- 作成日 : 2024年8月21日
Boost Note(ブーストノート)とは?使い方や料金、代替アプリとの比較
Boost Note(ブーストノート)は、プログラマーやシステムエンジニア向けに開発されたオープンソースのMarkdownメモアプリです。軽量な動作が特徴で、クラウド同期・タスク管理機能など、チームで開発するために便利な機能を備えています。本記事では、Boost Noteの使い方や料金プラン、代替アプリとの比較について解説します。
目次
Boost Note(ブーストノート)とは?
Boost Note(ブーストノート)は、開発チームに最適なテキスト管理ツールです。リアルタイムでの共同編集機能を提供し、開発者やデザイナー、ほかのチームメンバーがひとつのツールを効率的に活用できます。
また、多様なビューオプション(カンバン・テーブル・カレンダーなど)や、各種プロパティ(進捗状況・担当者・レビュアー・期限)をカスタマイズできるのも特徴のひとつです。
Boost Noteは、技術仕様の記述やミーティング議事録の作成、ナレッジベースの構築などに活用できます。料金プランはStandardとProの2種類があり、14日間の無料トライアル後に選択します。
オープンソースのMarkdownメモアプリ
Boost Noteは、プログラマーやシステムエンジニアなどの、開発者向けのオープンソース型Markdownメモアプリです。コードスニペットの管理や、プロジェクトのドキュメント作成に適しており、マルチプラットフォームでの利用ができます。
ユーザーは、カスタマイズ可能なエディターを使って効率的にメモを残せます。また、チームでのコラボレーションも容易に行えるため、技術的な情報共有に最適です。
Boost Noteの機能の特徴
Boost Noteには、プログラマーやシステムエンジニア向けの機能が数多くあります。それぞれの特徴を理解し、プログラミングなどの作業にご活用ください。
MarkdownとSnippetの記法に対応
Boost NoteはMarkdownとSnippetの記法に対応しているため、プログラマーやシステムエンジニアは効率よくドキュメントやメモを管理できます。
Markdown (マークダウン) | 簡潔な書式指定が可能な記法で、見出しやリスト・リンクなどを手軽に作成できる機能 |
---|---|
Snippet (スニペット) | 特定のコードやテキストの断片を保存し、再利用できる機能 |
Boost Noteのエディターはコードブロックの挿入やハイライト表示に対応しているため、技術仕様書を簡単に作成することも可能です。
ライブプレビュー機能
Boost Noteには、Markdown記法で入力した内容がリアルタイムで表示されるライブプレビュー機能が備わっています。この機能により、書いた内容がリアルタイムで反映されるため、視覚的な結果の把握が容易になります。ライブプレビュー機能を活用することで、誤った部分を早期に発見しやすくなり、品質向上につながるでしょう。
さらに、記述ミスを見逃しにくくなるため、ドキュメント全体の精度向上が期待できます。
macOS・Linuxなどにも対応
Boost Noteは、Windows・macOS・Linuxに対応しており、さまざまなプラットフォームで使用可能です。また、App Storeにてアプリが提供されているため、iPhoneでも利用できます。
マルチプラットフォーム対応により、インターネットがつながる環境であれば、時間や場所を問わずBoost Noteを使用可能です。
日本人も開発に参加
Boost Noteは、日本人も開発に参加しています。日本人開発者により、機能性と使いやすさが向上し、多言語対応やさまざまなプラットフォームでの利用が実現しました。これにより、国内外でユーザー層を拡大し、幅広い支持を獲得しています。
動作が軽い
Boost Noteは起動が早く動作も軽快であるため、快適にコーディングやプログラミングができます。
また、消費メモリが少なく、ほかのアプリケーションを同時に使用してもパソコンにかかる負荷が低いため、開発の効率が向上します。たとえば、Boost Noteでプログラミングをしながらブラウザを立ち上げても、動作への影響は少なく、快適な作業が可能です。
Boost Noteの基本機能
Boost Noteの基本機能を一覧でまとめました。導入を検討している方は、希望する機能があるか確認してみるとよいでしょう。
機能 | 内容 |
---|---|
Markdownエディター | シンプルかつ強力なMarkdownエディターで文書作成できる |
リアルタイムコラボ | チームメンバーと同時にドキュメントを編集・共有できる |
スニペット管理 | コードスニペットを保存・整理できる |
多様なエクスポート | PDFやHTMLなど、さまざまな形式でドキュメントをエクスポートできる |
マルチプラットフォーム | あらゆるプラットフォームに対応しているため、好みの環境で利用できる
|
カスタマイズ | ユーザーのニーズに応じた柔軟なカスタマイズができる |
複数のビュー | 複数のビューにより、状況に応じたワークフローを構築できる
|
Boost Noteの旧バージョンとの違い
新バージョンのBoost Noteは、旧バージョンと比べて機能が拡張されています。柔軟性が高くなり、利便性が向上しました。
【Boost Noteのバージョンによる違い】 | ||
---|---|---|
機能 | 新バージョン | 旧バージョン |
クラウド同期 | ◯ | × |
ブラウザ使用 | ◯ | × |
モバイルアプリ | ◯ | × |
複数デバイス対応 | ◯ | × |
Boost Noteの始め方
Boost Noteは、公式サイトで必要な情報を登録することで利用可能です。手順を画像つきで紹介します。
アカウント登録・ログイン
1.Boost Note公式サイトトップページの右上にある「SIGN UP」をクリックします。
2.次の画面が表示されるので、希望する登録方法を選択します。
次のアカウントを所有している場合は、連携が可能です。
- Googleアカウント
- GitHubアカウント
- Apple ID
メールアドレスを利用する場合は、メールアドレスを入力後「Continue with email」をクリックします。
サインコードを入力する画面が表示された場合は、メールに届いたコードを入力しましょう。
3.認証が成功すると、アカウント名を入力する画面が表示されます。
アカウント名を入力して(日本語入力可能)「Continue」をクリックします。
4.スペースを作成する画面が表示されます。
スペースの名前とドメイン名を入力します。ドメイン名は後から変更できません。間違いがないか確認しましょう。
個人使用(For my personal use)かチーム使用(To collaborate with my team)を選択するラジオボタンがあるので、チェックして「Continue」をクリックします。
5.メンバーを招待する画面が表示されるので「Copy link」からURLを共有しましょう。または「Invite via email」の枠に招待したいメンバーのメールアドレスを入力し「Send Invites」をクリックすることでも招待できます。
メンバーを招待しない場合は「Continue to your Space」をクリックすることでスキップが可能です。
6.プラットフォームが表示されたらアカウント登録が完了し、Boost Noteを使用できるようになります。
7.Boost Noteに再度ログインする場合は、トップページの「Sign in」をクリックして、アカウント登録に使用した方法を選択しましょう。
日本語表記への変更
1.Boost Noteを日本語表記に変更する場合には、プラットフォームの「Settings & Members」をクリックします。
2.「Preferences」を選択して「Interface Language」のタブから「日本語」を選択します。
3.日本語を選択すると、すぐにインターフェースの表示が切り替わります。
Boost Noteの使い方
Boost Noteでは、新しくページを作ったりタグ付けをしたりすることで、チーム内の情報やナレッジの一元管理が可能です。使い方の一例を紹介します。
新しくページを作る
Boost Noteは、次の手順でメモやドキュメントを新規作成可能です。
- 新規ドキュメントを作成する:「新規ドキュメント作成」ボタンをクリックする
- タイトルを入力する:新しいページのタイトルを入力し「作成」をクリックする
- 文章を入力する画面が表示されたら、画面左側のスペースに文章を入力する
- 保存する:入力内容が自動的に保存される
Boost Noteは、コードを入力してドキュメントを作成できるほか、テンプレートを活用することも可能です。ただし、ツール内の言語を日本語表記にしても、テンプレートは英語で表示されるため注意しましょう。
タグ付け
Boost Noteのタグ付け機能を活用することで、ノートを整理しやすくなります。新しいページや既存のノートに適切なタグを追加することで、簡単に検索・参照することが可能です。
タグは一覧表示されるため、内容を一目で把握するためにも役立ちます。
フォルダの整理
Boost Noteでのフォルダ整理は、次の手順で行います。
- フォルダを選択:画面左側のメニューから「フォルダ」を選択する
- 新規フォルダの作成:フォルダ名を入力して「作成」をクリックする
- ドキュメントの移動:移動したいドキュメントを開き、画面右上の「・・・」メニューから「移動」を選択する
- フォルダへの移動:移動先のフォルダを選択し「移動」をクリックすると、ドキュメントが選択したフォルダに整理される
クラウド同期する
Boost Noteでは、クラウド同期を利用して複数のデバイス間でデータを共有できます。手順は次のとおりです。
- 事前に、Google DriveやDropbox、OneDriveなどのクラウドストレージにデータ保存用フォルダを作成する
- Boost Noteの「Preferences」から「Storages」を開き「Add Storage」を選択する
- クラウドストレージ上のフォルダを指定する
- これにより、簡単にクラウド上でデータが同期され、どのデバイスからでもアクセス可能になる
タスク管理をする
Boost Noteは、チェックリスト機能を使ってタスク管理が可能です。Markdown記法で「- [] タスク名」と入力することで、チェックリストを作成できます。
また、進捗率が表示されるため、タスクの進行状況を一目で把握できます。やるべきことの見落としを防げるため、効率的なタスク管理が実現可能です。
Boost Noteの料金プラン
Boost Noteの料金プランは次のとおりです。
料金プラン |
※無料で使えるのは14日間のみ(トライアル終了後は、有料プランに切り替えるまでドキュメントの編集ができなくなる) ※料金は1ユーザーあたり ※年間契約の場合は次のとおりになる(最大20%割引)
|
---|---|
主な機能 |
|
連携できる主なツール |
|
運営会社 | BoostIO株式会社 |
公式サイト | https://boostnote.io/ |
※2024年8月5日現在
トライアル期間(14日間)終了後も継続して使用する場合には、有料プランに切り替える必要があります。StandardとProには次のような違いがあります。用途や目的に合わせて、適したプランを選択するとよいでしょう。
機能 | Standard | Pro |
---|---|---|
ドキュメント数 | 無制限 | 無制限 |
メンバー数 | 無制限 | 無制限 |
視聴者数 | 無制限 | 無制限 |
ダッシュボード | 無制限 | 無制限 |
スマートビュー | 無制限 | 無制限 |
プライベートフォルダ | × | ◯ |
ドキュメントの改訂履歴 | 過去7日間 | 無制限 |
共有のためのパスワード/有効期限 | × | ◯ |
ファイル当たりのアップロード容量 | ファイルあたり200 MB | ファイルあたり200 MB |
ストレージ | メンバー1人あたり1GB | メンバー1人あたり10GB |
優先サポート | × | ◯ |
Boost Noteの代替アプリと比較
Boost Noteの代替アプリとして比較される「Joplin(ジョプリン)」と「Bear(ベアー)」を紹介します。それぞれに特徴があるので、目的や用途に合わせて適したものを利用するとよいでしょう。
Joplin
Joplin(ジョプリン)は、オープンソースのノート作成アプリで、さまざまなプラットフォームで利用できます。
【Joplinを利用できるプラットフォーム(一例)】
- Windows
- macOS
- Linux
- iOS
- Android
Joplinの主な機能は次のとおりです。
- Markdown対応のノート作成
- ノートの暗号化
- タグ付け
- ToDoリストの管理など
Joplinはオープンソースであるため、すべての機能が無料で利用可能です。さらに、用途や目的に合わせて自由にカスタマイズできます。一方、Boost Noteはコラボレーション機能やチーム向けの機能が豊富にあります。
参考:Joplin公式サイト
Bear
Bear(ベアー)は、美しいデザインのMarkdownメモアプリで、Mac・iPhone・iPad向けに提供されています。主な機能は次のとおりです。
- テキスト・写真・表・ToDoリストの作成
- ローカルアクセス
- テキストスキャン
- ノートのタグ付け
- TXT・Markdown・RTFなど多様な形式でのエクスポート
Bearの機能はシンプルなため、個人の利用に向いています。ビジネスに利用したい場合は、チーム向けの共同編集機能が充実しているBoost Noteを利用するとよいでしょう。
参考:Bear公式サイト
Boost Noteでチームの作業効率向上を図ろう
Boost Noteは、多機能かつ軽量なオープンソースのMarkdownメモアプリです。リアルタイム共同編集や複数のビューによるワークフローの構築など、チームで開発をするプログラマーやシステムエンジニア向けのツールといえます。
Boost Noteはクラウド同期やタスク管理機能も搭載しているため、さまざまなプラットフォームやデバイスからも利用可能です。
Boost Noteの特徴や機能を理解して、チームの作業効率向上を図りましょう。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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