- 作成日 : 2024年7月24日
Trello(トレロ)の使い方!チームや個人でタスク管理するコツを解説
タスク管理ツールの一つとして主流になりつつある「Trello(トレロ)」。あらゆるプロジェクトを直感的な操作で容易に管理できるのが魅力です。
この記事では、Trelloの特徴や機能をはじめ、Trelloの使い方を解説します。タスク管理ツールの導入を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
Trello(トレロ)とは?人気のタスク管理ツール
Trelloは、わかりやすいUI/UXで評判のタスク管理ツールです。オーストラリアに拠点を置くソフトウェア企業「Atlassian(アトラシアン)」が運営しています。この企業は、Trello以外にもプロジェクト管理ツール「Jira」やドキュメント管理ツール「Confluence」を提供しています。
ここでは、Trelloの特徴や機能について紹介します。他ツールと比較しながら参考にしてみてください。
Trelloの特徴・機能
Trelloの特徴は、カンバンスタイルのボードです。プロジェクトやタスクを「ボード」「リスト」「カード」に整理して管理します。
- ボード:プロジェクトやタスクを管理するもの
- カード:タスクの詳細を入力するもの
- リスト:タスクの進行状況を示すもの
ユーザーはカードをリスト間で移動させることで、作業進捗を視覚的に確認できます。
また、Trelloは「Butler」という強力な自動化ツールも搭載しており、繰り返し発生する作業を自動化することで、作業効率の向上が可能です。
Trelloの始め方
Trelloを利用するにあたって必要な、「アカウントの登録」「アプリのインストール」「ワークスペースの作成・招待」について解説します。
アカウントを登録する
Trelloを始めるには、まずアカウントを作成する必要があります。
- 公式サイトにアクセスして、「アカウントを無料で作成」をクリックする
- アカウント作成画面にて、登録するメールアドレスの入力または、各種メールアカウントで登録のどちらかを選択する
- ワークスペースの名称を入力して、アカウント作成は完了
アプリをインストールする
次にアプリをインストールしましょう。Trelloはブラウザからアクセス可能ですが、デスクトップアプリをインストールして利用しても便利です。アプリダウンロードページで、使用するPCの機種に合ったダウンロードアイコンをクリックしましょう。
ダウンロード完了後にログインすると、基本画面が表示されます。ここまでで、アプリのインストールとログインが完了です。
ワークスペースの作成・招待
複数のメンバーでTrelloを利用する場合には、ワークスペースの作成および招待が必要です。基本画面のメニューバーの右側にある「+」(プラスアイコン)からワークスペースの作成をクリックし、必要な情報を入力して作成します。
ワークスペースを作成したら、招待したいメンバーのメールアドレスを入力して、招待メールを送信しましょう。メンバーの招待が届き、承認されると、ワークスペースに参加できるようになります。
Trelloの使い方
Trelloを利用する準備が整ったら、基本的な使い方をマスターしましょう。ここでは、Trelloを使いこなすうえで必須の機能を紹介します。
ボードを追加する
作業スペースやスケジュール管理を行う「ボード」を追加しましょう。Trelloのログイン後の基本画面の上部にある「+」アイコン(またはチームのワークスペースタブ)をクリックし、「Create Board」を選択します。
次にボードに名前を付け、何に使うボードかを表す名前を考えます。目的別に適切なボード名を付けましょう。
- イベントの計画
- ブログの管理
- 営業リードの追跡
- 新製品の立ち上げ など
ボードは、無料プランであれば最大10件、有料プランは無制限で作成可能です。
また、ボードを作成する際には、プライバシー設定を選べます。「ワークスペース」「非公開」「公開」のオプションから公開範囲を設定します。
リストを追加・編集する
リストは、同じカテゴリーの情報をまとめておくスペースです。「ToDo」「作業中」「完了」の3つがあらかじめ用意されており、適宜変更できます。
Trelloボード内で、「Add a list」(リストを追加)ボタンをクリックすることで、リストを追加し名前を付けられます。
また、編集したいリストのタイトル上にマウスカーソルを合わせると、鉛筆アイコンが表示されます。このアイコンをクリックして「List Actions」メニューを開けば、タイトル・説明・ラベルの変更や、メンバーや期日の設定ができます。
カードを追加・編集する
リストが完成した後に、カードを追加しましょう。カードはタスクやアイデアなどをまとめておくためのメモとして使用します。
カードを追加するには、カードを追加したいリストに移動し、リストの下部にある「カードを追加…」をクリックします。カードのタイトルを入力することで作成完了です。
カードの編集は、編集したいカードをクリックすると、詳細画面になります。この画面で以下の詳細な設定が可能です。
- メンバー
- ラベル
- チェックリスト
- 期限
- 添付ファイル
- 移動
- コピー
- フォローする
- アーカイブ
- 共有する
各カードの情報を最新にしておくことで、ワークフローをスムーズかつ効率的に保ちます。
ゴール機能で目標管理
Trelloには、OKR(Objectives and Key Results)を管理するためのテンプレートが用意されています。プロジェクトの主要な目標とそれに対応する成果を明確に設定し、進行状況を追跡。目標設定から進捗管理まで、Trelloボードを使って直感的に管理を実現できます。
また、プロジェクトの締切日に合わせてカスタム通知を設定することで、チームメンバーが期限を守り、プロジェクトの遅延防止につながるでしょう。
Trelloの使い方:チームでタスクを管理
Trelloは個人だけでなくチームでタスクを管理するのに便利なツールです。ここでは、チームで効率的なタスク管理を行うための使い方を解説します。
タスクに基づく進捗確認
作成したカードに担当者を割り当てて、タスクの進捗状況を確認しましょう。担当者は、カードの内容に沿ってタスクを進め、作業が完了したら期限日付の前のチェックボックスにチェックを入れていきます。
完了チェックの入り具合で、タスクの進捗を把握できます。アウトプットするドキュメントやファイルがあれば、カードに添付しておくことも可能です。
中断や保留が発生したときの管理
作業中に中断や保留が発生した場合には、カードのラベルを「検討中・未定」に変更し、「保留リスト」にカードを移動しましょう。ラベルに応じてタスクの優先順位を割り当てることで、タスク管理を徹底できます。
また、保留リストにあるカードはウォッチ機能を活用しましょう。カードの情報が更新された際の通知機能となるため、情報を素早くキャッチできます。
ガントチャートで日程と進捗を把握
日程や進捗をよりわかりやすく管理するには、ガントチャートの活用もおすすめです。Trelloの機能の一つにタイムラインビュー機能(ガントチャート)があり、プロジェクトの進行を視覚的にサポートします。マイルストーンとタスクをわかりやすく整理できます。
また、直感的な操作で使用可能なため、Trelloをまだ使い慣れていない方でも、使いやすく便利です。
タスクの期間やタイミング、依存関係が明確になり、管理がスムーズに行えるでしょう。
工数(作業時間)の集計
工数の集計にも、Trelloを活用するとよいでしょう。「Power Up」モジュールを追加し、カレンダーを追加することでメンバーの工数を可視化できます。
Power Upは200以上のアプリと連携しており、タスク管理の効率化に役立つでしょう。Trelloでの管理に慣れてきた際には、追加および統合すべき機能がないか、Power Up内のアプリを検索してみることをおすすめします。
Trelloの使い方:個人でタスクを管理
個人のタスクをTrelloで管理することもおすすめです。ここでは、個人で利用する際の活用方法を紹介します。
個人的な目標設定
個人的な目標設定の管理には、Trelloの活用がおすすめです。例えば、短期目標、長期目標にリスト分けを行い、目標をわかりやすく管理できます。また、目標達成に向けてやるべきタスクもリストアップして、タスクを完了したら、完了リストに移行させることも可能です。
スケジューリングも含む管理に課題を抱えている方は、容易にタスクを整理できるTrelloで運用してみてはいかがでしょうか。
学習管理
Trelloは、学習管理にも活用できます。カードのリスト間の移動をドラッグアンドドロップでできるため、学習進捗を容易に把握できます。また、1枚のカードの中でタイトル、期間、詳細なタスクの内容、リスト作成など、さまざまな設定ができます。
細かく学習計画を立てつつ、学習進度に応じて綿密にタスクを変更していきたい方におすすめといえるでしょう。
アイデアの整理
Trelloは、仮想のホワイトボードとして、アイデアの整理やブレーンストーミングに役立ちます。ボードを作成してアイデアをカードに追加し、コンテキストを説明欄や添付ファイルで追加します。
まとめたカードを確認しながら、チームでソリューションを検討したり、新しいアイデア出しに活用したりできるため、企画会議やチームMTGの際に役立つでしょう。
Trelloの使い方:ツール連携
Trelloでタスク管理していく際には、外部ツールと連携して利用することをおすすめします。ここでは、「Google Drive」「Slack」「Jira」との連携について詳細を解説します。
Google Driveとの連携
TrelloとGoogle Driveを連携することで、タスク管理におけるファイルの共有の利便性が高まります。TrelloカードにGoogle Driveのファイルやフォルダーを添付して、プロジェクトに関連するドキュメントを簡単に共有可能です。さらにドキュメントが更新されるたびにTrello上での表示もリアルタイムで更新されます。
Trelloの搭載されるPower Upにて、Google Driveを検索し、有効にすることで連携できます。Googleを日ごろの業務で利用されている方は、連携しておくとタスクを効率的に進められるでしょう。
Slackとの連携
TrelloとSlackを連携することで、Trelloにアクセスすることなく、Slack上でTrelloにタスク追加できるようになります。また、Slackに作業履歴が残せるため、タスク漏れの防止にもつながります。
連携手順は簡単で、こちらもTrelloのPower Upから追加可能です。有効化したのちに接続したいSlackのワークスペースの権限を許可することで、接続完了です。
Jiraとの連携
TrelloとJiraの連携も、TrelloのPower Upから追加可能です。
Jiraの課題追跡機能とTrelloの直感的なタスク管理が組み合わされ、タスクの進行状況を一元的に把握しやすくなります。
具体的には、Jiraの課題(タスクやエピック)をTrelloカードにリンクしたり、TrelloカードからJiraプロジェクトで新しい課題を作成したりできます。ツール間での情報の共有、可視化を促し、チームの連携強化につながるでしょう。
Trelloの料金プラン
Trelloの料金プランを以下に紹介します。
プラン種別 | 料金 | 対象 |
フリー | 無料 | 個人および小規模なチーム |
スタンダード | 6USD/月 (年間払いの場合5ドル) | 作業管理の必要な小規模なチーム |
プレミアム | 12.50USD/月 (年間払いの場合10USD) | 複数のプロジェクトの管理が必要なチーム |
エンタープライズ | 17.50USD/月 | チーム間での作業を連携する必要のある企業 |
無料プランは以下のオプションを利用可能です。
- 無制限のカード
- ワークスペースあたり最大 10 枚のボード
- 1 ボードにつき無制限の Power-Up
- 無制限のストレージ (10MB/ファイル)
- ワークスペースでのコマンドの実行 250 回/月
- カスタム背景とスタンプ
- 無制限のアクティビティ ログ
- 担当者と期限
- iOS および Android モバイル アプリ
- 2要素認証
これから導入を検討される方は、無料プランでも、Trelloの仕様を確認できるため、一定期間使ってみたうえで、自社に合ったプランを選択するとよいでしょう。
各プランの詳細は、公式サイトをご確認ください。
公式サイト:ATLASSIAN Trello Trello をさらにカスタマイズ。
Trelloを利用する際の注意点
Trelloは、ITツールの利用に慣れていない初心者でもタスク管理のしやすい設計となっている一方で、情報が意図せず公開されてしまった事例もあります。
Trelloを利用する際には、公開設定に十分に留意しましょう。デフォルトの設定は「非公開」となっていますが、ボードを公開する際には、利用者を把握し、公開範囲を的確に定めることが重要です。
Trelloの仕様上、公開前後で注意喚起が表示されるため、設定を変更するタイミングで確認しましょう。
Trelloの使い方をマスターしてタスク管理の効率化を!
Trelloは、タスク管理に役立つ機能が豊富です。ボード、リスト、カードなどの使いやすい基本的な機能を活用しつつ、機能を拡張していくと、自社の業務に欠かせないツールとして重宝するでしょう。
また、管理するタスクやプロジェクトの規模が大きくなるにつれ、情報の公開設定を含むセキュリティに配慮することが大切です。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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