- 作成日 : 2024年8月2日
Chatworkの料金プラン一覧|無料と有料の機能の違いや利用メリットも解説
近年では、社内のやり取りはチャット、社外のやり取りはメールなど、連絡する相手に合わせて連絡ツールを変えている企業が増えています。中でもChatwork(チャットワーク)は、操作が簡単で多くの企業が連絡ツールとして利用している人気のインフラサービスの1つです。無料でも使えますが、有料版は機能やセキュリティ面が充実しており、より快適に使えるようになっています。
当記事では、Chatworkの料金プランの種類やプランごとの機能の違い、また無料・有料プランを利用するメリットとデメリットを解説します。
目次
Chatworkの料金プランの種類
Chatwork(チャットワーク)とは、株式会社kubell(旧:Chatwork株式会社)が提供するコミュニケーションのインフラサービスです。シンプルなチャット形式のコミュニケーションツールで、ビジネスシーンを中心に幅広い方に活用されています。メールや電話よりも迅速かつ手軽にメッセージを送ることができ、コミュニケーションの活性化につながる点がChatworkの大きな魅力です。
Chatworkには、機能や容量、サービスが異なる3種類の料金プランがあります。具体的なプランとそれぞれの料金は以下の通りで、年払いの場合は月払いと比較すると低コストで利用できるのが特徴です。
料金プラン | フリー | ビジネス | エンタープライズ | |
---|---|---|---|---|
料金(1人) | 月額 | 0円 | 840円 | 1,440円 |
年間 | 8,400円 | 14,400円 |
なお、2023年7月2日までは以下の料金でしたが、サービス品質向上のために上記の料金に変更となりました。
■2023年7月2日までの価格
料金プラン | フリー | ビジネス | エンタープライズ | |
---|---|---|---|---|
料金(1人) | 月額 | 0円 | 600円 | 960円 |
年間 | 6,000円 | 9,600円 |
出典:「Chatwork」Chatwork、ビジネス/エンタープライズプラン利用料金改定のお知らせ
Chatworkの無料プランと有料プランの違い
Chatworkには無料プランと有料プランがあり、利用するプランによってさまざまな違いがあります。Chatworkを使う方が必ずしも有料プランを選ぶ必要はなく、それぞれの違いを知り、適したプランを導入することが大切です。
Chatworkの無料プランと有料プランの違いについて、項目別に解説します。
Chatwork機能の利用範囲
Chatworkは、契約プランによって利用できる機能の範囲に違いがあります。具体的な違いは以下の表の通りです。
フリー | ビジネス | エンタープライズ | ||
---|---|---|---|---|
ユーザー数の上限 | 100人まで | 制限なし | 制限なし ※1 | |
ストレージ(容量) | 5GB/組織 | 10GB/1ユーザー | 10GB/1ユーザー | |
チャット | メッセージの閲覧 | 直近40日以内に投稿された最新5,000件まで閲覧可能 | 制限なし | 制限なし |
メッセージの検索 | 最大200件まで表示 | 最大200件まで表示 検索オプションあり | 最大200件まで表示 検索オプションあり | |
ファイル管理 | ファイル保存容量の追加 | – | オプション料金が必要 | オプション料金が必要 |
ビデオ通話/音声通話 | ビデオ通話/音声通話 | 1対1 | 14人まで ※2 | 14人まで ※2 |
画面共有 | 可能 | 可能 | 可能 |
※1 エンタープライズプランの最小ユーザー数は5ユーザーです。
※2 ビデオ通話/音声通話は、通信状況により通話品質が異なる可能性があります。
無料プランには機能制限があり、有料プランはChatworkの機能をフル活用できます。例えば、無料プランの場合は利用人数の上限が100人までで、ストレージが組織全体で5GBとなるので、企業の規模によっては有料プランが必須と言えるでしょう。
また、ビデオ通話や音声通話をしたい場合、有料プランだと最大14人まで同時に話せますが、無料プランでは1対1の通話のみに制限されています。そのため、複数人で通話をしたい場合は、有料プランを選ぶか外部サービスを使用する必要があります。
さらに、無料プランでは発言者や発言日といった条件を絞り込んでメッセージを検索する「検索オプション」を使えないのが大きな特徴です。一方、有料プランでは検索オプションを使えるほか、メッセージの閲覧制限もありません。過去のメッセージを検索して確認する必要があるほど頻繁にチャットを使う場合は有料プランを選ぶとよいでしょう。
管理者権限・機能
Chatworkの無料プランと有料プランでは、管理者権限や機能面においても以下のような違いがあります。
フリー | ビジネス | エンタープライズ | ||
---|---|---|---|---|
ユーザーの管理 | 管理者上限 | 100人まで | 無制限 | 無制限 |
ユーザー情報変更 | – | 可能 | 可能 | |
ユーザー登録一括インポート | – | 可能 | 可能 | |
ユーザー情報エクスポート | – | 可能 | 可能 | |
管理者権限の設定 | 可能 | 可能 | 可能 | |
管理者権限の委譲 | – | 可能 | 可能 | |
チャットログのエクスポート | – | – | 可能 |
無料プランの場合は管理者権限の委譲ができず、管理者1人が管理業務をすべて担うことになります。管理できるアカウント数にも100人までという制限があるので、無料プランは個人または小規模な組織に向いていると言えるでしょう。
また有料プランでは、ユーザー情報変更やユーザー登録一括インポート、ユーザー情報エクスポートなど、メンバー管理に役立つ機能を使用できます。
セキュリティの強度
Chatworkは、有料プランの中でもエンタープライズプランがセキュリティに力を入れています。以下のように、エンタープライズプランではセキュリティの強化に関するすべての機能を利用することが可能です。
フリー | ビジネス | エンタープライズ | |
---|---|---|---|
2段階認証 | – | – | 可能 |
社外ユーザー制限 | – | – | 可能 |
モバイル端末制限 | – | – | 可能 |
ファイル送信禁止 | – | – | 可能 |
シングルサインオン | – | – | 可能 |
IPアドレス制限 | – | – | 可能 |
専用URL機能 | – | – | 可能 |
エンタープライズプランでは、登録されていないモバイル端末からのアクセスを制限することで、不正アクセスを防止できます。また、社外ユーザー制限によって、社外ユーザーとのやりとりを禁止もしくは許可制にするなどして制限することも可能です。顧客情報などを取り扱う企業では、エンタープライズプランを利用するのが望ましいと言えます。
Chatwork担当者のサポート体制
有料プランでは、Chatworkの問い合わせ窓口を利用できるのが魅力です。
フリー | ビジネス | エンタープライズ | |
---|---|---|---|
メールサポート | – | 可能 | 可能 |
チャットサポート | – | – | 管理者のみ対象 |
SLA(サービス品質保証) | – | – | 可能 |
Chatworkはシンプルな分かりやすい設計なので、無料プランでも操作方法で困ることはほぼありません。しかし、Chatworkの利用方法について確認したいことがある場合や、万が一トラブルが発生した際には、気軽に問い合わせができる有料プランを利用していると安心です。
なお、無料プランであってもログインに関する問い合わせ窓口は利用できます。
広告表示の有無
無料プランと有料プランでは、広告表示の有無も異なります。
フリー | ビジネス | エンタープライズ | |
---|---|---|---|
広告 | 表示 | 非表示 | 非表示 |
無料プランでは画面端に広告が表示されますが、有料プランを使えばChatworkに必要な機能だけが表示されるのが魅力です。無料プランで表示される広告は、Chatworkを利用する上で大きな妨げにはならないものの、気になる場合は有料プランへの切り替えを検討するとよいでしょう。
Chatworkの無料プランと有料プランのメリット・デメリット
Chatworkはチャット形式で素早くやりとりでき、プロジェクトや部署ごとにグループチャットを作成できるので共有漏れが起こりにくい点が大きなメリットです。既読機能が付いていないので、チャットに拘束されすぎず、自分のペースでリアクションできる点も人によっては魅力と言えるでしょう。
ただし、Chatworkは料金プランによって内容が異なるため、無料プラン・有料プランそれぞれのメリットとデメリットを知っておくことも大切です。以下で紹介する有料プランと無料プランのメリット・デメリットをそれぞれ確認した上で、利用するプランを選ぶとよいでしょう。
Chatworkの無料プランのメリット・デメリット
Chatworkの無料プランの最大のメリットは、連絡手段となる利便性が高いコミュニケーションツールを無料で利用できる点です。また、無料プランを使う中で機能の不足を感じた場合は、いつでも有料プランにアップグレードできます。
一方、無料プランは有料プランに比べて利用できる機能が制限されている点がデメリットです。特に、メッセージの検索オプションが利用できない点や、遡れるメッセージ履歴に制限がある点は大きなデメリットと言えます。
<h3Chatworkの有料プランのメリット・デメリット
Chatworkの有料プランのメリットは、利用できる機能の多さです。無料版にある制限が基本的にすべてなくなるので、より快適にChatworkを活用できるでしょう。
有料プランのデメリットとして、ユーザーごとに月額利用料が発生する点が挙げられます。ただし、有料プランは業務内容の履歴を無制限で残せるなど多くのメリットがあるため、法人でChatworkを利用する場合は有料プランを検討するのがおすすめです。特に、システム管理者がいる5人以上の組織であれば、セキュリティ面での安心感が強いエンタープライズを検討するのもよいでしょう。
Chatworkの料金支払い方法
Chatworkは無料プランから有料プランへのアップグレードはできるものの、有料プランへから無料プランへのダウングレードはできません。同じ有料プランでも、エンタープライズプランからビジネスプランへのプラン変更も不可能となります。ダウングレードを希望する場合は、一旦Chatworkを解約し、再度新規登録する必要があるので注意してください。
Chatwork有料プランの料金支払い方法について解説するので、有料プランの利用を検討している方は一度目を通しておくとよいでしょう。
支払い方法
Chatworkの支払い方法はプランによって異なるので注意してください。ビジネスプランの場合、利用できる支払い方法はクレジットカード決済に限られます。
エンタープライズプランの場合、クレジットカード決済か銀行振込(Paid決済)のいずれかを選択可能です。Paid決済には銀行振込・口座振替(自動引落)・コンビニ払いの3つの支払い方法があります。
支払い方法は契約途中で変更できないため注意が必要です。例えば、エンタープライズプランで最初にクレジットカード決済を選択した場合、後で銀行振り込みに変更することはできません。ただし、いずれのプランでもクレジットカード情報を変更することは可能です。
日割り計算の方法
Chatworkの有料プランを月の途中から始めた場合、利用料金は日割り計算で算出されます。ビジネスプランの日割り計算の方法は「ライセンス利用料金×利用日数÷暦日数×追加数」です。
エンタープライズプランの場合、初月の利用料金は「ライセンス利用料金×利用日数÷暦日数×ライセンス数」で算出されます。ライセンスを追加した際の日割り計算の方法は「ライセンス利用料金×利用日数÷暦日数×追加数」です。
なお、「利用日数」は追加契約日から次回更新日の前日までの日数を指します。また、算出された料金の小数点は四捨五入となります。
Chatworkを利用して社内外のコミュニケーションを円滑にしよう
Chatworkは、株式会社kubellが提供するビジネス向けのコミュニケーションツールです。メールや電話よりも迅速にメッセージを送ることができ、業務の効率化に役立ちます。料金プランはフリー、ビジネス、エンタープライズの3種類があり、用途に応じて選択可能です。
無料プランは基本的な機能が利用でき、100人までのユーザー制限があります。有料プランでは機能制限がなく、セキュリティ強化やサポート体制の充実が特徴です。特にエンタープライズプランでは高度なセキュリティ機能が提供され、ビジネスにおける重要なデータ保護が可能となっています。どの機能が必要であるかを判断し、自分にあったプランを選びましょう。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
関連記事
Slackの有料プランと無料プランの違いを比較!仕様変更の内容は?
Slackは、多くの企業から高い評価を受けるビジネス向けコミュニケーションツールです。マルチデバイスに対応し、無料でも使えます。Slackには有料プランもあり、高い機能性が特徴です。この記事では、Slackの有料プランと無料プランの違いや、…
詳しくみるGIJIとは?特徴・使い方・料金を解説!
GIJI(ギジ)は、株式会社アジャイルウェアが提供する議事録作成ツールです。会議中に作成した議事録を、参加者全員がリアルタイムで閲覧・編集できます。GIJIで議事録を共有することで、議事録作成や会議全体のムダを省けるため、業務効率化が可能で…
詳しくみるCopilotとは?ChatGPTとの違いや使い方、ビジネスでの活用例を紹介
昨今、Microsoft製品を利用している企業の間で、Copilotという生成AIが注目を集めています。Copilot(コパイロット)とはMicrosoft社が開発した生成AIツールであり、Microsoft製品と組み合わせて活用できるのが…
詳しくみるワウトーク(WowTalk)とは?無料期間、使い方やメリットを紹介
ワウトーク(WowTalk)とは、クローズド環境でやりとりができる社内SNS・ビジネスチャットです。優れたセキュリティ対策のもと、チャットや通話、掲示板、タスク管理などの豊富な機能で社内コミュニケーションを活性化することが可能です。 この記…
詳しくみる動画マニュアルtebiki(テビキ)とは?使い方や料金、適した企業を紹介
tebiki(テビキ)は、現場教育を効率化するための動画マニュアル作成ツールです。製造業や物流業の機械操作手順、サービス業の営業ノウハウ、飲食店の接客マナーなど、多岐にわたる業界で活用されています。シンプルな画面設計で動画編集の専門知識がな…
詳しくみるTrello(トレロ)の使い方!チームや個人でタスク管理するコツを解説
タスク管理ツールの一つとして主流になりつつある「Trello(トレロ)」。あらゆるプロジェクトを直感的な操作で容易に管理できるのが魅力です。 この記事では、Trelloの特徴や機能をはじめ、Trelloの使い方を解説します。タスク管理ツール…
詳しくみる