• 作成日 : 2024年1月16日

ガイドラインとは?意味やマニュアルとの違い、作成のポイントを解説

ガイドラインとは?意味やマニュアルとの違い、作成のポイントを解説

ガイドラインとは、物事を判断・評価するときの指針・指標となるものです。目標に向けての大まかな流れや方向性について記載され、読み手自身が考えて行動するために抽象的な内容となっています。

本記事ではガイドラインの意味やマニュアル・手順書との違いを解説します。作成ツールも紹介するので、ぜひご参照ください。

ガイドラインとは?

ガイドラインとは、指針や指標、方向性のことです。ビジネスや法律、医療などさまざまな分野で使われています。

それぞれの分野におけるガイドラインの意味をみていきましょう。

ガイドラインの意味:ビジネス

ビジネスにおけるガイドラインは、仕事を行う際に基準となる指標を意味します。組織に所属する従業員や組織自体に対し、行動や運営の方向性を与えるものです。

また、組織のルールとしての役割をもち、守るべき基準を示して一定の制約を与えるものでもあります。

ガイドラインの意味:法律

法律の分野におけるガイドラインは、法律の下に位置づけられます。ガイドラインの上位には国民の権利義務を定める「法令」や政府・国際機関などが定める「基準」があります。

ガイドラインは、これら法律の内容に沿って作成され、自主的に遵守することが推奨されるものです。法律のように厳守を義務づけるものではありませんが、あくまで法令を前提としているため、ガイドラインに沿った行動が求められます。

ガイドラインの意味:医療

医療におけるガイドラインは、最新の臨床研究を踏まえながら、その時点で最善とされる治療法などを示した文書のことです。

例えば、診療ガイドラインの作成は、作成に携わる専門家の組織を作るところから始まり、診療ガイドライン作成の目的や取り扱う疾患・検査・治療などにおける重要な臨床課題を検討して決定します。決定した課題に基づいて、検査や治療方法などの推奨度を決定し、ガイドラインとしてまとめることが一般的です。

このような医療者向けだけでなく、患者向けにわかりやすく説明されたガイドラインもあります。

ガイドラインの例文

ガイドラインという言葉の使い方を理解するために、例文をいくつか紹介します。

  • 新しく導入したシステムに慣れるため、ガイドラインを作成した
  • ガイドラインは方向性を推奨するもので遵守する義務はないが、趣旨に沿った行動が必要だ
  • ある程度の方向性を示すガイドラインがないと、どう行動してよいかわからない

ガイドラインとマニュアル・手順書との違い

ガイドラインと似たものにマニュアル・手順書があります。マニュアル・手順書とは具体的なやり方を示した手引のことです。行動の目安を示すという点でガイドラインと共通していますが、方向性や内容の具体性、実施後に得られる成果が異なります。

まず、ガイドラインは方向性が明確に提示されていますが、マニュアル・手順書には方向性という視点ではなく、具体的な手順が示されています。

また、内容の具体性も両者は異なります。ガイドラインは内容が抽象的で、マニュアル・手順書は具体的です。ガイドラインには目的を達成するまでの大まかな流れが記載され、実際の行動は読み手の判断にゆだねられています。

これに対し、マニュアル・手順書には具体的な手順が記載され、その通りに行えば全員がほぼ同じ結果を得られることを目的としています。ガイドラインの場合、実際の行動は各自の自主的な判断に任せられるため、得られる結果は人それぞれです。

ガイドライン作成のポイント

ガイドラインを作成するには、次のようなポイントがあります。

  • 具体的ではなく大まかな方向性を示す
  • 抽象的に記載する
  • 読み手に判断をゆだねる

それぞれ、詳しくみていきましょう。

具体的ではなく大まかな方向性を示す

ガイドラインは、具体的な解決方法や対処法ではなく、大まかな方向性を示します。ガイドラインを作成する目的やテーマについて、今後どのような方向性に進むべきかを提示しましょう。

あくまでゴールやルールを示すだけであり、マニュアルのような具体的な手段や行動は記載しません。方向性を示したあとは、各自の判断でゴールを目指してもらいます。

抽象的に記載する

ガイドラインは読み手がどう行動するかを考えてもらうものであり、抽象的に書くことが必要です。

マニュアルの場合は読み手が同じゴールに辿り着けるよう、具体的な手順を記載しますが、ガイドラインは読み手に「どう行動すべきか」を考えてもらいます。

そのため、具体的な内容ではなく、ゴールまでの大まかな流れや行動範囲などを示すにとどめます。

読み手に判断をゆだねる

ガイドラインは各自の具体的な行動についてゆだねるため、具体的な指針や手段、行動は示しません。ガイドラインが目指すのは、すべての人が同じゴールにたどり着くことではなく、守るべきルールが守られている状態です。

大まかな方向性だけをガイドラインで示しておけば、各自が臨機応変に対応できます。行動したあとに到達するゴールは、それぞれ異なることが多いでしょう。

ガイドラインを作成するツール

ガイドラインは、ツールを活用することで作成が容易になります。ここでは、代表的な作成ツールを2つ紹介します。

KnowledgeSh@re(ナレッジシェア)

KnowledgeSh@re(ナレッジシェア)は、クラウド型のマニュアル作成・共有プラットフォームです。文字入力や動画追加などが直感的に操作できるため、簡単にガイドラインを作成できます。クラウド管理で、離れた場所でも共有して作業ができるのも便利です。

Microsoft Wordで作成したデータを取り込めるため、既存のデータを有効活用できます。動画の埋め込みもでき、ガイドラインの内容を視覚的に伝えることが可能です。

NotePM(ノートピーエム)

NotePM(ノートピーエム)は、ナレッジやノウハウを一元管理できるサービスです。ガイドライン・マニュアル作成やノウハウ共有、ドキュメント管理などに活躍します。ウィキペディアのように社員がさまざまな情報を書き込みながら蓄積し、社内情報をひとつにまとめることが可能です。

ガイドライン作成では高機能エディタとテンプレートでフォーマットを標準化でき、便利な画像編集機能も搭載されています。

ガイドラインの類語

ガイドラインには、ルールやスタンダードなどの類語もあります。一緒に覚えておけば、ガイドラインの意味をより深く理解できるでしょう。

ここでは、ガイドラインの類語を紹介します。

ルール

ルールとは、社会や組織、特定の物事を行う際など、あらゆる場所で共通して守るように定められる決まりごとです。義務や禁止事項など、守るべきことが定められています。

遵守事項を定めている点でガイドラインの類語といえますが、ガイドラインはあくまで指針・指標であり、守ることを推奨するにとどまります。ルールのように行動の強制や規制は伴いません。

スタンダード

スタンダードとは、標準という意味です。物事を判断する目安になり、最低限満たすべき基準という意味合いがあります。

また、普通や平均という意味で使われることもあります。一般的・常識的という意味合いになり、それとは異なる少数派の意見や行動を制限する可能性があるでしょう。

判断基準となる点ではガイドラインと似た言葉ですが、行動の制限をもたらす点では異なります。

ガイダンス

ガイダンスとは、基本的な知識がない人向けにわかりやすくまとめた案内や手引のことです。案内・説明をする催しを指して「ガイダンス」という場合もあります。

一定の方向に導くという点で、ガイドラインの類語となります。ただし、ガイダンスは主に「初歩的な案内」という意味で用いられ、ガイドラインのような指針・指標を示すという意味合いはありません。

ガイドラインの意味を正しく把握しよう

ガイドラインは大まかな方向性を示す方針や指標です。抽象的な内容でルールを示すにとどめ、ゴールに向かう行動は読み手にゆだねられます。ビジネスや法律、医療などさまざまな分野にガイドラインがあり、行動の方向性が示されています。

ガイドラインは、具体的な手順を示すマニュアル・手順書とは異なるため、違いを把握しておきましょう。


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