- 作成日 : 2024年8月2日
写真共有におすすめのクラウドサービス8選!メリットや注意点も解説
写真共有クラウドサービスとは、インターネット上で写真を保存・共有できるサービスのこと。基本的には無料で利用でき、自動でバックアップされます。そのため、日頃から多くの写真を取り扱い、ストレージの容量不足でパソコンに保存ができない場合などは、写真共有クラウドサービスの利用がおすすめです。
当記事では、写真共有クラウドサービスの特徴やメリット、おすすめのサービスを紹介します。
目次
写真共有クラウドサービスとは?
写真共有クラウドサービスとは、撮影した写真をネットワーク経由で保存・共有できる、オンラインのストレージサービスのことです。インターネットにつながっていれば、いつでも写真をクラウド上に格納したり、画像データを共有したりすることができます。
そもそもクラウドとは、インターネットを通じて提供されているサービス形態のことです。これまではサービスを利用するのに、ハードウェアの購入やソフトウェアのインストールが必要でした。しかし、クラウドはそうした必要がなく、アカウントを持っていれば、インターネット上でサービスの提供を受けることが可能です。
特別なものを用意しなくても手軽に利用できることから、近年ではさまざまなクラウドサービスが登場しています。写真共有クラウドサービスもその1つです。
写真共有クラウドサービスを利用する4つのメリット
写真共有クラウドサービスを利用すると、大容量の写真を誰にでも共有できるなど、さまざまなメリットがあります。最近はカメラの進化に伴い、写真を高画質で撮影できるようになった分、取り扱う画像の容量が大きくなる傾向にあります。そのため、普段から写真を取り扱う人は、写真共有クラウドサービスを利用することにメリットを感じられるでしょう。
ここからは、写真共有クラウドサービスのメリットを4つ紹介します。
無料で簡単に写真の共有ができる
写真共有クラウドサービスは、基本的には無料で利用でき、導入コストもかかりません。直感的に操作ができるため、使い方を知らなくても画面の指示に従えば、簡単に写真を保存・共有することが可能です。
また、写真共有クラウドサービスでは写真を格納しているファイルごとアップロード・共有ができます。USBメモリにデータを移したり、メールで写真を添付して送受信したりする手間がかからないため、プライベートだけでなく複数人とのやり取りが発生することの多いビジネスシーンでも活用されています。
容量を追加すれば大量の写真データも共有できる
写真共有クラウドサービスでは、有料プランに加入すれば、ストレージ容量を追加してさらに多くの写真データを保存・共有することが可能です。保存したい写真が多く、ストレージの空き容量が不足している場合、従来であればハードディスクなどの記録媒体を新たに購入する必要があります。
その点、写真共有クラウドサービスならオンライン上で簡単にストレージ容量を増やすことができます。写真共有クラウドサービスによっては、利用料金に応じて必要な分だけの容量を追加できるプランもあります。
バックアップを取る手間や時間がかからない
写真共有クラウドサービスは、自動でバックアップが行われる仕様のものがほとんどです。写真の容量が増えるほどバックアップに時間はかかりますが、写真共有クラウドサービスなら手動でバックアップを取る必要がなく、保存にかかる労力を省けます。
また、外付けのストレージ機器を使用する場合、万が一機器が故障したらデータが消えてしまう恐れがあります。しかし、写真共有クラウドサービスは自動でバックアップが取られているため、操作方法を誤って写真を消したとしても復元することが可能です。業務効率化につながるだけでなく、データ管理の安全性も高まるでしょう。
さまざまな端末で利用できる
写真共有クラウドサービスは、スマホやタブレット、パソコンなど、さまざまな端末で利用できます。写真を端末やハードディスクなどに保存する場合は、その端末でしか閲覧できません。複数人へ写真を共有する際は、メールに添付して送信するなどの手間がかかります。
しかし、写真共有クラウドサービスは、インターネットがつながる環境であれば、どの端末からでも保存された写真を見ることができます。自宅、電車の中、出張先など、場所を選ばずに利用できる点も、写真共有クラウドサービスのメリットです。
写真共有クラウドサービスを利用する際の注意点
写真共有クラウドサービスは、大量の写真を無料で共有できるなどのメリットがある一方、注意点もあります。トラブルを回避してより安全にサービスを利用するために、あらかじめ3つの注意点を把握しておきましょう。
保存容量や利用期間に制限がある
写真共有クラウドサービスによっては、保存容量や利用期間に制限があります。一般的に利用期間が長くなるほど写真の保存枚数も増える傾向にあるため、より大容量のストレージが必要です。写真のアップロード中に保存容量の上限となって利用できなくなる事態を避けるために、加入するプランの保存容量は事前に確認しておきましょう。
また、写真共有クラウドサービスの中には、保存する際に写真データを自動で圧縮してくれる機能が付いているものもあります。データが圧縮されると写真をダウンロードする際に画質が低下する場合があるため、写真の画質にこだわりたい人は注意してください。
セキュリティやプライバシー対策が必要になる
クラウドサービスはネットワーク経由でデータを保存するため、データ漏えいのリスクが全くないとは言い切れません。写真共有クラウドサービスも例外ではなく、保存した写真が外部に漏えいする可能性があります。サービスを利用する前に利用規約を確認し、セキュリティやプライバシーを守るためにどのような対策が取られているかチェックしておきましょう。
自分でできるセキュリティ対策の1つとして、写真の公開範囲を制限する方法があります。誰でも見られる設定にするのではなく、写真に写っているメンバーなどに公開範囲を限定し、閲覧できる対象を絞ることで、漏えいのリスクを下げられるでしょう。
データが消失する可能性がある
写真共有クラウドサービスは、「外付けの記録媒体の故障でデータが消える」という心配はありません。とはいえ、クラウド上に写真を保存する仕組みのため、クラウドのシステムトラブルなどが原因で写真が消失してしまう可能性はあります。運営会社がクラウドサービスの提供を途中で終了するケースも起こりえます。
万が一写真が消えた場合は自動バックアップされたデータから復元できる場合もありますが、絶対に消したくない大切な写真は複数のサービスを利用して保存するのがおすすめです。
おすすめの写真共有クラウドサービス8選
写真共有クラウドサービスと一口に言ってもさまざまな種類があるため、どのサービスを利用すべきか迷う人もいるでしょう。ここからは、おすすめの写真共有クラウドサービスを8つ紹介します。利用するシチュエーションやライフスタイルに合わせて、適切なサービスを選びましょう。
Google フォト
<特徴>
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Googleフォトに保存された写真は自動で分類され、検索機能を利用すると簡単にほしい写真を見つけられます。人物でも分類できるため、家族や友人、会社のメンバーなど、複数人の写真を取り扱う場面でも便利です。写真やアルバムの共有、編集も簡単にできます。
また、デジタルフォトフレームなどを用いて家や社内に写真を飾ったり、動画を作成したりすることも可能です。Googleアカウントがあれば誰でも無料で15GBまで利用できるため、普段からGoogleアプリを使用している人におすすめです。
Amazon Photos
<特徴>
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Amazon photoでは、容量無制限の写真ストレージを利用できます。容量に制限がある写真共有クラウドサービスの場合、データを圧縮して保存すると解像度が低下しますが、Amazon photoなら写真をフル解像度で保存することが可能です。
写真やビデオは自動でバックアップが行われ、ファミリーフォルダを使用すると最大5人まで写真やビデオを共有できます。また、高度な画像認識機能を持ち、人や場所・モノ別に写真を並べ替える機能があるため、スムーズに写真を見つけられます。
OneDrive
<特徴>
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OneDriveは、事前に設定をすると、フォルダ内のファイルをすべて自動でバックアップ・同期することが可能です。バックアップ済みのフォルダは、OneDriveのモバイルアプリを取得することで、外出先でも編集できます。パスポートや免許証など個人情報を含む写真は、ID確認のステップが追加される個人用Vaultに保存すれば、セキュリティ面も安心です。
無料の5GBプランでは写真を2,500枚保存でき、有料のサブスクリプションを利用することでさらに容量を増やせます。また、モバイルアプリを使用して書類やレシート、古い写真をスキャンし、クラウドに取り込むこともできます。ファイルの共有リンクを送信すれば、Microsoftアカウントを持っていない人にも共有することが可能です。
iCloud
<特徴>
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iCloudは、Apple IDを取得すれば5GBまで無料で利用することが可能です。電源とWi-Fiに接続すれば、iPhoneやiPadなどApple社のデバイスに簡単に写真を同期できます。
また、有料で利用できるiCloud+は月額で容量を選べ、最大12TBまで追加できます。共有写真ライブラリでは、最大5人と共有が可能です。共有アルバムでは、更新されるたびに共有した人に通知が届き、写真・ビデオ・コメントを随時追加できます。
出典:iCloud
出典:Appleサポート(日本)「iCloud+ のプランと料金名」
Dropbox
<特徴>
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Dropboxは、無料で2GBの容量を使用できるほか、最大3台のデバイスにリンクできます。また、有料プランではファイルの転送機能や共同編集機能、セキュリティ機能を利用できます。たとえば、大容量のファイルを転送したいときは、共有リンクを作成するだけです。有料プランによっては、共有リンクをパスワードで保護できます。
画像編集はもちろん、PDF編集やオンラインドキュメントの作成など、生産性の向上に役立つツールが用意されていることも、Dropboxの有料プランの特徴です。
出典:Dropbox
LINE
<特徴>
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LINEでは、トークや通話をしている「友だち」同士で写真を共有することが可能です。写真はアルバムに保存することで、期間の制限なく閲覧できます。また、LINEのトークルームごと・イベントごとにアルバムを作成できるため、写真の取りまとめがしやすい点も特徴です。自分が参加しているグループであれば、他のグループで作成したアルバムもまとめて見られる機能もあります。
ただし、LINEアルバムを作れる数の上限はトークルーム1つあたり100個までです。新規のアルバムを作成したい場合は、過去のアルバムを削除するか、別のトークルームを作る必要があります。また、LINEアルバムにアップロードした写真は圧縮される点も注意しましょう。
出典:LINE
30days Album
<特徴>
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30days Albumは、合い言葉が分かる人とのみ写真を共有できるサービスです。共有期間を30日間もしくは無期限のどちらかから選べ、30日間に設定すれば消し忘れの心配がないため、結婚式や同窓会の写真など一時的に共有したい場合に向いています。
写真のアップロードは、アルバムごとに発行されるメールアドレス宛に写真を送るだけです。アルバムには、共有した人も写真を追加できます。アップされた写真は、撮影日に沿って自動的に並び替えられるため、写真整理の手間もかかりません。また、オンライン上で写真のプリントを注文することも可能です。
NIKON IMAGE SPACE
<特徴>
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NIKON IMAGE SPACEは、株式会社ニコンによる写真共有サービスで、ニコン製品保有者は無料で使える容量のストレージが増える点が特徴です。写真が画面上に大きく表示されるほか、撮影日・カメラ・タグ・レーティングごとに自動的に分類されます。
また、写真のExif情報から撮影スタイルが分析されるため、撮り方にこだわりたい場合にも向いています。「共有期限を無期限にする」「写真のダウンロードを禁止する」など、詳細に共有設定を変えれば、セキュリティ対策を講じることも可能です。
端末の容量不足に困ったら写真共有クラウドサービスを活用しよう
写真共有クラウドサービスは、基本的には無料で写真をクラウド上に保存・共有することが可能です。写真共有クラウドサービスを利用し、仕事で使う端末のストレージ不足を解消すれば、容量の圧迫による動作の遅延を防ぐことができます。写真共有クラウドサービスによって無料で使える容量や機能は異なるため、それぞれの特徴を比較検討した上で、自社に合うサービスを選びましょう。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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