• 更新日 : 2026年10月7日

時間管理(タイムトラッキング)アプリ6選!作業時間の記録と選び方

PDFダウンロード
Point仕事の時間管理はアプリでどう変わる?

作業時間を記録して可視化すると、時間の使い方を見直す材料が手に入ります。

  • 各タスクにかけた時間を正確に記録できる
  • 入力の手間が増えると記録が続きにくくなる
  • 目的に合う機能と入力方式でアプリを選ぶ

無料で試せるアプリも多く、操作性を確かめてから有料プランへ移る進め方がとりやすくなっています。

時間管理(タイムトラッキング)アプリは、作業時間を記録し、効率的な時間配分を可能にするツールです。これにより、非生産的な作業を減らし、生産性を向上させることができます。プロジェクトの計画や個人の生産性評価にも役立ち、ストレスの少ないワークライフバランスを実現します。

当記事では、時間管理がなぜ必要か、そのメリット・デメリット、アプリの選び方、おすすめのアプリについて解説します。

時間管理(タイムトラッキング)アプリとは?

時間管理アプリとは、作業時間を測定・記録するためのツールです。時間計測アプリ、タイムログアプリなど呼び方はさまざまですが、作業時間を残して振り返るという役割は共通しています。

次のような場面で使われます。

  • 非生産的な作業や長引く会議の時間を減らす
  • 作業時間の記録を残して1日の使い方を振り返る
  • プロジェクトの計画と工数の見積もりに使う
  • 個人やチームの生産性を振り返る

必要な時間を正確に見積もり、理想と現実のギャップを埋めていくことで、無理のない働き方に近づけられるでしょう。

なぜ時間管理が必要か

時間管理が求められるのは、納期を守りながら仕事の質を保つためです。納期の厳守は取引先との信用に関わるため、進行ペースを自分でコントロールできる状態にしておく必要があります。

時間管理によって得られるものは、次のように整理できます。

  • 納期や約束を守りやすくなる
  • 業務の無駄を見つけて減らせる
  • 集中力とモチベーションが続きやすくなる

どのタスクにどれだけ時間がかかっているかがわかれば、時間配分と優先順位を見直せます。時間を意識するとタスクへの集中も高まり、完了が目に見える形になることで次の作業への意欲にもつながります。

参照:労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関するガイドライン|厚生労働省

時間管理アプリのメリット・デメリット

時間管理アプリを導入すると記録の手間が減り、業務効率化につながります。一方で、時間を意識しすぎることで別の課題が生まれるケースもあります。両面を確認しておきましょう。

時間管理アプリのメリット

時間管理アプリの利点は、感覚に頼っていた時間の使い方を数字で確認できるようになる点にあります。

時間管理アプリのメリット
  • タスクに使った時間を正確に記録できる
  • 時間を意識して作業に集中できる
  • 自分やチームの業務量を確認できる

各タスクに費やした時間がわかると、工数管理の精度が上がり、見積もりのずれを減らせます。「このタスクは30分で終わらせる」といった短い目標を置けば、限られた時間の中でも作業のリズムをつくりやすくなるでしょう。業務量が数字で見えることで、特定の担当者に負荷が偏っている状態にも早く気づけます。

時間管理アプリのデメリット

時間を意識しすぎると、作業のスピードばかりに気を取られ、仕事の質が下がることがあります。質とスピードのバランスをどこに置くかは、あらかじめ決めておきたいところです。

時間管理アプリのデメリット
  • 時間を意識しすぎて仕事の質が落ちる可能性がある
  • 記録に手間がかかる場合は続けにくい

また、時間管理アプリを使用する際には、アプリの起動や停止、データの入力に負担を感じると、記録が途切れやすくなります。

時間管理を普段から行っていない人ほどこの傾向が出やすいため、操作の少なさを選定基準に入れておくとよいでしょう。

仕事で使う時間管理アプリの選び方

時間管理アプリにはさまざまな種類があり、業務に合わないものを選ぶと記録が定着しません。選定時に確認したい観点を整理します。

操作がシンプルか

操作が直感的かどうかは、記録が続くかどうかを大きく左右します。使い方を覚えるのに手間がかかると、続ける意欲が削がれかねません。

画面が見やすく、結果を確認しやすいアプリであれば、作業を見直す手間も省けます。フリープランやお試し期間を活用し、実際に触って操作性を確かめてから決めましょう。

スマホとPCの両方で使えるか

在宅勤務や外回りのある働き方では、スマホとPCの両方に対応しているかが選定の分かれ目になります。どこからでも作業時間を記録できれば、記録漏れが減ります。

スマホアプリならタップ操作でタイマーを開始・停止でき、PCなら大きな画面でタスクの進捗を管理しやすくなります。クラウド同期に対応していれば、スマホとPCでデータを共有できます。

機能と入力方式が目的に合うか

必要な機能がそろっているかは、時間管理の目的を決めてから確認します。個人で勉強や仕事の時間を管理したいのか、組織全体で工数を可視化したいのかによって、求められる機能は変わります。

入力方式にも違いがあります。タイマー形式は細かい時間を正確に測れる一方、操作の回数が増えます。カレンダー形式やタスク管理形式は後からまとめて入力できるため手間は少ないものの、細かい計測には向きません。カレンダーや社内チャットツールと連携できるかもあわせて確認しておきましょう。

料金体系と無料プランの範囲

時間管理アプリを導入する際は、まず無料プランから始める進め方が現実的です。多くの有料アプリには機能を絞った無料プランが用意されており、使用感を確かめるには十分です。

無料プランで物足りない部分が見えてきた段階で有料プランに移れば、コストを抑えながら必要な機能だけを足せます。なお無料と記載されていても、アプリ内課金があったり、一定期間を過ぎると自動的に有料へ切り替わったりする場合があるため、契約条件は事前に確認しておきましょう。

参照:テレワークにおけるセキュリティ確保|総務省

作業時間を記録できる時間管理アプリ(無料あり)

作業時間の記録に使える主なアプリを、対応環境と特徴で整理します。いずれも無料プランまたは無料で試せる枠が用意されています。

アプリ 主な対応環境 特徴
Toggl Track スマホ・PC・ブラウザ 無料プランでもプロジェクト数に上限がない
CotoGoto スマホ・Slack AIとの会話から作業内容を自動で記録する
Harvest スマホ・PC 時間の記録から請求書の作成までつながる
TimeCrowd スマホ・ブラウザ チームの稼働状況をリアルタイムで共有する
Focus To-Do スマホ・PC・ウェアラブル ポモドーロ・テクニックに対応する
Time Designer スマホ・PC 分析結果をExcel形式で出力できる

個人で集中の質を上げたいならポモドーロ・テクニックに対応したもの、チームの工数を見える化したいならレポートと共有機能を備えたものが軸になります。海外製のアプリは画面表示が英語のことも多いため、社内で広く使うなら日本語対応もあわせて確認しておきましょう。

提供内容は変更される場合があります。個人向けの無料プランを終了したサービスもあるため、対応環境と無料枠の範囲は導入を決める時点で公式サイトを確認してください。

参照:改正労働基準法(第3回)ー時間外労働の上限規制|中小機構

アプリを使わず作業時間を記録する方法は?

アプリを入れなくても、手元のツールで作業時間の記録は始められます。まず現状をつかみたい段階なら、次の方法のほうが早く着手できます。

カレンダーに実績を書き残す

もっとも手軽なのは、予定表に実際にかかった時間を後から書き足す方法です。新しい操作を覚える必要がなく、すでに使っているカレンダーの中で完結します。

予定と実績を並べて置くと、見積もりがどれだけずれているかが一目でわかります。1週間分ためるだけでも、会議や割り込み対応にどれだけ時間を取られているかが見えてくるでしょう。まずはこの方法で1〜2週間記録し、続けられそうならアプリの導入を検討する順序が現実的です。

表計算ソフトで日次に集計する

作業を分類して集計したい場合は、表計算ソフトで日次の記録表を作ります。日付・案件・作業内容・時間の4列があれば、集計に必要な情報はそろいます。

ピボットテーブルを使えば、案件別や担当者別の合計をすぐに出せます。テンプレートを1つ作って共有すれば、チームでも同じ形式で記録を残せるでしょう。ただし入力と集計の手間は残るため、人数が増えたり案件が並行したりする段階でアプリへの移行を検討することになります。

なお厚生労働省のガイドラインでは、労働時間の確認を自己申告だけに頼らず、パソコンの使用時間などの客観的な記録と突き合わせることが求められています。手作業での記録を続ける場合も、実態とのずれが出ていないか定期的に確かめておきましょう。

参照:中小企業と働き方改革関連法(第2回)ー労働時間の上限規制等|中小機構

時間管理アプリを社内に定着させるには?

アプリを導入しただけでは時間記録が続かず、効果が出ないまま終わるケースがあります。定着に向けて押さえておきたい進め方は次のとおりです。

  • 記録の粒度を粗くして入力の負担を減らす
  • 何のために記録するのかを先に共有する
  • 記録を振り返る場を定例に組み込む

入力項目を細かくしすぎると、記録そのものが負担になり、続かなくなりやすい傾向があります。まずは大きな単位で記録を始め、必要に応じて細かくしていく進め方が現実的です。

あわせて、記録の用途をメンバーに伝えておくことも大切です。監視のための記録だと受け取られると、入力の精度が落ちてしまいます。工数の見積もりや業務分担の見直しに使うという目的を共有しておきましょう。

参照:時間外労働の上限規制|厚生労働省

アプリ以外でも時間管理のコツはある?

ツールを導入する以外にも、作業効率を上げる進め方があります。記録と組み合わせると効果を得やすくなります。

目標と優先順位を先に決める

時間管理は、達成したい成果を決めて優先順位をつけるところから始まります。「何を」「いつまでに」「どのレベルで終わらせるか」という観点で整理すると、計画に落とし込みやすくなります。

やるべきことを書き出したら、緊急度と重要度の2軸で分類します。分類ごとの進め方は次のとおりです。

分類 例 進め方
緊急かつ重要 期日が迫った提出物 最優先で時間と人を割く
重要だが緊急でない 中長期の業務改善 計画的に時間を確保する
緊急だが重要でない 定型の連絡対応 手順化や委任を検討する
緊急でも重要でもない 目的があいまいな会議 やめる判断も視野に入れる

達成すべき日から逆算して実施計画を立てると、実現しやすくなります。

定期的に休憩を挟む

長時間続けて作業すると集中が落ちやすいため、区切りごとに休憩を挟みます。適度な休憩は疲労の蓄積をやわらげ、作業のペースを保ちやすくします。

作業時に使われる方法の1つが、ポモドーロ・テクニックです。25分間の作業と5分間の休憩を繰り返す進め方で、集中を保ちながら作業を進められます。4回ごとに15分から30分ほどの長めの休憩を取ると、1日の仕事にリズムも生まれるでしょう。

複数のタスクを同時に進めない

作業を切り替えるたびに集中を組み立て直す時間が生じるため、1つずつ終わらせるほうが結果的に速く進みます。同時進行しているつもりでも、実際にはタスクを頻繁に切り替えているだけというケースが少なくありません。

頻繁な切り替えはミスも誘発しやすく、確認や手戻りの時間が増える一因になります。まず優先度の高い業務に集中し、1つのタスクを終えてから次に移りましょう。

気を散らす要因を減らす

集中を保つには、視界と通知から余計な情報を取り除く環境づくりが効きます。整えておきたいのは次の3点です。

  • 机の上に作業と関係のないものを置かない
  • 関係のないタブやウィンドウを閉じる
  • スマホの通知を切るか別の場所に置く

一度乱れた集中を取り戻すには時間がかかります。作業を始める前に環境を整えておくほうが、結果として短い時間で終えられます。

参照:働き方・休み方改善ポータルサイト|厚生労働省

記録した時間を業務改善につなげるために

時間管理アプリは、作業時間を計測して記録し、時間の使い方を見直すための道具です。個人で集中の質を上げたいのか、チームの工数を可視化したいのかによって、選ぶべきアプリは変わります。

まずはカレンダーや表計算ソフトで1〜2週間記録し、現状をつかんでからアプリを検討する順序であれば、導入の失敗を避けやすくなるでしょう。

あわせて、目標と優先順位を先に決める、休憩を挟む、1つずつ片づけるといった基本の進め方を組み合わせると、記録した時間が業務改善につながります。

広告

この記事をお読みの方におすすめのガイド5選【部署別紹介】

最後に、この記事をお読みの方によく活用いただいている人気の資料・ガイドを紹介します。すべて無料ですので、ぜひお気軽にご活用ください。

経理担当者向け

①Excel関数集 32選まとめブック

Excel関数集 32選まとめブック

経理担当者の方をはじめ、ビジネスパーソンが知っておきたい便利なExcel関数集を初級~上級までギュッと網羅。新人社員の研修用などにもお使いいただけます。Google スプレッドシートならではの関数もご紹介しています。

無料ダウンロードはこちら

②勘定科目・仕訳辞典(税理士監修)

勘定科目・仕訳辞典(税理士監修)

勘定科目・仕訳に関する基本知識、および各勘定科目の仕訳例を具体的かつ網羅的にまとめた、50ページを超えるガイドを無料で提供しております。お手元における保存版としてでだけでなく、従業員への印刷・配布用としてもぜひご活用ください。

無料ダウンロードはこちら

人事労務担当者向け

①入社・退職・異動の手続きガイドブック

入社・退職・異動の手続きガイドブック

書類の回収・作成・提出など手間のかかる入社・退職・異動(昇給・昇格、転勤)の手続き。

最新の制度をもとに、よくある質問やチェックポイントを交えながら、各手続きに必要な情報をまとめた人気のガイドですす。

無料ダウンロードはこちら

②社会保険・労働保険の手続きガイド

社会保険・労働保険の手続きガイド ‐入社・退職・異動編‐

企業において社会保険および労働保険の加入・喪失手続きは必ず発生し、手続きを誤れば保険事故が発生した際に従業員が不利益を被る可能性があります。

各保険の基本的な手続き方法を入社・退職・異動のシーン別にギュッとまとめた分かりやすいガイドです。

無料ダウンロードはこちら

総務・法務担当者向け

契約書ひな形まとめ30選

契約書ひな形まとめ30選

業務委託契約書や工事請負契約書…など各種契約書や、誓約書、念書・覚書、承諾書・通知書…など、使用頻度の高い30個のテンプレートをまとめた、無料で使えるひな形パックです。

無料ダウンロードはこちら

PDFダウンロード

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。

関連記事