• 更新日 : 2024年12月12日

【例文あり】開店のお知らせの書き方とポイント・テンプレを紹介

「開店のお知らせ」とは、自身の新規オープンを周囲に伝えるための挨拶状や案内文です。新しく開業した店舗の存在や特徴を広く知らせるとともに、協力してくれた方々への感謝を伝える重要な手段でもあります。当記事では、「開店のお知らせ」の基本的な書き方やポイント、例文、テンプレートを詳しく紹介します。初めて挨拶状を作成する方や、どのような文面が適切か迷っている方はぜひご覧ください。

開店のお知らせとは

開店のお知らせとは、自身が営む店の新規オープンを伝える挨拶文です。お世話になった人などに宛てて、開店の旨を書面で伝えます。以下では、目的やメリット、知らせるタイミングなどについて詳しく解説します。

目的

開店のお知らせをする主な目的は3つです。

1つ目は、レストランやブティックなどを新規開業する旨の告知です。お知らせを通して、新しい店の存在や営業時間などを知ってもらう狙いがあります。

2つ目は、開店のために協力してもらった人や企業に対する謝意の伝達です。独立開業した場合は、以前勤めていた店や企業の関係者にもお礼を述べる必要があります。さまざまな人の支援を得て開業にこぎつけられた感謝をお知らせの中で伝えます。

3つ目は、営業です。自分の店をオープンできたとしても来店する人が少なければ、ビジネスの継続は困難となります。開店のお知らせには、通知を通して店の特徴や魅力を伝え、多くの来店者を獲得する目的も含まれます。

メリット

開店をお知らせすることには多くのメリットがあります。まず、開店の事実が広く知られます。お知らせを行わないと、近隣の人は開店に気づいても、店の前を通らない人は店の存在に気が付かない可能性もあり、お知らせによる告知は効果的です。

開店のお知らせは、近隣の店や住民に迷惑が及んだ場合の事前対応にもなります。たとえば、店から出る音や匂い、来店者の駐輪や駐車が近隣の迷惑となっても、あらかじめお知らせしておくと相手の理解を得られやすいでしょう。

知らせるタイミング

開店を知らせるタイミングは、早ければ開店の1か月前、遅くとも1週間前には行うのが理想的です。直前にお知らせすると、相手が開店祝いを準備したり、開店日に訪問する計画を立てたりする時間が取れない場合があります。その結果、相手に負担をかけてしまう可能性があるため、早めの告知が大切です。

開店後にお知らせを送ると、相手側は「忘れられていた」「軽視されている」などという悪い心証を持つ可能性もあります。開店前は準備で多忙を極めるものの、受け取る相手に十分配慮し、開店前の適切なタイミングで知らせてください。

知らせる相手

開店を知らせる相手は広範囲にわたります。まず、開店のためにお世話になった人や取引先です。不動産会社や工務店、融資を受けた銀行なども含みます。次に、近隣の店や住民です。ビルに入居する場合は、同じビルに入居している店や住民にも知らせます。

店がある地域の商店会や商工会などに知らせることも重要です。地域の各種組織と良好な関係を構築しておくと、ビジネスへの支援なども期待できます。さらに、知人や友人、近親者にも知らせます。開店を知る人が多ければ多いほど、来店者は増えるでしょう。

開店のお知らせの無料テンプレート

開店のお知らせを作成する際は、テンプレートの活用がおすすめです。お知らせの文面やレイアウトなどを考える時間があまりない場合など、テンプレートを使うと手軽に作れます。以下のリンクからテンプレートをダウンロードし、ぜひ活用してください。

開店のお知らせのテンプレートのダウンロードはこちら

開店のお知らせの書き方・例文

開店のお知らせでは、相手に感謝の気持ちを丁寧に伝えるとともに、開店後の利用を促す文章を入れることが一般的です。開店日や住所、電話番号など、店の基本情報も記載します。以下で紹介する2つの例文を参考にしてください。

開店のお知らせの例1

「○○」開店のお知らせ

謹啓 早春の候、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

さて、このたびかねてより準備をしてまいりました「○○」を開店する運びとなりました。これもひとえに皆様からいただいたご厚情の賜物と、深く感謝しております。

今後とも皆様のご期待に添えますよう努力を重ねる所存でございますので、引き続きご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

まずは略儀ながら書中をもちましてご挨拶申し上げます。

謹白

○○年○○月吉日

開店日 令和○○年○月○日

営業時間 ○時~○時

住所 ○○○○○○○

電話番号 ○○-○○○-○○○○

頭語に続く「早春の候」は、春に開店する場合に添える時候の挨拶です。開店の時期に応じて、時候の挨拶は変えてください。

開店のお知らせの例2

新装オープンのお知らせ

拝啓 盛夏の候 ますますご健勝のこととお喜び申し上げます

平素は格別のお引き立てを賜り厚くお礼申し上げます

さて かねてよりの念願でしたカフェ「○○」を下記の通りオープンすることとなりました

これもひとえに皆様の温かいお引立ての賜物と心から感謝申し上げます

今後とも皆様にご満足いただける店づくりにスタッフ一同精進する所存でございます

お近くにお越しの際はご来店いただけましたら幸いです

まずは略式ながら書中をもってご挨拶申し上げます

敬具

○○年○○月吉日

オープン日時 ○○年○月○日○時~

住所 ○○○○○○○

アクセス ○○駅から徒歩○分

お問い合わせ ○○-○○○-○○○○

上記の文章では、句読点を使っていません。挨拶状は句読点を使わずに書くというマナーに従って書いています。

開店のお知らせの書くときのポイント

開店のお知らせは横書き、縦書きのどちらかを選択して書きます。一般的には縦書きのほうがフォーマルな挨拶状には適していると考えられています。ただし、読む際に視線を上から下へと繰り返し移動する必要があり、やや負担となりやすい書き方です。

横書きを挨拶状に用いるのは礼儀に反するという考え方はあるものの、お知らせに用いるケースは珍しくありません。横書きのほうが読みやすく、英語表記を含む店名やメールアドレスなどの記載にも便利です。

横書きか、縦書きかという書き方以外にも、開店のお知らせを書く際の注意点やマナーがいくつかあります。以下では、3つのポイントについて解説します。

誤字脱字に注意する

開店のお知らせに誤字脱字があると、読みにくいだけでなく、店の信用を落とすことにもなりかねません。漢字や文法の誤り、書き落としがないか注意して書く必要があります。開店日や住所などにも誤りがないように気を付けましょう。

開店のお知らせを書いたら、声に出して読んだり、間をおいて読み返したり、第三者に読んでもらったりする方法で誤字脱字を見つけることは可能です。校正ツールの利用もおすすめです。何重にもチェックをし、誤字脱字のないお知らせを作ってください。

時候の挨拶を記載する

開店のお知らせでは、頭語に続けて時候の挨拶を必ず記載します。「○○の候 ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」といった文章です。春夏秋冬で時候の挨拶は異なるため、お知らせを送る季節や月に適した時候の挨拶を記載することが大切です。

企業宛てと個人宛てとでは、使える言葉が違う点にも留意してください。たとえば、企業宛てには「ご盛隆」「ご盛栄」、個人宛てには「ご健勝」「ご清祥」といった言葉を使います。「時下」は季節を問わずに使える言葉であり、時候の挨拶としては不適切です。

句読点を使用しない

開店のお知らせなどの挨拶状には一般的に句読点を使用しません。文章を区切る句読点が「縁切り」を連想させるという理由です。日本語に句読点を用いるようになった歴史が比較的浅いため、礼儀を重んじる挨拶状には使用しないという考えもあります。

ただし、最近は横書き、縦書きに関係なく、開店のお知らせに句読点を使用するケースも増えています。店の形態や知らせる相手を考慮した上で、お知らせに句読点を使用するかを決めることも可能です。

無料のテンプレートを活用して開店のお知らせを作成しよう

開店のお知らせは、新しくオープンする店舗の情報を周囲に伝えるとともに、感謝や期待を共有する大切な手段です。開店のお知らせを作成する際には、無料のテンプレートを活用するのがおすすめです。テンプレートを使うことで、挨拶文の基本的な構成やフォーマットが既に整っているため、ゼロから考える手間を大幅に省くことができます。


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