- 更新日 : 2024年7月3日
Slackはアプリ版の利便性が高い!ブラウザ版との違いを解説
スラック(Slack)はブラウザ版とアプリ版の2種類があり、基本的な機能には変わりないものの、一部の機能についてはアプリ版の利便性が高いと言えます。ビジネスシーンでSlackを今後導入したい場合は、基本的にアプリ版をインストールするとよいでしょう。
この記事ではSlackの導入方法や料金のほか、アプリ版とブラウザ版の違い、およびインストール方法やワークスペースの追加方法、起動しない場合の対処法を解説します。
目次
スラック(Slack) とは?
スラック(Slack)とは、ビジネス向けのチャットツールです。2013年にアメリカでリリースされ、日本を含む世界各国でサービスが展開されています。テレワーク需要が高まる中、業務効率化の手段として、多くの企業から注目されているサービスの1つです。
Slackの特徴は、ビジネスにおける情報共有に必要なツールが集約されている点です。Slackには、大きく分けて「チャット」「ファイル共有」「検索」「通話」の4つの機能があります。
チャット | 文字を使ってコミュニケーションする、Slackのメインの機能です。各参加者は「ワークスペース」というハブに入室した後、ワークスペース内の「チャンネル」というチャットルームを使い、複数の相手と同時にやり取りできます。 時系列で古い順に並ぶ形で各参加者のコメントが表示され、特定の相手に呼び掛けたり、参加者全体に呼び掛けたりする機能もついています。 |
---|---|
ファイル共有 | 1GBを上限としてファイルのアップロード・ダウンロードおよびプレビュー機能が付いており、チャンネルごとにファイルをまとめて共有・管理できます。 |
検索 | 参加者・チャンネル・添付ファイル・メッセージの各条件を利用して過去の履歴を検索できます。 |
通話 | 通話機能が付いており、音声チャットやビデオ会議が可能です。有料プランの場合は複数人で同時に会議できます。 |
スラック(Slack)を導入するメリット
Slackを導入することには、以下のようなメリットがあります。
- ビジネス用に開発されたアプリで情報共有に向いた機能が多い
- ほかのITツールとの連携ができる
- マルチデバイスで利用できる
Slackは、ビジネス用に開発されたアプリであるため、メッセージのやりとりだけでなく、ファイル管理や通話なども可能です。チャンネルを使えば、プロジェクトごとに情報が整理されるため、仕事効率化が期待できます。
また、Slackは、Google CalendarやGoogle Drive、Zoom、Trelloなどの外部サービスと連携することが可能です。各サービスと組み合わせて使用すれば、さらに生産性を向上できるでしょう。
Slackには、PCブラウザだけでなくアプリ版もあるため、外出先や隙間時間でも、スマートフォンやタブレットを使って、仕事を進められます。
スラック(Slack)の料金
Slackには、機能別に4つの料金プランがあります。料金設定は、以下の通りです。
【2024年2月時点のSlackの料金プラン】
フリー | プロ | ビジネスプラス | Enterprise Grid | |
---|---|---|---|---|
月額 | 無料 | 1,050円 | 1,800円 | 要問合せ |
年額(月あたり) | 無料 | 925円 | 1,600円 | 要問合せ |
出典:Slack「料金プラン」
フリープランは無料で使える一方、メッセージ履歴は90日間に限定されます。プロ以上の料金プランでは、メッセージ履歴が保存される期間に制限はありません。そのほか、料金に応じて、メッセージや音声通話の範囲や、付属サービスなどに違いがあります。Enterprise Gridプランは、大規模な企業や組織を対象としており、料金体系は要問合せとなります。
Slackはアプリとブラウザ版の2通りが存在
Slackには、アプリとブラウザ版(Web)の2通りがあります。なお、アプリとブラウザのどちらからでも、同じワークスペースに参加可能です。両方試してみた上で、目的や利便性によってアプリとブラウザ版どちらを使うか判断するとよいでしょう。
スラック(Slack)アプリとブラウザ版(Web)との違い
Slackアプリとブラウザ版では、基本機能に大きな違いはありません。ただし、ブラウザ版は仕様上アプリ版との機能の違いがあります。ここでは、アプリとブラウザ版の違いについて解説します。
ブラウザ版は起動しないとデスクトップ通知を受け取れない
デスクトップ通知とは、メッセージなどが届いた際にPCのデスクトップ画面上に通知が届く機能のことです。デスクトップ通知機能があれば、別の作業をしていても必要な情報をリアルタイムで受け取れます。ただし、ブラウザ版のSlackの場合、PCを起動しているだけではデスクトップ通知を受け取れません。
ブラウザ版でデスクトップ通知を受け取るためには、Google ChromeやFireFox、Microsoft Edgeなどのブラウザを常に起動しておく必要があります。作業を終えたらブラウザを閉じる習慣がある方にとっては、デメリットに感じるかもしれません。
ブラウザ版はワークスペースごとのタブを開いておく必要がある
Slackでは、1つのメールアドレスで複数のワークスペースに所属できます。しかし、ブラウザ版の場合、ワークスペース別にタブを開いておく必要があります。ブラウザで開いているワークスペース以外の通知は、受け取れません。
複数のワークスペースを利用している方にとっては、タブを複数開かなくてはいけない点は、少々手間に感じるでしょう。うっかりタブを閉じてしまうと、開き直すための時間もかかります。
スマホの場合ブラウザ版は見られない
スマホでSlackを利用する場合は、Safariなどのブラウザからログインできません。スマホからブラウザ版Slackを開くと、各OSのアプリストアにリンクします。そのため、スマホからログインする際にはSlackアプリのダウンロードが必須です。
PCだけでなく、複数デバイスを使ってSlackを利用したい方は、ブラウザ版とアプリ版を併用することになります。アプリ版を使えば、デバイスによって使用感が変わりません。
スラック(Slack)をアプリで利用するメリット
Slackのアプリには、ブラウザ版にない機能が多くあるため、Slackを利用する際はアプリ版を使うと便利です。ここでは、Slackをアプリで利用するメリットについて紹介します。
デスクトップ通知を受け取れる
SlackのアプリをPCにインストールすると、ブラウザを開かなくても、デスクトップ通知を受け取れるようになります。
ブラウザ版の場合は開いているワークスペースしか通知されませんが、アプリの場合は複数のワークスペースに関するデスクトップ通知を受け取ることが可能です。Slackのアプリを利用すれば、複数のワークスペースに所属している場合であっても重要な新規情報を見逃しにくくなります。
ワークスペースを同時に開ける
Slackは、チームやプロジェクトによって、複数のワークスペースを使い分けられる特徴があります。ブラウザ版の場合、ワークスペースごとにタブを開く必要がありますが、アプリでは、各ワークスペースに同時ログインが可能です。
アプリ版では、複数のワークスペースを行き来しなければならない状況でも、無駄な操作がほとんど発生しません。ブラウザ版の場合、複数のタブを行き来する中で、誤ってタブを閉じてしまうリスクがありますが、アプリ版ではそのようなミスを防げます。複数のワークスペースを利用している方にとっては、ワークスペースを同時に開けることは大きなメリットです。
スマホでも利用できる
Slackアプリは、スマホでも利用できるメリットがあります。ブラウザ版の場合、スマホに対応していないため、PCのみで利用するか、ブラウザ版とスマホアプリを使い分けることになります。
PCでもアプリをインストールすれば、複数のデバイスを使う場合であっても、同じアプリで管理することが可能です。スマホとPC両方にアプリを入れておけば、PCを開いていないときでも通知を確認できます。外出先でメッセージのやりとりや作業をする際も、スマホアプリがあると便利です。
スラック(Slack) アプリのインストール方法
Slackは、アプリをインストールすることで、より快適にサービスを利用できます。ここでは、Windowsおよびスマートフォンに、Slackのアプリをインストールする方法について解説します。
Windowsでインストールする場合
SlackのアプリをWindowsでインストールする際は、以下のステップに従って行いましょう。
まず、インターネットブラウザを開き、Slackの公式サイトにアクセスします。ウェブサイトの「Slackをインストールする」のページから、Windows版のダウンロードページに移動し、ダウンロードボタンをクリックします。Windows版は、64ビット版のほかに、32ビット版も選択可能です。現在使用しているPCの容量に合わせて選びましょう。
ダウンロードしたファイルは、PCの「ダウンロード」フォルダもしくは指定した保存先に保存されます。ダウンロードが完了したら、ファイルをダブルクリックし、インストールを開始します。手順に従ってインストールを終えたら、アプリにサインインして完了です。
スマートフォンでインストールする場合
スマートフォンでSlackアプリをインストールしたい場合は、各OSのアプリストアからダウンロードします。iPhoneもしくはiPadの場合はApp Store、Androidの場合はGoogle Playストアです。
Slackアプリをダウンロードしたら「Slackを始める」ボタンをタップします。サインインは、Google、Apple、メールのいずれかで行います。また、ワークスペースURLの入力画面からサインインすることも可能です。
スラック(Slack) アプリが起動しない場合
Slackのアプリ版は、何らかの理由で起動しないときや、接続に失敗するケースがあります。Slackのデスクトップアプリで接続に失敗する理由としては、ネットワークの設定に原因がある可能性が挙げられます。もしくは、セキュリティデバイス(プロキシ、ファイアウォール、ウイルス対策ソフトウェア、VPN など)が妨害している可能性もあります。
Slackのアプリが起動しない場合や、接続に失敗した場合は、一度キャッシュを消してから再起動するのが効果的です。
また、PCのデスクトップ上にある、Slackアプリのショートカットをクリックしても、アプリの画面が開かないケースもあります。画面が開かない状態が続く場合、タスクマネージャーから「Slack」という名称のプロセスをすべて終了させ、再度実行してみるとよいでしょう。
スラック(Slack) アプリにワークスペースを追加する方法
Slackのアプリでは、複数のワークスペースにログインすることが可能です。Slackアプリにワークスペースを追加する際は、デスクトップアプリのサイドバーにある「ワークスペースアイコン」をクリックします。「ワークスペースを追加する」をクリックして「他のワークスペースにサインインする」を選択すれば、ワークスペースの追加が完了です。
新規でワークスペースを作りたい場合は「ワークスペースを追加する」をクリックした後「ワークスペースを新規作成」をクリックします。メールアドレスを入力し、メールに送信された確認コードを入力後、指示に沿って進めればワークスペースを追加できます。
ワークスペースに参加する際は、ワークスペースの作成者(管理者)から招待メールをもらうか、自分のメールアドレスを参加可能の状態に設定してもらうことが必要です。自分のメールアドレスが参加可能の状態である場合、ワークスペースのURLを入力してサインインすれば、チームメンバーとして参加できます。
スラック(Slack)のアプリ版を活用して効率よく情報共有しよう
Slackはブラウザ版とアプリ版でわずかに機能の違いがあり、アプリ版のほうが通知や対応するデバイスの幅といった点で利便性が高くなっています。アプリ版をインストールすれば、ブラウザを開かなくても複数のワークスペースから通知を受け取れ、重要な情報の見落としが減ります。また、スマホで利用できる点もメリットです。
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