- 作成日 : 2024年3月13日
Jira Softwareとは?使い方や基本機能、導入するメリットを解説
jira Softwareとは、IT開発の現場で役立つプロジェクト・タスク管理ツールです。工数管理やプロジェクトの可視化ができ、ガントチャートの作成も可能です。本記事では、jira Softwareの使い方がわからない方に向けて、基本機能や使い方、活用法を解説します。多種多様な機能を使いこなして、業務効率化につなげてください。
目次
Jira Softwareとは?
Jira Software(ジラソフトウェア)は、アトラシアン社が開発したプロジェクト管理ツールです。柔軟性や数千のアプリに連携できる拡張性から、世界中で65,000社以上の企業に導入されています。
特徴は、アジャイル開発に対応しており、短いサイクルでPDCAを繰り返して業務を行える点です。また、作業の進捗状況を把握できる機能やチームの平均作業量を可視化できる機能など、扱える機能は多種多様です。
そのほかにも、GitHubやSlackといった開発ツールやコミュニケーションツールとの連携も可能で、効率的なプロジェクト管理に貢献してくれます。
参考:Jira | 課題 & プロジェクト管理ソフトウェア | Atlassian
Jira Softwareと比較されるツール
Jira Softwareと比較されるツールは、以下のとおりです。
ツール名 | 特徴 |
---|---|
Jira Software | カスタマイズ性に優れている |
Redmine | オープンソースのため完全無料で使える |
Trello | 視覚的にわかりやすくプロジェクトを整理可能 |
Confluence | 知識を集めて共同作業できる |
Jira Softwareは、カスタマイズ性に優れており、Confluence、BitbucketなどのAtlassian製品との連携がスムーズです。
一方で、Redmineは、オンプレミス型であり、完全無料で使えるメリットがあります。
Trelloは、シンプルでわかりやすいデザイン性からプロジェクト管理がしやすくなります。
Confluenceは、情報の一元化が可能であり、1つのスペースに会社のルールやマニュアルなどを集約できる点がメリットです。
Jira Softwareを導入するメリット
Jira Softwareを導入することで、さまざまなメリットがあります。例えば、業務の課題を共有できる点です。複雑なプロジェクトでもJira Softwareに情報を入れると、チーム全体で共有でき、課題解決につながる分析が行えます。
そのほかにも、自社で使いやすい形にカスタマイズできる点も特徴です。チームの生産性が上がるように日々操作性を高めましょう。
本記事では、Jira Softwareを導入するメリットを紹介します。
リアルタイムでプロジェクトの課題を共有・分析
Jira Softwareを使用すると、作業や問題点を「課題」として登録し、チームメンバーにアサインできます。これにより、作業の進捗をリアルタイムで可視化し、プロジェクトのメンバー全員との共有が可能になるでしょう。
また、登録された課題は後で参照できるナレッジとなり、業務効率向上にも寄与します。特にプロジェクトが複雑な組織にとって、役立つ機能といえます。
プロジェクト・タスクを可視化
Jira Softwareには、プロジェクトやタスクを目的に応じて、さまざまなビューで表示できる機能が備わっています。特に、カンバンボードを活用すれば、チームが取り組むべきタスクを明確にし、柔軟な進捗管理を実現できます。
また、スクラムボードをカスタマイズすると、チーム間のコミュニケーションがとれやすくなり、プロジェクトの進行速度が上がるでしょう。
ワークフロー項目のカスタマイズと機能追加
プロジェクトの要件やチームのニーズに合わせて、Jira Softwareでは表示する項目やワークフローを手軽にカスタマイズできます。
これにより、実績工数の管理や障害発生時の対応状況を効率的に管理できます。また、チームの作業内容をオープンにすると、各作業項目の状況を一目で把握でき、より迅速な意思決定にもつながるでしょう。
Jira Softwareの基本機能
Jira Softwareの基本機能は、チームのコミュニケーションとタスク管理を効率化するためのさまざまな機能を提供しています。
「情報共有機能」では、チームの作業や問題を「課題」として登録し、適切なユーザーに割り当てて管理可能です。
それだけでなく、コメント機能を用いてチーム内でのディスカッションが行えます。議論の内容は履歴として残るため、過去の会話を簡単にさかのぼれるでしょう。
また、メンション機能により、特定のメンバーに迅速に情報を共有することも可能です。
さらに、登録された多くの課題の中から、必要な情報をすばやく見つけ出すための「検索機能」と「フィルター機能」が搭載されています。課題検索バーを使って、以下の項目を検索できます。
- テキスト
- プロジェクト
- 課題タイプ
- 担当者
- ステータス
また「レポート機能」は、チームメンバーが入力した課題の状況をリアルタイムで把握するのに役立ちます。豊富なレポートオプションを通じて、プロジェクトの進行状況や成果をチーム内で共有し、進捗管理を行えるでしょう。
これにより、プロジェクトの健全性を評価し、必要に応じて戦略の調整が可能になります。
Jira Softwareの使い方
Jira Softwareを使う際には、以下の使い方を試してみましょう。
- プロジェクトを作る
- 課題を設定する
- メンバーをアサインする
- ダッシュボードを作る
- 「Confluence」と連携する
また「プロジェクトを作る」や「課題を設定する」際には、適切な業務や課題を選んでください。
本項では、Jira Softwareを活用するための基本的な手順をわかりやすく説明します。
プロジェクトを作る
まず、Jira Softwareのウェブサイトにアクセスしてログインします。
画面上部にあるナビゲーションバーから「プロジェクト」を選び「プロジェクトの作成」をクリックしましょう。これにより、新しいプロジェクトを立ち上げられます。
Jira Softwareに登録するプロジェクトは、チームメンバーで行っている仕事の方が効果を発揮しやすくなります。
課題を設定する
プロジェクトで取り組むべき各作業を「課題」として設定します。登録した課題は、完了に至るまでプロジェクトのワークフローに従って進行します。
そして、画面上の「作成」ボタンをクリックし、課題の詳細を入力してください。必要に応じて複数の課題を作成できます。
メンバーをアサインする
プロジェクトのサイドバーから「プロジェクト設定」に進み「アクセス」を選択します。
そこで「ユーザーの追加」を選び、追加したいメンバーの名前やグループ、メールアドレスを入力してください。
管理者ロールを選択し「追加」ボタンをクリックすると、メンバーに適切な権限を割り当てられます。
ダッシュボードを作る
ダッシュボードを作成して、自分にとって重要な情報を一目で確認できるように設定します。
Jiraのアイコンを選び「ダッシュボードの作成」をクリックすると、新しいダッシュボードを作成できます。
また、既存のダッシュボードをコピーして使用することも可能です。ダッシュボードには名前と説明を付けて、チームにその用途を明確に伝えます。
「Confluence」と連携する
ConfluenceをJiraに追加すると、チームが出したアイデアやコンテンツ、ファイルを一箇所で管理し、整理できます。
Jiraのサイドバーから「プロジェクト・ページ」に移動し「Confluenceに接続」をクリックしましょう。そこから接続したいConfluenceスペースを検索し、連携を完了させます。
Jira Softwareの活用法
Jira Softwareは、サッカーチームを運営する企業での効率的な運用に役立っています。
具体的には、スポンサーとの契約管理において、Jira Softwareが導入されました。各担当者の契約更新に関するタスクを共有し、進捗状況をチーム全体で共有する運用方針を採用しています。
これにより、各契約の詳細を明確に可視化・管理ができるようになり、結果的にタスクの差し戻しが大幅に削減されています。
Jira Softwareの料金プラン
Jira Softwareには、以下の料金プランがあります。
プラン | 価格/1ユーザー | おもな機能 |
---|---|---|
Free | 0 (10 ユーザーまで常に無料) |
|
Standard | ¥1,070 | Freeプランの全機能に加え
|
Premium | ¥2,090 | Standardプランの全機能に加え
|
Enterprise | 要問合せ | Premiumプラン全機能に加え
|
Jira Softwareには、10ユーザーまで常に無料で利用できる「Freeプラン」があります。ストレージは2GBと少ないですが、無制限にプロジェクト・ボードを作成できる機能が利用できます。
企業として、多くのメンバーと連携を取りながら利用したい方は、1,070円の「Standardプラン」や2,090円の「Premiumプラン」を利用しましょう。使用できるストレージはStandardプランでは250GB、Premiumプランでは無制限になります。
また、Jira Softwareのすべてのプランを利用したい際には「Enterpriseプラン」を選んでください。AIアシスタント機能やセキュリティの一元管理などを行えます。
Jira Softwareをこれから導入する方は、自社に合ったプランを選んで業務効率化につなげましょう。
jiraの使い方を理解して、業務をスムーズに進めよう
Jira Softwareとは、効率的なプロジェクト管理ができるツールです。業務における課題を共有でき、タスクを可視化しやすいメリットがあります。
検索機能にも優れており、必要な情報やチームメンバーの課題を即座に見つけられる特徴があります。
Jira Softwareを利用する際には、プロジェクトや課題を作成して、一目でわかるようにダッシュボードを作ったり、Confluenceと連携したりしてみてください。
Jira Softwareを有効活用して、社内の業務を円滑に進めましょう。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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