- 作成日 : 2024年7月4日
スマホで文書作成するには?おすすめアプリや印刷方法【iPhone/Android】
通常、文書を作成する際にはパソコンを用いるのが効率的です。しかし、スマホだけで文書を作成したい場面もあるでしょう。パソコンでの文書作成に慣れている人は、スマホでの文書作成に戸惑うかもしれません。
この記事ではスマホで文書を作成する方法とおすすめの文書作成アプリ、素早く文書を作成するコツなどについて紹介します。
目次
スマホで文書作成する方法
スマホを連絡手段や動画鑑賞などにしか活用しない人であれば、そもそもどのように文書を作成すればよいのか疑問に思うでしょう。スマホで文書を作成する方法として、主に以下の3つが挙げられます。
- メモ帳など既定のツールを利用する
- クラウドストレージを利用する
- 文書作成アプリを利用する
メモ帳など既定のツールを利用する
まず、スマホに搭載されている標準メモアプリを使用する方法です。iPhoneなら「メモ」アプリ、Androidなら「Google Keep」が内蔵されているでしょう。Androidに関しては製品によって内臓されていない場合もあるため、必要なものをインストールしてください。
標準メモアプリは通常、文字の入力だけでなく以下のような機能も備えています。
- 書式設定:見出しの設定や文字の装飾を設定する
- 画像追加:写真アプリ内の画像をメモアプリ内に挿入する
- 検索機能:特定のメモを探す
あまり複雑なことはできないものの、思いついた文章をまとめる、頭に浮かんだことを雑多にメモをするなどの用途であれば、標準メモアプリでも十分役立ちます。
クラウドストレージを利用する
たとえばGoogleドライブやBoxなどのクラウドストレージも、スマホから文書の作成・管理ができます。作成した文書はクラウド上に保存されるため、複数のデバイス間で文書を共有できることが特徴です。
一度アカウントを作成すると、さまざまなデバイスから同じアカウントでアクセスできます。移動中や出先での休憩中にスマホでメモを残し、オフィスのパソコンからメモにアクセスして清書をするといった使い方も可能です。
スマホで文書作成をする機会が多く、異なるデバイス間で同じ文書にアクセスしたい方におすすめです。
文書作成アプリを利用する
しっかりとした文章を執筆するのであれば、文書作成アプリがおすすめです。文書作成アプリの優れている点として、読みやすい文書を簡単に作成できることが挙げられます。メモアプリに搭載されているような基本的な機能以外にも文字のフォントや段落の配置などを設定できる機能を備えているためです。
執筆する文章が長文になる場合は、メモアプリよりも文書作成アプリの方が適しているでしょう。ビジネス用の資料やレポート作成にも活用できます。
【iPhone/Android】文書作成スマホアプリ(無料あり)
文書作成アプリは、多くの企業が独自の機能を有したサービスを展開しています。ここでは、次の10製品を紹介します。
- Googleドキュメント
- Microsoft Word
- Pages
- Wrix
- Canva
- Dropbox Paper
- Zoho Writer
- AutoMemoアプリ
- Evernote
- 縦書きエディタ TatePad
Googleドキュメント
Googleドキュメントは、Google社が提供するクラウド型の文書作成サービスです。大きな特徴は、複数人で同時に文書を編集できることです。誰がどこに変更をしたのかわかる「提案モード」があるため、複数人がひとつの文書を編集しても混乱することがありません。
Googleアカウントを持っていれば誰でも無料で使用できます。iPhone、Androidのどちらにも対応しているため、文書作成アプリを探している人はまずGoogleドキュメントを検討してみましょう。
公式サイト:https://workspace.google.co.jp/intl/ja/products/docs/
Microsoft Word
Microsoft Wordは、Microsoft社が提供する文書作成ツールです。Microsoft Wordというと一般的にPC版を思い浮かべますが、スマホアプリ版も無料で提供されており、iPhone・Androidのどちらでも利用できます。
スマホアプリ版ではパソコン版と異なり「埋め込みオブジェクト」「グラフデータの追加と更新」「目次の追加と更新」などの機能が使えません。また、Microsoft Wordは有料版も販売されており、無料版ではいくつかの機能が制限されています。
同じアカウントでログインすれば、スマホで作成した文書にパソコンからアクセスすることもできるため、用途に合わせて使い分けましょう。
公式サイト:https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/word
Pages
Pagesは、Appleが無料で提供する文書作成アプリです。対応機種はMac、iPad、iPhoneとAppleデバイスのみであり、WindowsやAndroidでは使用できません。特徴的な点は、たとえばMacからiPad、iPadからiPhoneなど、端末を変えてもシームレスに作業ができることです。
また、PDFやWordへのファイルフォーマットの変換ができる機能やiCloud Driveを利用すれば、Windowsを利用しているユーザーにも文書を共有できます。
ほかにも、選択したテキストを瞬時に翻訳するテキスト翻訳機能や、リンクを貼りつけるだけで動画を挿入できる動画共有機能などもあり、利便性に優れたアプリです。
公式サイト:https://www.apple.com/jp/pages/
Wrix
Wrixは、文書作成に特化したスマホアプリです。元に戻す/やり直し機能や、コピーした文字を保存するクリップボード履歴機能などがあり、快適にテキスト入力・編集を行うことを目的に開発されています。
WrixはiPhone、Android両方とも無料でダウンロード可能です。しかし、無料版では機能を使用する際に広告を視聴しなければなりません。まずは無料で利用してみて、ほかの文書作成アプリよりも使いやすいと感じたら、有料版を検討するとよいでしょう。
公式サイト:https://skyarts.com/japan/products/android/wrix/
Canva
Canvaは、iPhoneとAndroidのどちらでも無料で利用できるデザインツールアプリです。プレゼンテーションやSNS用の画像を誰でも簡単に作成できます。そして、Canvaのホームからドキュメント機能である「Canva Docs」へアクセスできます。
Canva Docsは、基本的な文書作成に役立つ機能はもちろん、デザイン性のあるテンプレートを利用でき、チェックリストやグラフなども作成可能です。見た人の興味を引くような、デザイン性のある華やかな文書を作成したい人に適しています。
公式サイト:https://www.canva.com/ja_jp/create/documents/
Dropbox Paper
Dropboxは、ファイルの共有や外部ストレージとして活用できるアプリです。Dropboxに登録しているユーザーなら、追加料金なしで文書作成アプリの「Dropbox Paper」を利用できます。
Dropbox内に保存されていれば、IllustratorやPhotoshopのデータもDropbox Paper内に追加できることが特徴です。また文書共有機能に優れており、複数人での共同編集や同時閲覧などができます。
To Doリスト機能やタイムライン機能などを利用することで、プロジェクトの進捗管理や相談、ワークスペースとしても活用することが可能です。
iPhoneとAndroidのどちらでも利用できるため、普段からDropboxを利用している人はDropbox Paperの利用も検討してみましょう。
公式サイト:https://www.dropbox.com/paper/start
Zoho Writer
Zoho Writerは、iPhoneとAndroidのどちらでも利用できる文書作成アプリです。クラウド型のサービスのため、異なるデバイス間でも同じ文書にアクセスでき、ほかのユーザーとの共同編集機能もあります。
Zoho Writerの利点は、各種Zohoアプリと連携ができることです。Zohoはビジネスに特化したツールを提供しており、電子署名サービス「Zoho Sign」と連携すると、作成した文書に対する電子署名を依頼できます。
ビジネスでZohoアプリを利用している人であれば、Zoho Writerを最大限活用できるでしょう。
公式サイト:https://www.zoho.com/jp/writer/
AutoMemoアプリ
AutoMemoアプリはAIを活用した自動文書作成アプリで、iPhoneとAndroidどちらでも利用できます。音声の録音からデータの文字起こし、文章の編集までをひとつのアプリで完結できることがメリットです。
複数の料金プランが用意されており、無料版では文字起こしできる時間が月に1時間のみです。有料プランなら「文字起こし」機能を月30時間まで利用できます。議事録やセミナーのレポート作成などの用途で文書作成アプリを活用するのであれば、AutoMemoアプリもおすすめです。
公式サイト:https://automemo.com/automemo_app/
Evernote
Evernoteは、ノートの作成や画像・音声・PDF・文書ファイルの記録もできる多機能な文書作成アプリです。議事録や提案書など本格的な文章をまとめたり、思い浮かんだことを雑多に書き連ねたりなど、さまざまな用途で活用できます。
無料プランと有料プランが用意されており、有料プランではノートの作成数や保存できる容量、アップロード容量などが大きくなります。とはいえ、無料プランのままでもEvernote内の多くの機能を利用可能です。
まずは無料プランを活用し、容量が必要になった段階で有料プランに移行すべきか検討してみましょう。
公式サイト:https://evernote.com/ja-jp
縦書きエディタ TatePad
縦書きエディタ TatePadは、無料で利用できる文書作成アプリです。大きな特徴は、テキストを縦書きで入力できる点です。一方でそれ以外の機能は基本的なものに限られ、シンプルにまとまっています。
文書内で英文字をほとんど使わない人や、小説や書道など縦書きに慣れ親しんでいる人におすすめです。
現時点ではiPhoneのみの配信となっていますが、Android版でも配信が開始される可能性もあるため、気になる方はチェックしてみましょう。
スマホの文書作成に役立つAIライティングツール
あまり文書の作成に慣れていない人の場合、何から書きはじめればよいのか、どのように文章を組み立てればよいのかわからず、手が止まってしまうことも珍しくありません。
そこで、AIを活用したツールを使用すれば、指示したとおりの文章を自動で生成してくれます。調整は必要ですが、0から自分で文章を執筆するよりも効率的に文書作成ができるでしょう。
ここでは、スマホで文書作成をする際に役立つAIライティングツールを紹介します。
Copilot(コパイロット)
Copilotは、Microsoft社が提供する文章生成AIツールです。同社の検索エンジン「Bing」上から誰でも無料で利用でき、指示された内容に対する回答として適切な文章を生成します。
Copilotには有料版の「Copilot Pro」もありますが、文章の生成に関しては無料版と大きく機能は異なりません。文章の下書きを生成してほしいといった用途であれば、無料版でも十分役立つでしょう。
一方で、Copilotで生成される文章はBing上のサイトの情報を参照しています。生成された文章の内容が正しいかどうかの確認は必要です。
公式サイト:https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-copilot
ChatGPT
ChatGPTは、Open AI社が提供する文章生成AIツールです。会話形式で指示できるため「業務効率化に関する文書の導入文を200文字程度で考えて」といった曖昧な指示でも、内容に沿った文章を生成してくれます。
有料版では、Web上の最新情報を参照する、複雑な指示にも対応してくれる、などの利点があります。文章作成においても役立つ機能が増えるため、無料版を利用してもっと本格的な文章を生成してほしいと思った場合、有料版の契約を検討してみましょう。
ただし、ChatGPTに入力した文章の内容は、学習データとして取り込まれる懸念があります。情報漏えいの可能性を避けるために、社外秘の情報は指示文に盛り込まないように注意しましょう。
公式サイト:https://openai.com/chatgpt/
トランスコープ
トランスコープは、SEOライティングや社内文書ライティングに特化したAIライティングツールです。
SEOライティングでは、AIでGoogleの上位表示されている競合サイトを分析し、よく使われている重要キーワードや見出し構成を明らかにします。その後、分析結果を踏まえた文章を生成し、SEOに強い文章を作成することが可能です。
社内文書ライティングでは、過去の文書情報や業界の専門用語などをAIに学習させることで、より自社に適した文章を生成します。
機能制限はありますが、1週間の無料プランが利用できます。有料プランを契約する前に、お試し期間として利用してみるとよいでしょう。
公式サイト:https://transcope.io/
スマホで素早く文書作成をするコツ
スマホで文書を作成するメリットとして、いつでも・どこでもメモ感覚で作成できるということが挙げられます。一方で、スマホは画面の小ささや文字入力の遅さ、操作性などの観点から、時間がかかることがデメリットです。
スマホで素早く文書を作成するには、次のコツを意識するとよいでしょう。
- テンプレートを活用する
- 外部キーボードを接続する
- 音声入力を利用する
テンプレートを活用する
いつも作成する文書の型や構造がある程度固まっている場合は、テンプレートを活用しましょう。テンプレートとは定型のレイアウトや書式など、文書の枠組みを事前に設定したものです。
一度作成したテンプレートは後から何度でも利用できるため、文書の新規作成時に体裁を整える手間を省略できます。たとえば、作成する文書のタイトル欄や日付欄などをテンプレートとして設定しておくだけでも、日々の業務を効率化できるでしょう。
テンプレート自体はネット上にサンプルがあり、無料でダウンロードすることも可能です。もし適したサンプルが見つからなければ、自分でオリジナルのテンプレートを作成しましょう。
外部キーボードを接続する
スマホで文書を作成する場合、課題となるのが文字の入力スピードが遅い点です。そこで、外部キーボードをスマホに接続すると、文章の作成スピードは大きく向上します。
スマホの文字入力に慣れている人なら、文章の執筆自体はあまり苦にならないかもしれません。しかし長い文章を作成する場合は、やはりキーボードの方が入力スピードは速くなります。
外部キーボードというと持ち運びを問題視する人もいますが、昨今は携帯性を重視した製品も多数販売されています。持ち運びやすさやタイピングのしやすさなどを考慮して、最も使いやすい外部キーボードの導入を検討してみてください。
音声入力を利用する
もし文章を声に出すことに抵抗がなければ、音声入力で文書を作成してみましょう。音声入力とはその名のとおり、マイクに話しかけた内容が文章として入力される機能です。慣れればタイピングよりも速いスピードで文章を作成できます。
音声入力を利用したい場合は、事前に文書作成アプリが音声入力に対応しているかを確認しておきましょう。
スマホで作成した文書をコンビニで印刷する方法
スマホで作成した文書を紙に印刷するには、プリンターが必要です。自宅にプリンターがない場合は、コンビニで印刷できます。大手コンビニチェーンでは独自のプリントアプリを提供しているため、まずはスマホにダウンロードしましょう。
事前に作成した文書をプリントアプリにアップロードしたうえで、コンビニのコピー機とアプリを操作すると、作成した文書を印刷できます。
印刷時には用紙の大きさやカラーを選択できるため、希望の仕様を設定しましょう。
効率的にスマホで文書を作成しよう
スマホで文書を作成するには、メモ帳やクラウドストレージ、専用の文書作成アプリの利用がおすすめです。それぞれ機能が異なるため、用途に合わせて選択しましょう。
実際に文書を作成する際には、テンプレートを活用したり、外部キーボードを接続したりするとより効率的に執筆できます。もし文章を書くことに慣れていない場合は、AIライティングツールも活用し、適宜修正や編集を繰り返していくのもよいでしょう。
今回紹介した方法を参考に、スマホで効率的に文書を作成してみてください。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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