• 更新日 : 2024年7月3日

Kibela(キベラ)とは?機能や使い方、企業で導入するメリットを紹介

Kibela(キベラ)はマニュアルや日報、議事録、社内報などの作成・共有を簡単に行える情報共有ツールです。記述方法が複数用意されている他、編集機能や外部共有に便利な機能も充実しており、幅広い企業で活用が可能です。

この記事ではKibelaの機能や導入のメリットを解説するので、社内の情報共有をスムーズに行い業務効率化を進めたい方はぜひ参考にしてください。

Kibela(キベラ)とは?

Kibelaとは、株式会社ビットジャーニーが開発・提供している社内情報共有ツールです。

Kibelaは組織を自律化することをコンセプトとしていて、プロジェクト管理や企画書作成・提出、社内報の作成・閲覧などが行えます。企業活動で発生するさまざまな情報発信・管理に対応しており、社内コミュニケーションの活性化ができるツールです。

Kibela(キベラ)の特徴

Kibelaには、情報共有ツールの使いやすさにつながる3つの特徴があります。

検索で記事を見つけやすい

Kibelaはさまざまな条件での絞り込み検索に対応していて、検索で記事を見つけやすくなっています。記事内に使われている単語はもちろん、更新日時やメンバー・グループ、記事の種類などの条件でも検索ができ、閲覧したい記事を簡単に探すことが可能です。

記述方法を選べる

Kibelaは記事の記述方法としてリッチテキストやマークダウン、HTMLが選べます。自分が使いやすい記述方法を選択でき、表現の幅を広げられる点が魅力です。

機能が豊富

Kibelaには機能が豊富に用意されていて、利用する組織の状況に応じた適切な運用が可能です。「他ツール・アプリと連携させたい」「共同編集でナレッジ・ノウハウ共有を促進したい」「機密情報を守れるようアクセス管理がしたい」といったニーズを満たせます。

Kibelaを導入することで社内の情報格差が解消されて、社員の業務効率化につながります。

Kibela(キベラ)の主な機能

Kibelaの主な機能を4つ紹介します。

インポート機能

インポート機能とは、他システムで作成したデータを取り込む機能のことです。Kibelaは「Qiita Team」「esa」「DocBase」からのインポートに対応しており、それぞれのシステムに集積されたデータを活用した記事が作成できます。

また、Excel・CSV・スプレッドシート上のデータをコピー&ペーストをすれば、そのまま表作成が可能です。

共同編集機能

Kibelaには共同編集機能があり、作成済みの記事を複数人のユーザーで編集できます。情報を随時更新したいときに便利な機能です。また一部プランでは、複数人のユーザーが同時に編集できる「同時編集モード」も用意されています。

構造化

Kibelaにはフォルダの概念があり、フォルダを作成することで記事を分類できます。フォルダ内に新しくフォルダを作成もできるため、フォルダの階層構成により記事の構造化が可能です。

高度なセキュリティ

Kibelaは下記のように多くの高度なセキュリティがあります。

  • 多要素認証の設定
  • 4段階のユーザー権限設定
  • 監査ログの保存
  • SAML 2.0認証によるシングルサインオン(一部プランのみ)
  • IPアドレスによるアクセス制限(一部プランのみ)
  • 脆弱性診断テスト済(一部プランのみ)

企業の内部情報を保護できる体制が整えられており、社内の情報共有に安心して活用できるツールです。

Kibela(キベラ)を企業で使うメリット

Kibelaを企業で利用すると、チーム内の情報共有や業務にとってさまざまなメリットがあります。

以下ではKibelaを企業で使う代表的なメリットを5つ挙げて、それぞれがどのように役立つかを解説します。

社内のマニュアル作成が簡単にできる

Kibelaは記事のテンプレートが作成可能であり、タイトルや目次を定型文にしたテンプレートを用意できます。テンプレートを使用すれば、社内のマニュアル作成をスムーズに行うことが可能です。

Kibelaのホーム画面には、ピン留めされた記事を常時表示する「ピンスペース」や、自由なカスタマイズができる「自由編集エリア」があり、重要な情報を掲示できます。

編集履歴や更新通知によって情報共有を図り、チーム全員でマニュアル作成を行うという事例もあります。

情報共有がスムーズにできる

Kibelaは日報・議事録・顧客対応履歴などのさまざまな情報を作成し、グループやフォルダに分類して格納可能です。データの検索も簡単にできるため、情報検索機能を活用したデータの確認・共有がスムーズに行えます。

Kibelaは社内だけでなく、社外に向けて記事を共有することも可能です。取引先や業務委託先と情報共有したいときに、特定の記事だけを共有する使い方ができます。

共同編集できるため作成者に関係なく更新できる

Kibelaは記事の共同編集ができるため、作成者かどうかに関係なく記事を更新できます。

情報の追加や修正が必要なときに作成者・管理者に更新依頼をする手間がなくなり、情報を最新の状態にアップデートしやすい点がメリットです。編集権限の変更も自在で、情報に変化がある期間はチーム全体に編集権限を付与し、情報が確定した後は権限を制限するといった使い方もできます。

さらに、同時編集モードを利用すれば効率的な記事編集が行えます。オンライン会議など、リアルタイムでの記録や提案の確認・修正が必要なシーンで活用するとよいでしょう。

プログラミング言語対応のためコードが共有できる

Kibelaの記述方法にはリッチテキスト・マークダウン・HTMLなどがあり、それぞれに対応したコード記法を用いることでコードが共有できます。

  • リッチテキスト

    ツールチップに表示される「</>」を使用する

  • マークダウン

    テキストを「“」で囲む

  • HTML

    テキストを<code></code>タグで囲む

業務に使用するコードをチーム全体で素早く共有でき、属人化の解消や業務効率化につながります。

Slackなど外部ツール連携ができる

KibelaはSlackやMicrosoft Teamsと連携でき、新規記事の投稿や更新、コメントがついたときなどに外部ツールで通知ができます。チームに参加しているすべての社員が新しい情報に目を通すようになり、社員間での情報伝達の齟齬をなくせる点がメリットです。

SlackやMicrosoft Teams以外のサービスとの連携も、Kibelaが提供する一般的なOutgoing Webhookの出力を加工すれば行えます。

Kibela(キベラ)の登録方法

Kibelaを利用するには最初に登録をしましょう。

登録は公式サイト上部の「無料トライアル」、もしくは料金プランの「無料で登録」から行います。有料プランの場合も、最初は無料トライアルが利用可能です。

Kibelaの登録手順は、下記の4ステップで進めます。

(1)画面の入力ボックスにメールアドレスを入力し、「チームを作成」を押します。確認メールが届いたら、「メールアドレスを確認する」をクリックしましょう。開いた画面の入力ボックスにチーム名を入力し、「チームを作成」を押します。
(2)ユーザー登録画面では、画面の指示に従ってユーザー名とパスワードを設定してください。後は「利用規約および個人情報の取り扱いに同意する」にチェックを入れて、「登録する」を押します。
(3)個人のプロフィールや企業・団体設定を入力します。企業・団体設定は「企業名・団体名」「電話番号」「住所」が入力必須項目です。
(4)「チームメンバーを招待」の画面で、情報共有をしたいメンバーを招待できます。招待は後からでも実行可能です。メンバーのメールアドレスを入力、もしくは空欄のままで「招待する」を押すと、登録はすべて完了です。

Kibelaの登録完了後は、作成した初期グループのトップ画面が開きます。

Kibela(キベラ)の使い方

Kibelaの登録後は、どのような使い方ができるかを実際に試してみることがおすすめです。

以下では、Kibelaで利用できる基本的な4つの機能について使い方を解説します。

新規記事を作成する

記事作成はKibelaの根幹と言える機能です。Kibelaで新規記事を作成するときは、下記の手順で行います。

(1)トップ画面の右上にある記事メニューを開き、「記事を書く」を選択します。
(2)記事作成画面に切り替わったら、タイトルと本文に内容を記入します。
(3)記事作成ができたら、画面右上の「投稿する」をクリックして完了です。

記事の記述方式は作成画面上部にあるタブで切り替え可能です。

また、右側にはプレビュー画面が表示されるため、文字装飾などを確認しながら記事作成ができます。

フォルダを作成・分類する

記事を検索しやすくするにはフォルダを作成し、カテゴリごとに分類する必要があります。

フォルダの作成は下記の手順で行いましょう。

(1)トップ画面上部の「フォルダ」を押してフォルダページに移動します。
(2)「新しいフォルダを作成する」をクリックします。
(3)任意のフォルダ名を入力し、「作成」をクリックして完了です。

記事のフォルダへの格納は、下記の手順で行います。

(1)任意の記事を選択し、画面右側にある「移動」をクリックします。
(2)記事を格納するフォルダを選択し、「移動」をクリックして完了です。

外部へ共有する

Kibelaで作成した記事をチーム外にも共有したい場合は、下記の手順で進めます。

(1)共有したい記事を開き、画面右上にある「共有」をクリックします。
(2)「この記事の外部共有用のURL」をコピーします。
(3)共有したい相手に、コピーしたURLをメールなどで送信して完了です。

外部のユーザーは専用URLを介して対象記事にアクセスできるようになります。

なお、外部へ記事を共有する際は、URLを第三者に誤って公開しないように注意してください。

”コメント”や”いいね”をする

記事への”コメント”や”いいね”は、情報に対してユーザーの意見やリアクションを示せる機能です。

公開記事への”コメント”は、記事の画面下部にあるコメント入力欄に記入・送信することで行えます。”いいね”を行いたいときは、コメント入力欄の上にある「グッドマーク」をクリックしましょう。

また、下書き記事の下書きレビューが有効になっている場合は、下書き記事の内容についてコメントを残せます。

Kibela(キベラ)の料金プラン

Kibelaの料金プランには、無料プランの「コミュニティープラン」と、有料プランの「スタンダードプラン」「エンタープライズプラン」があります。

各料金プランの概要は下記の通りです。

コミュニティープランスタンダードプランエンタープライズプラン
料金無料550円(1ユーザー/月)1,650円(1ユーザー/月)
トライアル期間14日間3か月間
ユーザー数5人まで6人~無制限6人~無制限
グループ数4グループまで無制限無制限
ストレージ1GB/1ユーザーあたり5GB/1ユーザーあたり20GB/1ユーザーあたり
その他の機能
  • G Suite OAuth2認証
  • 多要素認証
  • 「いいね」検索
  • リッチテキストエディター
  • G Suite OAuth2認証
  • 多要素認証
  • 監査ログ閲覧
  • カスタマーサポート
  • 「いいね」検索
  • リッチテキストエディター
  • リアルタイム同時編集
  • G Suite OAuth2認証
  • 多要素認証
  • 監査ログ閲覧
  • IPアドレス制限
  • SAML2.0認証シングルサインオン
  • カスタマーサポート
  • 「いいね」検索
  • リッチテキストエディター
  • リアルタイム同時編集

コミュニティープランは料金が無料であるものの、ユーザー数・グループ数に上限があり、ストレージ容量や機能などが制限されているプランです。

対して、有料のスタンダードプラン・エンタープライズプランはユーザー数・グループ数の上限がなく、ストレージ容量や機能が拡大されています。

特にエンタープライズプランはストレージ容量が1ユーザーあたり20GBと十分な余裕があり、セキュリティ対策が充実している点が特徴です。「チームの人数が多い」「セキュリティ性を高めたい」ケースに適したプランとなっています。

Kibela(キベラ)を導入する際の注意点

最後に、Kibelaを導入する際の2つの注意点を解説します。

フォルダを増やしすぎると管理しにくくなる

Kibelaはフォルダによって記事の分類ができるものの、フォルダを増やしすぎると情報管理がしにくくなります。フォルダの増やしすぎで階層構造が複雑になり、目的の記事を格納しているフォルダが分からない事態にならないよう注意しましょう。フォルダによる記事管理を適切に行うには、フォルダの作成ルールを社内で決めておくことが大切です。

タスク管理機能はない

Kibelaは優れた情報共有サービスであるものの、タスク管理機能はありません。Kibelaで社内の情報共有を進めつつタスク管理も行うには、タスク管理ができる外部サービスを併用する必要があります。

また、情報共有ツールは社員が活用することが重要です。Kibela導入後のフォロー体制を準備し、社員がKibelaでの記事投稿・編集を意識できるように利用を促すとよいでしょう。

Kiberaを活用して情報共有の促進を

Kibelaは社内で積極的に情報共有を行えるツールであり、共同編集や外部ツール連携などKibelaの機能を使うことによってマニュアルや日報、議事録をスムーズに共有できます。記事の記述方法にはリッチテキストやマークダウンエディタなど複数あり、書きやすい方式で記事を作成できます。検索性も高く使いやすいので、社内の情報共有ツールを探している方はKibelaを検討してもよいでしょう。


※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。

関連記事