- 更新日 : 2024年7月3日
iPadのメモに手書きするには?使い方やおすすめのノートアプリ3選
iPadのメモ帳アプリは、ノート利用だけではありません。ApplePencilを使った手書きや、スクリブルによるデジタル化などアイデアをそのまま残せます。
今回は、iPadのメモを使うメリットや、手書きの方法を解説します。また、手書きもできるおすすめのノートアプリも紹介するので参考にしてみてください。
目次
iPadでメモ帳を使うメリット
iPadのメモ帳とは、Apple純正で使えるメモアプリのことです。メモ帳は、テキストだけではなく自由に絵も描ける点が特徴といえるでしょう。ここでは、iPadのメモに備わっている機能やメリットとなる利用シーンなどを紹介します。
無料でメモ帳アプリが使える
iPadのメモアプリは、標準でインストールされている無料アプリです。Apple製品であれば、MacパソコンやiPhone、iPodなど、全ての製品に標準で搭載されています。iPad ProやiPad Air、iPad miniなどの全グレードで利用可能です。
手書きに対応している
iPadのメモアプリは、手書きに対応しています。手書きで書き込むには、Apple社製のスタイラスペン「Apple Pencil(アップルペンシル)」または、指先で操作が可能です。手書きで書く場合は、上部アイコンから「ペンシルモード」を選べば手書きモードに変わります。
文字や図、イラストを書き残せる
iPadのメモアプリは、文字や図、イラストなどを書き残せます。起動すると、テキスト入力の状態になっています。図やイラストの場合は、先ほど紹介した「ペンシル(手書き)モード」のアイコンをタップします。
図やイラストは、フリーハンドで自由な描写が可能です。任意の線を書いた際に終了地点で長押しすれば、曲がった線を直線に自動修正します。丸や四角、三角などの手書きで書いた図形もそれぞれの終了地点で長押しすれば、手書きの図が自動修正されるでしょう。
ファイルの添付・写真やビデオの追加も可能
メモアプリは、手持ちのiPadに保存するファイルの添付ができます。ファイルの添付手順は、次の通りです。
- メモアプリを起動
- ファイルアプリを開く
- ファイルアプリ内の目的のファイルをメモアプリにドラッグアンドドロップ
※iPad OS17以降より実行可能
ファイルでは、PDFやテキストファイルなどが添付できます。
また、メモアプリに写真やビデオファイルを追加する手順は、次の通りです。
- メモアプリ上部の「カメラ」アイコンをタップ
- 表示されたフォトライブラリからファイル(写真やビデオ)を選択
「カメラ」アイコンをタップすると、フォトライブラリに保存された写真ではなく、新規で撮影した写真やビデオも追加できます。メモアプリに追加された写真やビデオは、ペンシルモードの選択で手書きのコメントも加えられます。
チェックリストや表の作成などにも対応している
iPadのメモアプリは、チェックリストによる表示が可能です。
- メモアプリを起動
- 上部の「チェックリスト」アイコンをタップ
すると、箇条書きの丸い行頭文字が表示され、改行ごとに追加されます。表の作成手順は、次の通りです。
- メモアプリを起動
- 表を挿入する場所を決定して上部の「テーブル」アイコンをタップ
- 2行2列の表が追加されたらセル内に書き込む
表の行を追加する場合は、行の左側にある「縦3つの点」マークのタップで追加します。列を追加する場合は、列上部の「横3つの点」マークのタップで追加できます。
iCloudでの管理が可能
iPadのメモアプリで作成したメモは、iCloudで管理し同期する他のApple製品と共有利用ができます。iCloudで同期する設定は、次の通りです。
- iPadの「設定」を開く
- 「アカウント情報」をタップ
- 「iCloud」を選択
- 「すべてを表示」を選択
- 「メモ」を「オン」に変更
メモがiCloudの管理状態になれば、同期するすべてのデバイスで共有編集ができます。
iPadのメモに手書きするには?
iPadのメモアプリで手書きするには、指先やApple Pencilを使います。
iPadの手書きする方法
手書きの場合は、ペンシルモードに切り替えマークアップツールバーを表示させます。
- 画面右上部の「ペンシル」アイコンをタップ
- 画面下部に表示された「マークアップツールバー」かペンシルを選択
- Apple Pencilもしくは指先で画面に手書きする
メモに書き込む際は、マークアップツールバー内のペンシルの選択が必要です。
- 鉛筆
- マーカー
- ペン
選択したペンシルは、ツールバーからはみ出して選択されていることを表示します。また、マークアップツールバーには、消しゴムや範囲を選択する「投げ縄ツール」も利用できます。
新規メモの作成や保存方法
新規メモを作成する場合は、作ったメモが開いている状態で右上部の「新規作成」ボタンをタップしましょう。すると、新しいメモ画面に切り替わり最初から作成できます。
メモの保存は、いくつか方法があります。
iPadの本体に保存 |
|
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iCloudフォルダに保存 |
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メモをPDFで保存 |
|
メール添付で保存 |
|
ペンシルや定規の使い方
メモアプリの手書きで使うマークアップツールバー内のペンには、次のような特徴があります。
- オプションから線の太さを変更できる
- スライダでペンシルの透明度(濃さ)を調整できる
- カラーピッカーで色の変更ができる
- 「戻る」ボタンで作業の取り消しができる
その他、マークアップツールバーで消しゴムを選択すれば手書きの部分が削除可能です。
また、直線を引きたい場合は、マークアップツールバーにあるルーラー(定規)を選択します。一定の角度で表示されたルーラーは、2本の指で選択すると角度の変更が可能です。そのままの角度でルーラーの位置だけを変更する場合は、1本の指で移動します。
iPadのメモに手書きした文字をテキスト変換する「スクリブル」機能
iPadのメモアプリの特徴として、スクリブル機能や手書きからテキストに変換機能などがあります。
スクリブルとは?
iPadは、スクリブル機能を使って手書きの文字をテキスト化できます。スクリブル機能は、iPadOS 15以降の機種やApple Pencilの利用できる機種であれば利用可能です。
スクリブル機能がオンになっていると、テキスト入力を手書きで実行できます。例えば、Web検索する際は、検索窓に手書きで入力した文字をテキスト化します。Apple Pencilの利用により、iPadのキーボード入力を省略した手書きの検索が可能です。
手書きした文字をテキスト化する方法
Apple Pencilを使う際は、iPadの「設定」から「Apple Pencil」の「スクリブル」の状態がオンであるかチェックをしましょう。
スクリブルは、Apple Pencilをアクティブにして、メモアプリ上の手書き文字をタップすると自動でテキスト化されます。場合によっては、手書きで書いた漢字を間違えてしまうこともあります。その場合は、ひらがなで書き直すことで青い点線が表示され、候補となる漢字の選択も可能です。
iPadのメモ帳以外のおすすめ手書きメモ・ノートアプリ3選
ここでは、iPadのメモアプリ以外で手書きもできるおすすめのメモ・ノートアプリを紹介しましょう。
Goodnotes(グッドノート)
Apple製品向けノートアプリのGoodnotesは、2023年8月より5から6にバージョンがアップグレードされました。読み込んだPDFや画像の上から手書きで注釈を入れたり、書かれているテキストを検索したりできます。最新版(有料版)では、AIを活用したタイプ入力が可能です。無料版と有料版には、次の違いがあります。
無料版 | 有料版 |
---|---|
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Goodnotesは、2023年4月のベータ版公開以降からWindowsやAndroidでも利用可能です。有料版は、2つの料金形式になっています。
- 年間契約のサブスクリプション:9.99ドル
- 買い切り型:39.99ドル
MetaMoJi Note(メタモジ・ノート)
緻密なメモ作成が特徴的なMetaMoJi Noteは、iOSとAndroid、Windowsに対応しているノートアプリです。ピンチイン・ピンチアウトの操作によって、iOS版で最大2,500倍まで表示できる拡大縮小機能が備わっています。
また、クラウド連携の際は、独自のMetaMoJiクラウドに作成したメモを保存できます。クラウド上のメモは、無料で最大2GBまでの保存が可能です。
MetaMoJi Noteには、有料版と無料版で機能の違いがあります。詳細は次の通りです。
MetaMoJi Note(有料版) | MetaMoJi Note Lite(無料版) |
---|---|
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同製品には、iOSの新機能に対応したMetaMoJi Note 2が公開されています。ただしMetaMoJi Note 2の場合は、MetaMoJiクラウドの利用ができないサービスとなっているので注意が必要・・です。
Evernote(エヴァーノート)
Evernoteは、個人用のアイデアやドキュメント管理に最適なノートアプリです。ノートだけではなく、ToDoやタスクなども同時に管理できます。ブラウザの拡張機能を使えば、Webページのクリップにも役立ちます。有料版と無料版などの違いは、次の通りです。
フリー | パーソナル | プロフェッショナル | |
---|---|---|---|
ノート及び ノートブック利用数 | 50ページ 1冊 | 無制限 | 無制限 |
端末間同期 | 2台まで | 無制限 | 無制限 |
アップロード容量 | 60MB | 10GB | 20GB |
カレンダーリマインダー機能 | 利用不可 | 利用可能 | 利用可能 |
ノートブックのPDF化 | 利用不可 | 利用不可 | 利用可能 |
料金 | 無料 | 775円/月 (9,300円/年) | 1,033円/月 (12,400円/年) |
Evernoteは、サブスクリプション型の料金体系になっています。全バージョンでスケッチモードに切り替えて手書きのメモを書き残せます。
メモアプリの機能を使い倒してみよう
iPadに標準で搭載されているメモアプリは、メモを残すだけのツールではありません。追加したファイルに手書きで注釈を入れたり、手書き文字をテキスト化したりできます。
メモアプリの機能をより引き出すにはApple Pencilも必要ですが、指先だけの操作でもチェックリストや表などで見やすいメモが作れます。紹介した3つのノートアプリと併用で、機能を使いこなしてみてはいかがでしょうか。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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