- 作成日 : 2025年1月9日
会議の司会者に選ばれたら?挨拶例や司会台本の作り方!無料テンプレート付き
会議の司会者に選ばれると、うまく進行できるか不安になることもあるかもしれません。司会者は、参加者全員が話しやすい雰囲気を作り、議論を目的に向かわせる大切な役割を担います。この記事では、挨拶や自己紹介の例文、司会台本の基本構成、時間管理のコツなど、初めてでもスムーズに進行できるポイントを詳しく解説します。さらに、すぐに使える無料テンプレートもご用意しています。ぜひ参考にして、自信を持って司会に臨みましょう!
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目次
会議の司会者の役割とは?
会議の司会者は、参加者全員がスムーズに話し合いを進められるようにサポートする役割があります。会議のスケジュールや話し合いの内容を管理しながら、参加者の発言のタイミングを調整したり、会議を予定時間内に終わらせるのが主な仕事です。
また、参加者が意見を出しやすい雰囲気を作ったり、議論が深まるように意見を引き出したりすることも重要です。会議の目的を常に意識しながら、話し合いがその目的に向かって進むようサポートするのが理想です。
今回初めて会議の司会者に選ばれた人でも、事前の準備をしっかり行うことで自信を持って進行することができます。
会議の司会者の主な仕事
会議の司会者の仕事には、次のような内容が含まれます。
- 会議の準備を整える
会議がスムーズに進むためには、事前に議題やスケジュールを整理し、必要な資料や進行内容を確認しておくことが大切です。 - 議題に沿って進行する
話が脱線しないように議題を管理しながら、スムーズに会議を進めていきます。 - 参加者の意見を促す
参加者が発言しやすい雰囲気を作り、意見を引き出すことで議論が活発になります。 - タイムキーパーとして時間を管理する
会議が予定時間内に終わるよう、各議題にかける時間を管理し、進行を調整します。 - 各議題の決定事項を共有する
- 議事録の作成をサポートする
会議の内容を整理し、議事録担当者が記録をまとめやすいようにサポートします。
各議題の話し合いで決まった内容や次のアクションをその場で全員に共有し、同じ認識を持てるようにします。
会議の司会台本の基本構成と作り方
会議をスムーズに進めるためには、司会者が台本を作成し準備しておきましょう。会議の全体像を把握しながら進行でき、必要なポイントを見落とすこともありません。ここでは、司会台本の基本構成と作り方について解説します。
会議の基本情報
台本の冒頭には、会議名、日時、場所、参加者などの会議の基本情報を記載します。
【記載例】
会議名:新商品開発ミーティング
日時:2025年1月15日 10:00~11:30
場所:第3会議室、またはZoomリンク
参加者:営業部、開発部、マーケティング部の〇〇さん
会議の挨拶・アイスブレイク
会議を始める際は、司会者が簡単な挨拶や自己紹介をすることで、会議の雰囲気を整えます。また、参加者がリラックスして気軽に話せる雰囲気にできるよう、アイスブレイクを取り入れても良いでしょう。
【挨拶の例】
- 「みなさん、おはようございます。本日はお忙しい中お集まりいただきありがとうございます。これから『新商品開発ミーティング』を始めます。よろしくお願いいたします。」
- 「みなさん、おはようございます。今日はお集まりいただき、ありがとうございます。本日の会議の司会を担当します、営業部の佐藤と申します。普段はお客様対応をしていますが、こうして皆さんと一緒に会議を進めるのはとても新鮮です。リラックスした雰囲気で進めていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。」
- 「おはようございます。本日はお忙しい中、ありがとうございます。本日の会議は、新商品のターゲット層について話し合う予定です。司会を担当します、開発部の鈴木です。スムーズに進行できるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。」
【アイスブレイクの例】
- 初対面の場面:「参加者の皆さん、一言ずつ自己紹介をお願いできますか?」
- リラックスを促す場面:
「今の気分を色で例えると何色ですか?私は青です、リラックスした気分だからです!」
「最近読んだ面白い本やニュースを一言シェアしてください!」
「昨日あった良い出来事は何ですか?」
「最近、購入してよかった商品はありますか?」
「今ハマっている食べ物や飲み物を教えてください。」
「最近ハマっている本や映画、音楽などありますか?」
会議の目的とゴールの設定
会議を開く理由(目的)と、終了時に達成すべき結果(ゴール)を明確にすることで、会議の方向性が明らかになります。会議の冒頭で参加者全員に共有しておくと、議論がぶれにくくなり、スムーズに進行できます。
【会議の目的とゴール設定の例】
目的:次期新商品のターゲット層を決める
ゴール:20~30代のうちどのターゲット層か決定
【目的とゴールを伝える例文】
- 「今日の会議では、〇〇について話し合い、最終的に△△を決定することがゴールです」
- 「今日は、チームの業務分担について話し合います。この会議のゴールは、各メンバーの具体的な役割と次回の締切を決定することです。」
- 「本日の会議の目的は、新商品の販売戦略を議論することです。ゴールとして、販売チャネルや初期キャンペーンを決めていきます。」
今回の議題と時間配分・担当者
今回の会議の議題を記載します。いくつか議題がある場合はリスト化し、それぞれの時間配分を決めます。
【議題の例】
- 議題1:新商品のアイデア共有(担当:開発部)【20分】
- 議題2:ターゲット層の選定(担当:営業部)【20分】
- 議題3:次回のタスク確認(担当:司会者)【10分】
各議題ごとの進行と決定事項の共有
各議題ごとに進行し、話し合ったことや決定事項、次にやるべきこと(ネクストアクション)を共有します。
【各議題ごとの進行の例文】
議題:新商品の初期プロモーション案
決定事項:初期キャンペーンはInstagramとTikTokでの広告運用を行う。
ネクストアクション:SNS広告案の詳細を作成し、次回の会議で提案する。
担当者:マーケティング部の田中さんが詳細案を作成、資料作成は鈴木さんが担当。
【司会者が伝える例文】
「この議題では、初期キャンペーンとしてSNS広告を運用することに決まりました。具体的には、マーケティング部の田中さんが詳細案を作成し、鈴木さんが資料作成をサポートします。次回の会議までに準備をお願いします。(次に進みます。)」
まとめと次の会議への対応
司会者が会議を締めくくる際には、決定した内容を簡潔に振り返り、次回会議への対応を伝え、会議を終了します。
【会議のまとめと次回の対応の例】
「本日の会議で決定した事項を再確認します。
・新商品のターゲット層を20代前半に設定。
・初期プロモーションはInstagramとTikTokを活用。
・試作品のデザイン案を来月15日までに提出。
次回の会議は1月30日(月)10:00~11:30に行います。今回の決定事項の進捗確認と、次の段階の計画を話し合います。」
会議終了の挨拶
会議の最後には、参加者への感謝を伝え、次回に向けての意気込みを伝えることで、ポジティブな形で終了します。
【会議終了の挨拶例】
「本日は長時間にわたり、活発な意見交換をありがとうございました。本日の決定事項をもとに、次回の会議ではさらに具体的な計画を進めていきたいと思います。それでは、お疲れ様でした。」
会議の司会台本のひな形、テンプレート
会議の司会台本のひな形、テンプレートをダウンロードいただけます。
マネーフォワード クラウドでは、今すぐ実務で使用できる、テンプレートを無料で提供しています。以下よりダウンロードいただき、自社に合わせてカスタマイズしながらお役立てください。
会議の司会進行を成功させるコツ
会議をスムーズに進めるためには、司会者としての準備と進行の工夫が大切です。参加者全員が成果を出せる会議を実現するために、以下のコツを押さえましょう。
目的とゴールを明確にする
会議を成功させるには、最初に目的とゴールをはっきりさせることが大切です。目的は「なぜこの会議を開くのか」、ゴールは「何を達成するのか」を示します。冒頭でこれを全員に共有することで、議論が目的に沿って進み、無駄な脱線を防ぐことができます。
会議の冒頭で流れを共有する
会議の始めに全体の流れを簡潔に伝えることで、参加者が自分の役割や発言のタイミングを意識しやすくなります。「今日は3つの議題について話し合い、最後に次回の計画を確認します」など、議題と時間配分を共有すると良いでしょう。最初に流れを説明しておくことで、参加者が議論に集中しやすくなり、会議全体の進行がスムーズになります。
時間を意識して進行する
会議を予定通りに進めるためには、時間配分をしっかり守ることが大切です。各議題にかける時間を事前に設定し、「残り5分です」といったリマインダーを適宜伝えましょう。話が長引きそうな場合は、「次回に回しましょう」と調整することも有効です。時間を意識することで、参加者全員がスムーズに議論に集中でき、会議の成果も上がりやすくなります。
参加者全員の意見を引き出す
会議を活性化させるためには、全員が発言できる場を作ることが大切です。一部の人だけが話す状況を避け、「◯◯さん、この点についてどう思いますか?」と名指しで意見を求めたり、自由に話せる雰囲気を作りましょう。発言には「良いアイデアですね」と肯定的な反応を示すことで、さらに意見が出やすくなります。全員が参加することで、より多角的な議論が進みます。
時間オーバーの対応を決めておく
時間がオーバーすることも考えて、事前に対応を考えておきましょう。時間が足りない場合は、議題の優先度を見直して、必要な内容に絞って進めると良いです。話し合いが終わらなかった議題は、次回の会議に持ち越すか、個別にフォローアップする方法もあります。また、時間延長が必要なときは、参加者の了承を得て延長時間を伝えましょう。司会者は落ち着いて対応し、会議後の行動がスムーズに進むように調整を意識してください。
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