• 作成日 : 2024年12月27日

monday.comとは?機能や使い方、料金、企業事例を解説

この記事では、プロジェクト管理ツールであるmonday.com(マンデードッドコム)の概要や特徴について解説します。また、どういった業務を管理できるのか、どういったプロジェクトに向いているのか、料金プランなどについても解説しているため、導入を検討している企業の担当者はぜひ参考にしてください。

Monday.comとは?

monday.com(マンデードッドコム)とは、業務に関連する各種作業や管理などをより効率的に進める際に活用できるプロジェクト管理ツールです。ツールを活用することで、プロジェクトに関するさまざまな情報を一元管理できるため、業務効率を高めることも可能です。商品名と同じmonday.com社が展開しています。

幅広い業種で使えるプロジェクト管理ツール

先ほども説明したように、monday.comは情報の一元管理が可能となるプロジェクト管理ツールです。その特徴は幅広い業界で使える豊富な機能にあります。具体的には、クリエイティブからマーケティング、ソフトウェア開発まで多種多様な業界、プロジェクトで利用されています。

monday.comには、業界を問わず利用できる「monday.com Work OS」という基本OSに加え、開発者向けの「monday dev」、マーケティング担当者向けの「monday work management」など、各業界や業務内容に特化したツールも用意されています。

ちなみに、基本ツールである「monday.com Work OS」には、ガントチャートやファイルなど、どの業界のプロジェクト管理においても欠かせない基本的な機能が備わっています。

Monday.comの特徴

ここでは、monday.comがどういった特徴を持ったサービスなのか解説します。プロジェクト管理ツールというのはわかったけど、自社が導入するべきツールなのかわからない、自社の業務にあっていそうかどうか判断したいといった方はぜひ参考にしてください。

柔軟なカスタマイズ

monday.comでは、さまざまなカスタマイズができるため、自分の使いたいように、プロジェクトに合わせて環境を構築できます。

プロジェクト管理ツールにおいて大切なのは、必要な情報にアクセスしやすく、情報をすぐに把握できることです。monday.comにはダッシュボードが用意されており、自由にカスタマイズ可能です。また、ソフトウェア開発プロジェクト向けのカンバンボード機能もついています。

連携したツールの情報もダッシュボードに表示され、知りたい情報が一目でわかる仕組みとなっている点も特徴です。

豊富なテンプレート

先ほども触れているように、monday.comは、さまざまなテンプレートが用意されている点が特徴です。プロジェクト管理ツールによっては、設定の段階でボードの構築に挫折する人が少なくありません。一方monday.comは、200種類以上のテンプレートを用意しているため、ユーザーの細かいニーズにまで沿ったボード作りが可能で、挫折する可能性を小さくしてくれます。テンプレートは、営業やプロジェクト管理、ソフトウェア開発、デザイン、人事、製造、教育、不動産、スタートアップなどさまざまであるため、自社に合ったものを選んで使ってください。

業務の見える化

monday.comでは、タイムラインやカンバン、ガントチャートなど、さまざまな形で業務の見える化を実現してくれます。このような見せ方は任意で追加・削除できるため、必要な情報をすぐに閲覧できるように設定することも可能です。また、ガントチャートなどは更新がリアルタイムで反映されます。

ワークフローの自動化

monday.comでは、繰り返し行う業務を自動化してくれる「レシピ」作成が可能です。レシピは任意でカスタマイズして独自のものを作成するだけでなく、事前に用意されているレシピから選ぶことも可能です。ルーティーン業務を自動化することで業務負担の軽減、業務効率化の実現などが期待できるでしょう。

業界に特化した拡張ツール

monday.comでは、各種拡張ツールが用意されており、業務内容やニーズに応じたカスタマイズが可能です。具体的には以下のような拡張ツールが用意されています。

monday work management
  • プロジェクトやリソース、目標の管理に使用
  • タスク管理、プロジェクト管理、ワークフローの自動化などができる
monday sales CRM
  • 顧客対応チームでの活用に適している
  • 見込み客管理、案件管理、ポストセールス管理、アカウント・連絡先管理など
monday dev
  • 開発・製品での活用に適している
  • スプリント計画、機能・リリース、バグ追跡、スプリントダッシュボードなど

Monday.comで行う業務管理

ここではmonday.comを使ってどういった業務管理ができるのか解説します。導入に興味があるものの、何ができるのかいまいち想像できないといった方はぜひ参考にしてください。

プロジェクト管理

monday.comでは、プロジェクトに関する各種情報の管理が可能です。また、各担当者に設定されたタスクはアイコンで表示されるため、誰が担当者なのかをすぐに把握できます。スケジュールが時系列で一覧表示されるため、プロジェクト全体の管理もしやすいでしょう。

タスク管理

monday.comには、タスク作成や管理をサポートする機能がついています。また、タスク作成は作業内容だけでなくグループ設定にも対応しているため、案件ごとの設定も可能です。チェックボックスや評価、レビューなどもできるなど効率的なタスク管理をサポートしてくれます。

目標管理

チームの目標管理にもmonday.comは活用可能です。目標を明確にしておけば、目標達成に向けて必要な詳細なアクションプランを定めることもできます。

リソース管理

各プロジェクトでどのくらいのリソースがあり、それをどのくらい使えるのかといった各種管理も可能です。リソース計画を立て、リソースを配分することで業務効率を最大化できるでしょう。

Monday.comの使い方

ここではmonday.comの使い方を紹介します。具体的には、ガントチャートとダッシュボードの使い方を解説しています。

ガントチャート

ガントチャートは視覚的にスケジュールを把握しやすく、プロジェクト管理において非常に役立ちます。

monday.comでガントチャートを設定する場合、ガントチャートに必要なガントを設定する必要があります。日付カラムやタスクの依存関係カラム、タスク担当者を意味するユーザーカラム、タスクステータスに該当するステータスカラムを設定してください。

これらのカラムのデータが入力されるとガントチャートをボードに追加できるほか、ウィジェットとしてダッシュボードで確認できるようにもなります。

ダッシュボード

monday.comでは、ダッシュボードの設定も可能です。ダッシュボードにはプロジェクトの進捗状況やタイムライン、予算など、プロジェクトに関する各種情報を載せられるため、monday.comを開けばすぐに必要な情報をチェックすることも可能です。

ワークスペース内にダッシュボードを追加する場合、ワークスペース管理画面の左側にある「+」マークをクリックして「新規ダッシュボード」を選択してください。

次にボードのタイプを選択します。これはボードを公開するかプライベートにするかを決める段階です。その後カラムを必要に応じて追加します。カラムは全部で33個あるため、自社のプロジェクトで使用する人も、あると便利なものを任意で追加してください。

主なカラムは、以下のとおりです。

  • タスクの状況を表示する「状態カラム」
  • 文章の直接入力が可能となる「テキストカラム」
  • 担当者を割り当てる「ユーザーカラム」
  • 作業期間を設定する「タイムラインカラム」

そのほかにも、チェックボックスをつけたり、リンクを設定したり、タグを設定したりとカラムを設定すればさまざまな情報やアクションを追加できます。

Monday.comはどのようなプロジェクトに向いているか

ここではmonday.comがどういったプロジェクトに適したツールであるかを解説します。プロジェクト管理と一言でいってもプロジェクトのタイプはさまざまであり、管理の目的も異なります。monday.comの導入を検討している企業の担当者はぜひ参考にしてください。

様々なプロジェクトを1つにまとめたい

monday.comは、プロジェクトに関する情報の一元管理を可能にするツールであるため、複数のプロジェクトを集約し、1つにまとめたいときにその力を発揮します。プロジェクトに関する情報、管理をするうえで必要な情報が全てmonday.comに集まることで進捗状況の可視化が可能となり、管理担当者はmonday.comを見れば管理ができる状態となります。

異なる業種のプロジェクト管理したい

monday.comには、ダッシュボードのテンプレートが豊富に用意されています。異なる業種のプロジェクトであっても、プロジェクトごとにそれぞれ適切なテンプレートを設定できるため、1つのツールで管理できるようになります。

規模の大きなプロジェクトに対応したい

monday.comは3名〜200名まで幅広い人数の利用に対応しているため、小規模プロジェクトはもちろん、規模の大きいプロジェクトにも対応可能です。人数が多くなると情報管理が大変となるため、大人数の情報を集約できるmonday.comのようなプロジェクト管理ツールは必要不可欠だといえるでしょう。

Monday.comの料金プラン

ここではmonday.comの料金プランを紹介します。monday.comでは無料で使えるFreeプランからより高度な機能を備えたプロまでさまざまな料金プランを用意しています。それぞれの概要は以下のとおりです。

Freeプラン
  • 無料
  • 最大2ユーザーまで
  • 個人のタスク管理などを行いたい方への無料プラン
ベーシック
  • €9/月
  • 基本的なワークフローを構築できるベーシックプラン
  • 小規模のプロジェクト管理などにおすすめ
スタンダード
  • €12/月
  • 社内業務を効率的に一元管理できる基本機能が揃ったスタンダードプラン
プロ
  • €19/月
  • 高度な機能を利用してより複雑なワークフローを構築できる、安心なプロプラン

なお、プランによって特典が異なっている点に注意してください。上位のプランは下位のプランの特典を全て含んでいます。

Monday.comの企業事例

ここではmonday.comを実際に利用した企業の事例を紹介します。なぜ導入したのか、導入してどうだったのかなど、導入を検討している企業の担当者はぜひ参考にしてください。

株式会社 LIXIL

株式会社 LIXILは、主に水まわりやインテリア、エクステリアといった各種建材製品を展開している企業です。同社では別のプロジェクト管理ツールを導入していましたが、エンジニア目線で作られたツールということもあり、一部の社員にとっては使いにくいという課題がありました。また、そのツールではカレンダー管理ができなかったことも課題でした。

そのような中で、担当者が以前からmonday.comを知っていたこともあって、社内での利用を検討し、導入に至りました。導入後は、現在もmonday.comを利用していますが、継続利用の決め手となったのが、エンジニア以外でも扱いやすいツールであることです。

monday.comは、スプレッドシートベースのツールであり初めて扱う人でも操作しやすい点が特徴で、アカウントを持っていなくてもデータを共有できるなど使い勝手の良さは企業にとって大きな助けとなります。また、解説動画が用意されている点も導入や継続利用の際に役立ったそうです。

現在では社内で自分でダッシュボードを作ってプロジェクトを管理する人も出てくるなど、社内にもmonday.comがしっかりと浸透しています。

monday.comを使ってプロジェクト管理を効率化

monday.comは、業務に関連する各種作業や管理などをより効率的に進める際に活用できるプロジェクト管理ツールです。プロジェクト管理に関する各種情報を集約できるため、業務効率を高めることが可能です。また、小規模プロジェクトから大規模プロジェクトまで、さまざまな種類のプロジェクトに利用できます。

初めて操作する人でも扱いやすい仕様となっているため、プロジェクト管理に課題を抱えている企業の担当者、管理の効率化を高めたい担当者はぜひ参考にしてください。


※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。

関連記事