• 更新日 : 2024年12月12日

研修アンケートの作り方は?必要項目・様式やテンプレートを紹介

研修後のアンケートは、研修効果の測定や改善に欠かせないツールです。アンケートを通じて、参加者の満足度や理解度、実用性を把握し、次回の研修の質向上に役立つフィードバックを得られます。

当記事では、効果的な研修アンケートの作り方や必要な項目、テンプレートの利用方法について詳しく解説します。アンケートの作成や活用のポイントを理解し、実際に役立つアンケートを作りましょう。

研修アンケートが必要な理由

研修アンケート調査は、社員研修の効果を確認し、今後の研修を改善するために重要な役割を果たします。受講者からのフィードバックをもとに、研修内容や進行方法を見直せば、研修の質が高まり、参加者にとってより有益なプログラムを提供できます。さらに、研修がどの程度受講者に役立ったか、どのように実務に生かされるかを確認し、次回の研修企画に反映させることが可能です。

以下では、社内研修アンケートが必要な主な理由を詳しく解説します。

研修の効果を把握するため

研修アンケート実施によって、実際に研修が受講者にとって有益であったかどうか、そして実務にどのように役立つと感じているかを確認できます。例えば、研修で学んだ知識やスキルが受講者の日常業務にどれだけ役立つかといった質問を通じて、研修の目的達成度を評価することが可能です。さらに、受講者が研修で得た成果や行動計画を引き出して、研修実施効果を可視化し、価値を確認できます。

また、アンケートは研修受講者自身に研修の学びを振り返る機会を提供し、自身が成長したポイントを再認識する場にもなります。このフィードバックは、次回の研修内容や企業全体の教育戦略を見直す際の重要な参考資料となるでしょう。

研修の改善点を把握するため

研修アンケートは、受講者から研修内容や進行に関する具体的なフィードバックを得る貴重な機会です。時間配分やカリキュラムのバランス、演習の効果など、実際に受講して感じた改善点を引き出すことで、次回以降の研修をより良いものにできます。

特に、研修の進行スピードや理解度に関する質問を設けると、受講者がどの部分でつまずいたのか、どの部分が有益だったのかが明確になります。研修内容が事前の予測と異なり、受講者の期待に応えられない部分もあるかもしれません。こうした点を洗い出し、次回の研修に反映させれば、より効果的な学びの場の提供が可能になります。

受講者の視点を反映させることで、研修講師や担当者が見落としていた部分も改善できるため、全体の質の向上につながります。

講師へフィードバックするため

研修アンケートは、講師に対するフィードバックを得る手段としても非常に重要です。受講者からの率直な意見は、講師の教え方や進行の仕方を改善するための有益な情報源となります。例えば、講師の話し方が理解しやすかったか、スライドや教材の内容が適切だったか、講師が受講者の質問に対して十分に応答できていたかなど、具体的なフィードバックを得ることで、講師のスキル向上につながります。

受講者のフィードバックは、講師がスキルを見直し、改善点を特定するきっかけになるでしょう。さらに、ポジティブなフィードバックは講師のモチベーション向上にも役立ちます。研修の質を向上させるためには、講師も成長し続けることが重要です。アンケートを通じて講師に適切なフィードバックを提供すれば、研修全体の質を高められます。

研修アンケートの無料テンプレート

研修アンケートを作成する際には、テンプレートを使えば、作成時間を短縮し、必要な回答項目を漏れなく網羅できます。

以下では、研修アンケートのテンプレートを無料でダウンロードできます。研修アンケート作成時に、ぜひ参考にしてください。

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研修アンケートの必要項目例・設問例

研修アンケートを効果的に活用するには、研修目的に応じた適切な設問を設定することが重要です。アンケート項目は、研修の効果測定や次回の改善につなげるために、受講者の意見を正確に収集できるものでなければなりません。

以下では、研修アンケートにおいて考慮すべき必要項目と、具体的な設問例を紹介します。これらの設問を活用することで、受講者の満足度や研修の有効性をより深く把握できます。

研修前の悩みや課題は何ですか?

この質問は、研修前に受講者が抱えていた悩みや課題を把握したい場合に非常に有効です。受講者が研修に期待していた内容や、日々の業務で感じていた課題を明確にすることで、研修が実際にその期待やニーズに応えられたかを確認するための基準となります。

例えば、ある受講者が「顧客対応の改善に悩んでいた」と回答した場合、研修後にその悩みが解消されていれば、研修が有効だったと判断できます。研修は受講者の課題を解決する手段の1つであるため、研修前の状態を把握することは非常に重要です。

研修内容の満足度を教えてください

研修が受講者の期待に応えていたかを知るには、満足度を尋ねる質問も欠かせません。この質問は、5段階評価や「非常に満足」「満足」「どちらとも言えない」「不満」「非常に不満」といった選択肢を用いると、簡単に集計ができるため便利です。

また、記述式で「満足した点」「改善してほしい点」を聞くことも効果的です。満足度が高い場合、その研修内容や進行方法を今後の参考にでき、満足度が低い場合はどの部分が不満だったのかを具体的に把握して改善につなげられます。

研修内容の実用度を教えてください

研修で得た知識やスキルが実際に業務でどの程度役立つかを確認するための質問です。研修を受けた直後の満足度が高くても、実務に生かせなければ研修の効果は限定的なものとなります。この質問を通じて、研修内容が実務で役立つかどうか、受講者自身がどう感じているかを把握し、今後の研修内容の改良に役立てることが可能です。

例えば、「この研修で学んだ知識は、今後のプロジェクトマネジメントに生かせると感じています」といった回答内容が得られると、研修の実用性が確認できます。

研修は理解しやすい内容でしたか?

研修の内容が理解しやすいかどうかを問う質問も重要です。研修がどれだけ充実していても、受講者が理解できなければ意味がありません。講師の進行方法や資料の分かりやすさ、内容の難易度などについて、受講者に確認することで、次回の研修における改善点を明確にできます。

また、受講者がつまずいたポイントを把握できれば、より効果的な研修設計が可能になります。例えば、「専門用語が多くて少し難しかった」といったフィードバックがあれば、次回は用語の解説を充実させるなどの改善策を考えられるでしょう。

研修の改善点やご意見・ご要望があれば教えてください

研修全体に関する改善点や要望を自由に記述してもらう質問です。受講者がどのような改善を望んでいるか、次回以降に受講したい内容や形式など、幅広い意見を収集できます。

この質問を通じて、今後の研修プログラムの設計や運営方法の改善に役立てられます。また、講師や進行のペース、研修環境などに関する意見もここで収集でき、研修運営の全体的な質を向上させるための重要なフィードバックを得られるでしょう。

研修アンケートの作り方のポイント

効果的な研修アンケートを作成するには、いくつかの重要なポイントを押さえることが大切です。以下に、研修アンケートを作成する際に意識すべきポイントを解説します。

重要度の高い質問から順に配置する

回答者はアンケートの序盤に集中しやすいため、研修の目的達成度など重要な質問を最初に設置しましょう。例えば、「研修内容が実務にどの程度役立つと感じましたか?」といった質問を序盤に配置すると効果的です。
選択式や5段階評価の形式を活用する
5段階評価は回答が簡単で集計がしやすく、かつ研修の満足度や理解度を定量的に把握できます。例えば、「非常に満足」「満足」「どちらでもない」など、簡潔な選択肢を設けて、回答の負担を減らしつつフィードバックを得やすくしましょう。
質問内容は簡潔で分かりやすい表現にする
質問が複雑だと回答者が混乱し、正確なフィードバックが得られにくくなる可能性があります。簡潔な言葉を使い、理解しやすい形式にしましょう。
自由記述式の質問を加える
選択式項目にくわえて、自由回答形式の記述項目を含めれば、具体的な改善点や意見を引き出せます。例えば、「研修に関するご意見・ご要望をお聞かせください」といった質問を設けることで、貴重なフィードバックを収集できます。

これらのポイントを押さえて、受講者の声を的確に反映させるアンケートを作成しましょう。

研修後はアンケートを実施して参加者からの評価を得よう

研修後のアンケートは、研修の成果や改善点を把握するための重要なツールです。効果的なアンケートを作成し、参加者の声をしっかりと受け止めることで、次回以降の社内研修をさらに質の高いものに改善しましょう。テンプレートの活用や質問項目の工夫を取り入れ、実用的で役立つアンケートを作成してください。


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