• 更新日 : 2024年1月18日

Redmine(レッドマイン)とは?業務効率化ツールのメリットや使い方

Redmine(レッドマイン)は、プロジェクト管理やタスクトラッキングを支援するオープンソースのツールです。

業務効率化やチームの生産性を促し、タスクの進捗、優先順位、担当者の管理が容易に行えるメリットがあります。本記事では、Redmineの使い方やメリットについて詳しく解説します。

Redmine(レッドマイン)とは?

Redmine(レッドマイン)は、オープンソース型のプロジェクト管理ツールです。チームでタスクを遂行する場合に、進捗や共有事項を複数人で記録・管理できる支援ツールとして、高い評価を得ています。

プロジェクトをチームで進める場合に、個人のタスク進捗や期限を一元管理し、計画通りに進むようWBSのような使い方ができる点も便利です。

Redmineでできること

Redmineでは他ツールと比べ、どんな特徴があるのかを踏まえ、実現できることをいくつか紹介します。

チームのタスクを「見える化」できる

Redmineはタスクを「チケット」として登録します。チケットごとに作業内容、担当者、優先度などを指定できます。

タスクを細分化した上で、付箋のような形でチケットに登録しておくことで、チームのタスクを可視化するのに最適なツールです。

プロジェクトの進捗をメンバーと共有できる

プロジェクト進捗をメンバーと共有する際に、さまざまな出力機能が搭載されています。ガントチャート、ロードマップ、カレンダーの3つからチームの人数やプロジェクトの特徴に応じて、進捗をメンバーと共有できます。

またRedmineは、ブラウザ上で複数人が同時にアクセスし、参照・更新することが可能です。加えて、データを1箇所で一元管理しているため、全員が最新のデータを利用し、タスクを管理できます。

社内Wikiで情報共有できる

Redmineには、社内に共有するマニュアルやFAQの作成などを目的としたWiki機能も充実しています。作業単位で備考やコメントを入れられるため、新入社員に業務をレクチャーする際に便利な機能です。

Redmineを利用するメリット

Redmineは、大きく拡張性と利便性に優れたツールです。まず、同ツールはオープンソースで提供されており、自社で自由にカスタマイズ構築が可能です。

また、プログラムの変更を管理するSubversionやGitとの連携が容易で、新たな機能の開発をサポートしてくれます。加えて機能を拡充するプラグインも充実しているため、自社の業務管理のボトルネックに合わせたRedmineの運用を実現できます。

運用面では、2人が同時にアクセスできる点や、遠距離同士のメンバー間の情報の共有が簡単にできる点が魅力的です。ガントチャートや表などでデータを見やすく出力することも可能なため、非IT系企業も導入しやすい利便性の高さを誇ります。

Redmineのプラン(有料・無料の違い)

前述の通り、Redmineはオープンソースで提供されているため、無料で利用可能です。

詳細は公式サイトをご確認ください。

Redmineクラウドサービス「My Redmine」の料金プランは以下のとおりです。

項目/プランスタンダードミディアムエンタープライズ
月額料金8,000円
(税込 8,800円)
14,000円
(税込 15,400円)
28,000円
(税込 30,800円)
ストレージ容量200GB400GB800GB
ユーザー数1000ユーザー1000ユーザー2000ユーザー
IPアドレス制限100個100個200個
プロジェクト数無制限無制限無制限
SAML認証機能
チャット通知機能
システム管理者権限
API利用
ログダウンロード

参考:サービス内容・料金

民間企業や個人向けのプランです。上記プラン以外にも、官公庁向けのプランを用意しています。その他、データ移行やバックアップデータの取得などのオプションサービスも提供しています。

また、これらサービス全てに、無料お試しプラン(1か月)の利用ができ、仕様を確かめることが可能です。

Redmineの導入と使い方

Redmineの導入と使い方について、ダウンロードから押さえておくべき基本的な使い方について解説します。

ダウンロード・インストール

まずは、公式サイトからZIPファイルをダウンロードしましょう。MacOS・Linux・Windowsの中から、自分の使用しているPCに応じたファイルを選択します。ダウンロードが完了すると、各インストーラーは、ダウンロードフォルダーに保存されます。

インストーラーをクリックし、各種セットアップを行ったのちに、インストールを完了させましょう。

基本操作

基本的なRedmineとして、まずログインをします。ログインするとホーム画面が表示されますので、画面の右上の「新しいプロジェクト」をクリックすることで、プロジェクト画面が表示されます。

プロジェクト画面の各種設定を完了させ、「作成」ボタンをクリックすると、プロジェクトが保存され、一覧にプロジェクトの概要が表示されます。

プロジェクトの中の「チケット」を作成することで、タスクの追加・変更が可能です。チケットタブをクリックし、各種項目を記載し、「作成」ボタンをクリックすることで、タスクを追加できます。

タスクの進捗を確認したい場合は、各タスクの進捗を入力し、ガントチャートに出力することで、直感的に進捗を把握できます。

Redmineを利用する際の注意点

Redmineを導入・利用する際には、注意点も併せて把握しておきましょう。

サーバー・IT関連の知識がないとトラブル時に対応できない

Redmine本体を利用する場合は、オープンソースソフトウェアであり、サポートが充実していない点を理解しておきましょう。導入や運用時にはサーバー・IT関連の知識がある担当者がいなければ、トラブルが発生した際に対応が難しいといえます。

また、Redmineのトラブルに関する報告は、メッセージ機能が付いていない場合、メッセージやチャットにて報告する必要があり、説明する手間がかかります。

ある程度の運用ルールを決めておかないと、タスク管理の効率化が進まない

Redmineでは、業種・業態によって、さまざまなカスタマイズや運用方法でタスクを管理できます。

一方で、タスク管理のルールや規則を含めたRedmineの使い方を制限しておかなければ、タスク管理が複雑になってしまい、導入前よりタスクの管理工数が増えてしまいます。

まずは、小規模・少人数でタスク管理のデモンストレーションを実施し、運用ルールを決定した上で、実際の業務に活用していくのがおすすめです。

業務をこなしながらRedmineを最適化させよう!

Redmineは無料で利用できるため、有料ツールと比較すると、導入しやすいといえます。特に、タスク管理ツールを導入したことのない企業にとっては試す価値のあるツールです。

日々の業務内容に応じて、Redmineをカスタマイズすることや、運用ルールを更新させていくことが、業務効率の改善や生産性の向上につながります。ぜひ本記事の内容を参考にしてみてください。


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