います。払込票方式は、水道光熱費などの公共料金の支払いにも使われており、コンビニ決済としてはよく知られている方式です。
コンビニ支払いをペーパーレス方式にするメリット
コンビニ支払いをペーパーレス方式で導入すると、業務のペーパーレス化を進められる点がメリットです。しかし、ペーパーレス方式は、業務のペーパーレス化促進以外にも多くのメリットをもたらします。
ここでは、事業者に対するコンビニ支払いのペーパーレス方式のメリットを具体的に解説します。導入を迷っている場合は、参考にしてください。
販売機会の拡大や顧客満足度の向上につながる
コンビニ支払いのペーパーレス方式を導入することで、ECサイトの潜在的な利用層を増やし、販売機会の拡大につなげられます。
ECサイトではクレジットカードでの支払いを求められるケースも少なくありません。未成年者などクレジットカードを持っていない人や、クレジットカードの登録に抵抗がある人でも、コンビニ支払いのペーパーレス方式であれば、気軽にECサイトを利用できます。
支払いの窓口がコンビニのため、だれもが簡単に利用でき、便利でスピーディーな決済を実現できます。結果としてECサイトでの購入体験が快適になり、顧客満足度の向上にもつながるでしょう。
払込票の印刷・郵送コストを削減できる
紙の払込票の発行には、印刷や郵送のコストがかかります。ペーパーレス方式で払込票をなくすことで、払込票にかかっていたコストを削減できます。
払込票方式では、紙の払込票がなければ支払いができません。購入者が払込票を紛失したり汚損させたりすると、事業者側が再発行する必要があり、追加のコストがかかるケースもあります。ペーパーレス方式は払込票の紛失の心配がなく、再発行のコストなども抑えられます。
前払い決済が可能で未回収リスクが低い
ペーパーレスのコンビニ支払いは、多くの場合は先払い決済で運用される方法です。基本的には代金の支払いが済んでから購入者に商品やサービスを提供することから、代金の未回収リスクを低く抑えられます。
前払い決済の場合、支払いが完了した取引はキャンセルできず、返金などによる購入後の損失が発生しにくい点も特徴です。また、払込票の紛失などによる代金支払いの遅れも防げます。代金の未回収や支払い遅れ、キャンセルなどで悩んでいる場合には、ペーパーレス方式がおすすめです。
決済や入金管理がスムーズになる
ペーパーレス方式では、郵送で紙の払込票を送る必要がありません。購入者にすぐに支払い番号を通知でき、決済をスムーズに促せます。
また、銀行振込などの支払い方法であれば、実際に支払ったタイミングから入金情報が反映されるまでタイムラグが発生します。一方、ペーパーレス方式では入金をほぼリアルタイムに把握でき、入金管理もスムーズです。入金管理がスムーズに進むと、商品・サービスの提供スピードアップにもつながります。
購入者がペーパーレス方式を利用するメリット
コンビニ支払いのペーパーレス方式は、購入者にとっても次のようなメリットがあります。
コンビニは24時間365日いつでも利用できるため、購入者のライフスタイルにかかわらず支払いを行える点がメリットです。
紙の払込票と異なり、ペーパーレス方式ではすぐにスマホなどで払込用番号を受け取れます。早ければ購入直後からの支払いにも対応できます。
自宅で決済を完了する方法では、やり方が分からなくても人に聞けないケースも少なくありません。コンビニであれば、店員に分からない点を質問しながら操作したりレジで対応してもらったりできます。スマホ操作に慣れていない高齢者などでも気軽に利用できるでしょう。
払込票方式では、紙の払込票をなくしたり忘れたりすると支払いができません。ペーパーレス方式であれば、コンビニ店頭にスマホなどを持参すれば支払いを進められます。 |
ペーパーレス方式であれば、紙の払込票のやり取りがなくなり、購入者にとってもスピーディーかつ手軽な決済が実現できます。購入者の利便性が高まり、より快適にECサイトでのショッピングを楽しめるでしょう。
コンビニ支払いのペーパーレス方式の導入方法
コンビニ支払いのペーパーレス方式を導入する方法としては、コンビニと直接契約する方法もあるものの、決済代行会社と契約するのが一般的です。
コンビニと直接契約する場合、契約審査をコンビニごとに個別で受ける必要があります。また、決済手数料など、コンビニによって異なる体系の料金をそれぞれに対して支払う必要があり、運用が複雑です。
一方、決済代行会社と契約することで、複数のコンビニを利用する場合でも審査を一括で行えます。くわえて、複数のコンビニと連携する場合でも同一の費用体系で利用でき、運用の負担を軽減できるでしょう。
コンビニ支払いは事業者・購入者双方にとって便利
ペーパーレス方式のコンビニ支払いは、事業者にとっては払込票の印刷・郵送コストの削減や、未回収リスクの低減、決済業務の効率化など多くのメリットをもたらします。一方、購入者にとっても24時間いつでも支払いが可能であり、払込票を持ち歩く必要がないため、利便性の高い決済手段です。
また、決済代行会社を活用すれば、複数のコンビニへの導入もスムーズに行えます。事業者側の運用負担を増やさず、近隣にあるコンビニを使って購入したいというニーズに応えられるでしょう。
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