• 更新日 : 2025年1月8日

町内会の訃報を伝えるには?回覧板に書く例文やテンプレートを紹介

回覧板で町内会の訃報を伝える際は、ご遺族の意向を最優先し、個人情報の取り扱いに注意することが大切です。訃報の内容には、故人の氏名や享年、葬儀の日程と形式、喪主の氏名など必要な情報を簡潔に記載します。また、家族葬や香典辞退の場合など、配慮が必要な場面もあります。この記事では、訃報を回覧板で伝える際の注意点や文例、便利なテンプレートについてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

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回覧板で町内会の訃報を伝える際の注意点

訃報は町内会の中で大切な情報ですが、慎重に取り扱うべき内容でもあります。回覧板で訃報を伝える際には、ご遺族の意向を最優先し、個人情報の取り扱いに細心の注意を払うことが必要です。

ご遺族の意向を最優先に

故人やご家族にとって訃報を伝えることは、心理的な負担となることがあります。そのため、まずはご遺族に「どこまでの情報を町内会で共有しても良いのか」をしっかり確認することが大切です。

たとえば、「葬儀の日程や会場を知らせるか」「香典を受け取るか辞退するか」といった内容について、ご家族の希望を事前に伺うことが必要です。

特に家族葬のように近親者のみで葬儀を行う場合、「葬儀の日程は知らせないでほしい」といった要望があることも少なくありません。その際は、家族葬であることを伝えるか、事後報告とするなど、ご遺族の意向に合わせて住民への連絡内容を調整する必要があります。

個人情報の取り扱いに注意

回覧板に訃報を記載する際は、個人情報の取り扱いに注意が必要です。回覧板は、町内会や自治会の住民に連絡事項を伝えるための便利な方法ですが、不特定多数の人が目にする可能性があります。そのため、記載する情報は必要最小限に留めましょう。

特に故人の住所や亡くなられた理由、葬儀会場の具体的な場所を掲載する場合は、特に慎重に扱いましょう。

具体的な例を挙げると、葬儀が執り行われる場合でも、会場の住所まで詳細に記載するのではなく、「○○会館(最寄駅:○○)」といった概要にとどめるのが適切です。また、香典を辞退する場合は、「香典のご厚意は辞退いたします」などと記載します。

葬儀後に事後報告として連絡の場合も

ご遺族の意向によっては葬儀後に事後報告として連絡する方法を取ることもあります。たとえば、家族葬のように近親者のみで葬儀を執り行う場合などです。この場合、「○○様が○月○日にご逝去されました」といった簡潔な文例を使い、香典の対応や詳細な内容を省略した形で住民にお知らせします。

回覧板で町内会の訃報を伝える例文

一般的な訃報の例文

〇〇町内会各位

訃報

〇〇自治会 〇〇町班の〇〇〇様が 〇年〇月〇日にご逝去されました(享年○○歳)

ここに謹んでお悔やみを申し上げます

なお ご葬儀は下記の通り執り行われますのでお知らせいたします

日時:○月○日(○曜日)○時~

場所:○○会館(○町○-○)

喪主:○○○○様(ご長男)

令和〇年〇月〇日

〇〇町内会 会長 〇〇〇

以上

家族葬の場合の例文

〇〇町内会各位

訃報

このたび 〇〇町班の〇〇〇様が 〇年〇月〇日にご逝去されました(享年○○歳)

ここに謹んでお悔やみを申し上げます

なお 葬儀はご遺族の意向により、近親者のみで執り行われます

香典などのご厚意はご遠慮いただきますようお願い申し上げます

ご遺族より 生前の故〇〇様に対し 町内会の皆様からいただいたご厚情に深く感謝いたしますとのこと
皆様にお伝えいただきたいとのことでしたので この場をお借りしてご報告申し上げます

令和〇年〇月〇日

〇〇町内会 会長 〇〇〇

以上

葬儀の事後報告の場合の例文

〇〇町内会各位

訃報

このたび 〇〇町班の〇〇〇様が 〇年〇月〇日にご逝去されました(享年○○歳)

なお 葬儀はご遺族の意向により近親者のみで執り行われましたことをご報告申し上げます

またご遺族より 生前の故〇〇様に対し 町内会の皆様より賜りましたご厚情に深く感謝いたしますとのこと
皆様にお伝えいただきたいとのことでしたので この場をお借りしてご報告申し上げます

令和〇年〇月〇日

〇〇町内会 会長 〇〇〇

以上

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町内会の訃報で伝える内容

町内会で訃報を伝える際は、必要な情報を簡潔かつ分かりやすくまとめることが大切です。回覧板に記載する内容は、ご遺族の意向や住民への配慮を考慮して決定します。

故人の氏名や享年

故人の氏名を記載します。享年(きょうねん)を記載する場合は数え年で表記します。

享年は、故人が亡くなったときの年齢を数え年で表したものです。数え年とは、生まれた時点を1歳とし、以後正月を迎えるごとに1歳ずつ加算する年齢の数え方です。現在の一般的な満年齢とは異なるため、注意が必要です。

例として、故人が満年齢で82歳だった場合、その享年は「83歳」となります。

亡くなられた日付

故人が亡くなられた日付を記載します。「○月○日にご逝去されました」と書く形が一般的です。

喪主の氏名

喪主の氏名を記載することで、住民がご遺族にお悔やみを伝えやすくなります。「喪主:○○ ○○様(長男)」のように続柄を添えると分かりやすくなります。

葬儀の日程と葬儀会場

葬儀の日程を町内会や自治会にお知らせする場合は、その日時と場所を記載します。たとえば、「○月○日(○曜日)午後2時より、○○会館にて」のように伝えます。ただし、家族葬の場合は「近親者のみで執り行います」と書き添えることで住民に誤解を与えず配慮した連絡となります。

一般的に句読点を付けない

訃報の文章では、句読点を使わない書き方が一般的とされています。いくつか説がありますが、句読点を入れないことで文を途切れさせず 滞りなく葬儀が進むようにという願いが込められているとも言われています。また 毛筆で手紙を書いていた時代には句読点が使われていなかったため その伝統が今も続いているという考え方もあります。


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